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第69回全日本大学バスケットボール選手権大会開幕
大田区総合体育館、青山学院大学青山キャンパスほか、〜11/26まで

2017.10.14 (Sat)

【2017リーグ1部】10/14レポート

頂上決戦は逆転から延長戦に持ち込み
粘った拓殖大が筑波大を破る


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 1部リーグは後半戦に入り優勝のゆくえのみならず、降格はないものの、順位決定戦の進出回避も気になる時期になってきた。この日、1勝差だった拓殖大と筑波大は激闘の末に拓殖大が制し、首位を守った。また、連敗を脱した東海大は専修大相手に攻撃的になりきれず再び敗戦。最下位脱出はならなかった。

写真:4本の3Pを決めた拓殖大・飯田が皆に応えるように左手を上げた。



後半に追い上げた拓殖大が延長戦でも逆転
100点ゲームで首位の座は譲らず


171015okada.jpg 首位決戦となる9勝の拓殖大と8勝の筑波大の戦いは、10点差をつけて筑波大が勝てば首位に立つというゲーム。1Qから筑波大の#10村岸(2年・SF)、#27山口(1年・SF)の3Pが当たり、ディフェンスでも拓殖大の攻撃をしのいで18-16とリード。拓殖大は2Qはベンチメンバーを多くコートに出しつつ戦うが、筑波大にシュートを簡単に決められて次第に差が開き、前半は43-34。3Q、拓殖大は#16飯田(4年・SG)の3Pのほか、オールコートでのプレッシャーから次々にターンオーバーを奪って筑波大に迫り、4Q残り7分ついに追いつく。そこからはシーソーゲームになって互いに劇的なシュートを決め合うが、残り5秒、同点からの拓殖大のスローインは、#23ドゥドゥのドライブが外れ、勝負はこの日2度目の延長戦へ。残り5分も譲らぬ戦いになったが、#2岡田(1年・G・東山)、#23ドゥドゥが大事なシュートを決めた拓殖大が97-101。劇的な逆転劇で首位を守った。

写真:拓殖大・岡田は24点。延長戦で流れを変えた3Pは見事だった。



大東文化大が延長戦で勝利
一方の早稲田大は3連敗


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171015ishihara.jpg 下位グループからの脱出をはかりたい5勝の大東文化大は、6勝の早稲田大と対戦。#15モッチ(2年・C)がこの試合も欠場したが、前半から#0葛原(4年・SG)、#12熊谷(3年・PG)が勢い良く攻め、リード得た。早稲田大は前半は低調で3Qには20点もの差がつくが、プレスを展開して大東大から次々にターンオーバーを奪うと、#7石原(4年・G)の1対1や#41小室(1年・C・北陸学院)、#27濱田(3年・F)の3Pが次々に決まり、4Q残り1:39で逆転に成功。しかしそこから勝負はつかずに試合は延長へ。残り5分の勝負は早稲田大が引き離しそうに見えたが、大東大は粘って追い上げ、最後は#20毕(4年・PF)のペネトレイトで勝負を決めて92-94で勝利し、6勝目を挙げた。#15モッチこそ不在だったが、その分トランジションは早くなり小気味よいバスケット展開が一つの鍵になった。

写真上:熊谷の勝負強さも勝利には欠かせないファクターとなった。この日は前半から3Pを沈め、5/8で22得点。チームが苦しいときに決められる頼もしさがある。
写真下:早稲田大は石原も奮起。ボールを持ったら止められない怖さがあり、何度もドライブからゴールを決めていった。



白鴎大がホームゲームで快勝
専修大は7勝目で上位に近づく


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写真:白鴎大のホームに「We are the Soldiers!」の掛け声が響き渡った。

171014morizane.jpg 連敗を脱した東海大専修大との対戦になったが、この日は専修大のディフェンス、オフェンスの勢いが勝った。#34森實(2年・G)、#11秋山(4年・G)、#14髙澤(4年・G)らの3Pシュート、#30アブ(2年・C)のゴール下など、東海大を寄せ付けず。専修大は11本の3Pが流れを呼び込み、81-89。東海大は2桁の得点を追い上げたが届かなかった。

 4勝の日本大と5勝の青山学院大は、途中までどちらともつかない接状態で推移し、日本大はファウルトラブルもあり控えの多い時間帯もあったが、点差は離れない。青山学院大は#52赤穂(1年・PG・市立船橋)が得点を牽引。日本大は僅差でついていくが、ファウルもあってベンチメンバーを多用する展開に。青学大は#37ナナー(2年・CF)のゴール下も決まりだしてリード。追う日本大は4Qに#23本村(3年・SG)の3Pも決まるが後が出ず80-73で青学大が6勝目。

171015suda.jpg この日最後の試合となったホームゲームは、前半から白鴎大が#75シェッハ(2年・C)の高さ、#0野﨑(4年・SG)のシュートなども好調で流れを掴んだ。明治大はリバウンドで苦戦し、ここで大きな差をつけられて80-61。白鴎大は控えの選手ものびのびとプレーして80-61で勝利した。

写真上:専修大は森實が4本の3Pを決めた。そのほか、髙澤も4本、秋山も3本を沈め、乗せたら止められない勢いがあった。
写真下:白鴎大は主将の須田も3Pを見事に決め、ホームは歓声に沸いた。

※青山学院大・赤穂選手、白鴎大・長島選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「身長とハンドリングの良さという武器を生かしたい」
ガードとしての成長も期待される期待のルーキー

◆#52赤穂雷太(青山学院大・1年・PG・市立船橋)
171015akaho.jpg日本大戦は25点、3Pは5/6だった。途中まであまり差がつかず接戦の様相を呈する中、赤穂の得点が何度もチームを救っていた。195cmながら器用で、今年は春からガードとして代表合宿にも呼ばれている。その期待は本人も感じているようだが、バスケットでも要のポジションをものにするにはまだまだ経験も必要だ。常に高みを見て努力することで、大きく花開いて欲しい選手だ。


ー今日は接戦でしたが、日本大に対し勝ち切れましたね。
「前半自分に留学生がついてきました。身長では負けているんですが、外のプレーだったらイニシアチブを取れているので、先輩にも空いていたら打っていいよと言われてもいたし、そのシュートが入ってくれたので良かったです」

ーシュートはここ数試合を見ても好調のように見えます。青学大はいろいろな選手を使っていく形ですが、先程のシュート以外にどんなことを言われていますか?
「いつもならタイミングを考えてシュートを打つことと、調子のいい選手がコートに出てくることになるので、それを見極めてそういう選手を使ってシュートを打たせるようにということです」

ーインサイドの選手が下がったときなど、リバウンドも結構取っていますね。
「身長があって外もできるというのが自分の強みなので、今日のようにセンターが大きな相手だったら外から攻めて、小さかったらインサイドプレーもします。それが自分の目指しているプレースタイルでもあるので、そのためにもリバウンドを取るのは大事だと思っています」

ー春は代表ではガードとして招集もされていましたね。
「広瀬さんもガードとして育てようとしてくれているので、その期待に少しでも早く応えようとしている段階ですね」

ー昔からハンドリングも良く、オールラウンドなプレーはしていたのでしょうか?
「元々は所属していたチームがそんなに強くなかったので、自分でいろんなことをやっていました。高校に入って3番、4番だったんですが、高3のときに高校の監督がハンドリングもいいし、外をやってみようということになって、そこからですね。本格的にやるようになって1年になります」

ーガードの難しさはどこに感じていますか?
「圧倒的に経験が少ないので、ゲームメイクや自分で打っていいタイミングなどですね。でも一番はゲームメイクです。春も代表合宿でもいろいろ教わったので、日頃の練習をしながら徐々にできるようになればいいかなと思っています」

ー初のリーグ戦ですが今年はスケジュールも変則ですし、ここまでこなしていかがですか?
「こんなに毎週長期的に試合をする経験がなかったので、1週目は疲れがあって思うような動きができませんでした。今は慣れてきてリズムも掴めてきたので、調子は良くなっています」

ー確かにここ数試合では大事なところで働いているのが目立ちます。リバウンドもシュートも。
「前半戦は何もできていないので、その分はやりたいです。キャプテンの木田(#6)さんや納見さん(#21)がチームでは点を取ってくれていますが、マークも厳しくなっています。でも木田さんにマークがいく分、自分が空いたりしています。今自分が活躍しているのは、前半の木田さんの活躍が大きくて、自分がマークされにくくなっているおかげだと思います」

ー勝敗としてはやや苦戦していますが、どこを修正して頑張っていきたいですか?
「チームとしては夏からずっと走ってきたので、そこをやりきって勝ち切るゲームをするのが今の課題です。どの試合もいいゲームをするんですが波が出てしまって、負け越しています。いいゲームを勝ち切る力をつけたいです。首位の拓大にも3点差でしたし、勝てないという試合はないと思うので明日からもしっかり戦っていきたいです」

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「最後だから後悔しないように頑張りたい」
もどかしさを抱えながらも前に進む姿勢

◆#20毕 光昊(大東文化大・4年・PF)
171015bi.jpg27分の出場で31得点。延長戦となった試合最終盤に得点を決めにいき、チームの勝利に貢献した。ここのところは出場機会が減っていたが、モッチの欠場の穴を見事に埋めたことは大きい。力強いセンタータイプのモッチに対し、毕の特徴は器用で柔らかなプレー。自分らしいプレーで貢献することが一番大事だが、この機会をきっかけに本来の伸びやかさを発揮し続けられれば、チームとしてももっと浮上できるに違いない。


ーモッチ選手(#15)が先週の怪我で今日も欠場ということでした。インサイドでは大きな責任がありましたね。
「モッチがチームから離れている状態ですが、先週の試合に比べたら今日は良かったです。1週間で改善しているし、これからだと思います。先週はモッチがいないから自分が頑張らないといけないと気合いを入れすぎてしまって、緊張というか、何もできないという感じになってしまいました。しまったという感じです」

ー今日は落ち着いてできたということでしょうか?
「今週1週間の練習では先生(西尾コーチ)とも結構話をして、楽な状態にはなっていました」

ー西尾コーチからはどういうことを求められていますか?リバウンド?
「リバウンドは全部取って欲しかったと思うんですが、自分はモッチと同じタイプではないので。もっと頑張りたいんですが、改善できずにもどかしい部分はあります。気持ちはあるし、仲間にも声を掛けられるので頑張りたいです」

ーでも今日の試合は最後に毕選手のところで得点を取って、勝利に貢献しましたね。
「4Qに逆転されて、最後に航(#12熊谷)が3Pを決めて同点にしてくれて、そこから意識が変わりました。後輩がそこまで頑張ってくれているし、チームメイトも自分に期待してくれているので、そこでやらないとというのはありました」

ー最後の約5秒で大東文化大ボールのタイムアウトでしたが、あそこは毕選手でのオフェンス予定だったのでしょうか?
「違います。最後は航に渡そうとしてスクリーンをかけたところで、自分のマークマンが結構引いていたので、そのまま攻めました。ラッキーでした」

ーそれでも前向きなプレーが勝利を決めたということですね。1部リーグは2部と比べてどうですか?
「思っていたより大変です。1部は身体も強いし、みんなの精神力が2部よりぜんぜん強いです。最後まで粘ってきます」

ー今年でリーグ戦は最後ですし、毕選手もそういう粘りを見せたいのでは。
「もっとチームを引っ張って、いい成績を残したいと思ってやっています。学生最後のバスケットに後悔をしないように。4年は少なくて4人ぐらいしかいないけれど、みんなを引っ張って思い残すことのないバスケットをしたいです」

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「思い切りの良いプレーで下から盛り上げる」
持ち味を出してのびのびとしたプレーを意識

◆#37長島 蓮(白鴎大・3年・PG)
171015nagashima.jpg今季からベンチ入りし、要所で登場しては伸びやかなプレーを見せている。175cmのPGだが、オフェンスやリバウンドに絡む姿も目につく。自分が誰だか知られていないからこそ持ち味が出せるというが、今はそのメリットを最大限に生かすことが大事だろう。頼れる4年生がいるうちに懸命に励み、来年にはチームの主力として活躍できるような選手に育って欲しい。


ー明治大との試合を振り返って。
「厳しい試合でしたけど、シェッハ(#75)とかがリバウンドを頑張ってくれたし、自分たちがやりやすい環境でどんどん思い切りよく突っ込んでいけました」

ー長島選手は今年から試合に出場していますね。
「1年のときはAチームにいましたが、2年ではBチームに落ちてしまいました。今年からまたAチームで試合に出られるようになっています。逆に周りのチームは誰も自分のことを知らないので、そのおかげで思い切りプレーすることができています」

ー2年でBチームに落ちてしまったのは何が原因だったのでしょうか?
「2年のときは思い切りがなかったと思います。ドライブに行くとか勢いがなかったですね。3年になったのでこのバスケに慣れてきたのが大きいと思います」

ーリーグ戦では積極性が確かに光りますね。大きくはないのに、リバウンドなどにも絡んでくる印象です。
「身体能力は少しだけ自信があるので、リバウンドもがっつりいきたいなと思っています。サイズがないからこそ、自分はリバウンドには来ないだろうと思われていると思うので、そこで活躍したいなという思いはあります」

ー昨年の白鴎大は4年生がしっかり支えてくれて、今年は野﨑選手(#0)や神里選手(#21)などがいますね。
「自分はまだ頼っている部分があるなとは感じています。だから先輩たちに任せず、自分からもっと点を取りにいったりしていきたいですね」

ー試合に途中から出る難しさはありますか?
「自分としては途中から出た方がバッと勢い良くいけますね。スタメンは上手い人たちですが、ベンチから出てきた選手がそうやってプレーしてくれれば、スタメンもやりやすいと思うし、下から盛り上げてやっていきたいです」

ーオールジャパン予選で釧路などに行ったり、忙しいリーグ戦だとは思いますが、序盤戦は少しチーム全体として大人しい印象を受けました。でも今は3位につけています。勝っている要因は何だと思いますか?
「4年生は4人しかいないので、下級生も結構試合に出ています。そのせいか勢いがいいと思います。リーグ序盤はまだ緊張もありました。ここまで試合に出ていない選手も多かったですし。徐々に緊張も取れてきたし、下級生が勢いに乗ってくればもっと良くなると思います」

ー緊張もあったんですね。昨年のリーグは3位。今年も現状は3位にいます。それに、春のトーナメントに準優勝したということで、プレッシャーなどはありますか?
「いいえ、春は2位になったといっても筑波との決勝戦では大差をつけられてしまっています。だからこんなものじゃダメだという気持ちで挑んでいきます」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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