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2018.06.09 (Sat)
【2018新人戦】6/9 準決勝レポート
日本体育大がシュートが好調で2001年以来の決勝へ
青山学院大はシュート率で一歩及ばず

ホームの日本体育大と青山学院大の準決勝。会場は日体大の大声援がチームを後押しする状況になった。先制点は日体大の#50バム(1年・C・福岡第一)のジャンパーで、応援席も盛り上がる中、#33遠藤(2年・SG)と#24土居(2年・SF)の3Pが連続で決まる。青学大は開始4分間、無得点でシュートが落ちるが、オフェンスリバウンドに積極的に絡んでゴールにアタックする姿勢を見せ、#12斉藤(2年・PF)や#52赤穂(2年・PG)が得点する。しかし日体大の勢いは止まらない。#33遠藤はブレイクに走り、#30井手(1年・PG・福岡第一)のボール運びも速く、オフェンスに時間を掛けずに得点していく。青学大は#43渡嘉敷(2年・SF)の3Pが好調で、2Qは両者29得点とハイスコアとなるが、試合開始直後のリードで39-57と日体大が優勢に。
後半も勢いそのまま日体大のフォワード陣が積極的にシュートを放ち、#50バムがリバウンドをしっかり取る。点差を詰めたい青学大は#52赤穂が3Pやブレイクに走り、活躍を見せる。ルーズボールやリバウンドの粘りも見られ流れを呼び、10点差にしたいところだが、この壁が大きかった。日体大は#30井手や#33遠藤の3Pは依然として好調。青学大は外でボールを回すが、中へのアタックはなかなかできず。4Q残り5分で日体大の#50バムが4ファウルとなりベンチへ下がると、ここから青学大は#52赤穂が3Pやドライブ、#36相原(1年・PF・明成)がブレイクに走り10点差まで縮める。前からディフェンスを仕掛けてミスを誘うが、残り2分で要の一人である#12斉藤がファウルアウトに。日体大は追い上げられながらも最後までシュートが入り続け、89-100で日体大が17年ぶりに決勝進出を果たした。
点取り合いとなった試合は、日体大が12本、青学大は13 本と両チーム合計3Pが25本も入る打ち合いに。しかし1Qで日体大が先制点から3Pと流れを作り、土居と遠藤を中心に3Pの確率が22分の12と驚異の54%。終盤までシュート力を継続させ、リバウンドでも10本の差をつけた。青学大のシュートもよく入り、斉藤、赤穂、渡嘉敷といった2年生は2桁得点。保泉や相原も得点に絡んで永野を中心にディフェンス力も光ったが、悔しい敗戦となった。
写真:28得点と奮闘した青学大・赤穂。
※日本体育大・土居選手のインタビューは「続きを読む」へ。
拓殖大が立ち上がりからリードを保ち
東海大を破って8年ぶりに決勝進出

写真:激しいやり合いが見ものだった東海大・西田と拓殖大・岡田。試合の合間には談笑する一幕も見られた。
今大会要注目ルーキーが加入した戦力十分の東海大と、昨シーズンチームの躍進に貢献した2大エースを揃える拓殖大の戦いは、出だしと3Qがカギを握った。
立ち上がりの探り合いから拓殖大は#59斎藤(2年・SG)の2本の3Pで幸先の良さを見せるが、東海大も#11大倉(1年・SG・北陸学院)、#28津屋(2年・F)のシュートで譲らない。拓殖大は#23ドゥドゥ(2年・F)がインサイドでも攻め、1Qは18-20。2Qも#23ドゥドゥが3Pを皮切りにフリースロー、ペイントでの得点を加算していく。東海大は立ち上がりでもたつくが、#19西田(2年・SG)、#28津屋の合わせ、#86八村(1年・PF・明成)が2ファウルで下がるも#23佐土原(1年・PF・東海大相模)の奮闘もあって1点前後で食らいついていく。しかし残り2分、コートに戻した#86八村がスクリーンでのオフェンスファウルを取られ、痛い3つ目。拓殖大は#59斎藤の得点に#23ドゥドゥの3Pもあって33-34と1点リードして前半終了。
後半3Qの立ち上がり、東海大は2分半ほど無得点。拓殖大ももたつくが、#23ドゥドゥのゴール下でのタップ、3Pのファウルで得たフリースローで引き離すと、#41杉野(2年・PF)、#1岡田(2年・G)と得点が続く。東海大も返すが、その都度#1岡田が相手の流れを断ち切るようにアウトサイドを沈め、46-57と3Qで一気に差を開いた。4Q、東海大のディフェンスが激しくなり、#23ドゥドゥをダブルチームで囲んでボール運びも簡単にはさせない。オフェンスでもフリースローや#11大倉からの鋭いパスからの3Pを#60坂本(1年・SG・中部第一)が見事に決めると、ターンオーバーから#19西田が速攻で5点差に迫る。しかし拓殖大も慌てず。この日はパスも回り内外からバランス良く得点して再び点差は10に。東海大は#19西田、#28津屋が攻撃を先導するが、ファウルがかさんでいき、拓殖大にフリースローを与えてしまう展開に。最後は追いつくこと叶わず68-74で拓殖大が決勝進出を決めた。
西田とのマッチアップに見応えがあった岡田は21得点。それでもまだまだ自分のプレーには納得がいかない様子だが、今日は普段はしないファウルを重ねるほどディフェンスでも踏ん張り、また内外からの得点でエースの貫禄を見せた。池内監督は「気合いというより、判断を大事にと言った。いつも東海大とやると出だしでやられてそこを乗り越えられないが、今日はドゥドゥにも相手が大きくないので中に入れと言ってやってくれたし、杉野のリバウンドも大きかった」と、バランス良くできたことを勝因に挙げた。春はチーム作りの途中でトーナメントでは結果が出なかったが、この試合は今後の一つの指針となるような試合だったことは間違いない。次の決勝はスピードある攻撃でたたみかける日体大。拓殖大のトランジションと「積み重ねが大事」というフリーランスオフェンスでどのような対決になるかが楽しみだ。
写真:32点16リバウンドの拓殖大・ドゥドゥ。数字自体はいつもと変わらない印象だが、この試合では外に偏りすぎず内外でのプレーが勝利を引き寄せた。
※拓殖大・杉野選手のインタビューは「続きを読む」へ。
「みんなで楽しくプレーすると結果に繋がる」
自分らしいキャプテンの形とそれに伴うチームカラー
◆#24土居 光(日本体育大・2年・SF)
試合を通して活躍が止まらず27点。大会を通して遠藤と共にシュートが絶好調で、新人チームのキャプテンも務めている。試合中は声を出したりチームメイトに声を掛けたりといった熱い姿勢も見られ、40分フルで出場を続ける中、「楽しくプレーすること」を一番に掲げ、それはチームのカラーともなっている。応援席やベンチの盛り上がりもそれを後押しするが、優勝まであと1つ。それを持続できるかどうかが見どころだ。楽しく日体大らしい勢いのあるプレーに期待しよう。
―決勝進出おめでとうございます。今日の試合を振り返って。
「とても楽しくプレーできて、最高でした。みんなガツガツ行けたし、シュートもたくさん入ってみんなが点取れました。ベンチも盛り上げてくれて、楽しいバスケができました」
―ホームゲームということも盛り上がる理由としてありますか?
「いいえ、関係ないですね。大田区体育館でもベンチは騒いでいますし、どこにいても環境が変わっても楽しくできるチームです」
―大会を通してシュートが好調です。
「この大会はタッチがとてもいいです。この大会の少し前の練習や練習試合はだいぶ調子が悪く、気分が下がっていました。それでもシューティングをしてとにかく打って調整しました。結果大会で合わせることができて良かったです」
―40分間フル出場が続いています。体力面の心配はありませんか?
「きつくはないですね。別にこの後もまだまだ走れます。でも時々集中力が切れてしまいます。40分間出ている試合が何日も続くので、自分と会話しながらプレーしています。自分に集中しろと言い聞かせています」
―遠藤選手(#33)とプレースタイルが似ているように感じます。
「遠藤はボールを受けたら攻め気が強く出ています。ボールを持ったらとにかく攻めるプレースタイルですね。そこが一番違いますね。自分はもっと攻めなくてはいけないという課題があります。自分はパスやボールを回すとか、色々考えながらやっています」
―そういう面でキャプテンに任命されたと思いますが、新人チームのキャプテンとして意識していることはありますか?
「逆境の時に声を掛けて、みんなを引っ張らないといけないとは思っていますが、自分がやる前に1年でPGの井手(#30)がやってくれているので、その面は任せています。それ以外では、みんなで楽しんでバスケをしようと、練習から言っています。今日も楽しんだ結果が勝利に繋がったので、楽しんでやった方が流れもよく強いチームになります。そういうことは言っています」
―この大会初めての1部チームとの対戦でした。
「今まで2部のチームでしたが、やはり1部チームには構えるものがありました。体の大きさが全く違うので、飛ばされてもめげずにディフェンスすること。1部のチームはリズムを作るのがうまいので、いいリズムでゲームをさせないように、こっちのリズムでディフェンスをして攻めていこうと意識していました」
―次は決勝です。意気込みをお願いします。
「今日にしっかりスカウティングをして、チームで話します。優勝する力は持っていると思いますし、相手はタレント揃いですが関係ないので頑張っていきたいです」
----------------------------------------
「チームのメンタルを支えるのが役目」
献身的な粘りの姿勢が活力を与える
◆#41杉野晴輝(拓殖大・2年・PF)
東海大に勝利し、チームメイトに「まだ早い」と言われながらも涙が溢れていた。それだけ、東海大に勝ったということは彼の中で意味のあることだ。悩んだことも報われたという。
岡田とドゥドゥの両エースの活躍に目がいきがちだが、その中で光ったのは杉野の13リバウンドという数字。昨年からチーム全体でも課題と言われていたリバウンド。そこに取れなくても飛び込み、弾き、泥臭いプレーを続けてチームに活力を与えた。試合に本格的に出るのもこの新人戦からということになるが、こうした献身的な選手がいれば周囲も頑張れる。決勝でも彼の働きぶりに期待したい。
ー東海大は強敵でしたが、どこを意識していましたか?
「普段と変わらず軸の2人で攻めて、他の人もボールを持ったら積極的に行こうと。ボールはわりと偏っていますがそれがうちのバスケでもあるので、そこは崩さずいけました。それができたからこそ東海大は強いですが接戦をものにできたと思います」
ー池内監督は最初にやられるとそのままいってしまうのか課題なので、そこはないように、という話をされていました。
「春のトーナメントの青学戦ではまさにそれで負けてしまいました。そういう、点差を開く力がスターが揃う東海大にはあるので、そこを僕らがどれだけ我慢して2、3Qを行けるかでした」
ー簡単に打ってしまうという場面もありましたが、それ以上に今日はリバウンドに絡んだりという面もよく見えました。
「リバウンドはずっと僕らの課題です。ドゥドゥ(#23)だけに任せず、自分や斎藤(#59)が飛び込んで取ることは意識していました。岡田(#1)やドゥドゥに相手も寄りますし、あの2人のおかげで僕も入っていくことができます。あの2人がいてこその自分がいるし、自分の仕事だと思っています。フィジカルが弱いので東海大にふっとばされたりもしているので、そこはもっと体を作らないといけませんが」
ー2人に寄るといっても、タイミングよくいかなければボールに触るのは難しいと思いますが。
「そこは先輩にも練習の相手になってもらって、しっかり高いレベルで練習できています」
ー追い上げられたけれど粘れたのはどこが良かったでしょう?
「今日は普段と比べてコミュニケーションが取れていました。スクリーンでしゃべったり、西田選手(#19)や大倉選手(#11)といったいいシューターがいる中でしっかりしゃべってスイッチしたりすることができまいした」
ーここまでうまくいく試合だと思っていましたか?
「すごく強い相手だとはわかっていました。前半を持っていかれず5分5分でいけて、3Qがカギですがそこで離せたのは大きいです」
ー杉野選手はこの新人戦から長いプレータイムを得ているという状況ですが、2年目の自分のプレーについてはどう感じていますか?
「岡田やドゥドゥに合わせたり、スクリーンを自分に使ってもらうというのはまだまだです。あとはディフェンス、スイッチしたときに自分が2、3番だけではなく1番にもつけるようにもなりたいなと思ってやっています」
ー今日は杉野選手の活躍は大きかったのではないでしょうか。
「ディフェンスとリバウンドだけでオフェンスは何もしていません。オフェンスの貢献度はまだまだ上げていきたいです」
ーチームには昨年の阿部選手や飯田選手が抜けて、その代わりになる選手が必要ですね。そういう期待をしてしまいます。
「あの2人は本当にコミュニケーション力が高かったです。今自分は2年ですが、新人戦では一番上なので、あんなふうにチームを引っ張っていければいいなと。昨年を少し思い出しながらやっています」
ー新人チームはキャプテンですが、どういうことをチームに意識させていますか?
「僕は技術面ではぜんぜん言えず、そういうのは岡田の役目です。自分はメンタル面、崩れたりしたときに自分が先導してどう元の形に戻すかというのは考えながらやっています。でも今日少し相手に流れを持っていかれたときはそれができていなくて、そこは反省しているところです。明日はしっかりそれをやって勝ちにいきます」
青山学院大はシュート率で一歩及ばず

ホームの日本体育大と青山学院大の準決勝。会場は日体大の大声援がチームを後押しする状況になった。先制点は日体大の#50バム(1年・C・福岡第一)のジャンパーで、応援席も盛り上がる中、#33遠藤(2年・SG)と#24土居(2年・SF)の3Pが連続で決まる。青学大は開始4分間、無得点でシュートが落ちるが、オフェンスリバウンドに積極的に絡んでゴールにアタックする姿勢を見せ、#12斉藤(2年・PF)や#52赤穂(2年・PG)が得点する。しかし日体大の勢いは止まらない。#33遠藤はブレイクに走り、#30井手(1年・PG・福岡第一)のボール運びも速く、オフェンスに時間を掛けずに得点していく。青学大は#43渡嘉敷(2年・SF)の3Pが好調で、2Qは両者29得点とハイスコアとなるが、試合開始直後のリードで39-57と日体大が優勢に。

点取り合いとなった試合は、日体大が12本、青学大は13 本と両チーム合計3Pが25本も入る打ち合いに。しかし1Qで日体大が先制点から3Pと流れを作り、土居と遠藤を中心に3Pの確率が22分の12と驚異の54%。終盤までシュート力を継続させ、リバウンドでも10本の差をつけた。青学大のシュートもよく入り、斉藤、赤穂、渡嘉敷といった2年生は2桁得点。保泉や相原も得点に絡んで永野を中心にディフェンス力も光ったが、悔しい敗戦となった。
写真:28得点と奮闘した青学大・赤穂。
※日本体育大・土居選手のインタビューは「続きを読む」へ。
拓殖大が立ち上がりからリードを保ち
東海大を破って8年ぶりに決勝進出

写真:激しいやり合いが見ものだった東海大・西田と拓殖大・岡田。試合の合間には談笑する一幕も見られた。
今大会要注目ルーキーが加入した戦力十分の東海大と、昨シーズンチームの躍進に貢献した2大エースを揃える拓殖大の戦いは、出だしと3Qがカギを握った。
立ち上がりの探り合いから拓殖大は#59斎藤(2年・SG)の2本の3Pで幸先の良さを見せるが、東海大も#11大倉(1年・SG・北陸学院)、#28津屋(2年・F)のシュートで譲らない。拓殖大は#23ドゥドゥ(2年・F)がインサイドでも攻め、1Qは18-20。2Qも#23ドゥドゥが3Pを皮切りにフリースロー、ペイントでの得点を加算していく。東海大は立ち上がりでもたつくが、#19西田(2年・SG)、#28津屋の合わせ、#86八村(1年・PF・明成)が2ファウルで下がるも#23佐土原(1年・PF・東海大相模)の奮闘もあって1点前後で食らいついていく。しかし残り2分、コートに戻した#86八村がスクリーンでのオフェンスファウルを取られ、痛い3つ目。拓殖大は#59斎藤の得点に#23ドゥドゥの3Pもあって33-34と1点リードして前半終了。

西田とのマッチアップに見応えがあった岡田は21得点。それでもまだまだ自分のプレーには納得がいかない様子だが、今日は普段はしないファウルを重ねるほどディフェンスでも踏ん張り、また内外からの得点でエースの貫禄を見せた。池内監督は「気合いというより、判断を大事にと言った。いつも東海大とやると出だしでやられてそこを乗り越えられないが、今日はドゥドゥにも相手が大きくないので中に入れと言ってやってくれたし、杉野のリバウンドも大きかった」と、バランス良くできたことを勝因に挙げた。春はチーム作りの途中でトーナメントでは結果が出なかったが、この試合は今後の一つの指針となるような試合だったことは間違いない。次の決勝はスピードある攻撃でたたみかける日体大。拓殖大のトランジションと「積み重ねが大事」というフリーランスオフェンスでどのような対決になるかが楽しみだ。
写真:32点16リバウンドの拓殖大・ドゥドゥ。数字自体はいつもと変わらない印象だが、この試合では外に偏りすぎず内外でのプレーが勝利を引き寄せた。
※拓殖大・杉野選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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【INTERVIEW】「みんなで楽しくプレーすると結果に繋がる」
自分らしいキャプテンの形とそれに伴うチームカラー
◆#24土居 光(日本体育大・2年・SF)

―決勝進出おめでとうございます。今日の試合を振り返って。
「とても楽しくプレーできて、最高でした。みんなガツガツ行けたし、シュートもたくさん入ってみんなが点取れました。ベンチも盛り上げてくれて、楽しいバスケができました」
―ホームゲームということも盛り上がる理由としてありますか?
「いいえ、関係ないですね。大田区体育館でもベンチは騒いでいますし、どこにいても環境が変わっても楽しくできるチームです」
―大会を通してシュートが好調です。
「この大会はタッチがとてもいいです。この大会の少し前の練習や練習試合はだいぶ調子が悪く、気分が下がっていました。それでもシューティングをしてとにかく打って調整しました。結果大会で合わせることができて良かったです」
―40分間フル出場が続いています。体力面の心配はありませんか?
「きつくはないですね。別にこの後もまだまだ走れます。でも時々集中力が切れてしまいます。40分間出ている試合が何日も続くので、自分と会話しながらプレーしています。自分に集中しろと言い聞かせています」
―遠藤選手(#33)とプレースタイルが似ているように感じます。
「遠藤はボールを受けたら攻め気が強く出ています。ボールを持ったらとにかく攻めるプレースタイルですね。そこが一番違いますね。自分はもっと攻めなくてはいけないという課題があります。自分はパスやボールを回すとか、色々考えながらやっています」
―そういう面でキャプテンに任命されたと思いますが、新人チームのキャプテンとして意識していることはありますか?
「逆境の時に声を掛けて、みんなを引っ張らないといけないとは思っていますが、自分がやる前に1年でPGの井手(#30)がやってくれているので、その面は任せています。それ以外では、みんなで楽しんでバスケをしようと、練習から言っています。今日も楽しんだ結果が勝利に繋がったので、楽しんでやった方が流れもよく強いチームになります。そういうことは言っています」
―この大会初めての1部チームとの対戦でした。
「今まで2部のチームでしたが、やはり1部チームには構えるものがありました。体の大きさが全く違うので、飛ばされてもめげずにディフェンスすること。1部のチームはリズムを作るのがうまいので、いいリズムでゲームをさせないように、こっちのリズムでディフェンスをして攻めていこうと意識していました」
―次は決勝です。意気込みをお願いします。
「今日にしっかりスカウティングをして、チームで話します。優勝する力は持っていると思いますし、相手はタレント揃いですが関係ないので頑張っていきたいです」
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「チームのメンタルを支えるのが役目」
献身的な粘りの姿勢が活力を与える
◆#41杉野晴輝(拓殖大・2年・PF)

岡田とドゥドゥの両エースの活躍に目がいきがちだが、その中で光ったのは杉野の13リバウンドという数字。昨年からチーム全体でも課題と言われていたリバウンド。そこに取れなくても飛び込み、弾き、泥臭いプレーを続けてチームに活力を与えた。試合に本格的に出るのもこの新人戦からということになるが、こうした献身的な選手がいれば周囲も頑張れる。決勝でも彼の働きぶりに期待したい。
ー東海大は強敵でしたが、どこを意識していましたか?
「普段と変わらず軸の2人で攻めて、他の人もボールを持ったら積極的に行こうと。ボールはわりと偏っていますがそれがうちのバスケでもあるので、そこは崩さずいけました。それができたからこそ東海大は強いですが接戦をものにできたと思います」
ー池内監督は最初にやられるとそのままいってしまうのか課題なので、そこはないように、という話をされていました。
「春のトーナメントの青学戦ではまさにそれで負けてしまいました。そういう、点差を開く力がスターが揃う東海大にはあるので、そこを僕らがどれだけ我慢して2、3Qを行けるかでした」
ー簡単に打ってしまうという場面もありましたが、それ以上に今日はリバウンドに絡んだりという面もよく見えました。
「リバウンドはずっと僕らの課題です。ドゥドゥ(#23)だけに任せず、自分や斎藤(#59)が飛び込んで取ることは意識していました。岡田(#1)やドゥドゥに相手も寄りますし、あの2人のおかげで僕も入っていくことができます。あの2人がいてこその自分がいるし、自分の仕事だと思っています。フィジカルが弱いので東海大にふっとばされたりもしているので、そこはもっと体を作らないといけませんが」
ー2人に寄るといっても、タイミングよくいかなければボールに触るのは難しいと思いますが。
「そこは先輩にも練習の相手になってもらって、しっかり高いレベルで練習できています」
ー追い上げられたけれど粘れたのはどこが良かったでしょう?
「今日は普段と比べてコミュニケーションが取れていました。スクリーンでしゃべったり、西田選手(#19)や大倉選手(#11)といったいいシューターがいる中でしっかりしゃべってスイッチしたりすることができまいした」
ーここまでうまくいく試合だと思っていましたか?
「すごく強い相手だとはわかっていました。前半を持っていかれず5分5分でいけて、3Qがカギですがそこで離せたのは大きいです」
ー杉野選手はこの新人戦から長いプレータイムを得ているという状況ですが、2年目の自分のプレーについてはどう感じていますか?
「岡田やドゥドゥに合わせたり、スクリーンを自分に使ってもらうというのはまだまだです。あとはディフェンス、スイッチしたときに自分が2、3番だけではなく1番にもつけるようにもなりたいなと思ってやっています」

「ディフェンスとリバウンドだけでオフェンスは何もしていません。オフェンスの貢献度はまだまだ上げていきたいです」
ーチームには昨年の阿部選手や飯田選手が抜けて、その代わりになる選手が必要ですね。そういう期待をしてしまいます。
「あの2人は本当にコミュニケーション力が高かったです。今自分は2年ですが、新人戦では一番上なので、あんなふうにチームを引っ張っていければいいなと。昨年を少し思い出しながらやっています」
ー新人チームはキャプテンですが、どういうことをチームに意識させていますか?
「僕は技術面ではぜんぜん言えず、そういうのは岡田の役目です。自分はメンタル面、崩れたりしたときに自分が先導してどう元の形に戻すかというのは考えながらやっています。でも今日少し相手に流れを持っていかれたときはそれができていなくて、そこは反省しているところです。明日はしっかりそれをやって勝ちにいきます」
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