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第69回全日本大学バスケットボール選手権大会
大東文化大が筑波大の4連覇を阻止して初優勝

2017.11.23 (Thu)

【2017インカレ】11/23 拓殖大VS神奈川大(準々決勝)

2部の神奈川大が拓殖大を最後まで追い詰めるが
勝負どころの3Pが拓殖大に流れを作る


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写真:2回戦は明治大、3回戦は神奈川大に簡単にバスケットをさせてもらえていない拓殖大。日本一を懸けた勝負どころをリーグ戦のように乗り切っていけるかどうか、ここからさらに力が問われる。


171123osakabe.jpg 準々決勝の最終試合はリーグ戦1部優勝・関東1位のの拓殖大と、来季の2部昇格を決めて波に乗る、ディフェンスが持ち味の神奈川大のカード。順位の上では大きな格差がある両者だが、内容はまったくの互角、最後までどちらに転ぶかわからない熱い試合になった。

 第1Q、神奈川大は#34工藤(3年・PF)がゴール下でしっかり守りを固め、ミスを誘い速い展開に持ち込む。拓殖大はリズムがつかめないが、高さを利用し#山﨑(4年・PG)から#23ドゥドゥ(1年・C・八王子)と#2岡田(1年・G・東山)が裏に合わせ同点。第2Q神奈川大は#7田村(4年・SG)を中心に加点。一方拓殖大は神奈川大のディフェンスに苦しみ、序盤は点を取れず。#13阿部(4年・SG)が粘りのプレーを見せ持ちこたえ34-31と3点リードで折り返す。

 後半も前半と同じようにシーソーゲームとなり、どちらにも流れが傾かない。第3Qは52-50と、拓殖大の2点リードで勝負は最終ピリオドに託された。第4Q、神奈川大は#34工藤のディフェンスが光り、#23ドゥドゥからのターンオーバーを誘う。それに乗った#7田村が3Pを沈め開始5分に追いつくと、#75小酒部(1年・SF・県立山北)がオフェンスリバウンドに飛び込み逆転。それでも拓殖大はその都度返し、なんとかリードを保って試合は最終盤へ。終盤、神奈川大のシュートが落ち始め、拓殖大は#18多田(2年・SG)の3Pが当たってここで流れを掴んだ。残り1分を切ったところで、#16飯田(4年・SG)がゴールを守り切り、#13阿部ののゴール下につなげると勝負あり。70―65で拓殖大がベスト4を進出を決めた。神奈川大は惜しくも破れたが、持ち味のディフェンスは1部優勝校を苦しめ、その力を証明した。

171123tada.jpg 拓殖大は高さを生かしていっときはリードを得るが、ディフェンスの穴から神奈川大にやすやすと得点されてしまい、追いつかれるという場面を何度も繰り返した。手詰まりになると単調な外打ちに流れてしまう部分は要修正だと池内監督も言う。オフェンスを託すドゥドゥ、岡田の存在感は大きいが、まだ彼らも若い。上級生を中心にコートにいる5人がうまく解決し、ディフェンスも再度締め直せるかどうかが重要だろう。

 神奈川大は元々ディフェンスチームだが、彼らの良いところは40分間ディフェンスで頑張りきれるところだ。オフェンスを得意とするチームはこうした地道なディフェンスに精神的に消耗させられてしまうことも少なくない。この試合では田村が24点、工藤が12点、小酒部も11点と、チャンスで確実に得点できたことも互角に戦えた要因。敗れたがナイスゲームというほかはなかった。

写真上:4Q、拓殖大・多田の3Pが試合の流れを変えた。多田の復調はチームにとって大きい。
写真下:神奈川大・小酒部は期待のルーキー。12分で11得点。抜群のジャンプ力を持ち、飛び込みリバウンドでも存在感を見せる。

※拓殖大・池内監督、神奈川大・幸嶋監督のコメント、神奈川大・工藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【COMMENT】

「もう一度意識統一を」
優勝に必要なのは課題の改善

◆池内泰明監督(拓殖大)
(ゲームを振り返って)ドゥドゥ(#23)の3Pで始まったのは良くなかったです。パスやカットをしながらだといいんですが、話はしましたがあそこを改善しないといけません。うちのずっと課題であるリバウンドもそうです。今日は勝ちをもらったという感じ。筑波大との対戦に向けてしっかり話して、意識も統一しなければと思っています。筑波大はリーグ戦でうちに2敗しています。気合いを入れてくるはずです。

(最後は良かった)多田(#18)が復調してまずしっかり決めてくれました。飯田(#16)と交代したのは得点が欲しかったというのはありますが、ディフェンスでまず1本止めて、そこから阿部(#13)につないで、あそこは良かった。最後だけは良かったですね」

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「3部に落ちたからこそ成長できた」
3部降格をはじめ遠征や順位決定戦等すべてを糧に

◆幸嶋謙二監督(神奈川大)

(拓殖大に対して)追いかける形だが、でも良いシュートがあって追いつきました。でも最後の勝負どころの一発はやはりチャンピオンチームでした。うちは河野(#24)がディフェンスのキーマン。拓殖大の岡田(#2)を止めるところからはじめようというゲームプランでした。小酒部(#75)も良かったですが、田村(#7)のコンディションも良く、この2人を長く使いました。

(うまく空いたところを作り、上手いオフェンス展開)夏に韓国遠征に行き、強い相手と戦って学びました。最初はすぐ打ってしまったり、いわゆる2部のようなバスケットをしてしまっていましたが、韓国で最後の1秒まで作っていくというのを学んだと思います。相手もいろんなバリエーションのバスケットで対抗してくれて、それが生きています。また、順位決定戦でも東海大が手を抜かずにやってくれたことも良かったと思います。

(1年で3部からここまで上り詰めた。要因は?)3部に落ちたことがすべてです。私自身も成長できました。それに、昨年の4年生はメンタルが強く、練習も自分たちで2部練習をするほどで、それを阿達(#1)たちが引き継いでくれました。3部に落ちなかったら今も2部の真ん中ぐらいにいるチームだと思います。私もコーチを18年やっていますが、生徒たちに助けてもらって一緒に成長していると思います」


【INTERVIEW】

「1部の相手でも戦える、勝てることを証明したい」
鍛え上げられた足腰と気迫で残りの試合に懸ける

◆#34工藤卓哉(神奈川大・3年・PF)
171123kudo.jpg今インカレ、初のベスト8に2部2位から名乗りを上げた神奈川大のゴール下支えている。184cmと高さはないが、鍛えられた足腰ははるかに大きい留学生にも劣らない武器で、拓殖大のドゥドゥに押されてもびくともしなかった。2部リーグではシュートの方が印象的だったが、この日は工藤の持ち味である下半身のパワーを遺憾なく発揮。ベスト4入りは惜しくも逃したが、残る試合をどう戦うのか、神奈川大のディフェンスと勝利への意志に注目したい。


―惜しい試合でした。第1シードの拓殖大をあとわずかというところまで追い詰めました。
「自分のところのマークが甘かったので、シュートを打ちましたが入りませんでした。もっと切り崩していきたかったですし、自分のシュートがもっと入っていれば、結果は違っていたかもしれないと思うと悔しいです」

―ドゥドゥ選手(#23)のポストアップに対して、押し込まれない足腰の強さに驚きました。
「自分が留学生をマークすることはもう決まっています。普段の練習からウエイトをしたりして下半身は鍛えているつもりです。特別力があるわけではなかったと思います。1発目のシュートやドライブは抑えられたと思いますが、リバウンドや合わせのところをだいぶやられました。結構点数を取られたので、最初だけでなくその次も抑えられる工夫が必要だと実感しました」

―拓殖大対策として、チーム的にはどのようなことを?
「岡田選手(#2)とドゥドゥ選手のピック&ロールやツーメンゲームが多かったので、そこでマークしている2人でどう守るかをまず対策しました。もちろんそのあとの3線のディフェンスも大切なので、チーム全体で確認しました」

―勝負所のシュート率が上がってきている印象です。気持ちの入り方はリーグ戦と違いますか?
「いえ、そんなに変わらないですかね。でも大樹さん(#7田村)の調子がいいので、周りもその勢いで思いっきりシュートを打って、それが入っているからそう見えるかもしれないですね。次は順位決定戦の青山学院戦ですが、春のトーナメントで負けているのでしっかり合わせていきたい気持ちは強くあります」

―田村選手がエースという立場ですが、工藤選手も点を取りに行く役割はあると思います。自分の位置をどう捉えていますか?
「プレー面に関しては、来年1部に上がるので、現在試合に出ている少ない3年生の1人として、チームを引っ張っていけるようなプレーをしたいですし、大事なところでシュートを決められるように心掛けています。精神面でも4年生はプレーで引っ張る人が多いですが、自分は声を出すことや、仲間に声掛けをするというようなところで先頭を切っていきたいですね。来年のためにもまずあと2試合をしっかりやりたいです」

―あと2試合、具体的に何をやっていきたいでしょうか?
「勝っても負けても2試合なので、まず勝つことを考えたいです。トーナメントで負けた青山学院にリベンジを絶対したいです。その後にもう1つ1部のチームと戦って、今年は2部でしたが、1部相手でも戦える、勝てるということを証明したいです」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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