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関東大学バスケットリーグ戦 9/25〜11/11
関西大学バスケットボールリーグ戦 9/1〜10/28

2018.05.05 (Sat)

【2018全関】5/5 決勝 近畿大VS京都産業大

我慢の時間を耐え抜き近畿大が3年ぶり優勝
京産大は一時逆転に成功も、最終盤に失速


180505KINDAI.jpg

 注目の留学生ルーキーが入学した近畿大京都産業大。全関の決勝にたどり着いたのは、今後数年間関西で中心視され、上位争いを演じていくことが予想される2チームとなった。ともに準決勝までは荒削りで、課題も見えながらの戦い方。決勝では、ともにプラン外の出来事に襲われたこともあり、流れが幾度も揺れ動くゲームとなった。

写真:優勝を決め、歓喜の近畿大。


180505ENOKIDA.jpg 前日は立ち上がりから猛攻を見せて快勝した近畿大。この日も#24今村のドライブで先制し、#9濱高(4年・SG)のレイアップ、#33濱田(3年・PG)の3Pも続く。対する京産大も#38大庭(3年・SG)がフリースロー、3Pを続けてすぐに詰め寄る。一方、試合の中で注目だったのは近畿大#0パトリック(1年・C・東山)と京産大#23サンブ(1年・C・沼津中央)の留学生ルーキー対決。ともに早い時間にファウルを吹かれ、見る者も当事者も肩すかしを食う形になったが、先手を取ったのは#23サンブ。約3分半で仕掛けたプレーにたまらず#0パトリックがファウルし、パトリックはこれが2つ目に。直後にはアリウープまで決めた#23サンブ。近畿大は慌てず、#36榎田(2年・PF)の3P、#24今村(3年・PF)のレイアップで再び点差を広げるが、あろうことか7分強が経過した場面で、コートに残していた#0パトリックが3つ目を吹かれ、さすがに下げざるを得ない。出遅れた京産大は、今度は#38リンダー(3年・PF)や#3高田(4年・PG)の得点、#23サンブのダンクで挽回するが、その間にこちらも#24大庭が2ファウル目となってペースアップとはならず。互いに想定外の事態に直面した立ち上がりだが、得点面では近畿大が6点リードし、明暗の分かれる1Qとなった。

 パトリック不在のうちに流れを引き寄せたい京産大。早速#24大庭、#1永尾(2年・PG)の得点が相次ぎ、近畿大に詰め寄る。しかし近畿大は#9濱高(4年・SG)のゴール下で落ち着き、厳しいディフェンスで京産大にきっかけを与えない。その後も#9濱高が2本の3Pを決めるなどした近畿大は、リードを二桁とした。京産大は単発なオフェンスから抜け出せず、残り4分で#24大庭が3つ目をコールされてこちらも苦い表情に。京産大は最後に#21リンダーのリバウンドシュートや#3高田のバスケットカウント、#24大庭も3Pを決めるが、それでも点差は9点。近畿大ペースのまま前半が終了した。

180505SANBOO.jpg このまま引き離したい近畿大。3Q早々に#9濱高や#0パトリックの得点で再びペースアップを図る。ところが2分で#0パトリックがまさかの4ファウルに。ここから勝負は分からなくなった。京産大がゾーンを敷き、中にボールを入れられない近畿大は、ターンオーバーや24秒オーバーなどで一気に攻撃が停滞。この間に京産大は#38リンダーが内外で得点し、交代出場の#21会田(4年・C)もペイント内を制圧した。#24大庭が4つ目、#38リンダーと#23サンブは3つ目を吹かれるなどするが、最後に#21会田がゴール下を決めて、ビハインドを2点にまでまとめてみせた。これで勝負はラストQを迎えた。

 4Q開始後、京産大は#38リンダーに3Pが飛び出し遂に逆転に成功。近畿大も#0パトリックのゴール下で返してこれに引かない。僅差の攻防が続くかと思われたが、ここに来て京産大はシュート率が下がり、オフェンスが重くなる。近畿大は#0パトリックのゴール下や#36榎田(2年・PF)の速攻などでじわりとリードを広げる。残り4分を切り、#0パトリック、#24今村の得点が続いたところでまたも点差が10点となった。京産大は直後に#23サンブが#0パトリックからバスケットカウントを獲得。#0パトリックは、2分強を残してファウルアウトとなった。これに付け入りたい京産大だが、打ち急ぐようなシュートが続いてこの時間帯も苦しい。反面近畿大は#33濱田(3年・PG)が大きなジャンパーを沈め、#36榎田がドライブで続いて安全圏のリードとした。京産大は、必死のプレーを続けていた#24大庭、#23サンブが相次いでファウルアウト。事実上勝負が決した。最後は80−68とした近畿大が、3年ぶりに全関のタイトルを掴んだ。

180505PATRICKSANBOO.jpg ともに中心選手がファウルトラブルで苦しみ、流れが何度も大きく揺れ動いた。勝利した近畿大も、内容的にベスト、とまでは言えないものであったが、パトリックがコートに立てずともフォワード陣が奮起。3Qはゾーンに手を焼き急失速を強いられたが、我慢の末に4Qは引き離しに成功した。タイトル奪取はこれが3年ぶり。留学生のみならず能力自慢の選手が揃い、久々に関西のトップを維持する予感が漂うが、まだこれはシーズン最初の大会。大会の中には、危ない内容の試合もあった。安定感の向上、チーム力の底上げも、今後必要になってくるテーマとなる。

 最近は決して春先の仕上がりが良いとは言えない京産大。その中での決勝進出は大きな結果だが、苦しみながらの勝ち上がりであり、決勝では近畿大の能力面に屈した部分も強い。この2年は夏を乗り越え一気にチーム力を高めていったが、今年も同様のプロセスをなぞっていけるかは分からない。更に昨年は久々にリーグを制し、今年は一貫して追われる立場である。1ヶ月後の西日本インカレは、確度・精度を上げていく貴重な舞台。リベンジを果たせるか。


写真上:榎田はベンチスタート起用が多いが、スタメンプレーヤーと遜色ない活躍ぶり。
写真中:パトリック相手にも、京産大・サンブは立ち上がりから積極的だった。
写真下:リバウンドを争う留学生の2選手。今後も注目される対決となっていくだろう。

※近畿大・濱高選手、今村選手、濱田選手、京都産業大・リンダー選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「練習した通りにやれば絶対にいける」
アクシデントにも動じずチームを支える

◆#9濱高康明(近畿大・4年・SG)
180505HAMATAKA.jpg 終わってみれば納得のMVP授賞だった。準決勝での好調ぶりはこの日も変わらず。流れが悪い時間帯も慌てるような表情は見せず、最後までその声でもチームを盛り立てていた。優勝は、ルーキーイヤーに3冠タイトルを総なめにして以来の味。この2年は苦しい時期も多かった。苦い経験は繰り返すことなく、この優勝をステップに、チームを再び関西で敵なしの立ち位置にまで押し上げたい。


—久々の優勝ですね。終わった瞬間に感じたことは。
「一番に感じたのは、まず1冠目でホッとしたな、と。それが正直なところでした」

—流れの悪い時間帯もあり、パトリック選手もファウルトラブルに陥る中で、それでも勝てたのは何が大きかったでしょうか。
「どうしても僕らは、パトリックがいない時のリバウンドが厳しくなってしまいます。ただそういう時でもしっかりボックスアウトをやって全員でリバウンドに行くということは、全員で意識していたことです。今日はそれができたので、大きかったですね」

—京産大がゾーンを展開してきました。あれは事前に頭にはありましたか。
「想定はしていましたね。絶対どこかでゾーンはやってくるだろうなとは思っていました。そこが去年から自分たちの課題で、今回も全然攻められていませんでした。次の西日本以降に戦うことになる時に、ゾーンのオフェンスはもう一回考え直しながらやっていきたいです」

—パトリックが不在の時間帯が長いゲームでしたが、その点はいかがでしたか。
「パトがいない時間帯のバスケットも、当然準備はしていました。それは自分たちの自信の部分にもなっていたので、練習した通りにやれば絶対にいけるという気持ちでした。実際にできていたところが勝ちにつながったと思います」

—西日本インカレは、久々にチャンピオンとして戦う舞台となります。
「3年前と同じですよね。どこも打倒近大で戦ってくると思います。僕らもそこで受け身にならずに、チャレンジャーとして戦えばまた優勝に近づいていけると思います」

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「挑戦者という気持ちを持ったまま頑張る」
苦境でも孤軍奮闘し優勝を呼び込むプレー

◆#24今村拓夢(近畿大・3年・PF)
180505IMAMURA.jpg パトリックという強力なセンターを迎え入れた今年の近畿大。だが、消耗の激しい舞台でも今村の果敢なカットインやリバウンドの姿勢は大きかった。決勝では、パトリックを下げざるを得なかった3Qも、ゾーンを敷く相手に怯まず攻め込み、苦しい状況のチームをプレー面で鼓舞。自身このチームに加わって初の優勝に、大きく貢献したと言って良いだろう。


—途中でやや足を痛める場面もありましたが、相変わらず積極的にリバウンドに飛んでいましたね。
「そうでしたね(笑)。リバウンドは、パトリックがいない時でも自分が取りにいくぞ、という気持ちでやっています。それがプレーにも出せたと思っています」

—同じ沼津中央出身のサンブ選手も相手のキーマンでしたが、だからこそ特別なことをやろうという意図はありましたか。
「いや、むしろ注意していたのは、周りの選手のリバウンドでした。以前サンブと一緒にプレーしていたから、といったことは特に意識はしていなかったですね」

—相手がゾーンの時間帯は苦しみ、今村選手が獲得したフリースローでなんとかつなぐ、という内容でした。あの場面はどのような意識だったのでしょうか。
「下に自分よりも大きい相手がいるので、外を狙ってリバウンド起点の逆速攻を食らうよりも、中に切れ込んでファウルを貰う方がまだ良いので、そういう選択をしていきました」

—それが4Qの再加速につながったとも言えますね。優勝を決めた時は、どのような気持ちでしたか。
「やっと優勝できたな、という感じでした。僕としては、近大に入ってからこれまで優勝がなく初めてのことだったので、そういう気持ちになりましたね」

—優勝もつかの間で、次は西日本インカレです。どのチームも近畿大相手には厳しく戦ってくると思います。
「西日本でもいつも通りの気持ちでやろうと思っています。挑戦者という気持ちは持ったまま、また頑張っていきたいと思います」

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「ガードが手薄と言われる中で力になれて嬉しい」
個人として喜びひとしおのタイトル奪取に

◆#33濱田貴流馬(近畿大・3年・PG)
180505HAMADA.jpg メインガードの立場となった今大会は、アシスト王獲得のおまけつき。課題も感じながらも、最後は優勝という結果に安堵感と喜びとが交錯する表情だった。決勝は良くも悪くも落ち着いた展開のないゲームとなったが、最後は自ら半ば相手に引導を渡す得点を決め、もつれた試合にケリをつけた。今季は今後相手からの警戒も強まることとなろう。その中で問われるのは、ガードである彼がいかに落ち着いたプレーを続けられるか。キーマンの一人である。


—入学以来、初めての優勝経験ですね。
「優勝したかったので、それが2年間できていなかっただけにすごく嬉しいです」

—メインガードの役割だけに、嬉しさもひとしおといった感じでは。
「去年は岡田さんがいて、今年はガードが手薄だと言われるのが目に見えていたので、その中で少しでもチームの力になれたのは嬉しいです」

—今大会一番手応えを感じていることは何でしょうか。
「一昨日の関学戦で、パトリック中心で攻めようとなった時に、止められてしまって。その時に切り替えて全員で攻めていこうとしました。それを準決勝、決勝でも続けられたことが、得点にもつながって、ディフェンスが機能したことにもつながっていったのかなと思います」

—この2日間は高い出来でした。
「今の近大は全体的にもサイズはある方だと思うんですけれど、それでもリバウンドが取りきれていないところがありました。そこをしっかり全員で取りきって、全員でオフェンスにつなげていこう、とは、みんなで話していたんです。今日はその言葉通りにディフェンスで取りきれていたことが、結果につながったと思っています」

—パトリックがファウルトラブルでベンチに下がっている時間帯が多くなりました。
「正直そこはきつかったです。でも声かけができていたことが大きかったと思います。濱高さんを中心に全員でリバウンドだと言っていて、実際に2、3人でリバウンドにいけていました」

—3Qが一番苦しい状況だったと思います。ゾーンを前に完全に劣勢でした。
「ファウルトラブルでパトが下がっていて、リング下で攻めたい時にゾーンをされて、そこを起点に走られる展開でした。リズムが悪いとずっと感じていて、正直に言ってしんどかったです」

—最後の最後にパトリック選手がファウルアウトとなりましたが、直後のジャンプシュートが勝負の流れを決めたように感じます。
「自分は流れを読むことが仕事だと思っています。しんどい場面がどこで来るかを見極めながら、自分が点を取るべき時は取るし、パスをさばく時はさばくということを、ずっと意識しています。それが結果として出たので、良かったですね」

—次は西日本大会ですね。
「今回優勝したことでマークは厳しくなると思います。その中でもチームバスケットをやっていきたいと思いっています。僕自身では、今大会はミスが続いたので、それを課題として、ミスなくゲーム運びができるようにやっていきたいですね」

—ミスが続いていたようには感じませんでしたが。
「正直それはパトリックや今村が拾ってカバーしてくれたおかげです(苦笑)。ただそういう環境でやれていることは、すごく楽しいです」

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「これは決めようというプレーでも流れは良くなかった」
チーム力を表現できずに敗れた悔しさは、次の舞台で晴らす

◆#38リンダー ライアン 雅輝(京都産業大・3年・PF)
180505LINDER.jpg 個人としての出来は悪くはなかった大会だったが、チームとしての力を出し切れず、優勝はならなかった。その表情にはただただ悔しさが映る。しかし、昨年のリーグ優勝によりどのチームも自チームに挑んでくる構図の中で、それをいかに退けていくか、というこれまで経験できなかった戦いができることは、貴重な経験である。得られたことを力に変え、次に向かいたい。


—準優勝でした。一番に感じるのはどのようなことでしょうか。
「やっぱり監督から言われていたことを、チーム全体で徹底できなかったことですね。パトリックのところの守り方とか、相手のオフェンスに対してどういう風に守るか、ということは予め言われていたんですけど、それをチーム全体で理解してプレーにつなげることができていませんでした」

—昨日能力勝負にはしないと話していましたが、近畿大の能力に振り切られた印象の強い負け方でした。
「そうですね。そこが一番の反省点だと感じています」

—その中でも、ご自身は安定したプレーを見せていたと思います。
「うーん……しっかりこの一本は決めていこうとは思っていましたけれど、正直それでも流れが全く良くなかったですね。チームとしてやりたい形ではなかったです」

—この春ゾーンは練習していなかったようですが、それで一旦は流れを呼び込みました。
「僕らは近大相手の時は、去年からずっとゾーンはやっていて、近大もゾーンは苦手だということを分かっていました。この大会に向けてそれに力は入れていなかったですけれど、このままではダメだという判断だったと思います」

—パトリック選手がファウルアウトした場面がラストチャンスでしたが、どこかチームが焦っているように感じました。
「そうですね。チームの雰囲気的にもバタバタしているところがありました。正直、ここから追いつけるのかと言ったら、雰囲気的に難しかったと感じます」

—この大会での収穫はどのようなことだったでしょうか。
「今回は、僕らのウイングがあまり機能していませんでした。ただ全員が毎回調子が良いということはありません。ずっとエースに頼りっぱなしではダメだという時に、決勝にまで来れたことはまず成果だったかなと思います。それと、この大会までサンブがチームに噛み合っていない部分があったんですけれど、準々決勝の学院戦はサンブがいてくれたおかげで勝てたようなものでした。サンブが機能するということが分かったのも収穫だったと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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