2017年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第69回全日本大学バスケットボール選手権大会
大東文化大が筑波大の4連覇を阻止して初優勝

2017.09.22 (Fri)

【2017リーグ2部】レポート(9/13,14)

2部は序盤から上位下位の差が見え
中央大が3週目で単独首位に

170914chuo.jpg

 勝敗が読めない1部とは異なり、1週先に開幕した2部は3週の6試合を消化して差ができつつある。事前の下馬評では春に結果を出している日本体育大、中央大が有利と見え、昨年2位の江戸川大もまた上位が予想されていた。フタを開けてみると無敗の中央大に続いたのは、今季2部昇格の神奈川大と国士舘大が1敗で粘る状況だ。一方、江戸川大と日本体育大は2敗と痛い状況に追い込まれた。大東文化大が1部へ上がり、今季の2部に圧倒的存在はいない。1部昇格の上位2位までにどこが食い込むか、まだまだ予断を許さない。6試合消化時点での上位下位について見ていく。

写真:6戦全勝の中央大。このポジションを維持できるか。



中央大は江戸川大に競り勝ち無傷の6連勝
神奈川大・国士舘大は上位と当たる4週目が鍵


【6勝~4勝】
中央大学   6勝0敗
神奈川大学  5勝1敗
国士舘大学  5勝1敗
江戸川大学  4勝2敗
日本体育大学 4勝2敗


170914yasuokatsurumaki.jpg 首位は無敗の中央大。センターこそサイズがなく高さでは劣るが、得点力では2部で屈指のメンバーが揃う。開幕から下位チームと当たって順当に勝利してきたが、大きかったのは6戦目の江戸川大戦。昨年は2戦目のこのカードを落として一気に苦しくなっただけに負けられない戦いを、#13中村(3年・PG)の3Pなどもあって物にした。4週目に神奈川大、国士舘大と1敗で後ろに続くチームとの対戦に勝利して首位を守れるかに注目だ。

170914kanagawa.jpg 1敗で続くのが国士舘大と今季2部昇格の神奈川大。神奈川大は長く試合に出てきた主力が4年生となり、安定感ある戦いを続けている。タフなディフェンスで苦しい時間帯も乗り切って白星を重ねてきた。4週目の中央大、日本体育大戦がここも山場だ。国士舘大は今年はサイズがないが、#86下(3年・PG)を筆頭に得点力ある選手が揃う。国士舘大もここから上位との戦いに入るため、どうなるかが見ものだ。

170914odagiri.jpg 2敗で一歩上位争いから後退したのは昨年2位の江戸川大と、春のトーナメントで3位に食い込んだ日本体育大の2チーム。江戸川大は神奈川大、中央大に敗戦。昨年よりも多くの選手をコートに出し、それぞれに成長も見えるが勝敗では一歩後退の位置。学生代表の#23保岡(4年・SG)や#10ジャガニー(2年・C)が得点源だが、チームとしてどこまで高められるかで結果が違ってきそうだ。春は強い印象を残した日本体育大は下位相手には難なく勝利したが、江戸川大、駒澤大と3週目に連敗。アグレッシブで泥臭かった春とは異なり、どこか大人しい印象もある。もう一度集中力を取り戻したい。

写真上:江戸川大のエース、保岡をマークする中央大・鶴巻。ディフェンスの激しさも中央大の持ち味。
写真中:神奈川大は地道なディフェンスで粘る。
写真下:日本体育大は小田桐を始め点が取れるメンバーは多い。ここからどう立て直すか。

※中央大・中村選手のインタビューは「続きを読む」へ。



上位を脅かす力も秘めており
2か月でどう成長していくかでリーグの行方も変わる


【2勝~0勝】
順天堂大学  2勝4敗
駒澤大学   2勝4敗
慶應義塾大学 1勝5敗
立教大学   1勝5敗
東洋大学   0勝6敗


170914jyuntendo.jpg 下位グループの5位、6位、2勝の駒澤大順天堂大は現在4位と2ゲーム差だが、3週目は今後の変化を予感させるゲームもあった。駒澤大は6戦目で日本体育大を破り、順天堂大は5戦目で慶應義塾大に大敗したものの、翌日には雰囲気も一変し、無敗だった神奈川大に土をつけ、両者上位チーム相手に1勝をもぎ取った。この2チームがここから上り調子となっていくかどうかが見どころだ。

170914kiguchi.jpg 1勝は慶應義塾大立教大。慶應義塾大は#4トカチョフ(4年・CF)が抜けたことにより、苦しい状況に追い込まれている。元々サイズがない分、ゴール下では苦しいところ。ガード陣の奮闘もあるがいいオフェンスが作れていない。終始相手を圧倒した順天堂大戦で1勝目を挙げたが、このようなゲーム運びを安定してできるかどうか。立教大も1勝に留まる。ここもサイズはない方だが得点力はあり、僅差で敗れたゲームも多い。勢いがつけば白星を伸ばせる兆しはある。

 0勝で苦しむのは東洋大。開幕の日本体育大戦は1Qに速い展開で相手を圧倒するプレーも見せた。40分を通じてスタイルを貫きたいところだ。ただし序盤は上位チームからの対戦で差をつけられたが、ここから下位チームが相手になるため、巻き返しを期待したい。

写真上:順天堂大は6戦目で神奈川大を撃破。
写真下:立教大は1年生の木口(福島南)ら、新人戦ベスト8で活躍した選手たちも主力として働いている。

※順天堂大・川久保選手、中央大・中村選手、慶應義塾大・高橋選手、駒澤大・大高選手のインタビューは「続きを読む」へ。


[続きを読む]

【INTERVIEW】

「勝負所は自分がやる」
シュートを決めきる4年生としての自覚

◆#11川久保 駿(順天堂大・4年・主将・F)
170914kawakubo.jpg神奈川大との6戦、終盤の3Pでチームの集中を切らさせず、わずか1点差で勝負を制し、2勝目をもぎ取った。全員がアグレッシブに攻めたが、主将である川久保の存在感は大きい。
2年連続で主将を務め、最上級生としての意識が芽生えた今年。活躍する下級生が増え、勢いはあるものの未だ不安定な面はある。そんな中、3週目終了時点で3P25本、得点128点と2部の個人成績でトップに立っている。これから厳しいマークに合うことは確実だろう。しかしチームの要であり、若いチームに安定感をもたらす彼の今後のプレーは見応えがあるに違いない。


―2勝目となりました。前半は28点でしたが、後半は盛り返しましたね。
「そうですね。昨日の慶應義塾大戦で入りのところでガツンとやられました。今日の神奈川大も厳しいディフェンスをしてくるチームなので、どれだけ逃げないで自分たちのバスケットをするかが鍵でした。それができた結果、後半勢いがついて伸びたと思います」

―前半はロースコアで良いバスケットではありませんでした。昨日の慶應義塾大戦を引きずっていた感じですか?
「昨日の試合がなければ、今日の神奈川大戦は最初から離されていたと思います。昨日の敗因を一人ひとりが考えて、この試合に合わせたからこそ自分たちのバスケットができて、最後逆転できたと思います」

―延長戦は全員のプレーがアグレッシブで良かったと思います。特に川久保選手が得点すると盛り上がりましたね。
「そうですね。今までの試合でも自分はシュートを打たせてもらっています。それがまだ結果に出てきていませんでした。でも今日の試合は及第点くらいシュートが入ったと思います。みんな我慢して自分のシュートが入るのを見守ってくれていたので、みんな喜んでくれたのだと思います」

―去年まではディフェンスやリバウンドを頑張っていた印象がありましたが、今年は積極的に打つ姿が目立ちます。
「去年は卒業した小鮒さんがはっきりしたシューターとしていらっしゃいました。今年はそこが抜けて誰が点数を取るかが課題でした。去年よりチーム力を意識していますが、やはり勝負所になると自分がやらなくてはいけないと思っています」

―得点も重要ですが、ほぼフル出場で試合に出続けていますね。
「そうですね。それは去年からなので覚悟はしていました。去年は一応キャプテンでしたが、やはり3年生だったので4年生に甘えていたところもありました。今年4年になって、フロアに出ている4年も一人が多いので、自分が引っ張っていこうという意識はあります。キャプテンというより、4年生という意識のほうが強まりました」

―まだ前半戦ですが、今年のリーグ戦の感触はいかがですか。
「上位の日体大や中央大にも途中追いついている場面はあるので、もう一歩逆転できるように自分たちがどれだけ我慢できるかだと思います。それができれば2巡目は勝てるチャンスはあると思います」

----------------------------------------

「ディフェンスをまずやって、オフェンスはリズム良く」
攻守のかみ合わせ具合が勝利のポイント

◆#13中村功平(中央大・3年・PG)
170914nakamura.jpg試合によりスターター、あるいはシックスマンとして登場してくるが、相手チームには厄介な存在だろう。キレのある抜群の身体能力の持ち主で、速攻では先頭を走り、飛び込みリバウンドでどこからともなくボールをもぎ取っていく。この高い遊撃性がサイズのない中央大では大きく作用し、チームに大きく貢献している。6戦目の江戸川大戦、終盤までクロスゲームとなった試合では、見事な3Pでチームに流れを引き寄せた。


ー江戸川大戦、最後の3Pは見事でした。
「ボールをもらったときは時間がなかったので、打とうと思っていました。自分でも大きかったなと思います」

ー江戸川大には昨年1敗していますが、昨年とは違いは感じましたか?
「より保岡(#23)メインという感じで、インサイドではゴリゴリ来る選手が昨年より少ないのでリバウンドとかは取りやすい感じはしますね。彼にはファイスガード気味につくことでなんとか守れました」

ー今年の中央大はどんな雰囲気なのでしょう?
「去年より選手たちだけで集まってスカウティングしたり、話をする機会をたくさん作っています。次の対戦相手にもしっかりして戦いたいと思います」

ー3週目が終わりました。ここまで全勝でチームとしての感触はどうですか?
「自分たちが目指しているところまで徐々に来られているので、ここは気を抜かずに戦っていきたいです」

ー昨年も順位では惜しかったですが、上位にいました。その去年よりも手応えはありますか?
「昨年は大東文化大という明らかに格上で、なかなか勝つことができないチームが2部にいました。今年はそういうチームはいないので、あとは一生懸命やるだけだと思います」

ー中村選手は得点だけではなくリバウンドも取りにくるし、いい活躍ですね。
「ジャンプ力には自信があるので。自分は1、2番のガードで相手も同じぐらいとか小さい選手がマークにつきます。その人たちにつかれた場合は飛び込めばジャンプ力で勝っている分、取れて勝てるので、常にタイミングを合わせるようにしています」

ー中央大は誰でも点が取れるという選手が揃いますが、得点のことは考えていますか?
「とりあえずディフェンスを頑張るのがメインで、オフェンスはリズム良く、空いたら打とうという感じですね。まずはディフェンスをやって次がオフェンスです。いい形でシュートに持っていくということを考えています」

----------------------------------------

「情けない部分を修正しないといけない」
最上級生としてチームに何を見せるのか

◆#5髙橋 晃史郎(慶應義塾大・4年・CF)
170914takahashi.jpg5戦目にしてようやく1勝を挙げた慶應義塾大。髙橋自身は昨リーグの序盤に膝を痛めてリーグ戦を離脱し、この春も怪我で長期欠場を強いられた。満を持しての最後のリーグ戦だが、苦闘が続く。どこのチームも同様だが今年は4年の数が少なく、かかる責任は小さくはない。その中で何を示していくかが大切だろう。


ー3週目を終えてここまでどう感じていますか?
「最終的にはうまくいかずに結果的に負けてしまったという試合は多いんですが、今いるメンバーで練習でやってきたことをやっていくしかないなと。最後まで徹底しきれていないのが課題ですが、随所にいいプレーとか慶應らしいプレーは出せています」

ーできているけれど、それを40分間出し続けるというのが難しい状況のようですね。
「やれている部分もありますが、それが試合を通して継続できなかったり、土曜日はできるけど日曜はできないということはあります。ベンチから出てくる選手も萎縮している部分がありますし、まだまだチームとしての完成度が高くない状況です」

ー2部は1部とはかなり違う部分もあると思いますが、どうでしょう。
「雰囲気は2部の方が甘いと思うところはあります。でもだからこそ昨年に比べて負けられないというプレッシャーも強くて、そこで選手各々が苦しんだり、シュートが入らなかったりということにつながっています」

ー上級生がいかに頑張るかということも大事ですね。
「今は4年が情けない部分があります。3年はアウトサイドの練習もしっかりして、落ちても次の試合では修正してきて決めて見せてくれる。そういうことを4年もきちんと修正して次に次にと、勝利に向かうという姿勢を3、4年が合わせて下に見せていかなければと思います」

ー見せることは重要ですね。
「コートでもベンチでも声をしっかり出さないとと。4年は2人ともセンターポジションなので、後ろから声が出ていると安心感がありますし、アウトサイドを守っている下級生たちにも安心感を与えられると思います。それは意識して声を出していかなければと思います」

----------------------------------------

「4年生のミスは、僕たち下級生がカバーする」
チームの雰囲気は全員で作るという意志

◆#55大髙裕哉(駒澤大・2年・PG)
170914ootaka.jpg初戦は勝利をおさめたが、その後4連敗した駒澤大。さらに、3週目の対戦相手は中央大と日体大。駒澤大にとっては苦しい週であり、チームの活気が心配された。秋のリーグ戦は4年生の雰囲気が勝敗を決めることもしばしばある。しかし彼らを支えるのは2、3年生ということを大髙は自覚している。2番ポジションでありながら『ルーズボールのような、泥臭いプレーを積極的にする』という謙虚な姿勢からも見て取れるだろう。日体大戦では後半の大事な場面でシュートを沈め、勝利に大きく貢献した。点取り屋として、4年生を支えるスターターとしての自覚は、チームに間違いなくいい雰囲気をもたらしている。


―日体大との試合に勝利しました。大きな2勝目ですね。
「連敗していましたし、日体大は勝率の高いチームなのでこっちはチャレンジして向かっていく気持ちで行きました」

―試合の良かった点は何でしょうか。
「後半のリードを考えずに攻め気を忘れなかったことです。最後まで全員がリングに向かって行ったと思います」

―終盤の大髙選手の活躍は素晴らしかったですね。集中していましたか?
「そうですかね、そうでもないですね(笑)。目の前がたまたま空いた感じです。普段僕は点数をそんなに取る人ではないので、マークが甘かったのかもしれないですね。その隙をしっかりついていけたのが良かったと思います」

―高さは劣勢ですが、前半からリバウンドに積極的に針生選手(#65)が頑張ってくれましたね。
「そうですね。リバウンドは本当に頑張ってくれました。僕がこんなに点数を取れたのも、リバウンドのおかげだと思っています。本当にプレーが繋がりました。感謝しています」

―ここまで3週目です。感触はいかがですか。
「今年は本当に1部を狙おうとしていましたが、最初1勝してそこから4連敗して雰囲気も良くなかったです。でも今日、日体大に勝ったことによって、まだ希望は見えてきました。1部を目指していきたいです」

―負けている試合は元気がない印象でしたが、原因は何かありますか。
「負けた試合の課題をミーティングしていました。突き止めた結果、4年生がミスを引きずっているんじゃないかと。そこを僕たち下級生がカバーしていくことは必要だと思いました。でも今週の試合からまた4年生が盛り返してきたおかげで、いい試合ができたと思います」

―今日勝てたことで勢いはつきましたね。
「そうですね。何があるかわかりませんね。これからも勝てる試合をしっかりものにしていきたいですね」

―今後の自分の見せ場は何ですか?
「後半にあったルーズボールのような、泥臭いところをしっかり突き詰めます。基本僕は2番ポジションなので、チャンスがあれば点数を取れるようにこれから頑張っていきたいと思います」


※大高選手の「高」は「はしごだか」ですが、機種依存文字のため「高」で表示致します。


関連記事

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  23:02  |  2017リーグ戦  |  Top↑
 | BLOGTOP |