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2017.11.19 (Sun)
【2017リーグ1部】9位・東海大学
7連敗も記録し、9位でフィニッシュ
1部リーグ戦で初めて下位に沈む ~東海大~
最終週まで順位決定戦回避がかかった戦いが続いていたが、第17戦で青山学院大が勝利したことにより9位が確定した東海大。最終戦は3位に入った大東文化大に粘りはしたが、68-74と6点差の惜しい負け。7勝11敗でリーグ戦を終えた。
リーグ戦はフタを開けてみないとわからないとよく言われるが、それに該当したのが今年の東海大だ。初戦を落としたあとは3連勝するが、5戦目以降、ずるずると7連敗。2005年に1部リーグに上がってきてから過去に例のない状況に陥った。実力がどうのいうよりは、勝ち方自体がわからなくなってしまったようにも見受けられたが、連敗を止めた青山学院大戦では東海大らしい激しいディフェンスで相手の攻撃の芽を摘み、オフェンスでは次々にゴールにアタックして相手を圧倒した。今季新人王の#19西田(1年・SG・福大大濠)が前半戦を欠場したものの戦力は十分保有しており、ユニバーシアード代表の#23佐藤(4年・SF)、#25平岩(2年・C)らをはじめ注目選手は多く、攻撃面では新人戦で頭角を表した#22笹倉(2年・SG)、#0寺嶋(2年・PG)らが牽引。#28津屋(1年・SF・洛南)もアグレッシブなオフェンスでルーキーらしい魅力を放った。
初めての進出となった順位決定戦では2部2位の神奈川大と対戦。夏の天皇杯予選では陸川監督以下、代表組がいない中で敗れた相手だ。1戦目は余裕を持って相手を下したが、2戦目は神奈川大のディフェンスの前に攻めあぐね、接戦となったところを逃げ切って2勝。あぶないところはあったが、借りは返した形になった。
東海大らしさをいかに発揮するかは、やはりディフェンスに鍵があるだろう。勝った試合は失点も60点前後で抑えている。リーグ中盤からはよりディフェンスに意識を傾けて取り組んでいる様子が伺えたが、どこまで徹底できるかが見どころだ。過去にない経験をしたことをプラスに変えていくことができれば、もう一回り強い東海大が生まれるだろう。
写真:終盤戦は山本のプレーでチームが乗った試合もある。4年生たちは最後の頑張りどころだけに、インカレでの活躍を期待したい。
※東海大・岩松選手の10/29のインタビューは「続きを読む」へ。
「ディフェンスを徹底して下級生につなぎたい」
当たり前のことをやり続けて見せていく
◆#40岩松 永太郎(東海大・4年・PG)
陸川監督以下、佐藤、平岩らが代表活動のために夏のほとんどはチームを不在にした。その中で小林コーチとともに練習の中心になったのが4年生の山本と、この岩松だ。昨年まではメンバーに入りつつも試合に出る機会がなかなか得られなかった。チームを引っ張る重責は感じつつも、個人的には試合に出てパフォーマンスできたこのリーグ戦は特別な時間でもあった。全体では成績が9位とふるわず、忸怩たる思いはある。個として最高のプレーを心がけることに加え、次はチームとして何を成し遂げられるか、最後の最後にそれを問われる。
ーリーグ戦を終えて、今はどのような思いがありますか?
「チームとして、先輩たちが残してきた歴代の東海大の結果からすると、悔しい気持ちでいっぱいです。東海は負けてはいけないチームだと思っているので。特に2巡目は上級生がバックアップに回って、チーム内でもいろいろとありました。でもそれはインカレに向けては必要なことだったのかなと思います。個人としては下級生の頃は試合に出られるチャンスがなかったので、2か月これだけプレーできたのは楽しいという本音はあります。一番試合に出て経験できた年だったし、毎試合毎試合、試合に出られることは素直に嬉しかったです。昨年の主将の寺園さんとは地元が一緒で高校時代からずっと仲良くしていますが、彼にも自分はできるぞと伝えたかったところもあります」
ー陸川監督らが夏はいないということはわかっていたことだと思うのですが、それは副将の一人として覚悟して臨んだということでしょうか?山本選手(#91)と2人で夏の練習はリードしたということですが。
「アシスタントの方にも『お前たちがしっかり引っ張っていけ』と言われていました。監督や卓磨(#23佐藤)、元(#25平岩)がいない間もしっかりやろうと意識していましたし、覚悟もありました。責任の大きさはありますが、それを気にしても始まりません。自分が嫌われてもいいので練習中も下級生にはいろいろ言ったし、言ったからには自分がやらないといけない。このチームで勝つためならどう思われてもいいと感じてやっていました」
ーさまざまな要因はあると思いますが、結果が出なかったのは何が悪かったと思っていますか?
「ディフェンスだと思います。夏はBリーグのチームとも試合をして守れたし、練習もかなりやりました。コーチが帰ってきたらそこからオフェンスを取り入れる予定で、ディフェンスを徹底してきたんですが、それが崩壊してしまいました。2巡目からは毎日走ったり、ディフェンスの練習を強化して、2巡目の青学戦で勝てたことで、チームとしては変わったなと思います」
ー連敗を止めた試合ですね。攻守ともにアグレッシブでしたが、あの勢いが持続すれば決してこれほど負けるチームとは思えません。
「チーム全体でまだディフェンスのバラつきがあります。上級生はディフェンスが上手く、下級生はオフェンスが上手い。そこが上手く融合していかないとダメです。それがインカレまでの3週間でどう変われるかだと思います。上級生としてはディフェンスを徹底して、いかに下級生につないであげるかが大事になってきます」
ー岩松選手自身は熱い気持ちが見えるプレーは多いですね。チームにいろんなものを伝えられるのではないかと思うのですが。
「僕は怜寿(#22笹倉)や良(#0寺嶋)のように華やかだったり、スピードがあったりする訳ではありません。だから一番チームで泥臭くやらないといけないんです。誰にどう見られてもいいから、ダイブやテイクチャージ、ディフェンスを頑張ったりとか、そういう部分を頑張る必要があります。陸さんも多分それを自分に求めていると思うし、毎試合徹底したいです。でも、それは決して特別なことではなく、自分にとっては当たり前のことをやっているだけであり、これからもやり続けます」
1部リーグ戦で初めて下位に沈む ~東海大~
最終週まで順位決定戦回避がかかった戦いが続いていたが、第17戦で青山学院大が勝利したことにより9位が確定した東海大。最終戦は3位に入った大東文化大に粘りはしたが、68-74と6点差の惜しい負け。7勝11敗でリーグ戦を終えた。
リーグ戦はフタを開けてみないとわからないとよく言われるが、それに該当したのが今年の東海大だ。初戦を落としたあとは3連勝するが、5戦目以降、ずるずると7連敗。2005年に1部リーグに上がってきてから過去に例のない状況に陥った。実力がどうのいうよりは、勝ち方自体がわからなくなってしまったようにも見受けられたが、連敗を止めた青山学院大戦では東海大らしい激しいディフェンスで相手の攻撃の芽を摘み、オフェンスでは次々にゴールにアタックして相手を圧倒した。今季新人王の#19西田(1年・SG・福大大濠)が前半戦を欠場したものの戦力は十分保有しており、ユニバーシアード代表の#23佐藤(4年・SF)、#25平岩(2年・C)らをはじめ注目選手は多く、攻撃面では新人戦で頭角を表した#22笹倉(2年・SG)、#0寺嶋(2年・PG)らが牽引。#28津屋(1年・SF・洛南)もアグレッシブなオフェンスでルーキーらしい魅力を放った。
初めての進出となった順位決定戦では2部2位の神奈川大と対戦。夏の天皇杯予選では陸川監督以下、代表組がいない中で敗れた相手だ。1戦目は余裕を持って相手を下したが、2戦目は神奈川大のディフェンスの前に攻めあぐね、接戦となったところを逃げ切って2勝。あぶないところはあったが、借りは返した形になった。
東海大らしさをいかに発揮するかは、やはりディフェンスに鍵があるだろう。勝った試合は失点も60点前後で抑えている。リーグ中盤からはよりディフェンスに意識を傾けて取り組んでいる様子が伺えたが、どこまで徹底できるかが見どころだ。過去にない経験をしたことをプラスに変えていくことができれば、もう一回り強い東海大が生まれるだろう。
写真:終盤戦は山本のプレーでチームが乗った試合もある。4年生たちは最後の頑張りどころだけに、インカレでの活躍を期待したい。
※東海大・岩松選手の10/29のインタビューは「続きを読む」へ。
[続きを読む]
【INTERVIEW】「ディフェンスを徹底して下級生につなぎたい」
当たり前のことをやり続けて見せていく
◆#40岩松 永太郎(東海大・4年・PG)
陸川監督以下、佐藤、平岩らが代表活動のために夏のほとんどはチームを不在にした。その中で小林コーチとともに練習の中心になったのが4年生の山本と、この岩松だ。昨年まではメンバーに入りつつも試合に出る機会がなかなか得られなかった。チームを引っ張る重責は感じつつも、個人的には試合に出てパフォーマンスできたこのリーグ戦は特別な時間でもあった。全体では成績が9位とふるわず、忸怩たる思いはある。個として最高のプレーを心がけることに加え、次はチームとして何を成し遂げられるか、最後の最後にそれを問われる。
ーリーグ戦を終えて、今はどのような思いがありますか?
「チームとして、先輩たちが残してきた歴代の東海大の結果からすると、悔しい気持ちでいっぱいです。東海は負けてはいけないチームだと思っているので。特に2巡目は上級生がバックアップに回って、チーム内でもいろいろとありました。でもそれはインカレに向けては必要なことだったのかなと思います。個人としては下級生の頃は試合に出られるチャンスがなかったので、2か月これだけプレーできたのは楽しいという本音はあります。一番試合に出て経験できた年だったし、毎試合毎試合、試合に出られることは素直に嬉しかったです。昨年の主将の寺園さんとは地元が一緒で高校時代からずっと仲良くしていますが、彼にも自分はできるぞと伝えたかったところもあります」
ー陸川監督らが夏はいないということはわかっていたことだと思うのですが、それは副将の一人として覚悟して臨んだということでしょうか?山本選手(#91)と2人で夏の練習はリードしたということですが。
「アシスタントの方にも『お前たちがしっかり引っ張っていけ』と言われていました。監督や卓磨(#23佐藤)、元(#25平岩)がいない間もしっかりやろうと意識していましたし、覚悟もありました。責任の大きさはありますが、それを気にしても始まりません。自分が嫌われてもいいので練習中も下級生にはいろいろ言ったし、言ったからには自分がやらないといけない。このチームで勝つためならどう思われてもいいと感じてやっていました」
ーさまざまな要因はあると思いますが、結果が出なかったのは何が悪かったと思っていますか?
「ディフェンスだと思います。夏はBリーグのチームとも試合をして守れたし、練習もかなりやりました。コーチが帰ってきたらそこからオフェンスを取り入れる予定で、ディフェンスを徹底してきたんですが、それが崩壊してしまいました。2巡目からは毎日走ったり、ディフェンスの練習を強化して、2巡目の青学戦で勝てたことで、チームとしては変わったなと思います」
ー連敗を止めた試合ですね。攻守ともにアグレッシブでしたが、あの勢いが持続すれば決してこれほど負けるチームとは思えません。
「チーム全体でまだディフェンスのバラつきがあります。上級生はディフェンスが上手く、下級生はオフェンスが上手い。そこが上手く融合していかないとダメです。それがインカレまでの3週間でどう変われるかだと思います。上級生としてはディフェンスを徹底して、いかに下級生につないであげるかが大事になってきます」
ー岩松選手自身は熱い気持ちが見えるプレーは多いですね。チームにいろんなものを伝えられるのではないかと思うのですが。
「僕は怜寿(#22笹倉)や良(#0寺嶋)のように華やかだったり、スピードがあったりする訳ではありません。だから一番チームで泥臭くやらないといけないんです。誰にどう見られてもいいから、ダイブやテイクチャージ、ディフェンスを頑張ったりとか、そういう部分を頑張る必要があります。陸さんも多分それを自分に求めていると思うし、毎試合徹底したいです。でも、それは決して特別なことではなく、自分にとっては当たり前のことをやっているだけであり、これからもやり続けます」
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