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関東大学バスケットリーグ戦 9/25〜11/11
関西大学バスケットボールリーグ戦は近畿大学が優勝

2018.10.28 (Sun)

【2018リーグ1部・コラム】熱い気持ちで歩み続けてきた二刀流 〜筑波大・仲澤翔大〜

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プレイヤーと運営、歩いてきた2つの道
〜仲澤翔大(筑波大・4年)〜


毎年セレクションが行われ、認められればBチームからの昇格が成る筑波大。今年度、4年目にしてこのAチームへの仲間入りを果たしたのが仲澤翔大。1年時から関東大学バスケットボール連盟の学連常任委員として活動しながら、プレーを続けてきた二刀流だ。



高いレベルでのバスケットを求めて
叩いた筑波大の門


筑波大を目指したのには二つの理由がある。一つは体育教師になりたかったから。そしてもう一つは高いレベルでのバスケットに触れてみたいと思ったからだ。この4年間は「気持ち一本でやってきた」と言う。

「中学からバスケットを始めて、僕自身は決して上手いわけではなく、チームも強くはなかったので6年間ほとんど勝てませんでした。でも、高校の恩師に指導を受けて成長できて、大学でもバスケットをしたかった。高いレベルのバスケットを経験したいという思いもありました。そこで、父が勧めてくれたのが筑波大です。教師の資格が取れて、バスケット部にはBチームなら誰でも入れるというのが魅力でした」。

一般入試で見事筑波大への入学を果たすが、そこから新たにプレイヤー一本ではない道がスタートする。関東大学バスケットボール連盟(以下学連)での活動だ。

学連は大学の公式戦の運営を担う、要の組織。関東では全日本大学バスケットボール連盟の委員も兼務し、筑波大からは毎年Bチームから人員の派遣を行なっている。筑波大では通常は一学年に2名を派遣しており、都合をつけながらプレイヤーを続ける者もいる。しかし、彼の代は活動可能な同期が4名しかおらず、ここから2名を派遣してしまうとBチームの練習や試合が成り立たない。そこで仲澤が一人名乗り出た。自分が「プレイヤー一本でいくような選手ではない」と感じ、それなら学連での貢献も視野に入れてもいいと思えたからだ。とはいえ、楽な道ではなかった。

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簡単ではない二刀流の道は
仲間のサポートで乗り越える


181012 nakazawa「やってもいいかなとは思ったものの、下級生の頃は大変でした。学連の仕事で時間を取られることも多く、Bチームの練習になかなか参加できないジレンマがありました。先輩も厳しく、辞めたいと思ったこともあります。でも後輩が入ってきて助けてもらったことと、自分が上級生になるにつれて活動の方針も徐々に変えていったことで、続けることができました。特に助けてくれた後輩には頭が上がらないですね。自分に余裕がないときはずっとカバーし続けてくれました」。

両立に悩みつつも、サポートを得て歩んできた2つの道。今は最上級生になり、選手活動をする後輩には練習を優先させる。Bチームとはいえ、プレイヤーとして入ってきた者にバスケットを制限させたくないと思うからだ。数年前より学連の人数が増え、余裕ができてきたことも良い方向に働いている。そして、仲澤自身は今季筑波大のAチームへ昇格を果たした。

「バスケットの実力というよりは、元気なキャラクターを監督の吉田さんが買ってくれました。吉田さんはチームの盛り上げにプラスになる選手の重要性を知っていて、そういう部分をちゃんと見てくれます。自分はバスケットの力では足りていないかもしれないけど、声出しは得意だし、貢献できることはあるのかなと」。

そんな思いで挑むAチーム。仲澤のポジションはPF、練習でのマッチアップは増田だ。大学界でもこのポジションでトップクラスの選手の相手は、容易ではない。

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「Aチームに上がったことで、一生交わることのなかったような高いレベルの選手たちとバスケットをやれています。でも毎日増田のサンドバッグになっていますね。関東で一番彼にやられている自信があります(笑)。将来振り返ったらすごくいい経験になったと言えると思いますけど、今のところは毎回練習で彼とやるのが嫌でしょうがないかな。わりと打たれ弱いメンタルなので(笑)」。

憧れの高いレベルのバスケットは充実はあるが甘くはない日々だ。だが、それもいずれ大事な財産になるだろう。



どちらにおいても自分のできることを
熱い気持ちでやり続けていく


181025nakazawa4.jpg試合においては常に大きな声でチームを鼓舞し、劣勢の時も仲澤の声が途切れることはない。また、時折試合で出番を得ては、ハッスルプレーを見せる。そして試合をこなしながら、今も学連の委員として試合当日の運営を続けている。「Aチームに入れば学連の仕事は一区切り」と思っていたが、後輩に頼られ、声をかけられると断れない。いわく「情に流されやすいんです」と笑う。そのため、試合の日は朝一で会場にやってきて設営や運営をこなし、試合の前後は選手としてチームに合流。その後は再び学連の仕事で撤収までこなす。1日中体育館で過ごすのは大変なことだが、それでも自分の練習や試合を済ませてから学連の仕事のために来るBチーム時代よりは楽、後輩は今も大変だと気遣う。

そして、二つの道を歩む学生生活もあと残りわずかになった。

「今思うのは、選手としては自分ができることをやり続けることだけです。試合に出る選手たちがのびのびプレーできるよう、それ以外の環境づくりが役目。プレーではそこまで貢献できなくても、チームのためになることをやっていきたいです。後輩たちが自分がいてくれて良かったと、少しでも思ってくれればそれで役目は果たせたと言えるし、十分だと思います。そして、学連としては後輩たちに感謝しつつ、できることで関われたら。インカレは4年生として最後の舞台。まだどうなるかわかりませんが、選手として登録されても会場でできる仕事はやるかもしれないです」。

チーム的には波多が再びの負傷でプレーできなくなり、数少ない4年生として気持ちの盛り上げはこれまで以上に重要になっている。そして“気持ち”こそ中澤の持ち味であり、チームのために出し続けて鼓舞することが最大の仕事だろう。

「ここまで学連もプレイヤーも、気持ち一本でやってきました。そして最後にAチームへの昇格も叶った。気持ちがあればここまでできるんだということを、伝えたいです。将来、指導者になって自分が人に教えるようになったとき、大事なものは何なのかを教えていきたいですね」。

自身の生き方をもって伝えられることがある。そのために残りの学生の日々を、あとはただやりきるだけだろう。ここまで自身を進ませてきた、強く熱い気持ちで。

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仲澤翔大/なかざわ しょうた
#21/PF/183cm/91kg/逗子開成


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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