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関東大学バスケットリーグ戦 9/25〜11/11
関西大学バスケットボールリーグ戦 9/1〜10/28

2018.10.13 (Sat)

【COLUMN】注目!大学バスケのSNS

こだわりを追求したSNSアカウントが増え
大学バスケットの楽しみが何倍にもアップ


 大学バスケットボール界で早期からチームのホームページを立ち上げたのは、愛称がグリズリーだった時代の日本体育大学などいくつかある。インターネットの発達とともにさまざまなチームがHP、ブログ、掲示板等を活用してきたが、ここ数年はSNSの利用が活発だ。チームが気軽に情報や魅力を伝え、以前より大学バスケットボールの面白さが伝わりやすくなったと言えるが、今回はその中から質や量が充実している慶應義塾大学、法政大学、そして関西学連の3つを紹介。ぜひフォローして大学バスケを幅広く、より深く楽しんで欲しい。

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◆慶應義塾大学
SNSを絆にチーム全員で目的に向かう

 慶應義塾大学は2016年、ホームゲーム開催の告知などを行う公式Facebookを立ち上げ、今年度よりInstagram、twitterも開設した。4年生の宇野 晋一郎学生コーチが中心となり、チームがスタートした3月から小川翔平学生コーチ(4年)、鈴木慧学生コーチ(3年)らとSNS運営について何度も話し合い、企画を練って形にしてきた。宇野学生コーチによると、「きっかけは認知度拡大と、慶應義塾のバスケットボール部に魅力を感じて欲しいというのが大きな理由です。SNS活用による魅力や情報発信がチーム強化につながると考えての活動です」。「いいね」やRTを稼ぐということではなく、あくまでチーム強化の一環としてのスタートだった。


↑チームのストイックランキングで人気の高かった山﨑選手の投稿。


 運用前には学生のみならず、OBの意見も聞きながら入念に準備を行った。「OBからはたまに投稿するだけでは誰も見ない、運用が滞ったら意味がない、と言われました。それはもっともです。自分たちも長年やることが目的だったので、最初にグラウンドデザインを組み立て、どうやって運用していくのかも含め、Twitterの目的、Facebookの目的と、それぞれの目指すところをしっかり定めることから始めました」と言う。3種類の投稿はほぼ同じだが、SNSの特性や見ている層も異なることを意識しつつ動かしている。企画、文章作成、画像編集、投稿等は複数人で分担し、内容や運営についてはIT企業やマスコミに勤めるOBのアドバイスを聞き、随時コミュニケーションを取って質も追求。また、持続可能であるために、月ごとの大まかなコンテンツは来年の分まで決めてある。運営には下級生も含まれているので、うまくスライドしていけそうだ。


↑プレーランキングはスポーツ番組の一コマのよう。運営スタッフは試合に真剣に向き合いつつも「今のプレーは使える!」ととっさに考えてしまうそう。


 肝心の内容だが、真面目なものから少しクスッとできるものまで多彩。バスケットファンでなくても楽しめる投稿もあり、フォロワー数もじわじわと増えている。トレーニングの一環として見せた逆立ち動画は素直に笑えて感心するし、OB紹介ではテレビ局に就職し、Bリーグやバスケットの日本代表を取材する蛯名涼(2013年度主将)の投稿に、卒業後もバスケットに関わり、活躍し続ける道を伝えて興味深い。また、試合の日はInstagramのストーリーズ機能でハイライトがアップされ、後に編集されるリーグ戦のベストプレーランキング動画も見どころだ。試合に行けなかった人も試合の様子が見られるため、評判がいい。動画編集はこうした分野に興味があった津野地 宥樹(2年)が担当しているが、こだわりが高じて撮影機器をハイスペックなものに変えたり、IT系の資格を取得したりしてクオリティが上がり、宇野学生コーチもその努力には感謝している。そして担当者だけではなく、チーム全員で盛り上げ、運営できている感覚があるといい、それは一つのチーム力になっているとも言える。「いろんな人がSNSを成功させようと尽力しています。OBも魅力的な人が多く助言をくださったり、登場もしてくれます。こうした幅広い人脈をはじめとする、さまざまな力を結集できるのは慶應義塾だからこそ。初年度なのでうまくいかないこともありますが、今年は土台作りができれば。それに、選手たちもSNSが一つのモチベーションになっているんです。『今日のプレー、ランキングに入るでしょ?』と言われたりして、頑張る原動力になっていると感じられるときはとても嬉しいです」

 プレーする選手、SNSを運営するスタッフ、それぞれが相互にいい影響を与えあっているのは確かだ。「チーム強化」という目的を持った活動は、地道な歩みで達成に向かって歩みを進めている。



↑選手紹介も随時アップ。周囲の選手からの評価もワイプで入り芸が細かい。


慶應義塾體育會バスケットボール部HP
Twitter @keio_basketball
Facebook @keio.basketball
Instagram keio.basketball



◆法政大学
理念を共有し、語る媒体としての『法政ORANGE』

 法政大学が2017年度から始めた『法政ORANGE』という取り組みがある。これは一人ひとりの個性を存分に発揮できる「自由と進歩」を基本理念とした体育会チームの集合体で、アメリカンフットボール部、男女ラクロス部、ラグビー部そして男女バスケットボール部で構成され、チームの愛称も「ORANGE」に統一。ビジョンとミッションも提示され、スポーツを通してそれを「語る」媒体としてSNSやホームページがあるという位置づけだ。バスケットボール部ではマーケティング担当の村田 遼太郎(3年)が1人でホームページ・Instagram・Twitterを運営している。「1年生から学生コーチとしてチームに携わってきましたが、今年から『法政ORANGE』のマーケティングに専念し、SNSをきっかけに試合会場に足を運んでいただけたらと思いながら運営しています」と、実際に見に来て応援してもらうという誘導の狙いがあることを語る。


↑ホームタウンでの試合に集結を呼びかけた投稿。


 Twitterでは試合結果の速報がメインとなっているが、Instagramには質の高いこだわった動画や画像がアップされている。また第7、8戦のとどろきアリーナでの試合前には、各アカウントで「ホームタウン川崎市のとどろきアリーナをオレンジで埋め尽くそう」と発信。練習中に撮影した動画を編集し、ゲームを大きく宣伝した。その効果もあってか、第8戦の日本体育大戦ではオレンジのTシャツを着た人が集結。会場がまさにオレンジ色に染まり、公式のマスコットキャラクター「orange slice」も登場した。

 リーグ戦期間には各試合の予告や結果、2巡目からは試合の動画を編集して速報もしている。他には、合宿の映像や各選手の紹介など、ファンの気になるオフショットも見ることができる。「試合中には見ることのできない選手の素顔を届けていきたい。選手にはカメラを気にせず、そのままの姿を心がけてもらっています。とはいえ万全な状態で撮影できるよう、事前連絡して臨んでいます」。自然な姿の発信に対し、ファンの声も聞くことができるのがSNSの魅力。反応をより良い発信につなげるというサイクルも生まれている。

 徐々にフォロワーも増えてきているが、悩みもあるとのこと。「1人では質にも限界が出てきます。他の『法政ORANGE』はもっと質が高いですし。マーケティングを通してチームに貢献したいと思う人に入部してほしいですね」。継続運営にはまだ課題がありそうだが、「企業とのコラボレーションもやりたい」と先のビジョンも持っている。SNSを通し、大学のバスケットボール部の枠にとどまらないマーケティングの方法をこれからも探っていく。


↑試合結果はロゴを使い、見やすくわかりやすい。


法政ORANGE公式サイト
Twitter @hoseibasketball
Instagram hoseibasketball
Facebook



◆関西学生バスケットボール連盟
関西リーグは個性的なSNSにも注目!

 関西学生界でも、このところホームページ以外にSNSを使った各種告知やコンテンツ発信が盛んに行われている。

 関西学生連盟で保有している公式アカウントはTwitter、Facebook、Instagram。またYouTubeにもアカウントを設置し、積極的に情報発信を行っている。Twitterについては結果速報の性格が強い一方で、総務・渉外部が運営する他媒体でのアカウントは独自色が強い。例えばYouTubeでは、リーグ開幕前に学連員による各部展望や、各週のゲーム終了後には「Weekly KIBBF」と称した各ゲームのレビューを配信。Instagramでは個人ランキングの経過速報や、大会パンフレット掲載のおもしろ情報紹介など、公式アカウントという立場にとらわれない情報発信が行なわれている。



↑「今週の熱男」と題して活躍した選手を紹介。関西リーグで大きな存在感を放っているルーキーのパトリックも登場。


「始めたのは2年前からです。最初は反対が多い中で北波理事長が後押ししてくれて始めて、今ではお客さんや他の理事の方からも『頑張ってるやん』『めっちゃおもろいやん』と声をかけられる機会も増えています。それがモチベーションです。SNSでパンフレットに注目して欲しいことを強く推して、完売するようにもなりました」。関西学連の佐々木 未央委員長(近畿大・4年)は、満足げにそう話す。投稿内容などは、以前は佐々木委員長が内容の検討から配信に至るまでほぼ一人で担っていたという。委員長に就任したことで、アカウント運営を所管する渉外部門としての仕事に今年から「昇格」し、現在は4名程度で運営管理を行っている。「リーグ戦とかは長過ぎて、関係者はまだしも普通に見に来られたお客さんからしたら特に注目の試合とかが分からへんやん、と。少しでもその試合の価値や見方を高めたいと思っていたことが投稿内容になりました」



↑関東では会場に来た観客だけがMIPを投票できるが、関西ではネットからの投票もできる。


 紆余曲折もあったようだが、軌道に乗りつつあるように思われる。その中でも運営する上での課題や難しさも、もちろんある。日夜、それを考えながらの運営だ。「ノウハウがない中で、例えば負けが込んでいるチームにもスポットを当てようとする時にどう表現したら良いのかとか、悪ノリし過ぎないようにしつつ多少は面白くしていかないと見てくれないので、その微妙な加減をどうするかは課題です」。その中でも一番の心がけは「対象とするチームや選手へのリスペクトは絶対忘れないようにはしている」こと。SNSの使用で重要なポイントはわきまえながら、魅力ある試合のショーアップが今後も続く。

「これからは、僕ら裏方が出るだけではなく、もっと選手に入ってもらいたいと思っています。まだ編集やリリース作業に慣れない部分もあるので僕らで完結してしまっていますが、いずれは選手も登場することを目標にしています」


↑学連スタッフがリーグ戦を語って振り返る「Weekly KIBBF」。裏話も聞けて、スタッフの掛け合いも楽しく、いかにも関西らしいコンテンツ。


関西学生バスケットボール連盟HP

Twitter @kibbf_result
Facebook @kibbf
Instagram kibbf_info
YouTube 関西学生バスケットボール連盟KIBBF


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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