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第69回全日本大学バスケットボール選手権大会開幕
大田区総合体育館、青山学院大学青山キャンパスほか、〜11/26まで

2017.10.28 (Sat)

【ミニインタビュー】FACE~選手の横顔~ 保岡龍斗(江戸川大)

入るときも入らないときも打ち続ける
攻める意識こそシューターとしての意地であり極意

#23保岡龍斗(江戸川大・4年)

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昨年は2部得点王に輝き、期待された今季は李相佰杯の代表にも選ばれた。2部からこうした代表選手が選出されるのは稀なことだったが、韓国代表相手に見事に決めたシュートが印象的だ。1年より試合に多く出場し、2部でもまれながら身体を鍛え、シュート練習に励んでコツコツと元々あった能力を強化してきた。大学で大きく成長した選手として、代表的な存在だと言えるだろう。



打つことをやめてしまったらシューターではない

yausoka3.jpg 兄弟がバスケットをしていて始めたという選手は多いが、保岡もその一人。きっかけは買ってもらった携帯をいじってばかりいたせいで、親に何かスポーツを、と言われたことだ。そこで姉がやっていたミニバスケットボールをやるようになったと言う。ただ、出会いはどうあれ、バスケットが楽しかったからこそ、続いてきた。中学時代は目立った成績はないが、プレースタイルはずっとアグレッシブで攻めるタイプだと言う。柏日体に入学し、高校時代には大きなセンターがいる状況での戦い方も経験している。
「外でできるときはシュートを打って、当たらなかったら中に攻めていくとか、インサイドに入れるとか、最初からあまりスタイルは変わっていないですね。高校時代には留学生が仲間にいたので、今もエリック(#12オウマ)を生かすことに苦労はしていないです」

 大学に入ってからは、1年から出番を得ていた。部員数が多く、上級生がベンチを占めることの多い江戸川大では珍しい存在であり、かつ1年生ながら次々に決めるシュートは目立っていた。そして時とともにチームの勝利に大きく貢献するようになり、勝利の鍵を握るエースへと成長していくのである。
「下級生だったころはシュート打つのが仕事と思っていたので、どこからでもいつでも打っていました。でも3年の頃から意識が変わりました。まずシューティングの本数も増えました。3年生になってから3Pが増えましたが、それはたまたまです。下級生の頃はあまり3Pは入らなかったので、2Pの印象が強いのかもしれません。自分はずっと3Pが好きです」
たまたまと言うが、3年生時には印象的なシュートを次々と決め、3P王に輝いた。チームからも「エースになれ」と期待され、それを見事に体現したと言える。シュートの練習は時間により日々150本から300本、まずまずの数だろう。保岡のシュートで特に印象的なのは、高く弧を描くシュートの軌道だ。これほど高い選手は珍しく、それが音もなくネットに吸い込まれるときの感動は大きい。本人はシュートのコツを「打ち続けること」と言う。
「入る時も入らない時も打ち続けることです。ストレスなく打ち続けるにはそれしかないと思います。シュートが入らないときは誰でもありますが、打つことをやめてしまったらシューターではないと思っています。自分のために周囲もスクリーンをかけてくれたりするので、しっかり決めようと思います。でも入らなかったらディフェンスから足を動かそうと頑張ります」
今年はマークが厳しく、これまでように簡単には打たせてはもらえない。だが、それでも前を向き打ち続ける姿勢こそ、シューターであり、エースの姿だろう。



代表活動を経験して学んだディフェンスの重要さ

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 4年生の春は学生の代表にも選ばれた。春先に代表を指導したパヴィチェヴィッチ氏(現Bリーグ・アルバルク東京監督)は、ディフェンス重視で、足の動かし方のわずかな部分まで、かなり細かい指導を施した。それはこれまでオフェンス中心に生きてきた保岡には新鮮な日々だった。
「自分はオフェンスが好きで、今までオフェンスばかりやっていました。でもディフェンスがどれだけ大切かを一番学びましたね。シュートが入らないときは誰でもありますが、ディフェンスはいつでも頑張れます。今年はオフェンスももちろんですが、自分がマッチアップした相手にはしっかりついて、仕事をさせない。点数を取らせない気持ちでやっています。ルカ監督(パヴィチェヴィッチ氏)がディフェンスを重視する人で、ずっと見てもらっていました。その人の影響が一番大きいです」
yasuoka2.jpgこの代表活動で得たものはチームにも持ち帰りたいと李相佰杯で語っていたが、夏はチームとしてディフェンスは意識してきた。また、上級生になっていく中で大きく変わったのは身体つきだ。今は当たり負けしない強さがある。
「3年生の春に日体大にいた赤土選手(2016年度卒)に、練習試合で結構ふっ飛ばされてから意識が変わりました。このままじゃ、上では通用しないなと思いました。去年はひたすらウエイトをやって身体づくりをしましたね。それで当たり負けをしなくなり、1部相手でも通用したので、今年はそれを維持しようと心がけています。でもただウエイトやっているだけだと、体のバランスが悪くなるので、今年は体幹とかのバランス系のトレーニングも取り入れています。そのせいなのかどうか、周りからは『身体小さくなった?』とか言われますが、コアな部分ができていると思うので、弱くなったという実感はないですね。他にもシュートが前より入るようになったかなとは少し思います」
身体の強化がシュートにも好循環を生んでいるのは実感しているようだ。江戸川大のバスケットも2部に上がってきた頃から変わりつつあり、かつては下部入れ替え戦を何度も経験したが、今は中堅から上位を狙う位置まで実力をつけてきている。保岡の成長が、チームにもたらしたものも決して少なくはないだろう。



保岡龍斗/やすおか りゅうと
江戸川大学・4年・SG
日本体育大柏高校卒
186cm・SG
埼玉県の越谷出身。寝ることは好きでオフは寝るか、体育館で自主練に励む。背番号23は空いていたのですすめられた番号。海外の有名選手にあやかった訳ではないが、「まあいいか」と納得してつつけることになったそう。


【2017実績】
・李相佰杯代表


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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