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第95回関東大学バスケットボールリーグ戦 8/24〜11/10

関西学生バスケットボールリーグ戦 8/31〜11/3


2007.11.30 (Fri)

11/29 インカレ4日目 慶應義塾大VS日本大

慶應義塾大75(13-22,26-17,15-7,21-34)80日本大
1129komatsusaito.jpg関東2位と10位。そんな数字は意味のないことである。順位こそ離れてしまったが、実力差がさしてある訳ではない。終盤まで全くわからなかった戦いは、この両者のどちらかがベスト16で消えることが惜しまれる、この日一番の試合となった。
出だしは互角の勝負。一時慶應大は離されるも、2Qでは同点に押し戻し3Qで一気にリードを奪った。
しかし終盤、日本大のオフェンスが火を噴く。#4齋藤(4年・G)、#13種市(2年・F)の連続3Pが決まり一気に追い上げると、逆転。慶應大も調子が上がっていなかった#12小林(2年・GF)の3Pで粘るが、追い上げは届かず試合終了。
激戦を制したのは、日本大だった。
写真:慶應大・小松と健闘をたたえあう日本大・齋藤。

詳しいレポートと日本大・種市選手、慶應大・加藤選手、小松選手のコメントは「続きを読む」へ。


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■GAME REOIRT■
1129ninomiya.jpg先制したのは慶應大、#13田上(2年・F)。#16二ノ宮(1年・G)もドライブで切れ込む。しかし日大は#15上江田(2年・F)がすぐさまミドルシュートと3Pで逆転。インサイドでは#11中村(2年・C)がゴール下で#7岩下(1年・C)をかいくぐる。だが慶應大も#5小松(4年・G)のミドルシュートで一歩も引かない。しかし、緊張感からかフリースローを4投連続で外すミスが出る。#4齋藤(4年・G)、#12栗原(2年・F)に得点されて13-22と引き離されてしまった。ただしセンター中村はファール2とファールトラブルの予感を伴う1Qとなった。

2Q、#5小松の3P、#12小林(2年・GF)のバスカンで勢いに乗り始めた慶應大。#14酒井(1年・F)の速攻も出て、盛り返すが#16二ノ宮が連続ファールで下がらざるを得ない状況に。だが日大もトラベリングを取られてミスする間に慶應大が#7岩下のゴール下で追いつき、#10竹内(3年・G)がルーズボールで勢いを持たせる。#12小林のシュートで遂に逆転した慶應大。だが、中村に代わったセンター#5松本(4年・C)がフェイダウェイを2本沈めて再度逆転。慶應大はミスが続くが#5小松が必死のルーズボールできっかけを作り#12小林の得点につなげた。#5松本に決め返されるが、#16二ノ宮が見事なドライブで39-39に戻して前半を終えた。

1129saito.jpg3Q開始早々#15上江田がフリースローを得るが、2本外すミス。両者ともこの日固さがあり、フリースローの確率は悪い。だが、開始3分あたりから慶應が必死のディフェンスから一歩も譲らないシーソーゲームを抜け出していく。#4齋藤のドライブを止め、#11中村のゴール下を阻止すると#7岩下がミドルシュート、ポストから連続で押し込み、#16二ノ宮が追い討ちをかけるようにまたも華麗なドライブを決めていく。小松の再度のルーズボールから#8青砥も必死でファールを獲得。流れは慶應に来た。更に#5小松のルーズボールから#14酒井のシュートが生まれると、54ー46と慶應大リードで4Qへ。

4Q、必死の日大のディフェンスが厳しくなる。それをかいくぐり、小柄な#16二ノ宮がまたドライブを決める。しかし、#12小林のオフェンスファール、更には#7岩下が疲れからか2連続でファール、3つになってしまう。ここで日大#13種市がバスカンを獲得。4点差に詰め寄った。#12小林のシュート、#14酒井の得点で差を詰めさせない慶應大だが、遂に日大#4齋藤の執念が実った。前半ディフェンスで抑えられ、決まらなかった3Pが2本連続できれいにネットに吸い込まれる。更に#13種市、#15上江田の3Pが続いて日大がとうとう66-68と逆点。だがその歓声を打ち消すように慶應大#12小林が2本連続の3Pを返し、勝利の行方はわからなくなる。残り2分を切り、尚も小林で攻めようとする慶應大だが、それを簡単に許すほど日大ディフェンスは甘くない。阻まれてターンオーバーを犯すと慶應大は#7岩下が遂に5ファール。残り26.5秒で#13種市に再び3Pを決められて72-78とされてしまう。諦めない慶應大は20秒で#12小林が意地の3Pで75-78まで戻すが、最後は届かずタイムアップ。大接戦の軍配は日大に上がった。



◆#13種市幸祐(日本大・2年・F)
1129taneichi.jpg得点力のある大物ルーキーとして昨年入学したものの、ケガが続き満足なプレーはここまでなかった。しかしこの試合では慶應大のエース小林を押さえ、大事な3Pを決めて復活をアピールした。


-今日は特に気合いが入っていましたか?
「ここで負けると4年生が引退になっちゃうしもうちょっとやりたいんで。 オールジャパンに出るには慶應に勝たなきゃならなかった。今日は負けられない試合でした」

ー終盤まで慶應ペースで進んでいましたが。
「慶應も若いチームなんで、勢いに乗って。自分たちは乗り切れなかった。ディフェンスから頑張っていけば、いずれ追い付いて逆転できる自信がありました」

ー試合中に笑顔が見られましたが、リラックスしてプレイできましたか?
「学泉戦の時に出してもらえなかったら緊張して何もできなかったと思うんですけど、監督さんが学泉戦で出してくれたんで、ちょっと落ち着いてプレイできました」

ー2年生がコートに同時に4人出ている場面がありましたが。
「やっぱり同じ2年生なんで。普段風呂行くときも飯食うときも一緒だし、息が合うというか。だから2年生同士でもいいと思います。言いたいこと言えるし、みんなも言うんで。でも4年生がいた方が柱ができる。崇人さん(#4)とかいるとやりやすいですけど。今の2年生は自分たちの代になったらっていうこともあるし、今からでもちょっとずつチームワーク作って行きたいと思います」

ーリーグでは不本意な試合もあったかと思うのですが、インカレに向けて気持ちの面で何か変化はありましたか?
「やっぱり監督さんも練習の時からスタメンに混ぜてやらせてくれてるんで。自分がミスして負けるのは嫌なんで、結構気持ちを上げてきましたね」



◆#4加藤将裕(慶應義塾大・4年・G)、#5小松誠也(慶應義塾大・4年・G)
1129kato.jpgロッカールームでのミーティングが終わり、主将・加藤と小松が姿を現した。観客席では応援団の下級生が座り込んで涙していた。それ以外の者も泣きはらした目で試合後の後かたづけをしていた。2人はその全員に一言ずつ声をかけていく。その姿が昨年、決勝で敗れた後コートでしゃがみこんで泣く加藤らを酒井、竹内、赤瀬といった4年生が立ち上がらせ、励ました光景にかぶった。

「キャプテンとしては全然ダメだった。一番ケガをしてはいけない人がしてしまった」。
加藤の言葉はそれに尽きた。リーグ4戦目、利き腕の脱臼と骨折という思わぬアクシデント。しかも治りの遅い難しい骨折だった。2年間ゲームコントロールの全てを託してきた加藤が消えたことで、チームのプランは全く狂ってしまった。

チームで一番苦しんだのは加藤であり、その後チームを引っ張ることになった小松だった。だが加藤はあきらめていなかった。インカレには間に合わないとされたケガだったが、早めにリハビリを開始した。6大学リーグの後、練習に参加すると言って監督以下チームを驚かせた。厳重なテーピングを巻いて参加した練習では、率先してチームを盛り上げようとした。プレイヤーとして諦めないこと、そしてチームに覚悟を見せることで活力をもたらすつもりだった。
リスクがあることは分かっていたが、この日も機会さえあれば出るつもりだった。加藤の思いを受け、小松は必死にルーズボールに飛び込み、チームを引っ張った。しかしそれに相対した日大の気迫もまた充分だった。
最後に小松は日大・齋藤と肩をたたき合った。バスケットを続けない小松にとっては同じ新潟で頑張ってきた相手と最後の戦いになる。「個人的な感情は出さないように戦っていたんですが、終わった瞬間にあいつと最後にできて良かったと思いました」。
加藤は「今日は胸を張れる試合をしたと思う。今の3年生も昨年決勝までいった経験があるし、今年は下級生主体で頑張ってこられた。来年はきっと日本一になってくれる」。
最後にそう締めくくった。

小松は「結果が欲しかった。でもできなかったのは全部4年の責任です」そう語ったが、彼ら2人は何のキャリアも持たずに大学へ来た。だがそこで代表級の先輩にもまれ、研鑽を積むことで実力者たちと戦う力をつけた。大学での努力が意味のあることだと証明した。
彼らの手元に残った結果は少ない。しかし後輩たちに伝えたものは確かに、ある。


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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