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第69回全日本大学バスケットボール選手権大会
大東文化大が筑波大の4連覇を阻止して初優勝

2017.11.25 (Sat)

【2017インカレ】11/25 準決勝・拓殖大VS筑波大

クロスゲームを制し筑波大は4年連続の決勝へ
第1シードの拓殖大は最後のプレーが決まらず


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写真:残り33秒でシュートを決めた菅原を皆が囲んだ。


171125masuda.jpg 第1シード拓殖大は、4連覇を目指す筑波大との対戦を、最終盤まで競り合った。1Q立ち上がりは拓殖大の攻撃が勝った。手詰まりのなると外頼みになっていた部分を、#2岡田(1年・G・東山)、#23ドゥドゥ(1年・C・八王子)うまく内外から得点。筑波大は出足にファウルが続くが、#88牧(2年・SG)のシュートなどで追い上げ1Qは拓殖大リードの20-18。2Qも拮抗した内容が続くが、終盤に拓殖大のターンオーバーが続き、筑波大#11増田(2年・PF)がフリースローやジャンパーで得点して33-35と筑波大が逆転して前半終了。

 3Q、筑波大は#17杉浦(4年・PF)の3P、#11増田のオフェンスリバウンド、ゴール下へ#65玉木(3年・C)にボールが渡るなどリズム良く得点が続く。拓殖大は#58平良(2年・PG)を投入してテンポアップをはかり、その#58平良が1on1からのシュートなどで流れを作り、一時9点まで開いた差を3点差の50-53にまで戻して3Qを終了。

 勝負の4Q、ここからは互いに激しい得点の取り合いが続いた。筑波大は#27山口(1年・SF・正智深谷)のシュート、拓殖大は#2岡田、#23ドゥドゥといったルーキーが決め合うところから#4青木(4年・PG)、#17杉浦と筑波大は4年生もそこに続く。拓殖大は#13阿部(4年・SG)がフリースローを獲得して互いに譲らないまま試合は最終盤へ。残り33.4秒、拓殖大は#2岡田のフリースローで70-70の同点。筑波大は#4青木がファウルアウトしてしまうが、ここで交代した#8菅原(1年・PG・)が放ったシュートが一度はリングから飛び出しそうになるものの、吸い込まれ、8.5秒で筑波大がリード。拓殖大最後のオフェンスは、ゴール下へ#23ドゥドゥに入れたいスローインが入らずターンオーバーに。フリースローを1本筑波大が決めて3点差。残り7.4秒も焦ったのか早めに打ってしまい、そのままタイムアップ。70-73で筑波大が接戦をものにして4年連続決勝へ進んだ。

171125taira.jpg 筑波大は運良く菅原のシュートが決まったのは大きいが、40分を通じて大崩れしない安定感はあった。「ここまで3年の経験があり、リーグ戦からインカレに臨むまでどういう過ごし方をすればいいのかわかっている」という吉田監督。怪我人の復帰は大きいが、それ以上に経験も軽視できない。拓殖大についても1年生二人への対策を含め、リーグ戦とは異なるプレーを使って惑わすことを考えたといい、ステップをきちんとこなしての勝利だった。さらに、杉浦、増田が確実に得点した上に、菅原、山口も出番で仕事を果たした。波多以外の怪我人が戻り、本来の筑波大の布陣でようやく戦えているインカレ、このまま4連覇まで突き進めるか。

 今リーグ、そしてインカレと数々の激戦を制してきた拓殖大だったが、最後は筑波大の前に敗れた。準々決勝からの修正点も見られたが、筑波大に要所を押さえられ、最後のオフェンスチャンスをミスで失ってしまった。若いルーキーに託して勝負に挑み、「彼らもまた経験」という池内監督。苦しいときに4年に託したが上手く行かなかったのは惜しいところだが、控えを投入しつつも僅差で勝負を進めることに成功した。「今のところオフェンスは一つの方向からでしかできていないので、幸い今年はオールジャパンもなく長期間をかけて練習できる。自分が代表時代にやっていたような練習をやらせたい」と言う。日本一には届かなかったが、今年は予想していた以上の成果と言う。リーグ戦1位は誇れる結果。それを来年以降につなぐことが重要だ。

写真上:増田が25点13リバウンド。拓殖大のディフェンスも手が回らず。
写真下:拓殖大は3Q、引き離されそうなところを平良が流れを変えて追い上げの起点になった。

※筑波大・吉田監督、拓殖大・池内監督のコメント、筑波大・菅原選手、山口選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「自分の持ち味であるスピードを生かしたい」
セカンドガードとしての責任感を持って挑む

◆#8菅原 暉(筑波大・1年・PG・土浦日大)
171125sugawara1.jpg4年生に渡したかったが、時間がなく放ったというシュートが吸い込まれ、ここが勝負の分かれ目になった。一度リングから外れかかったが、大きな1本だった。
怪我があり、手術もして春は欠場。しかし自分の必要性はずっと感じていたと言い、意識は高い。全国の舞台で悔しい思いをしてきたというだけに、決勝でも出番を得たときは彼のプレーに注目だ。


ー最後までわからない試合でしたね。最後は菅原選手が役目を果たしました。
「ヤスさん(#4青木)がああいうふうに退場になってちょっと不安で試合に出たんですが、最後は自分にボールが回ってきて、思い切り打って決めることができました」

ープレッシャーがありましたか?
「不安はあったけど、緊張はしませんでした。良かったです。自分で行くしかないなと思いました。入るかどうかは分からないし、外れるかなとは思いましたが入って良かったです」

ー青木選手が退場したときは自分がやるべきことは何だと思いましたか?
「最後は4年生が決めてくれると思っていたので、僕が打つより4年に託そうと。そこで4年生に確実にパスを出すことを考えていました」

ー怪我もあって復帰は夏でしたが、今はコンディションはいかがでしょう?
「まだそんなにというところです。でもセカンドガードとして出させてもらっているので、勢いを与えられるプレーを毎回やろうと頑張っています」

ー全国の舞台も何度も経験していますが、こういう優勝を争う舞台では何が大事だと思っていますか?
「高校時代も何度も悔しい思いばかりしてきました。本当に勝ちたいという思いが強いです。練習も人一倍やってきたつもりだし、その成果が出るかどうかです。出したいです」

ー4年生に青木選手、杉浦選手(#17)といて、特に杉浦選手などはリーグ戦からぜんぜん異なる活躍ですよね。4年の意気込みを感じますか?
「ヤスさんはキャプテンとして厳しいことを言ったり、まとめてくれます。佑成(杉浦)さんは優しすぎるぐらいなんですが、僕は本当に信頼しているし、ここぞというときは佑成さんが絶対に決めるとチームメイトは思っています。やはり一番練習もしています。だからああいう結果になっていると思います」

ー怪我している間は自分がチームに必要な人材だと思っていましたか?
「思っていました。早く復帰したかったです。雄大さん(馬場)がいなくなって、波多さんも怪我をしてシーズン絶望になって、そこでスピードがなくなりました。そこで自分が少しでも早く復帰してスピードを与えて速い展開に持ち込めるような人になればいいかなと、怪我の期間はそういうことを考えていました。でもリハビリの間もしっかり体づくりをして、復帰したらすぐ戦力になろうと思って頑張っていました」

ー決勝はやるだけですか?
「自分が何も言える立場ではないですが、出たら持ち味であるスピードをどんどん出して、チームに勢いをつけて4年生のためにも筑波のためにも4連覇に貢献したいです」

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「頼れる人もいるし、自分がやれるところはやる」
前向きにできることに取り組みチームに貢献

◆#27山口颯斗(筑波大・1年・SF・正智深谷)
171125yamaguchi1.jpg準決勝ではポイントの出場になったが、リバウンドに絡んだりジャンパーを決めて、ベンチメンバーとしての仕事を果たした。リーグ戦では山口の思い切りの良いプレーがなければ、もっと苦しくなっていただろう。インカレは上級生を信頼しつつ、思い切りやるだけ。決勝でも見せられるかどうかに注目だ。


ー今日はベンチからの出場でしたが、リバウンドなどいい活躍がありましたね。
「前回の青学戦は出られませんでした。リーグ戦は全部出ていたんですけど、自分も悔しくて、出たらやってやるという思いはありました。僕は今日も出番はないのかなと思ったいたんですが、先輩たちに絶対出られるから、出たら頑張れと言われました。だから今日は出られたので嬉しくて、その気持ちがプレーに出ました。僕はそんなに上手いことプレーはできないので、リバウンドとかルーズボールとか、行けたらいくとか、そういうところで頑張れればいいかなと思っていて、一生懸命やっていた感じです」

ードゥドゥ選手(#23)のリバウンドを弾き気味にリバウンドに入ったのは、タイミングは見ていたんですか?
「見てはいました。でも昔からリバウンドは得意な方だと思っていたので、タイミンさえはかればドゥドゥとか相手でも弾くことはできるかなと思って、やっていました。今日はできて良かったです」

ー青学大戦はなぜ出られなかったと思いますか?
「それはわからないです。アピールはしていたんですけど、今日は違うのかなと思っていました」

171125yamaguchi2.jpgーでもリーグ戦は怪我人も多く、山口選手が出る場面は本当に多かったですよね。経験になったのでは。
「他の他校の1年生も活躍しているので負けられないなというのはありますが、僕らには杉浦さん(#17)とか増田さん(#11)とか頼れる人がいます。そこに頼るわけじゃないんですけど、効率のいい選手に任せつつ、自分がやれる部分をフォローしたり、自分がやれる場面はやっていこうと思っていました」

ーインカレの決勝に臨む気持ちは。
「僕が出てもそんなに長い時間ではないと思います。みんなが疲れてきたときに僕が出てブレイクとかそこで走ること。相手にはモッチ(#15)がいるので、そこで今日みたいに果敢にリバウンドに行けたらチームに貢献できるかなと思っているので、そういうところで頑張りたいと思います」

ー大東大とはインカレ前に練習試合をしたそうですね。そこでのプレーはどうでしたか?
「終盤にオフェンスリバウンドを3つくらい取って、いいぞいいぞというふうになったので、明日もそうできたらなと思います。そう甘くはないと思いますが」

ー他の1年が活躍しているというので負けられないという話がありましたが、誰に負けたくないというのはあるんですか?
「誰にも負けたくないです。本当は。誰にというのはないです。今日は菅原(#8)がいいシュートを決めましたが彼にもまけられない。嬉しかったけど、自分もああいうふうに決めたいし、負けたくないですね、チームメイトにも」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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