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2018.04.30 (Mon)

【2018全関】4/30 ベスト8決定戦

全関がスタートし関西の学生界も本格始動
1部同士の対戦は京産大が同志社大を振り切る


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 今年で45回目となる全関こと春の関西選手権も、4月中旬から始まっている。今回は前年ベスト8のチームはシードされ、ベスト8決定戦から登場。それ以外のチームは各ブロックのトーナメントを勝ち上がる必要がある。また、例年ベスト8決定戦とそれ以降のゲームには1週間以上の間隔があったが、それが今年は僅か中2日という過密日程。トーナメントで下のブロックから勝ち上がった各校には、とりわけ過酷な大会となる。


180430TAKAHASHI.jpg 大会は、この日でベスト8の顔ぶれが出揃った。大阪体育大近畿大関西大関西学院大といった上位常連校は、盤石な内容で準々決勝への切符を手にした一方で、全関3連覇を目指す大阪学院大は、勝利こそ挙げたが龍谷大に最後まで苦しめられた。シーズン最初の大会、最初の実力校相手の対戦の難しさを感じさせる内容だった。

 また、下部リーグ所属校が1部に挑む構図が基本だったこの日、唯一1部チーム同士の対戦となったのが京都産業大と同志社大の対戦だった。同志社大は#5古村(3年・PF)、#21田邉(3年・PF)のインサイドが、今年の関西で注目ルーキーの一人である#23サンブ(1年・C・沼津中央)を立ち上がりから苦しめ、前半はほぼイーブンで終えることに成功した。しかし、後半に入ると京産大が前年リーグ優勝の貫禄を披露。アウトサイド陣が決め始め、じわりと点差が広がった。最後は京産大が12点差で押し切ったものの、終盤まで同志社大の粘りも光ったゲームだった。

180430SASAKI.jpg ベスト8決定戦ではこのほか天理大流通科学大が勝利。天理大は昨年よもやの2部降格を喫したが、今年その2部リーグで戦うことになる甲南大を立ち上がりから圧倒した。流通科学大は、立命館大のインサイド陣に手を焼いたが、ガード陣の奮起が光って競り勝った。

 残り3日間は、例年通り5月3日から東淀川体育館で行われる。昨年の関西は、インカレで9年ぶりに出場各校がベスト8入りを逃し、西日本インカレでも大阪学院大の4位が最高と、目立った戦果を残せずに終わった。まだまだ完成形の構築には程遠いチームが多い印象だが、その中でも次の大会に繋がるようなレベルの高い終盤戦を期待したい。

写真上:好プレーを続けた垣崎をベンチメンバーが笑顔で讃える流通科学大。
写真中:最後まで大阪学院大を苦しめた龍谷大。高橋を中心に3連覇を目指す相手を苦しめた。
写真下:天理大は佐々木が復帰。100点ゲームで勝利し、好発進となった。

※同志社大・右田選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「難しくても、チームをまとめていく」
返り咲いた檜舞台から降りるわけにはいかない

◆#10右田卓也(同志社大・4年・主将・SG)
180430MIGITA.jpg 昨年厳しい2部リーグを2位通過し、入替え戦の末に1年での1部復帰を決めた同志社大。敗れたとはいえ試合内容を鑑みれば、今回の結果で必ずしも悲観することはない。それでも主将の表情には反省が見え隠れするのは、自身これまで経験した1部での成績が芳しくないことが元凶にあろう。まだシーズンは始まったばかり。これからも試行錯誤をしながらの牽引が続く。


—昨年のリーグ優勝校相手でしたが、決して悪い内容ではありませんでした。
「新チームになってからやってきたことが、オフェンスでもディフェンスでも前半は出来ていました。ただそこで上手くいかなくなった時の次の手段が、僕たちにはまだ無くて。オフェンスでもディフェンスでも、西日本に向けてまた課題が出ましたね」

—具体的にはどのような課題ですか。
「オフェンスについては、今までドライブからの合わせのパターンはあったんですけど、そのワンパターンしかやっていなかったので、それが止められた時の次の合わせをどうするか、という部分です。ディフェンスでは、インサイドの2人(古村、田邉)は、高校時代にも外国人と対戦した経験があるので、そこは任せて大丈夫でした。あとのメンバーが外回りをケアする、という感じでした。それで前半は上手くいったんですけど、後半は相手がアウトサイドで攻めてくるようになって、そこからの合わせで外国人選手にもやられるようになってしまいました。後半はリバウンドも取れなくなって、正直良くなかったと思います」

—新チーム発足から、どのようなバスケットを出していこうと考えていますか。
「インサイドは弱くないですが、決して他に比べて大きいわけではないです。自分たちよりも高いチームも多いので、ディフェンスでしっかり守ってそこから走るバスケットをしようと。そういう方針だったんですけど、今日はそこまで走れませんでした。リバウンドも思い切って取ることができず、やりたいバスケットが出来たとは思っていません」

—キャプテンとして意識されていることは。
「上級生と下級生が、そういう立場関係なく言い合えるチームを目指しています。まだ完璧ではないですが、徐々にですけれど『こんな感じが良いのかな』という部分は見えてきています。ただ良くはないというか……正直どういう状態が正解になるのかがまだ掴みきれていません(苦笑)。とにかく下級生の意見を上級生が聞いて、良い部分は取り入れていくということは、これからもやっていこうと思っていることです」

—大学でのキャプテンには難しさを感じているところだと思います。
「今まで小中高とずっとキャプテンの経験があるんですけど、そこでは最上級生が主体のチームで、チームとしてやるべきことやルールも決まっていて、キャプテンとしてもまとめやすい環境でした。でも大学になると、僕らが今は下級生が主体のチームということで、後輩の話を取り入れるということが個人的には少なかったので、そこには難しさを感じています」

—今シーズンはどのような目標を掲げているのでしょうか。
「自分が入るまでは毎年のようにインカレに出場できていたチームでしたけど、僕らが入学してからは一回もインカレには行けていない。新チームになってからの目標はインカレ出場ですけど、今の状態のままではそれは達成できないと思うし、一昨年2部に降格した時よりは良い雰囲気だとは思うんですけど、まだまだ課題はあるなという感じです」

—今の同志社大の上級生というと、一昨年のリーグでの悔しい思いが頭にあると思います。
「そうですね(苦笑)。正直あの時は、練習も試合もパッとしない内容で、練習もただやっているだけという状態でした。悪いことがあってそれに気がついても、それを改善しきれないということもありました。今の3年生以上はそれを経験しているので、今はそうならないようにいろんな意見が出てきています。難しいですけれど、それをまとめていくしかないですね」
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