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関東大学バスケットリーグ戦 9/25〜11/11
関西大学バスケットボールリーグ戦 9/1〜10/28

2018.05.04 (Fri)

【2018全関】5/4 レポート(準決勝、5〜8位決定戦)

関西最初の三冠タイトルへ
決勝は近畿大vs京産大に


180504KINDAI.jpg

 この日の全関は、準決勝、順位決定戦の2試合ずつのカードとなった。この日を含めて各チームの残り試合は2つ。準々決勝以降は毎年3連戦の大会であるがゆえ、課題があっても修正時間はほとんどない中での戦いとなる。試合の中での修正力、切り替えの早さが求められるのは、この大会特有の厳しさであろう。


 準決勝の結果、決勝進出を決めたのは近畿大京都産業大。両者ここまで盤石の内容とは決して言えないながらも、ここまで勝ち進んできた。ともに期待の留学生を今年から迎えた同士であり、今季の関西を占う上で注目の一戦だ。

写真:倒れ込みながらバスケットカウントを獲得した榎田を、全員で助け起こす近畿大。


180504TAKAMATSU.jpg 関西学院大流通科学大による順位決定戦は、立ち上がりから関西学院大が主導権を掌握した。主将の#7高山(4年・SF)を中心に順調に得点を重ね、1Qで早くも17点差に。流通科学大も2Qに#8松浦(4年・SG)が3本の3Pを決めるなどして挽回を図るが、ファウルが込んでフリースローの失点が目立った。優勢の関西学院大のペースがそのまま続き、105−72で勝利した。


 順位決定戦もう一試合の大阪学院大天理大の一戦は、序盤から天理大リードで推移した。開始直後から#24佐々木(3年・PG)が順調にシュートを決め、若いチームをもり立てる。大阪学院大も#30木下(4年・PG)、#8吉井(2年・SF)の得点が出て大きくは離されないが、このゲームでは、天理大の活力がそれを上回ってみせた。中盤以降は、#68高松(2年・SF)や#28二見(1年・PF・豊浦)というフレッシュなメンバーが次々と得点し、最後まで流れを渡さず。大阪学院大は、最後は#30木下が何度も難しいシュートを沈めていったものの、その都度決め返した天理大が78−70で逃げ切りに成功した。

写真:天理大は高松が17得点。経験の少ないメンバーが、着実に成長している大会だ。

※関西学院大・松本選手、天理大・藤澤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【近畿大が大阪体育大を圧倒しあと1勝に】

180504PATRICK.jpg 準決勝第一試合は、一昨年決勝に進んだ近畿大と、昨年のファイナリストである大阪体育大の顔合わせ。奇しくも、一昨年と昨年の準決勝と同カードとなった。

 前日の関西学院大との準々決勝は、ギリギリでの逆転勝利だった近畿大。この日も出遅れが懸念されたが、試合開始直後、近畿大はいきなり果敢に仕掛けた#9濱高(4年・SG)が豪快なバスケットカウントを獲得。結果的にこのプレーが勝負の流れを決したこととなった。ワンスローは落とすも、これを拾った#0パトリック(1年・C・東山)までもがバスケットカウント。勢いづいた近畿大は、この両名が更に加点し、2分半で11−0とする。大阪体育大は完全に出遅れる形となってしまった。#7山田(3年・SG)が3Pを決めていき打開を図るが、近畿大は#24今村(3年・PF)、#36榎田(2年・PF)もシュートが決まり始める理想的な状態となった。早々にダブルスコア以上のビハインドを背負った大阪体育大。2Q後半に#30藤本(2年・PG)が自ら攻めフリースローを得るが、ここでの確率も上げられず。前半終了間際には#30坂口(2年・SG)、#33濱田(3年・PG)にも得点が出た近畿大のリードは、この時点で25点となった。

180504YAMADA.jpg このままでは引き下がれない大阪体育大も、意地を見せた。3Qには、#7山田が4連続3Pを見舞い、これには会場もどよめく。だが、それでも近畿大の好リズムには陰りがない。決められるたびに、#9濱高、#33濱田のシュートで返し、安全圏の点差は揺るがない。主力メンバーを下げていた4Q序盤に一旦18点差に詰められたものの、すぐに#24今村がツースローを決めてダメを押す形となった。大阪体育大も#30藤本が最後まで奮闘したが、接戦だった過去2年の準決勝とは異なり112−79という大差での決着となった。これにより近畿大が2年ぶりの決勝を決め、大阪体育大が3位決定戦にまわることになった。

写真上:ワンハンドダンクを決める近畿大・パトリック。
写真下:山田も気を吐いた大阪体育大だが、追いつくには至らず。

※近畿大・濱高選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【シャットアウトに成功した京産大が決勝へ】

180504KUBOTA.jpg 準決勝もう一つのカード、京都産業大関西大も、一方的なものとなった。

 試合の出だしが課題となっている現在の京産大。開始すぐの時間帯は、関西大がそれにつけ込む形となった。#11森田(4年・PG)のバスケットカウントや#5石野(4年・SF)の3Pなどが出て、一旦は抜け出しを予感させるムードとなった。しかし、京産大はここからディフェンスを引き締めた。思うような形で相手にボールを持たせず、1Q終盤から関西大のオフェンスは一気に単発なものにしぼんでしまう。京産大はこの間に、#38リンダー(3年・PF)が積極的に攻めて1Qで5点のリード。早いうちに挽回したい関西大だが、2Qもこの流れを変えることができない。サイズのある相手にインサイドにうまくボールが入らず、アウトサイドは苦し紛れに打たされる形が続きオフェンスが完全に停滞。反面、京産大は#38リンダーだけでなく、#24大庭(3年・SF)のミドルや速攻、#21会田(4年・C)のジャンプシュートなども出て、小気味良くスコアを伸ばしていった。結局前半は、37−22という大差で終了した。

180504NAGAO.jpg 劣勢に立たされたが、なんとか決勝進出のチャンスをものにしたい関西大。3Q開始早々に#11森田の3Pが決まり、反撃の糸口を掴みかけた。しかしその矢先、京産大は#23サンブ(1年・C・沼津中央)のインサイドが効果的に決まり、更に点差を拡大。相手に付け入る隙を与えない。関西大も集中を切らさない姿勢こそ見せるが、徹底した京産大ディフェンスを前に、苦しい状況を打破するには至らなかった。最後はベンチメンバーを送り出す余裕を見せた京産大が、終わってみれば80−53で文字通りの完勝。今大会はなかなか好内容が遠い京産大だったが、攻守が噛み合い決勝進出を決めた。

写真上:関西大は、負傷明けで万全ではない窪田も奮起した。
写真下:引き離しに成功した2Qは、永尾の存在も光った京産大。

※京都産業大・リンダー選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「みんなの分も頑張ろうと思ってやれている」
稀有な献身性と積極性で、更に上のレベルへ

◆#6松本峻典(関西学院大・2年・PF)
180504MATSUMOTO.jpg インサイドの選手として決してサイズに恵まれているわけではないが、巧さと堅実さは入学以来随所に発揮している。準々決勝では、高校のチームメイトである近畿大・パトリック相手に何度も見せ場を作った。関西学院大のインサイドといえば、池嶋と松田の2名の記憶がまだ新しい。入れ替わりで卒業していった先輩たちの域に少しでも近づくべく、今後も日々奮闘が続いていく。


—まだ試合はありますが、今大会はどのような気持ちで臨んでいますか。
「近大戦が一つの山場だということで、そこに向けてチームとしても個人としても作り上げてきていました。それで負けてしまったんですけれど、そこで終わりではないです。残り2試合もしっかり戦うべきゲームだと思っていましたし、今日もしっかり戦いました。明日もそれを崩すことなく個人としてもチームとしても頑張っていこうと思っています」

—昨日は敗れましたが、リバウンド面の良さが目立っています。
「周りのチームと比較して身長の高い選手がいなくて、綾部さん(コーチ)も仰るんですけど、チーム全員でリバウンドを拾うということにはずっと取り組んできたので、それが出せているのかなと思います」

—昨年の全関と今年とで、精神的な違いはありますか。
「個人的には去年1年間経験していて、関学に馴染んでいる部分が大きいと思います。それに去年から試合に出させてもらっていて、責任感は言い過ぎかもしれないですけれど、みんなの分も頑張ろうと思ってやれているのかなと思います」

—関西学院大のインサイドというと、松本選手と入れ替わりだった池嶋選手・松田選手とどうしても比べて見てしまいます。
「去年もよくチーム内で池嶋さんと松田さんの名前は出ていて、直接一緒にプレーをしたことはないですけれど、ある程度頭の中で目指すべき選手だと思っている部分はあります」

—そこには近づけていますか。
「いや、全然ですね(笑)。まだまだ足元にも及ばないと思っているんですけど、でもまだまだ終わりではなく成長できると思っているので、4年間の中で少しでも近づいていきたいと思います」

—昨日は高校で一緒だったパトリック選手(近畿大#0)相手に積極的にプレーしていたのが印象的でした。
「そうですね。練習中だとか、試合でもパトリックがファウルトラブルになった時に留学生相手にマッチアップしたことはあったんですけど、40分間がっつりマッチアップというのは初めてでした。元チームメイトというのもありますし、留学生相手に自分どこまでやれるんやろ、とも思っていたので、やってみようというチャレンジ精神を持って仕掛けました」

—大会は明日で終了です。
「勝っても負けてもこの大会では最後の試合なので、勝って終わりたいと思います。相手がどこでも関学がやることは変わらないので、それをぶつけていきたいです」

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「1部に上がるために練習から意識を持ってやる」
前年の悔しさをバネに、這い上がることを誓う

◆#3藤澤尚之(天理大・2年・PG)
180504FUJISAWA.jpg 昨年も要所要所での効果的なプレーが光っていたが、チームとしては白星が伸びずに最後は2部への降格という悔しい結果が待っていた。若いメンバーが中心の天理大だが、この日は味方がミスマッチを物ともせずに奮闘。5位決定戦に駒を進めた。今年はリーグでは2部で戦うこととなるが、1年での返り咲きは絶対目標。今後数年、関西を彩ることとなりそうな、高校のチームメイトたちの争いに自らも加わっていくつもりだ。


—昨日の敗戦から今日の試合にかけて考えていたことは。
「去年はキャプテン(#24佐々木)が前半には稼げていたんですけど、センターの点数が少なくなって後半に苦しくなってしまいました。それが敗因だと思っていたので、今日はできるだけそこにボールを入れるようにして、中と外でバランス良く攻められるようにと思っていました。昨日に比べたら倉富(#79)や二見(#28)が、ゴール下で強いプレーをしてくれたので、結果に表れたかなと思います」

—悔しい思いをした昨年を踏まえて、今季意識されていることは何でしょうか。
「去年も負ける時はリバウンドを取れずに負けることが多かったので、練習からボックスアウトを徹底して、リバウンドを取らせないように意識しています」

—佐々木選手がチームに戻りましたが、雰囲気に違いはありますか。
「去年とは全然違うと感じています。自分で率先してディフェンスしてくれて、オフェンスでも声かけをしてくれて。キャプテンということもあると思うんですけれど、みんなに声をかけてくれることでみんながそれについていこうという雰囲気になっています」

—このところ、速い展開での得点が目立ちます。
「そうですね。自分も速攻でのパス出しというのは小さい頃から練習してきていることで、パスには自信を持ってやっています。走ってくれれば速攻で簡単な点数も増えるので、天理本来のディレイオフェンスの中で、速攻を何本か出すことで、少しでも得点を伸ばせるかなと思ってやっています」

—今年は期するものがある中でのプレーになりますね。
「2部に落ちて悔しい気持ちはあったんですけれど、キャプテンが帰ってきて、自分で声を出してやってくれています。自分たちも落ち込んだりせずに、1部に上がるために練習から意識を持ってやっていこうと思っています」

—明日が最終日となります。
「天理のバスケットをしっかりやって、1部相手にも脅威を与えられるようにしたいです」

—昨日はかつてチームメイトだった松本選手とパトリック選手がやりあっていました。藤澤選手にも思うところがあると思います。
「そうですね(笑)。高校で一緒にプレーしていた仲間と戦うのはワクワクします。今年は2部なので機会が少ないですけれど、その分絶対1部に上がって、松本やパトリックと戦いたいです」

—明日は関西学院大相手で、松本選手もいます。
「弱点も少し分かっているので、そこはチームメイトやマークマンにも話して、簡単にやらせへんようにしたいです」

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「強い相手にも自分が存在感を出してやらないといけない」
気持ちのこもったワンプレーでチームも自身も奮い立たせる

◆#9濱高康明(近畿大・4年・SG)
180504HAMATAKA.jpg この日29得点。ただ出色だったのは点数よりもむしろ確率の部分で、フィールドゴールは13/16という驚異的なものだった。もともとファーストプレーが決まれば勢いづくタイプと話しており、それがこの日はチーム全体にも波及した形となった。全体チームでの決勝の舞台は2年ぶり。直近のリーグを制した京産大相手だが、自分がみんなを引っ張っていければ、と話す姿が頼もしい限りだ。


—フィールドゴールは、落とした本数を数える方が早いな、という活躍でした。最初のバスケットカウントで乗りましたね。
「そうですね。あれが大きかったです。それでも今日は相手が体大ということで、去年も準決勝で戦って負けています。それで自分が最初から飛ばしていけば波に乗れると思っていて、実際にバスカンが取れたのでチームが勢いづきました。自分も気が楽になって、思い切り全部攻めようと思ってやっていきました。自分自身では痛めている箇所があって、それが気になって昨日は何もできなかったんです。でも先生も『昨日のことは気にしなくて良い』と言ってくださって、それで最初からぶつかりました」

—チームとしても昨日の内容は決して良いものではなかったと思います。今日にかけてチームで話していたことはありますか。
「一番話していたのはリバウンドです。相手が昨日130点も取っていて、防ぐにはとにかくリバウンドしかないと思っていたので、全員でも話していました。実際に前半から自分たちが優勢になったので、リバウンドが大きかったと思います」

—反省もあると思います。3Qに山田選手にかなりやられていました。
「そうですね。1本目を決められた段階で、スイッチアップしていければ良かったんですけれど、寄りが甘かったです。前々から自分たちの課題の部分ですけれど、今日はそこが出てしまいました。明日は修正しないといけないです」

—パトリック選手が入ったことが大きなトピックスですが、それを踏まえて今目指していることは。
「パトが来たことは大きいんですけれど、僕が1年生の時にソウさんがいて、それでいて周りも上手い4年生ばかりで、ダントツで優勝できていたのはそれが大きいと思っています。だからパトリックが入ったと言っても、そこに頼らずにやることが大事だと思います。それができれば全員バスケの良いチームになると思うので、課題であり、鍛えていけられればもっと上のレベルにいけると思います。昨日はパトばっかりでいき過ぎたのでそれが反省点でした」

—決勝に向けて。
「準決、決勝という舞台で強い相手にも、自分が存在感を出してやっていかないといけないと思っています。それを出しつつ、榎田や今村やパトリックも使っていって、コート上の5人全員をマッチさせていければ絶対に勝てると思います。今日の勝ちは一旦リセットして、また考え直して一から良いバスケットをしていきたいです」

—トーナメント形式での決勝の経験は、全体チームでは今の京産大にはない部分ですが、精神的にアドバンテージになるかもしれません。
「いや、京産もリーグで優勝は経験していますし、あまり関係ないかと。前回の決勝だった2年前も試合にフルで出ていたのはほぼ僕だけだったので、そういう意味では僕が精神的に支柱になってまとめていければ、みんないつもどおりのプレーができると思います。自分がリーダーシップを取って、みんなを引っ張っていければ良いなと思います」

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「能力勝負ではなく、基本的なことをしっかりやる」
大舞台だからこそディフェンスとリバウンドに集中

◆#38リンダー ライアン 雅輝(京都産業大・3年・PF)
180504LINDER.jpg どのチームにも大なり小なりの課題を抱えながら戦うのが春の大会だ。京産大も、個々人で好不調のバラつきがあるが、リンダーは安定したプレーを見せていると言えよう。この日は前半途中に関西大を追い越す場面で得点を重ね、チームに好リズムをもたらした。京産大にとって、例年全関は鬼門の舞台。それが今年は決勝までたどり着いた。近畿大は一筋縄でいかない相手であることは分かっているが、勝利のみを求め、今後への道筋をつけたい。


—ようやく内容的に納得できる試合だったかと思います。
「今まではずっと試合の入りが良くなかったんですね。正直今日も入りは良くなかったんですけれど、その後に盛り返していけたので、その点は良かったと思っています」

—出だしはビハインドでしたが、途中から相手が攻めあぐねるようになりました。ディフェンスでどのような工夫を?
「この春の大会は、オールコートで、マンツーマンで守るようにやっています。ただ、今までは簡単に外から打たせ過ぎていたので、中はサンブ(#23)がいる分、相手を中に引っ張り込ませるようにすることを、今日は一番意識しました」

—出だしが悪く、後半からエンジンがかかる印象があります。ご自身でも目指していることと現状のギャップは感じますか。
「そうですね。まだチームになりきれていないな、とは感じています」

—初めて留学生がチームに入り、性格的なものの違いからチーム的に戸惑ってしまうような場面もあると聞いています。
「今のところはそうですね。今までの個人レベルでのバックグラウンドの違いは当然影響しているとは思います。でも、だからと言って遠慮することはしないようにしないといけません。僕らもやって欲しいことは伝えていますし、それに対して彼も言ってくれます。話し合えているので、これから良くなっていくとは思っています」

—その中でも明日決勝となります。
「僕らはディフェンスから入らないと、オフェンスに全然繋げられません。僕らの一番の持ち味は、ディフェンスで守ってからの速攻だと思っています。そこにアウトサイドの川口(#14)や大庭(#24)が乗ってくれば、勝てると思っています」

—リバウンド面のここまでの出来はいかがでしょうか。
「少しサンブに頼ってしまっているところがあるんですけれど、僕や太朗さん(#21会田)が絡んでいかないとダメだと思います。明日はサンブがどれだけパトリックを抑えられるかということと、今村もジャンプ力があります。そこで能力勝負をするのではなく、基本的なスクリーンアウトとかをしっかりやらないといけないと思っています」
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