2017年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第69回全日本大学バスケットボール選手権大会
大東文化大が筑波大の4連覇を阻止して初優勝

2017.10.22 (Sun)

【ミニインタビュー】FACE~選手の横顔~ 田口航(日本体育大)

技術だけでは語れないプレーを
チームのためにしていくだけ

#19田口 航(日本体育大・4年)

TAGUCHI.jpg

春トーナメントでは3位。1部チームを次々に撃破していく姿が焼き付き、忘れられない印象を残した。その先頭に立っていたのが田口。ゲームでは相手の機先をいかに制し、勝負どころで勢いづかせないかが鍵だが、それを泥臭くあきらめないプレーをチームに示した。そんな風にプレーできるようになったのは、自らの能力のレベルを自覚したからことにある。



高校で目指せる先輩に出会い、プレーが変化

 率先してディフェンスで当たり、リバウンドにも奮闘。泥臭い働きでチームに流れを持ってくるプレーが田口の持ち味。そういった選手に育つまでの過程は、決して人より優れてはいなかった自分を自覚して変えた結果でもある。ミニバスチームに入ったのは、先にバスケットを始めていた姉の影響だ。
「特に上手かったわけではなく、チームも中学は県大会3位ぐらい、身長も170cmぐらいでそんなに目立つプレイヤーでもなかったです。高校も中学の監督が井手口先生と知り合いだったこともあって、福岡第一高校に入ることになりました。でも最初は第一のレベルが本当にすごくて、試合に出られるかどうか不安だったし、Bチームじゃないかなと思っていたぐらいです」

taguchi4.jpg そんな田口が高校に入り、選手として大きな影響を受けることになったのが、一つ上の学年にいた渡辺竜之佑。専修大学に進み、現在Bリーグの琉球で活躍する選手だ。登録身長187ながら、高校、大学とリバウンドでは非凡なものを見せ、本来のポジションがガードだったこともあって、その特異な性質は注目の的だった。
「彼はとにかくリバウンドにめちゃめちゃ行く選手で、バスケットボールが単純にすごかったんです。ああいう風になりたいなと、真似しようと思ってプレーを続けていたら、試合に出られるようになりました。ああいう、本能でボールを取るようなところは真似ではどうにもならないけれど、そういうプレーをしようという姿勢が良かったのかも。能力はないので、技術ではなくルーズボールやリバウンドといった部分を、チームのために考えてすることが大事だと思っています。そういうのが自分にも合うプレースタイルだったのかもしれません」
高校時代に目の前にいた偉大な存在が成長のきっかけになった。リバウンドを取るにはもちろん頑張るだけではなく、コツや勘もいるだろう。
「ボールの軌道を見て、身体が反応したらそこにボールがありますね。これは井手口先生に言われて気づいたことなんですが、シューティングのリバウンドをしていると、打った瞬間にどこにボールが跳ねるかなんとなくわかるようになります。そういうことを重ねて判断していますね」
地道な練習から得てきたものが、知らず知らずに自分の能力の一つになっている。それは図らずしも、自分がどんな力の持ち主かをしっかり把握して努力できたからこそだと言える。


集中していればどんな状況でも関係ない

taguchi3.jpg

 身長は高校で伸び、今はダンクもできるが、届くようになったのは意外にも高校の部活を引退してから。それまではリングに触るぐらいが限界だったと言う。
「第一の練習は厳しいので、合間にウエイトをやる余裕がないんです。部活を引退して国体の練習に入った頃にダンクをしてみたいなと思って、そこからジャンプのトレーニングを始めました。自分は両足飛びですが、ハムストリングとお尻の筋肉を鍛えることで、できるようになりました。やりたいプレーがあるなら、そのためにどこの筋肉を鍛えるかを考えてトレーニングすることでできることも広がります」
筋肉をつけて幅を広げたとも言えるが、元々ミニバスケットボールではセンター、中学ではフォワード、高校ではガードも経験しており「何でもできる」と言う。リバウンドだけではなく、速攻やアウトサイドなど、オールラウンダーなプレーで見せ場があるのが、田口のいいところでもある。また、タフなゴール下での争いも恐れない。特に大学バスケットボールの世界はは2mを越える選手たちが争うところだ。高さは及ばず、パワーも桁違いだが、ジャンプ力や粘りでそこに割り込んでいく。そうしたプレーも怖くないと言う。
taguchi2.jpg「高校時代はよくリバウンドで着地に失敗して捻挫していました。でも治ったら怖くない。肘が当たるのは少し怖いこともありますが、試合になって集中していたら関係ない。ぶつかり合いでストレスを感じることはないです」
試合になればただゲームだけに集中することが、何よりも大事な極意だ。

 子どもの頃、最初は野球がやりたかったと言うが、バスケットボールを始めてみたら好きになり、ここまで続けてきた。チームために考えて頑張ることが、この競技が楽しい理由だ。さらに勝つためにはチーム全員の気持ちが大事だと言う。
「個人個人が頑張ることは大事ですが、個がチームのためにプレーしているかどうかが一番だと思います」
好きで続けてきた思いをチームのために働く原動力に変える。単純だが、何よりも大切な極意をチームに還元し、プレーを続けていく。


田口 航/たぐち わたる
日本体育大学・4年・F
福岡第一高校卒
185cm/80kg
福岡県出身。所属する体育学部体育学科で主に教員を目指す人向けのコースにて学ぶ。実技の授業では一通りのスポーツを行ったが、サッカーは苦手。休日は温浴施設でリラックスするのが楽しみ。


【2017年実績】
・優秀選手賞(春トーナメント)

関連記事

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  12:02  |  その他の記事  |  Top↑
 | BLOGTOP |