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2018.05.03 (Thu)

【2018トーナメント】5/3 準々決勝 専修大VS白鷗大

残り1分半から勢いを得たのは白鷗大
1点差のゲームでベスト4へ進出


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 白鷗大専修大の戦いは、立ち上がりから最終盤までどちらに転ぶかわからない白熱した展開となった。前半はハイスコアリングゲームになった。開始早々、専修大は#10大澤(4年・F)が白鷗大#35秋野(4年・PF)をブロック、さらにスティールからの速攻を見せる。一方の白鷗大も#44星野(3年・PF)が連続得点したのに続き、#58前田(3年・SF)の3P、#35秋野も果敢に攻めて#30アブ(3年・C)のティンディングを誘うなどして開始3分で4-14の10点リード。しかしここからファウルが続発してしまい、流れは専修大へ。専修大は#30アブを中心に得点し、#10大澤、#34盛實(3年・G)の3Pなどで追い上げて26-29で1Q終了。

180503maeda.jpg 2Qも立ち上がりからファウルが続いてしまった白鷗大は激しいディフェンスに出にくくなり、その間に専修大が逆転。しかし#32三浦(3年・SG)がアグレッシブに攻め、#58前田のオフェンスリバウンドなどで逆転するとシーソーゲームに突入する。互いに速攻を出し合うなど早い展開が続くが、どちらも切れず勝負は互角。しかし最後に#34盛實が3Pを沈めて50-47と、今度は専修大の3点リードで前半を終えた。

 後半、専修大は5分間ノーゴール。白鷗大は#58前田の速攻、#75シェッハ(3年・C)が#30アブをブロック、#37長島(4年・PG)から#75シェッハへのアシストが決まるなどして一時6点のリードに成功する。専修大は#30アブ、#46寺澤(1年・F・東海大諏訪)が徐々にゴール下で存在感を増し、#5安部(3年・G)がドライブで得点すると追い上げに成功。ここから#30アブのゴール下、#88重富周希(2年・PG)のドライブ、フリースローで今度は7点のリードを奪った。白鷗大は終盤3分間ノーゴールとなり、3Qは66-61の専修大リードに。

 4Q、白鷗大はここまで積み重なってきたファウルがさらにじわじわと増えて、点差以上の苦しさが見えてくる。しかし専修大の得点も序盤に#46寺澤が得点して以降止まる。#30アブがベンチへ下がっている間に白鷗大は#75シェッハのアシスト、シュートで逆転に成功。残り4分、#30アブ、#88重富がコートに戻ってくると、ここからが最後の勝負になった。専修大は#46寺澤が2連続得点にフリースローを獲得し、1分半で6点を稼いで5点のリードに。残り2分となり白鷗大は苦しくなるが、#35秋野のシュートで3点差とすると、残り1分、#75シェッハのシュートをブロックにいった#30アブがティンディングと判定され、さらに#35秋野のリバウンドから#75シェッハの得点で残り46.8秒に白鷗大が76-77と1点先行する展開となる。最後の攻防で白鷗大のシュートは決まらないが、専修大は残り時間わずか、ブザーとともに放ったシュートは間に合わずタイムアップとの判定。白鷗大が何度もリードが入れ替わる展開を僅差で制した。

 昨年準優勝しているだけにここで負けなくないという気持ちは強かっただろう。ゲーム序盤からファウルが嵩んでいった白鷗大だが、なんとかディフェンスを持ちこたえて粘った。「結果的に勝った試合。内容的には負けているし修正点が多い」と今季指揮を執る網野監督(兼部長)。こういう試合を薬にして次につなげたいと言うが、オフェンスではチャンスを得たら前田や長島ら機動力の高い選手がアグレッシブに攻め続け、積極性は評価できる。これは昨年までハーフコートでの展開が多かったところを、アタックするオフェンスを増やしているせいもある。まだまだディフェンスは課題で、PGも経験値が足りない。網野監督としてはインサイドの強調も考えており、レベルアップしたい部分は山ほどあるようだが、今大会を通じて経験値を得て糧としたいところだ。

180503morizane.jpg どちらに転んでもおかしくないゲームだったが、専修大は最終盤の流れを持ってこられなかった。いつもなら相手の勢いを削ぐようなシュートを決める盛實が、後半はしっかりディフェンスされて0点。リバウンドでも15本負けているが、シェッハの高さに対してアブもきわどい判定が続く中、よく粘った。ルーキーの寺澤による終盤の連続得点など、新戦力の働きぶりも光り、チームとしてのベースアップを期待したい。

写真上:17得点の白鴎大・前田。よく走りボールを前へ、前へと持っていく。
写真下:前半終了時には3Pを決めた盛實。後半に入らなかったのが惜しまれる。

※白鴎大・長島選手のインタビュー、試合の写真は「続きを読む」へ。


[続きを読む]

【INTERVIEW】

「自分で行く、皆に任せるを上手くやりたい」
PGとして新たなステップアップを目指す

◆#37長島 蓮(白鷗大・4年・PG)
180503nagashima2.jpg抜群のスピードとキレのあるドライブなど、高い身体能力を活かしたプレーで昨シーズンより出番を得るようになった。点取り屋という印象があるが、今年は安定感のある奥野、個人技に優れる神里といったガード陣が卒業したあと、PGとしてチームを牽引する立場だ。PGはまったくの未経験ではないが、自分のみならず周囲も生かすという立場は難しいもの。この1年でどのようにガードとしてチームを動かしていくのかにも注目したい。


―なんとか勝ちきりました。前半からファウルが増えて苦しい展開でしたね。
「専修はリバウンドが強いのでファウルが込むのはわかっていました。それを踏まえた上でディフェンスすることを意識していました。 ファウルが込んだらディフェンスもやりにくいんですが、ハードにやることを最後まで心がけました」

―点数的にはあまり差がつかず、という内容でした。
「オフェンスは大事ですけど、練習中からもディフェンス、ディフェンスと言ってやってきたので点数はそこまで関係ないと思います」

―今年はPGとしてチームを引っ張る立場ですね。これまで経験は?網野監督もまだまだ経験を積んで成長して欲しいと思っているようでした。
「そこまではないですね。高校のときはPGでしたが、大学では昨年から2番ぽいポジションで使われていたので。ゲームコントロールはぜんぜんできていないと思っているので、皆に託すときは託して、自分でいくときは自分で行くというようにしていますが、今日はあまりできませんでした。なんとかうまくコントロールしていきたいです」

―その中でシェッハ選手(#75)を活かしたり、彼からのパスがあったりという部分は目立ちましたね。
「彼は大きいので出しやすいというのはあるし、練習中からもコミュニケーションを取りつつやっているのでその成果ですね」

―昨年の4年生が抜けて今年はどのようなチームでしょうか。
「去年は4年生のメンバーが全員出ていて、野﨑さんというエースもいました。今年はそういった存在はなく、みんなが平等に、その日活躍できる選手が活躍できるようなチームです。エースはいないので、ディフェンスがメインなのでそこを意識してやっています」

180503nagashima1.jpg―今日は飛龍高校の後輩、安部選手(#5)とのマッチアップも少しありましたね。互いにスピードがあって身体能力が高いですが。
「高校時代からチーム内でもライバル的に競ってきたので、負けられなかったですね。どっちが上手いかとずっとやっていた相手だったので。今日はそこまでやってこなかったという印象です」

―次は中央大となりますが、あちらはスピードがあるのでガード陣の働きも大事では。
「そうですね。でもやることは変わりません。ディフェンスをやってやることをやれば勝てると思います」

―昨年は決勝まで進んでいますが、気負いなどは?
「準優勝といっても優勝した筑波大にはかなり点差をつけられたので、準優勝と言えるかなというところもあります。今年はしっかり優勝を狙っていきたいです」


【GAME PHOTO】

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アブをブロックするシェッハ。アブより後から飛んでもその手の長さでボールに届く。


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サイズの大きな専修大相手にファウルが続いたが、それでも攻守で奮闘した秋野。


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ベンチから出てくる三浦はスピードがあり、ゴール下へも果敢に攻め、あるいはリバウンドに絡む高い機動力が持ち味。


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今季の李相佰杯代表にも入っている星野。195cmだが外のシュートも上手い。


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ディフェンスで貢献した高間。ブザーぎりぎりで放った3Pが入ったのも大きかった。


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15点のシェッハ。注目すべきはアシスト3で、ガード陣へのアリウープパスは度肝を抜いた。



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盛實は後半止められ、得点がストップ。いつものようにチームに勢いを生み出せなかった。


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アブは23得点。後半怒涛の得点を重ねた。


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主将の塚本はよく声を出し、チームを引っ張る。


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ゲーム終盤、ゴール下で得点を重ねたルーキーの寺澤。3連続の得点でリードを奪った。


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大澤は3P2本で11点。オフェンスも大事だが、ディフェンスでの泥臭い働きぶりも光っていた。


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ベンチから出場の重富周希。そのゲームコントロール力でチームを勝たせられるかが見どころ。


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シュートを決め、盛實と重富周希がハイタッチ。


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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