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2017.09.24 (Sun)

【2017リーグ2部】9/23,24レポート

7戦目に中央大が破れ全勝が消滅
粘りのプレーで遂に神奈川大が首位に立つ


170923kanagawa.jpg

 1部に劣らず2部も熾烈な上位争いが続いている。無敗だった中央大に7戦目で土をつけたのは神奈川大。2部は6戦目のあと8日間のインターバルがあったが、神奈川大はその間に釧路で行われた天皇杯の二次予選をこなしてのタフな戦い。それを持ち前の粘り強さで乗り切った。8戦目には日本体育大を撃破し、8戦を消化して神奈川大が首位、同じく1敗の中央大は直接対決で破れているため2位、そして江戸川大が2敗で3位につける。日本体育大は3敗に追い込まれ、国士舘大も同じく3敗で踏みとどまる。だが、まだリーグは半分も消化していない。簡単には予測できない勝負は今しばらく行方を注視する必要がある。

写真:3部から返り咲いた神奈川大が遂に2部の首位に立った。


激闘の末、7戦目で神奈川大が首位浮上
中央大は2巡目の戦いが鍵に


170923matsuoka.jpg 第7戦、リーグを動かしたのは全勝街道を走る中央大と、春のリベンジを誓う1敗の神奈川大の一戦だった。前半は神奈川大ペースが続き、#工藤(3年・PF)を中心に点数を重ね11点リードで後半へ。後半開始5分に中央大#13中村(3年・PG)が3Pのバスケットカウントが決まると、そこから一気に流れを掴み逆転に成功。1点差で入った最終ピリオド開始5分、中央大は早い段階でファウルが5つを越え、フリースローを次々に与えてしまう。しかし神奈川大はそれを決めきれず、終盤までシーソーゲームが続いた。残り1分切り、勝負は最後の局面へ入った。神奈川大#30松岡(3年・PG)のドライブインが決まると同点。神奈川大は次の中央大の攻撃を守り切り、再びオフェンスのチャンスを得ると、ファウルをもらいフリースローを1本決めると、そのまま逃げ切り63-64

 神奈川大は翌日の第8戦で日本体育大を逆転で破り、首位を維持。あと1試合で1巡目が終了となるが、1位で折り返せるかどうかが注目だ。中央大は1敗がついたとはいえ2位。9戦目で当たる日本体育大に注目だ。

写真:神奈川大の切り込み隊長でもある松岡はペネトレイトなど、常にアグレッシブに攻め込んでくる。

※神奈川大・工藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。



江戸川大は3位をキープ
国士舘大との競り合いから抜け出せるか


170923komazawa.jpg 2敗で首位を伺う位置につける江戸川大は、7戦で慶應義塾大、8戦で順天堂大を破り3位位置をキープ。7戦目では前半慶應大にリードされるなど、ややゆるさが出てしまう部分もあるものの、#23保岡(4年・SG)が得点ランキング2位につけてチームを牽引する。チームで大一番を制した昨年のような力を見せられるかが後半の鍵か。国士舘大は7戦目で日本体育大に破れ3敗目。上位陣をいかに崩すかが問われる。1巡目最後の相手、9戦目の中央大戦が注目だろう。

 下位グループは慶應義塾大立教大がこの週揃って2勝目を挙げた。5週目は慶應義塾大のホームゲームで慶應義塾大と立教大の対戦があり、一つの見どころだ。上位と差はついてきているが、同等の勝率相手に確実に星を取り2巡目に良い形で入るのが理想だ。

写真:駒澤大は3勝。後ろを追ってくる慶應大、立教大をかわし、上位争いに加われるか。

※江戸川大・保岡選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「最初からタイトにディフェンスをし、リズムを作る」
相手の得意プレーを封じ、ゲームを自らのペースに

◆#34工藤卓哉(神奈川大・3年・PF)
170923kudou.jpg第7戦、春のトーナメントで惜しくも1点届かなかった相手に1点差で勝利した神奈川大。タイトなディフェンスが持ち味であるが、バスケットは点を取るスポーツ。毎試合点数を取りに行く工藤なしで神奈川大のバスケットは成り立たないだろう。身長184センチで積極的にリバウンドに絡み、ゴール下でのプレーに貢献しチームの柱を作る。4年生を支える3年生として十分な役割を果たしている。


―中央大に1点差で勝利しました。いかがでしたか。
「トーナメント1点差で負けた相手でした。そのリベンジを果たそうとずっと前からみんなで話していました。その負けた悔しさをここで一回晴らすことができたので嬉しいです」

―出だしから気合が入っていましたね。
「そうですね。自分たちはディフェンスのチームなので、最初から当たってリズムをつかもうと全員で意識しました。先週の順天堂戦の負けがあったからこそのゲームでした」

―フリースローの確率があまり良くなかったのが残念です。
「そうですね。14本落としたんですよ。それはもったいなかったです」

―中央大もディフェンスチームですが、戦った感触はいかがですか。
「中央大のほうが速いバスケットは得意だと思います。そこは相手のペースにならないように、あえてペースダウンをしたり逆に流れがいいときはペースを上げたりしました。うまく自分たちのペースでゲームの流れを緩急つけていくことができたので勝てたと思います」

―工藤選手が積極的に点数を取りに行きました。
「うちはインサイドの選手が少ないのでリバウンドが手薄になります。リバウンドに行くことだけは最初から意識していました。それに加えてボールが回ってきたらシュートを打つという、単純なことですが最初から考えていました。それが試合でできたことで点数につながったと思います」

―先週釧路での天皇杯を戦ってからのこの試合でした。疲れなどはないですか。
「あまりないですね。逆に涼しい場所で練習できて、いい環境でバスケットをやっていました。試合もしたので、逆に試合の間があかなくてよかったという感じです」

―次の日体戦に向けて一言お願いします。
「目標が1部昇格です。まだ半分も終わっていませんが、今日はたくさん喜んで明日の日体戦に備えたいです。明日勝てば1部に上がる可能性も高くなると思います。明日になったらまた気持ちを引き締めていきたいと思います」

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「今年はディフェンスとチームを生かすプレーをする」
エースとして変わらない自覚と進化した感覚

◆#23保岡龍斗(江戸川大・4年・SG)
170923yasuoka.jpg昨年度2部リーグの得点王と3P王に輝いた。今年は厳しいマークが予想されたが、それは的中。しかしここで停滞しないのが保岡という選手である。代表入りという経験からディフェンスの大切さを学んだという彼は、エースとしてやるべきことはオフェンスだけではないという姿勢がしばしばみられる。加えて簡単に攻める方法を模索しながらプレーする機会が増えている。試合を重ねるにつれ、進化し続ける保岡の姿は2部リーグ最大の見どころの一つであるだろう。


―危ない試合でしたが、第7戦、慶應義塾戦はいかがでしたか。
「中央大戦と違って入りが緩かったですね。出だしはしっかりやらなくてはいけないと思います。そこは自分たちの課題でもあるので、明日からは切り替えていこうと思います」

―先週の中央大戦と日本体育大は中央大に敗れ、日本体育大には勝利という結果でした。上位陣に対しての戦いはどう捉えますか。
「先週2勝して勢いをつけようと思いました。でも勝ち切れなくて。今週と来週はしっかり勝ちに行きたいです」

―具体的にチームの課題は何ですか。
「自分たちのバスケットのパターンが一つということですね。ワンパターンにしないで臨機応変に対応できるように練習しないとだめですね。そうしないと強いチームには勝てません。それとディフェンスです。江戸川はディフェンスがあまり良くないチームだと思います。今年はディフェンスメインに頑張って練習してきました」

―ゾーンをしばしばやっていますが。
「相手の足を止めることをメインにやっています。相手がゾーンに対してパスばかりを回していると足が止まってディフェンスの切れが悪くなるので、それで速攻とかにつながったりして、リズムが作りやすいです。ドライブでファウルをもらえたりすることが多くなると思います。でも中央戦は逆に自分たちが振られてしまって、特に中村選手に得点されてしまいました。そこは改善するべきだと監督とも話しました」

―フェイスガード気味にマークされていたりもしますね。
「今年のリーグ戦は来るだろうなと思っていました。もっと簡単に点数を取る方法を考えたりしています。あとはチームを生かせるようなプレーができれば今年はいいかなと思っています。自分に他のマークが寄るので、見てパスをしています。でもシュートが入らなくても打ち続けることが自分にとって大切だと思うので、もちろん点も取りに行きます」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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