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第69回全日本大学バスケットボール選手権大会
大東文化大が筑波大の4連覇を阻止して初優勝

2017.11.25 (Sat)

【2017インカレ】11/25 5〜8位決定戦

順位決定戦は東海大、青山学院大が勝利
最終日を笑顔で締めくくられるか


171125HIRAIWA.jpg 準々決勝が終わり、ベスト4以降の戦いが始まると同時に最高で5位となる順位決定戦の争いも開始する。モチベーションの持続が難しい舞台で、今年この場に進んだチームの中にはインカレの順位決定戦の経験の少ない大学もある。例年ならば、ベスト8を確保した時点で正月のオールジャパン出場となるが、今年から開催方式が変わったことで、どのチームもこの戦いが終われば今季のチームは終了となる。優勝はならずとも最後まで戦い抜けば、来年以降の糧になる。いずれのチームにも、実りのある戦いとできるかが焦点だ。


 東海大は、地方勢唯一のベスト8入りを果たした中京大との対戦となった。試合開始直後は中京大が主導権をつかむ。#44伊藤(4年・SG)のレイアップや#45速井(3年・PG)の3Pなどで、先行することに成功。ただ、ここから東海大が本領発揮。2Qにゾーンを開始すると、中京大にバイオレーションやバイオレーションが相次ぎ失速。その間に#19西田(1年・PG・福岡大大濠)の3Pなどで逆転に成功。前半終了間際には#25平岩(2年・C)のダンクも出て前半のうちに二桁の差とすると、後半も優勢は変わらずに余裕のある試合運びを続けた。最後は4年生をコートに揃え、東海大が88−73で勝利。5位決定戦行きを決めた。

171125TODAKOSUKE.jpg 一方、神奈川大青山学院大の一戦は接戦に。ゲーム序盤、トラベリングなどのミスが出る青学大を尻目に、神奈川大は#34工藤(3年・PF)や#7田村(4年・SG)の3Pで早々にリードを得る順調な滑り出し。青学大は得点が伸び悩み、我慢の前半となった。しかし3Q、青学大は#6木田(4年・F)の2連続3Pが決まると一気に追い上げモードに。神奈川大は、逆にこの時間帯はファウルもかさんでしまい苦しい。青学大は#6木田がこのQ4本目の3Pを決めると逆転に成功。神奈川大も#34工藤や#75小酒部(1年・SF・山北)の活躍でここからは競り合いの様相が続いた。どちらに転ぶか分からない状況で、最後の流れをものにしたのは青学大。粘る神奈川大から#13前田(3年・F)がバスケットカウントを獲得、その後3Pを決める大きな活躍。神奈川大も最後まで粘るが、再び追いつくことはできず。70−64で青学大が勝利を収めた。

写真上:東海大・平岩はチーム最多の14得点。豪快なダンクを決めて、観る者を沸かせた。
写真下:11得点9リバウンドと戸田晃輔の活躍も目を引いた青山学院大。

※東海大・寺嶋選手、中京大・笹井選手、青山学院大・木田選手のインタビュー、青山学院大・広瀬監督のコメントは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「結局最後はディフェンスという東海らしさ」
ガードとしてチームのためにできることを考える

◆#0寺嶋 良(東海大・2年・PG)
171125terashima.jpg圧巻のスピードでディフェンスを切っていく鋭さと瞬発力で、今季出番を掴み、多くの試合でスタメン起用されてきた。ここぞという時のドライブには目を引くものがあり、寺嶋最大の武器とも言える。そんな彼に足りない技術はディフェンスとシュートだという。手本にしたい選手は4年生の#40岩松。同じガードとしてディフェンスで見習うことは多いようだ。
下級生でありながら責任と自覚を持つ寺嶋の精神的強さは、将来の東海大を担う選手にふさわしいと。あと1試合で先輩から何を吸収し、どう来年に生かしてくるか非常に楽しみである。


―今日の試合を振り返ってどうでしたか?
「準々決勝で負けて、優勝がなくなりみんながとても落ち込んでいました。それでもしっかり切り替えて、しっかり次の目標に向かって戦うことができたと思います。次の目標と言うのは、優勝の可能性がない中で、できるだけ順位を上げていこうということで、5位を目指そうと1日の練習でチームの中で確認できました。あとは結果だけでなく、見ている人に東海らしさ、東海の良いところを見せつけようという意気込みでやりました。例えば、ディフェンスを徹底的にやるとかですね」

―中京大に対しては具体的な対策はしましたか?それともチームのやることを徹底しようという面が大きかったですか?
「一応伊藤選手(#44)というエースの存在や、ポイントになる選手と一通り相手のフォーメーションを確認しました。その中でスイッチするとかも話し合って試合に臨みました。それでも最後は結局ディフェンスと言うように、東海らしさを意識しましたね」

―下級生がスタートで出ていますが、自分たちの役割は何だと考えていますか?
「最初から出るので、いい流れを作らないといけません。そのためにはディフェンスから速攻を意識しました。自分の持ち味である、早くボールを持って行ってさばくということを生かしていきたいと思っていたので、そこは足がきつくてもなんでもやり続けようと思います」

―4年生のディフェンスは圧力が強いと感じます。
「そうですね。下級生は、特に自分がですが、オフェンスに徹するとディフェンスが4年生ほどできません。永太郎さん(#40岩松)みたいなぴったり相手にプレッシャーを掛けるディフェンスが得意ではないので、自分が見習わなければいけないことだと思っています。オフェンスで走って、ボール運んでとやると足がきついこともありますね。最近外のシュートの確率も悪いので、入れていきたいです」

―少し戻ってリーグ戦の結果はどう捉えますか?
「9位という成績は個人的には不満ですし、あまりよくないと思います。それが今に繋がっていて、インカレではベスト8に入れたとは思います。やっぱり、ディフェンスをやり切れなかったことが問題だと思います。自分は30分程プレータイムをもらっているので、体力的にももたない部分があります。でもリーグ戦後の合宿で足腰を鍛えられたので良かったです」

―4年生と試合をできるのはあと1試合となりました。
「4年生はチームのために戦っています。特に卓磨さん(#23佐藤)は一番にチームのことを考えてくれていて、本当にいいキャプテンです。本当に4年生を安心して送り出せるようなプレーをしたいです。まず自分がいい流れを持ってくる気持ちで、持ち味を生かしてやっていこうと思います」

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「自分たちの全てを出し切り総決算を」
ベスト8の壁を超え、さらに新たな目標へ

◆#30笹井舜汰(中京大・4年・C)
171125sasai.jpgゴール下を守る中京大の大黒柱。東海大戦ではサイズで劣る笹井が、持ち味のパワーと機動力を見せてプレー。外から攻撃できる柔軟な器用さも、大きな東海大センター陣に十分対抗できた。今インカレでは地方チーム唯一のベスト8入りを果たし、さらに上の目標を掲げ、モチベーションを高く保ち試合に臨んでいる。チーム、個人としても特に最後の1年間は成長が著しいと言う。4年間の集大成を残り1試合で出し切ってほしい。


―今日の試合振り返って。
「最初にファウルが混んでしまい、自分のやりたいようなディフェンスができなかったです。それでも1対1は守れたかなと思います。相手は代表クラスで若くてフレッシュでしたが、その中で自分のやりたいようなことはできたと思います。東海地方にも留学生は何人かいて、その中で試合してきたので、脅威ではなかったです」

―平岩選手(#25)とマッチアップしていましたが、身長がはるかに大きい相手だと思います。どんな工夫をしましたか?
「走られてシールされたら自分は抑えられないので、やられないように心掛けていました。ポストアップのパターンも限られているので、昨日ビデオを見て簡単にやらせないように対策をしてきました」

―笹井選手の強みは何でしょうか?
「体の強さを生かしたプレーとそこからフックシュートやパスがさばけるような感じですかね。今日はディフェンスの方は良かったですがシュートは入りませんでした。躊躇してしまいました」

―出だしは良かったですね。モチベーションは高かったのでしょうか?
「個人的には、去年の名古屋経済大の6位という成績を超えたいと思っていたので、今日勝たないとその上はいけないので勝つ気で行きました。チームもベスト8に入って満足せずに上を目指そうという思いだったので、しっかりした気持ちでいたと思います」

―早稲田大に勝った時の気持ちはどうでしたか?
「中京大がベスト8に入ったのが20年ぶりで、それは率直に嬉しかったです。でも自分の調子があまりよくなくて、もっとやりたいなという悔しい気持ちもありました」

―具体的に笹井選手の調子がいいと思う時と悪いと思う時は何が違うと思っていますか?
「ピックからトップに回って外のシュートをどんどん打てている時は良い時で、迷って打つときは駄目な時ですね。今日の序盤は良かったですが、東海大のディフェンスがタイトになってきたあたりからダメになりました。東海大は高さがあるのでやりづらかったです」

―2Qあたりから東海大は上級生主体のチームにチェンジして、ディフェンスの圧が強かったですね。
「そうですね、高さに加えて気持ちも入っていたチームでしたね」

―明日が最終試合ですね。意気込みをお願いします。
「そうですね。勝っても負けても明日が最後なので、勝って後輩たちに良い思いさせて終わりたいです。4年間やってきたこと、特に最後の1年でみんな大きく成長したので、自分たちの全てを出し切って総決算をしたいです」

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「チームを勝たせなくてはいけない責任」
強豪校のキャプテンとしての意識改革が活躍の原点

◆#6木田貴明(青山学院大・4年・主将・F)
171125kida.jpg準々決勝22点と順位決定戦は19点の活躍で、怒涛の追い上げの中心となりキャプテンとしての責任をしっかり果たした。準々決勝終了後は涙を浮かべたが、そこには数えきれない苦労と悔しさが詰まっているに違いない。しかしその苦労が糧となり、インカレという大舞台で開花したともいえる。ラスト1試合で木田の嬉し涙は見られるか。魂のこもったシュートに注目したい。


―今日の試合を振り返っての感想は?
「前半は苦しい展開になりましたが、後半しっかり盛り返して自分たちのバスケットができたと思います。筑波戦も同じでしたが、相手の強み、自分たちがやられてはいけないところを前半でやられてしまったことは悪かったですね。準々決勝もですが、今日も勝たなくてはいけない試合だったので、後半はしっかり気持ちを入れなおして全員が勝つための行動ができたと思います」

―今日はホームでの試合となりましたが、その点に関してはそうでしょうか?
「本当はベスト4に入ってここでやりたかったですが達成できませんでした。でも少なからず今日は青学の人も見てくれていると思うので、この場で4年間の集大成を見てもらえたことは良かったですね」

―インカレ前に1日200本シュートを練習してきたということですが、身になっていると実感はありますか?
「全員のシュート確率も上がってきたと思いますし、200本打つことによって、自分自身もですが自信を持って思いっきり打てたということはあると思います」

―それもあり、筑波大戦も今日の神奈川大戦も大事な場面でシュートを決めることができたのでしょうか?
「広瀬さんからは空いていたら自分のタイミングで打っていいと指示があったので、そこ関しては思いっきり打ちました」

―4年間の青山学院での選手生活を振り返って。
「3年まではどちらかと言うとちゃらんぽらんやっていました。4年目に入ってキャプテンに任命されて、チームを勝たせなくてはいけないという責任ができました。その中で自分のバスケットに対する姿勢も変わっていきました。それは後輩たちにも伝わっていると思います。春は悪かったですが、リーグ戦は4位ということで、インカレもどことも戦える力を身につけることができたと思います。プレー面だけでなく、人間として大きく成長できたと思います」

―あと1試合残っています。意気込みはありますか?
「最後なので、キャプテンとしての姿を見せたいですね。東海大には4年間公式戦で勝っていないので、最後は4年分の恨みみたいなものをぶつけて、力を出し切りたいと思います」

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「大事なところでシュートを決めてくれた」
練習の成果が試合に結実

◆広瀬昌也監督(青山学院大)

「ハーフタイムで筑波戦の時のように外から当たって追いつくことはできないぞと言いました。足を使ってインサイドからしっかり攻めなさいと指示はしました。そこで悟(#13前田)が攻撃を仕掛けてくれて、ボールが周りだして、木田が自分のリズムで打って入った形でした。もう1つ付け足したことは自分の得意なことをやりなさいと言いました。木田がそれをやってくれて結果が出たので良かったです。

インカレまでに1日1人200本インをやっていました。これは授業の合間や練習後に選手たちが自主的にやるものです。特にしっかりやっていたのが木田と悟だと思っています。彼らがこの2試合大事なところでしっかりシュートを決めてくれています」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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