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2017.09.24 (Sun)

【2017リーグ1部】9/24レポート

7戦目にして拓殖大が単独首位浮上
続く2位以下は4勝3敗で5チームが並ぶ


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 7戦目を迎えたリーグ戦は同率で首位にいた早稲田大が破れ、拓殖大が単独1位に立った。まだまだ予断を許さない状況だが、トップと再開の星の差は3つになり、じわじわと開き始めている。東海大が3連敗を喫し、2勝で苦しんでいた青山学院大が早稲田大を倒すなど、やはり実力差はわずか。緊張感を持っていかに試合に臨むかも勝敗を分けそうだ。

写真:コート上のコミュニケーションもしっかり行っている拓殖大。


拓殖大がアグレッシブにプレーして5勝目
集中して最後まで勝負し続ける


170924arakawa.jpg 拓殖大日本大の試合は105-75と差がついた。日本大は#10杉本(1年・SG・土浦日大)、#0シェイク(1年・C・北陸)が欠場。一方の拓殖大は攻守ともに切れ味良く、#23ドゥドゥ(1年・C・八王子)が内外で得点した他、オールコートプレスで何度もターンオーバーを奪っては得点を重ねた。点差がついても集中を切らさず激しいプレッシャーディフェンスを仕掛け、100点ゲームで5勝目を飾った。日本大は拓殖大の激しいディフェンスの前にミスが続き、集中力が切れてしまい、立て直せなかった。

写真:リーグ戦ではスタメン出場の荒川もこの先が楽しみな選手。

※拓殖大・飯田選手のインタビューは「続きを読む」へ。



2位以下は激しい競り合いが続き
いずれも前半リードしたチームが逃げ切る

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写真:白鴎大は#37長島、#58前田といった今年から出番を得た選手らも頑張っている。


170924imagawa.jpg 4勝で首位に立つ専修大明治大と対戦。サイズでは専修大が上回るが、明治大はディフェンスで対抗し、速攻も出るなど2Qに抜け出し前半は24-34とリード。3Qも明治大リードのまま進むが4Qに専修大がディフェンスから追い上げ残り2分には2点差に。しかし明治大#7植松(1年・PF・桐光学園)が絶妙のスティールから速攻を決めるなど見せ場を作り、57-61で逃げ切り2連勝。明治大、専修大ともにこれで4勝3敗。

 3勝3敗の白鴎大は2勝4敗の大東文化大と対戦。インサイドでは白鴎大#75シェッハ(2年・C)と大東大#15モッチ(2年・C)のやり合いになるが、高さで勝る#75シェッハの方が有利。後半は大東大に何度も追い上げられるが、そのたびに決め返して逃げ、76-72でタイムアップ。2位グループを堅持。

170924tuya.jpg 筑波大東海大に対し、1Qで27-13と立ち上がり好調。2Q以降は、東海大が持ち直して互角の戦いだったが、最初の差が響き71-65。東海大は反撃の時間帯もあったが、その先頭で引っ張っていた#11白戸(4年・SF)が2度のテクニカルを宣告されて退場になるなど、ツキも回ってこなかった。筑波大は4勝目。東海大は3勝4敗と負け越しに。

写真上:明治大は攻守で今川がゴール下をよく支え、粘る。
写真下:3連敗の東海大は苦しい状況に。西田が欠場中の中、ルーキー津屋が奮闘。

※明治大・植松選手のインタビューは「続きを読む」へ。



トップタイの早稲田大は競り負けて
首位争いから一歩後退


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170924nanmoku.jpg 2勝で苦しい青山学院大は前日東海大を倒して勝率ではトップタイの早稲田大に対し、前半からディフェンスでターンオーバーを奪い、52-36と差をつけた。3Qは早稲田大が徐々に差を詰めていくと、4Qは一転激しい攻防に。早稲田大は#21南木(4年・G)が奮闘し、ジャンパーも次々に決まり逆転。しかし青学大も#15石井(3年・PG)が2本、#13前田(3年・F)が1本で合計3本の3Pを連続して入れると、#20戸田晃輔(3年・SF)が放ったタフショットが決まり逆転。3点を追う形になった早稲田大は残り46秒で#27濱田(3年・F)が3Pファウルを獲得するもこれを1本しか決められず。青山学院大が早稲田大の追撃を振り切り、81-77で3勝目。早稲田大は同率首位からわずかに後退となった。

写真上:#8時田のプレーに#6木田が笑顔を見せる。4年の頑張りこそチームの要だ。
写真下:早稲田大は#21南木の奮闘も光ったが惜しくも敗れた。


[続きを読む]

【INTERVIEW】

「冷静さも声もプレーの激しさも、一番なくてはいけない」
主将として必要なことをやり続けてチームを導く

◆#16飯田 遼(拓殖大・4年・主将・SG)
170924iida.jpg見事な勝利で5勝目を飾った拓殖大。初週の2連敗からの鮮やかな逆襲のようにも見えるが、やり続けていることは変わらず、その根幹を支えているのはディフェンス面だ。フリーランスを基本に得点力の高い選手がどんどん攻める印象があるが、この夏に意識して叩き直したのはディフェンス面。特にオールコートのプレスはここぞというときに大きな威力を発揮し、対戦相手に何度もターンオーバーを犯させている。それを引っ張っているのがゲームキャプテンの阿部、そして主将の飯田だ。キャプテンとして何をすべきか、そして今年だけでは終わらない伝統を残せるかどうか、チャレンジは続く。


ーいい形での勝利になりましたね。
「そうですね。昨日のような1Qで良くなくて、3Qで巻き返すみたいな試合もあるので、最初から3Qのようなディフェンスができるようになれば、リーグを通してインカレへの自信にもなるし、チームとしてもそこが課題です。わかっていてもできない部分というのはあるので、でもそれは何回もやってできるようになっていかないとダメなことでもあります。今日は皆アップから気合いが入っていましたし、何が大事なのかみんなわかっていたと思います。だから今日はチームで勝てました」

ーうまく常にいいところが出せないというのは何が課題でしょうか?
「ディフェンスをちゃんとやろうという風に意識しているんですが、オフェンスの流れが良くないとできない部分があります。オフェンスが良くないと良いディフェンスも続けられなくて、全体的に重くなってしまいます。それが昨日の前半でしたね」

ーでも拓殖大のオールコートプレスはかなり破壊力がありますね。なかなか突破できるチームがありません。
「でもまだまだです。満足してはいけないと思っています」

ー夏は池内監督が代表活動でいらっしゃらない期間が長かったと思うんですが、好調ですね。練習はいかがでしたか?
「僕と阿部諒(#13)を中心にやってきましたが、みんな本当に意識して頑張ってくれました。雰囲気も良かったです。OBの方にもお世話になって4泊5日で岐阜遠征にも行きました。練習を1日やって夜も一緒に食べて、部屋も2人部屋でしたがいつもどこかに皆で集まって遊んだりして、それは大きかったです。今年はコミュニケーションを良く取っていますが、その合宿でチーム力みたいなものが強まりました。強くなるには1人でもダメだし、コート上の5人でも無理です。ベンチと応援と一緒になってもっとやるべきだし、この合宿がそれをできるようにするきっかけになったんです。練習は池内さんがいない分、前監督の森下さんに見ていただいて色々教えていただきました」

ー森下さんは退かれて10年以上経つかと思いますが、池内さんとはスタイルも違うしいかがでしたか?
「ディフェンスの知識とか、フレッシュなものを教えてもらえたと思います。それがリーグにつながっていますね。池内さんがいないからこそ、各自やろうとなったし、僕や阿部諒の言うことをみんなもしっかり聞いてくれました。チームとして一つになっていろいろできた合宿は本当に大きかったです」

ー飯田選手はシュートが上手だと思いますが、このリーグではディフェンスがとても目立ちます。
「そう思ってもらえるのはうれしいです。ディフェンスは波がないので、それを一番わかって一番言わないといけません。それを言うためには一番自分がディフェンスをできていないとダメだと思っています。池内さんともキャプテンとは何かということを、ユニバーシアードから帰ってこられてから話をしたんです。反則をしないで、誰よりも激しく、誰よりも冷静で、誰よりも声を出すことこそ必要なことで、もっともっとできないといけないと思っています。そうじゃないとキャプテンとして意味がありません。気持ち入れてプレーをしないと意味がないし、チームの来年、再来年に向けて少しでも伝わってくれればいいなと思っています」

ー飯田選手と阿部選手、この2人が頑張っていることがチームにいい影響を与えているのではないかなと思うのですが。
「4年がいいことも言わなければいけないし、ダメなことも指摘できないとというのはあります。阿部ともいろいろ話し合っていますが、こういうときに引っ張ろう、こういうときは冷静に、という話を続けていて、阿部のキャプテンシーも強くなってきています。彼の方が試合に出る時間は長いのでとてもいいことだと思います。コートでも皆でよく話しますが、5人でやっている競技なので話すことは本当に大事だと思っています」

ーまだリーグ戦は長いですが。
「今日は良かったかもしれないけど、4Qのスコアは30ちょいぐらい取られているのでダメですね。誰が出ているからというのではなく、チームで徹底できないと上に行けないと思うので課題です。全員が同じようにできるようになるのが理想です。そういう意味では平良(#58)なんかも声出して本当に頑張ってくれていますが、意識してやることで次の世代に続いていくと思うし、そのためにもやっていきます」

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「スタメンとして出番をもらえたのは一つの成果」
欠かせない存在として頭角を表した期待のルーキー

◆#7植松義也(明治大・1年・PF・桐光学園)
170924uematu.jpg終盤に放ったアウトサイドシュートと、狙いすましたスティールで接戦から流れを持ってきた功績は大きい。190cmとサイズは大きくはないが、平均身長の高い専修大の中でもボールに絡む姿も頼もしい。落ち着きある態度はルーキーとは思えないが、既に明治大の戦力として欠かせない存在になってきている。全員が持てるものをフルに発揮して白星を重ねているのが印象的な今年のチームだが、チーム一丸を支えるプレーに今後も注目だ。


ー4勝目となりまし。2連勝ですが、今日の専修大に対してはどのように臨みましたか?
「印象が強いのは外国人のところ(#30アブ フィリップ)で、自分は神奈川の桐光学園で、フィリップはアレセイア湘南で、高校2年の時なんかも当たってマークマンとしてついていました。その時は負けてしまいましたが、因縁というか、大学となって今度は勝つことができてとても嬉しいです」

ー専修大はサイズも大きいですが、明治大は植松選手も本当にリバウンドに頑張っていますね。
「自分はインサイドの中では小さな方ですが、リバウンドは頑張ってやっていかないとというのがあります」

ー190cmですごくリバウンドに絡んでいる印象ですが、心がけていることなどはありますか?
「自分より大きいマークにつくときはスクリーンアウトで押し出すとか、身体を張ってやっていく必要があって、そこでしっかり胸を張ってやっていくようにしています」

ープレーのタイミングもいいですね。
「高校時代から合わせなど意識してやってきて、ドライブに対しての合わせやその合わせからのリバンドはずっとやっているので、得意というか自分の強さでもあるのかなと思っています」

ー宮本選手(#22)が欠場しましたが、それも感じさせないインサイドの頑張りでした。
「宮本さんが練習試合とかでも抜けたときに自分が出させてもらって、いいところを出してプレータイムを伸ばせるように頑張ってきました。スタメンをもらえたのは自分として一つの成果です」

ー外のシュートもスティールも、終盤の勝負どころは見事でした。ルーキーとは思えない堂々としたプレーです。
「スティールは狙っていました。チームで言うと4年に拓実さん(#2齋藤)を始め、桐光学園の先輩方が各学年にいるので、チームに馴染むのはちょっと早くできたのかなと思います」

ー今年のリーグ戦はこれまでにない接戦ですが、その中で毎週試合をするのは慣れてきましたか?
「最初の中二日というのは大変でした。大学は高校とはぜんぜん身体が違うので、消耗して体調管理は大変でした。でも睡眠や食事管理など整えて今週は挑めました。これからも頑張ります」



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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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