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第69回全日本大学バスケットボール選手権大会
大東文化大が筑波大の4連覇を阻止して初優勝

2017.11.20 (Mon)

【2017リーグ】11/8順位決定戦レポート

1部の日本大が2戦連続快勝を納める
東海大は3点差で神奈川大を下し2連勝


 1~3部の順位決定戦の2戦目は、初戦に勝ったチームがいずれも勝利し、2戦先勝方式によってこの日で対戦がすべて終了した。

FP9A0259.jpg 1部10位日本大は2部1位の中央大相手に100-74と100点ゲーム。3Pを中央大5本に対し12本沈め、自慢の攻撃力を遺憾なく発揮した。苦労はしたが日本大はこれでリーグ戦から3連勝で秋を締めくくった。5人が2桁得点した日本大に対し、中央大は#28鶴巻(3年・SF)が25点、#2大﨑(2年・CF)の15点以外は伸びなかった。

 1部9位の東海大は初戦こそ気持ちよく勝利したが、2戦目は2部2位の神奈川大に前半はリードされ、終盤は1点を争う攻防となった。前半は神奈川大のディフェンスが機能して32-39と7点の神奈川大リード。しかし3Qになると一転、得点がストップしてしまい、その間に東海大が一気に追い上げ逆転に成功する。東海大4点リードで入った4Qは何度も神奈川大が追いつきそうになるが、その度に#23佐藤(4年・SF)の3P、#22笹倉(2年・SG)のバスケットカウントなど、東海大が引き離すという形になる。神奈川大は最後の3Pにかけたいが打つ形を作れず73-70で幕。東海大がなんとか逃げ切り、2連勝で順位決定戦を終えた。

写真:東海大は笹倉が22得点。勝負どころで次々に得点していった。

※神奈川大・阿達選手のインタビューは「続きを読む」へ。


3部の上武大・法政大も2連勝

161107materu.jpg 3部1位の上武大は1Qで15-23と2部10位の東洋大にリードすると、そのままその差を守った。エースの#11マーテル(3年・C)がダブル・ダブル。高さと上手さを活かしたプレーでチームを牽引すると、#49味戸(3年・F)も24得点と続き、4人が2桁得点。東洋大は2Q以降反撃し、#11村上(2年・SG)が3P6本の22点、#50唐澤(4年・SG)も3P3本の25点と奮闘し、1Q以外の各Qの点数はほとんど互角だったが、最後は86-103と引き離された。

 3部2位の法政大は豊富な戦力がこの日もまんべんなく得点。2部9位の立教大は#73吉田(4年・PF)が40分出場して24点と気を吐くが、総合力では法政大の方が上回り、70-96。シーズンを締めくくった。

写真:攻守で大きな存在感を放った上武大・マーテルは25得点13リバウンドの活躍。

※東洋大・岩淵選手、立教大・武田選手、法政大・植村選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「気持ちでここまでやれることは伝えたい」
さまざまな経験を経て、伝えたい一つのこと

◆#14植村哲也(法政大・4年・主将・PG)
171108uemura.jpg悔しい3部落ちを経験したが、見事1年で2部へと返り咲いた。とはいえ3敗しての2位には決して満足してはいないと言う。
代表クラスの選手が多く所属しており期待は大きく、来季以降、まだまだ上を目指せるチームだ。その中にあって、4年間さまざまなことを経験した植村が伝えたいのは気持ちの部分。どうしても甘くなりがちな部分を締めることがチームを変えると感じているが、気持ちの持ち方次第とも言う。植村のプレーをどのように受け取るのか、来季以降のチームで確かめたい。


ーリーグ戦全体を振り返って、どんな2か月でしたか?
「3部で戦うにあたり、これまでと違うだろうなと思っていたのがフィジカルの部分でした。リーグ戦前はそこで優位に立てるかなと考えていましたが、逆にフィジカルで相手を飛ばしてしまい、こちらにファウルを取られることが多くありました。それで流れが悪くなったり、もっと点差をつけられる試合も危ない内容になったりということもありました。その度にチームでミーティングをしてきましたが、自分たちがやりたいバスケ、しっかりディフェンスをやってブレイクを出すことを意識してやってきて、それを見失わないようにしようと。トーナメントでも江戸川大に勝ちましたし、筑波相手にも途中まで競り合った事実があります。だからやることを最後までやりきるようにしようと言ってきました。でも2位だったのでそこまでやりきったと言えない部分もあります」

ー3部だと2似よりもっと動きが読めない感じでしょうし、フィジカルの差が仇になることもあるでしょうね。1位の上武大に負けたのは何が原因でしょうか。
「相手のインサイドがかなり強力でした。その上にファウルが嵩んでしまいました。相手は身体も使ってしっかりプレーしてきていたのに、こちらは手でファウルをしてしまい、我慢しきれませんでした。今年はチーム的にもオフェンスに比重が寄っているので、ディフェンスで徹底しきれないところがあります」

ーでは、達成感はあまりないんですね。
「まったくないですね」

ー来年につながるな、ということはこの1シーズンでありましたか?
「僕らはメンバーも豊富で身体能力も2部や1部にも引けをとらないと思っています。でもどうしても油断してしまうところがあるなとずっと感じています。今年は3部でぶっちぎりで勝とうと言いつつ3敗したという事実があり、そこには“徹底”がないと思うんです。練習中もどこかで集中力が切れてしまったり、試合でもここで止めようというところで相手をノーマークにしてしまったり。そういうことをやっていると相手がどこであれ、どこの部にいるのであれ、何が起きるかわからない。それは後輩も感じていると思うので来年からはもっと意識してもらえたらと思います」

ーメンバーを見ると、今年は4年生をはじめ全体的に使いつつの戦いだったんですね。その中で今年は主将を努めましたが。
「夏合宿から4年生がかなり絡めるようになりましたね。主将を努めましたが、他の4年生がすごくサポートしてくれました。そういう状況で自分が先陣を切ってディフェンスでもオフェンスでも声を出したり、ディフェンスをハードにやることで、それがチームに伝染すればいいかなと思っています。自分自身がハードにやることは変えないでやってきました」

ーこの4年間は1部から3部まで経験し、いろんな面で鍛えられたのでは?
「こんな経験をすることは滅多にないことなので勉強になりました。ただ、1部の結果や動画を見ていると、ここでやりたかったなというのは正直感じます。悔いがないかと言われたらありますね」

ーその中でも自分が一番何を見せたいと思ってプレーしてきたのでしょうか。
「気持ちですね。僕は今まで本当に技術とかじゃなく、気持ちだけでバスケをやってきたようなものなので、本当に気持ちでここまでできるんだということは伝えたいです。それが伝われば安心して来年を任せることができますね」

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「人生でこんなに悔しいことは数えるほどしかない」
辛いシーズンを終え、悔しさは後輩に託す

◆#29岩淵俊也(東洋大・4年・主将・PG)
171107iwahuchi.jpgリーグ戦では連敗が続いた東洋大。頑張るチームではあったが勢いが持続しない難しさがあった。キャプテン岩淵の悔しさは余人には計り知れないものがあるが、チームの流れを変えるアシストを武器に奮闘し続けた。この経験を大事に刻んで欲しいというのは心の底からの思いだろう。この1年のことがこれからの東洋大のバネとして活かされることを祈りたい。


―これで引退試合となりました。
「結果、2試合負けてしまって、シーズン通して悔しい思いをしました。正直辛いシーズンでした。でも今日は最後4年生全員で出ることができました。4年間一緒に頑張ってきたメンバーです。今年から監督が代わり、僕たち中心に話しながらやってきました。だからこそ募る思いはありました。3分間ですが、一緒に出られて良かったです」

―この順位決定戦はリーグ戦とだいぶメンバーが違いましたね。
「スタートの3人が練習中の怪我で抜けてしまいました。順位決定戦に出られるのかというくらい不安でしたし、チーム全体もそんな雰囲気になりかけましたが、4年生中心に頑張れたと思います」

―今季は指導者も変わり、環境も変わったかと思います。その中で自主性も強くなったのでしょうか。
「そうですね。4年生発信で結構練習で話すようになりました。最初は全然できませんでしたが、5月くらいから後輩たちもだんだん喋ってくれるようになりました。チームとしてはコミュニケーションを取れるようになっていったと思います」

―少し話は戻りますが、リーグ戦の2か月はどう感じていましたか?
「正直本当に辛かったです。2勝しかできず、去年も4勝しかできませんでした。バスケットを人生で16年間やってきましたが、その中で一番しんどいシーズンだったと思います」

―では、初めて勝てた時の気持ちは格別だったでしょうね。
「嬉しかった気持ちはありましたが、その先を見てしまいました。1勝しても次の試合があるので。ただ、その1勝を次の糧として繋げて行きたいと思っていました」

―キャプテンとして1年間意識してきたことは何ですか?
「チームの雰囲気が良い時も悪い時も声出すことを、当たり前ですが意識していました。PGということで、常々やっていたことですが、今年は一段と意識していました。あとは後輩たちとかにどうアドバイスするかを考えて、怒るべきかやんわり対応すべきか、今年はいろんなことを考えましたね」

―4年間を通してやりたかったことは何ですか?
「まずはPGとして2部で通用できるようにしたいと思っていました。自分の得意とするアシストは誰にも負けたくなかったので、アシストは磨きたかったです」

―今年のチームはどんなチームだったでしょう。小さいけれど頑張る様子は感じられました。
「一言でいうと破天荒ですね。キャラの濃いメンバーの集まりでした。特に今年の4年生は1年生の時から応援の面でも目立っていて、周りから東洋の応援はやばいと言われるくらい破天荒すぎる集まりでした。その4年がトップでやってきて、下級生もついてきてくれました。3年生にも破天荒なメンバーがたくさんいて大変でしたね」

―下級生だった頃のベンチの賑やかな応援は印象的です。後輩たちに一言お願いします。
「今年1年悔しい思いして、負けて、負け続けました。これはこの先来年にもつながるはずですし、たぶんここまで悔しい思いをするのは人生で数えるくらいしかないと思います。それを本当に胸に刻んで結果を残して欲しいです。あとは練習の1日をただ単にこなすだけにしてほしくないです。しっかり吸収してほしいと思います」

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「練習は誰よりも頑張ってきた」
キャプテンとして後輩に見せた背中

◆#3武田遼馬(立教大・4年・主将・PG)
171108takeda.jpgチームを何年にも渡って支えた昨年の主力が抜け、新しい時代を迎えた立教大。そのチームを牽引し、難しい役割を背負ってきた。キャプテンに向いているような性格でないと自覚していた武田にできたことは、誰よりも練習を頑張ること。背中でチームのトップを駆け抜けた姿は後輩にどれだけ伝わったか。リーグ戦の9位、そして順位決定戦を2敗で終えた悔しさを跳ね返し、後輩たちが次世代で新たな強い立教大に変えていくことが求められる。


―引退試合となりました。どんな思いがありますか?
「また今日勝って明日に繋げたかったです。悔しいですね」

―法政大はタレントも十分で、大きなチームでした。
「そうですね。立教はそういう面では劣っていましたが、何よりも日々の練習の差が出ましたね」

―リーグ戦全体は9位で終えました。それについてはどう感じていますか?
「勝てる試合を1点差で落としたり、どうしても勝ち切れない試合が続きました。以前からチーム的には接戦をものにできず、自分たちの代ではその流れを変えたかったですが、駄目でしたね。悔しいです」

―そういう状況で、キャプテンとして意識したことはありますか?
「自分は試合前に喋ったりしないですし、声を出すタイプではないので、悪く言えばキャプテンの姿勢がないように見えます。味方を盛り上げることも苦手だし、チームを引っ張るとかも苦手です。でも練習は誰よりも頑張ってきたと思っています。一番早く体育館に来て、一番遅く出ていく。誰よりもシューティングして、ウエイトして、そういう姿を見せながらチームを引っ張ってきたつもりです」

―去年の主力がガラッと抜けて、その面の工夫は何かありましたか?
「1年生でだいぶいいメンバーが入ってきて元気をくれました。まだ1年生なので去年には敵いませんでしたが、十分強力なバックアップになりましたし、彼らは来年からが楽しみです」

―今年のチームはんなチームでしたか?
「起伏の激しいチームですね。波に乗る時はいいし、落ちるときは落ちます。調子のいい時間の継続ができなかったチームです。ただ速い展開に持ち込んで流れを作れることはいいところだと思います」

―4年間何を目標にしてきましたか?
「卒業したらBリーグを目指してやってきました。そのために自分のスキルの底上げとか能力アップ、あとは偉大な先輩がいたので、アドバイスをもらったし、見て学びました。具体的には、望月さん(16年度卒)とは結構一緒にいましたが、ミートの仕方やシュート打つときのずらし方という個人技のスキルアップはできたと思います」

―武田選手はポジション的には登録はPGですが2番寄りという感じですね。
「そうですね。個人的にはPGやりたかったですが、上の代に森川さん(16年度卒)もいたので、そう簡単にはいかなかったですが、森川さんにはスペースの使い方などを学びました。高校も1番と2番両方だったので、大学でも2番やるのは苦ではなかったですが、欲を言えばPGをやりたかったです」

―後輩たちに一言お願いします。
「努力は裏切らないとは言い切れません。ただ努力をしなければ実るものもありません。まず自分がやるべきことを考えて努力して欲しいです」

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「神大らしい諦めない気持ちを徹底する」
4年目にして掴んだインカレへの切符

◆#1阿達隼人(神奈川大・4年・主将・PG)
171107adachi.jpg昨年の2部昇格に続き、今年は遂に来季の1部昇格、そして3度目のインカレの出場を果たした。最上級生として、キャプテンとして大きな達成感を感じたはずだ。順位決定戦の対東海大2戦目には鋭いドライブを武器に、相手を切り崩しにかかった。コート上で先陣を切って戦う姿はチームを鼓舞し、諦めないハードな神奈川大を体現している。インカレでは下級生の時に経験した悔しい思いと、3部から這い上がってきた底力、そして4年目の集大成を最高の形で見せてほしい。


―これでリーグ戦から続く戦いを一通り終えました。2戦目の東海大戦は非常に惜しかったですね。
「1戦目では東海のハードなディフェンスに負けてしまい、今日は絶対勝ってやるという気持ちでいましたが、負けてしまいました。インカレでこの悔しさをぶつけたいと思います」

―3Qはなかなか得点できませんでした。東海大のディフェンスの厳しさを感じましたか?
「そうですね。相手にディフェンスで攻められて、向こうに勢いが傾きましたね。そこで差をつけられました。東海大の圧が強かったです」

―前半は切り崩していって、オフェンスもマッチしていしたね。
「そうですね。昨日は足が止まってしまったので、全員で合わせを徹底しようということでした。選手たちでコミュニケーション取ってそれができたと思います。去年からあまりメンバーは変わっていないので、合わせはやりやすいです」

―リーグ戦の結果は2位。来季、1部への昇格も決まりました。
「最終日は最終試合の結果次第で神頼みでした。自分たちは国士舘大戦でしっかり自分たちのやることはやったので、あとは中央大と日体大の結果次第。ひたすら祈りました。1部昇格のために1年間頑張ったので、1部上がれた瞬間は本当に嬉しかったです」

―この2か月はどんな期間でしたか?
「ムラや隙があるなと感じました。その部分をできる限り修正して、神大らしい諦めない気持ちとかハードにやることを徹底したいです」

―神奈川大というとやはり粘り強さが挙げられます。なぜそんなに頑張れるのでしょうか?
「日ごろの練習から頑張る、気持ちで負けないというようなエネルギーをテーマにやっています。それが試合に出ると思います」

―春から秋に向けての手ごたえはありましたか?
「そうですね。去年とメンバーが変わらないので、あとは気持ちだと思っていました。まず自分が気持ちを前面に出して戦えたと思います。4年生は個性的なので、春はなかなかまとまらなかったですが、だんだん輪と言いますか、仲良くなれましたし、4年が引っ張っていけるようになったと思います。1年生の小酒部(#75)も伸びてきましたし、下級生もついてきてくれるので、いいチームに仕上がってきていると思います」

―インカレに向けて一言お願いします。
「久しぶりのインカレ出場ということで、ベスト8目指して頑張りたいです。昨日は甘い試合をしてしまいましたが、そういう試合はダメなので、今日のようなタフな試合をしていきたいです。高さはないのでディフェンスを頑張るだけですね。ゴール下とかはやられてしまうかもしれませんが、そこは切り替えて戦っていきたいです」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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