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2017.09.22 (Fri)
【2017リーグ1部】9/20レポート
東海大、早稲田大が2敗目をマーク
1ゲーム差に全チームがひしめく状態に

変則日程により再びの平日開催となったこの日、5試合目をこなした結果、1部の先行きはまったく不透明だ。3勝で首位の東海大と早稲田大に2つめの土がつき、1勝にとどまっていた日本大と大東文化大が揃って2勝目を挙げ、3勝2敗に5チーム、2勝3敗に5チームが並んだのだ。かつてない混戦状態が今後どうなるのか、今後の展開から目が離せない。
写真:拓殖大は早稲田大を攻守で押さえ3連勝で3勝目。主将の#16飯田はコートに出てくるとしっかり声をかけている。
日本大はバランス良くチームが機能し東海大に勝利
大東文化大は後半に勝負強いシュートが決まる
1勝にとどまる日本大は首位東海大と対戦。序盤こそ東海大のディフェンスに遭いシュートチャンスがなかったが、次第に#10杉本(1年・SG・土浦日大)、#44松脇(2年・SG)のシュートが入るとリバウンドも#0シェイク(1年・C・北陸)が健闘。差が開いたあとは#6新号(4年・PG)がゲームを捌いて60-77と東海大を追いつかせなかった。
同じく1勝の大東文化大は明治大と対戦。#15モッチ(2年・C)に対し明治大は#28今川(3年・SF)、#7植松(1年・PF・桐光学園)がよくリバウンドに絡んで前半は互角の戦いに。大東大は後半#12熊谷(3年・PG)3Pが大事なところで連続して決まると明治大を突き放し、76-65で2勝目を上げた。
ほか、専修大は白鴎大を下して3勝目。白鴎大は筑波大と同じく天皇杯からのこの試合だったが、白星とはならず2勝にとどまった。
写真上:日本大は#44松脇が19得点。杉本も22点と得点源が活躍。シェイクも14点11リバウンドと仕事を果たした。
写真下:大東大#12熊谷は3P4本、14点。
※日本大・新号選手のインタビューは「続きを読む」へ。
終盤まで続いた激しい競り合いは
筑波大がホームの青山学院大を下し3勝目
釧路で行われた天皇杯の二次予選に参加していた筑波大。短い中日での試合となったが、青山学院大との一戦は疲れなど感じさせない熱い試合になった。先行したのは筑波大。一方、ツープラトンを志向する青山学院大は筑波大の激しいディフェンスに遭って思うようなパッシングができないが、#6木田(4年・F)を筆頭に3Pがよく入り引き離されては追い上げるという展開に。しかし筑波大も#4青木保憲(4年・PG)の3P4本ほか、#11増田(2年・PF)、#17杉浦(4年・PF)らが勝負強いシュートを沈め途中10点のリードに。青山学院大はそれでも切れずに#21納見(2年・PG)の3Pなどで追いつき、最後は1点を争う攻防になるが、勝負どころで得点しきれず83-80で筑波大が辛くも逃げ切った。
写真:青山学院大は木田が3P4本を沈め18点で粘ったが、わずかに3点届かず。
※筑波大・青木選手のインタビューは「続きを読む」へ。
「自分のプレーがチームに影響を与える」
リーダーシップの取り方こそ大事な要素
◆#6新号 健(日本大・4年・主将・PG)
日本大の司令塔として4年目を迎える。コントロールタイプのガードだが、大事なところで点も取れる頼れる選手だ。最終学年となる今年はこれまでとも意識が違う。才能豊かな下級生をどう生かし、4年生として何ができるのか、自分の道を見つけつつある。それがどう生きてくるか、続く戦いでも見せて欲しい。
ー2勝目。東海大相手にもぎ取りました。ここまでわずかに遅れを取っていた分、勝ちたい気持ちは強かったのでは。
「勝ちたい気持ちは強かったんですけど、今年は4年生が少なくてどうしても下級生に頼らざるをえない状況です。新人戦も準優勝という結果だし。そんな中でキャプテンとしてどう1、2年や3年生をまとめていくかがずっと課題でした。去年までは4年生におんぶじゃないけど、自分はただそこに乗っかっていただけでした。今年はそうじゃなくて、4年生で試合に出ているのは自分しかいないし、そういう部分で自分の中の意識が変わって東海大戦はみんなでちゃんと頑張ろうと」
ー春は結果が出ませんでしたが、今年はそんな思いでプレーをしているんですね。
「試合どうこうというよりは、練習からでもまだ直せることもある。でもそれは自分一人じゃできないことでもあるので、みんなにこうして欲しいと言ったりしてきました。今週は金曜日に練習をして土曜をオフ、日・月と練習をして火曜日調整してからの今日だったんですが、その3日間に練習の雰囲気がすごく良くて声も出ていました。今のメンバーには下級生にいいシューターが多いんですが、その分、自分の調子が上がらないとどうしても下を向いてしまう選手が多いんです。そういう人たちにいかに下を向かせないか。自分がうまくいかなくても声を出したりとかそういうことができるから、と言ってきたんです。そんな中で本村(#23)が少しずつ変わってきて、4年生が少ない分少しでも引っ張ってくれようとしています。それはすごく助かっていて、そういうのを感じて自分もまだやれることがあるなと思っているところです。去年までは自分が調子が悪かったりすると自分も下を向いてしまう方だったので、今年は引っ張っていかなければと思っていて。特に今週は練習が良かったですね」
ー青木選手(#21)がスタメンのガードとして出て、新号選手は後から支える形ですね。違いは?
「青木は速い展開や流れでバスケットをするタイプ。それがうまくいかなかったら自分がコントロールするように、と言われています。実はバスケットをやってきてシックスマンで出るのは初めてなんですが、最初はどうしたらいいかなと迷いがありました。でもキャプテンになってプレーだけで引っ張るんじゃなくて、自分がコートに入ったときに強い言葉で『ここディフェンスをしっかり』とか、言うことによってチームが締まることにも気づきました。自分が下を向いたりディフェンスの手を抜いたらチームにそれが影響するというのを、やっと今年になってわかってきました。だからシックスマンとして出るんだったらまずディフェンスから声を出して、自分がやっている姿を見せれば雰囲気も変わるなと。最初は考えすぎていて身体が動かないこともありましたが、最近は慣れてきて声を出すこともできるようになったし、それから自分のプレーが出せるようにもなっています」
ーこの時点でかなりリーグ戦は混戦になっていますが、勝っていくためには何が重要だと思いますか?
「勝つためにはディフェンスですね。今日はボールを動かしてムーブしていこうというのを1番注意していました。流れが悪い時はディフェンスができなくて相手にやられて、またゆっくりボールを運んでセットでいいシュートが打てなくて相手に速攻でやられて、というのがパターン。今日はディフェンスをしっかり頑張ってしっかり走る、止まるところは止まる。止まったときにもボールを動かしていかないとシューターが多くて、ドライブからのキックアウトというプレーがどうしても少なくなってしまいます。人を動かしてパスを動かして、そこにインサイドも絡めてというのを意識していました。今日はそれがよく出て、一人ひとりが無理せずプレーできたのが良かったと思います。ボールが動いていたのは良かったですね」
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「筑波が一回り強くなったと言われたい」
キャプテンとしての責任を全うできるか
◆#4青木保憲(筑波大・4年・主将・PG)
春とはチーム構成がガラリと変わり、新たなチャレンジとなるこのリーグ戦。優れた代表選手が多いが抜けている期間が長く、むしろそれ以外のメンバーで練習してきた時間の方が長い。その中でメンバーをまとめ、ときにはプレーで引っ張りながら主将としての存在感を示している。何が大事なのかはわかっている。それをどう示し、後に続かせるか、形となっていくことを期待したい。
ー釧路での天皇杯予選をこなしてのこの試合でした。忙しかったのでは。
「月曜の夜12時頃に筑波に着いて、昨日の練習は皆少し疲れていたのはありますね」
ー疲れはあったかと思うんですが、アグレッシブな面がたくさん見えた試合でした。
「目の前に試合があるので疲れたと言っている状況でもないし、アグレッシブにやることはやって、代わりの選手はいるから自分が出た時間はアグレッシブにやろうと言ってきました。オフェンス面は良かったと思います」
ー前半はディフェンスでも青山学院大のやりたいようにはさせていませんでした。
「夏に静岡であった招待試合で結構こてんぱんにやられてしまいました。でもその分相手のオフェンスはわかっていたので、スカウティングもしっかりやってモーションオフェンスをスイッチしたりというので序盤はうまくいきました」
ー終盤は追い上げられてしまいました。
「結局ラスト5秒までいいディフェンスはするんだけど、最後に木田(#6)にスリーを決められたりと、もったいないところがありました。そこは次に当たる専修や大東もすごく強い部分だと思うので、課題でもあります」
ー青木選手は今日3Pも見事でしたが(3/4)、今はかなり得点も取りにいっていますね。
「夏はずっとユニバーシアード代表の選手たちがいなくて、練習試合も結構こなしていく中で、自分が点を取りにいかなければと感じていました。それ以外に雄大(馬場)も波多(#14)もいないので。トーナメントのようにはいかない分、僕がアグレッシブに点を狙いに行こうというのは、春を終わってから意識しているところです」
ーそういう面はしっかり見せられた試合でしたね。
「でもターンオーバーは多かったので反省ですね」
ー若いメンバーが多いですが、どう導くかというのは問われますね。
「1番は集中力が続かないことです。練習からもそれが多くて。今まで先輩たちが築き上げてくれたチームの雰囲気を下級生はまだ知らない状態です。その中で僕はそれを1番知っていると思うので、頻繁に声をかけてダメなところは怒って、集中力を切らさないようにこまめに声をかけたいです」
ーこの日の試合で3勝2敗が5チーム、2勝3敗が5チームと熾烈な状況になっています。混戦を勝ち抜くために絶対にこれを切らさない、というものは?
「今も言ったように下級生が多い中で、キャプテンとしてメンタル的な部分で自分が引っ張っていかなければなりません。それはプレーでアグレッシブにやるというのもそうだし、声や背中で見せるという部分も誰にも譲ってはいけない自分の役割、責任です。特にリーグ後半戦がより勝負になってくるし、そこからがインカレにつながってくると思うので、正念場で『筑波は一回り強くなったな』と思われるようにならないといけない。そのためにキャプテンシーを徹底していきたいです」
1ゲーム差に全チームがひしめく状態に

変則日程により再びの平日開催となったこの日、5試合目をこなした結果、1部の先行きはまったく不透明だ。3勝で首位の東海大と早稲田大に2つめの土がつき、1勝にとどまっていた日本大と大東文化大が揃って2勝目を挙げ、3勝2敗に5チーム、2勝3敗に5チームが並んだのだ。かつてない混戦状態が今後どうなるのか、今後の展開から目が離せない。
写真:拓殖大は早稲田大を攻守で押さえ3連勝で3勝目。主将の#16飯田はコートに出てくるとしっかり声をかけている。
日本大はバランス良くチームが機能し東海大に勝利
大東文化大は後半に勝負強いシュートが決まる


ほか、専修大は白鴎大を下して3勝目。白鴎大は筑波大と同じく天皇杯からのこの試合だったが、白星とはならず2勝にとどまった。
写真上:日本大は#44松脇が19得点。杉本も22点と得点源が活躍。シェイクも14点11リバウンドと仕事を果たした。
写真下:大東大#12熊谷は3P4本、14点。
※日本大・新号選手のインタビューは「続きを読む」へ。
終盤まで続いた激しい競り合いは
筑波大がホームの青山学院大を下し3勝目

写真:青山学院大は木田が3P4本を沈め18点で粘ったが、わずかに3点届かず。
※筑波大・青木選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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【INTERVIEW】「自分のプレーがチームに影響を与える」
リーダーシップの取り方こそ大事な要素
◆#6新号 健(日本大・4年・主将・PG)

ー2勝目。東海大相手にもぎ取りました。ここまでわずかに遅れを取っていた分、勝ちたい気持ちは強かったのでは。
「勝ちたい気持ちは強かったんですけど、今年は4年生が少なくてどうしても下級生に頼らざるをえない状況です。新人戦も準優勝という結果だし。そんな中でキャプテンとしてどう1、2年や3年生をまとめていくかがずっと課題でした。去年までは4年生におんぶじゃないけど、自分はただそこに乗っかっていただけでした。今年はそうじゃなくて、4年生で試合に出ているのは自分しかいないし、そういう部分で自分の中の意識が変わって東海大戦はみんなでちゃんと頑張ろうと」
ー春は結果が出ませんでしたが、今年はそんな思いでプレーをしているんですね。
「試合どうこうというよりは、練習からでもまだ直せることもある。でもそれは自分一人じゃできないことでもあるので、みんなにこうして欲しいと言ったりしてきました。今週は金曜日に練習をして土曜をオフ、日・月と練習をして火曜日調整してからの今日だったんですが、その3日間に練習の雰囲気がすごく良くて声も出ていました。今のメンバーには下級生にいいシューターが多いんですが、その分、自分の調子が上がらないとどうしても下を向いてしまう選手が多いんです。そういう人たちにいかに下を向かせないか。自分がうまくいかなくても声を出したりとかそういうことができるから、と言ってきたんです。そんな中で本村(#23)が少しずつ変わってきて、4年生が少ない分少しでも引っ張ってくれようとしています。それはすごく助かっていて、そういうのを感じて自分もまだやれることがあるなと思っているところです。去年までは自分が調子が悪かったりすると自分も下を向いてしまう方だったので、今年は引っ張っていかなければと思っていて。特に今週は練習が良かったですね」
ー青木選手(#21)がスタメンのガードとして出て、新号選手は後から支える形ですね。違いは?
「青木は速い展開や流れでバスケットをするタイプ。それがうまくいかなかったら自分がコントロールするように、と言われています。実はバスケットをやってきてシックスマンで出るのは初めてなんですが、最初はどうしたらいいかなと迷いがありました。でもキャプテンになってプレーだけで引っ張るんじゃなくて、自分がコートに入ったときに強い言葉で『ここディフェンスをしっかり』とか、言うことによってチームが締まることにも気づきました。自分が下を向いたりディフェンスの手を抜いたらチームにそれが影響するというのを、やっと今年になってわかってきました。だからシックスマンとして出るんだったらまずディフェンスから声を出して、自分がやっている姿を見せれば雰囲気も変わるなと。最初は考えすぎていて身体が動かないこともありましたが、最近は慣れてきて声を出すこともできるようになったし、それから自分のプレーが出せるようにもなっています」
ーこの時点でかなりリーグ戦は混戦になっていますが、勝っていくためには何が重要だと思いますか?
「勝つためにはディフェンスですね。今日はボールを動かしてムーブしていこうというのを1番注意していました。流れが悪い時はディフェンスができなくて相手にやられて、またゆっくりボールを運んでセットでいいシュートが打てなくて相手に速攻でやられて、というのがパターン。今日はディフェンスをしっかり頑張ってしっかり走る、止まるところは止まる。止まったときにもボールを動かしていかないとシューターが多くて、ドライブからのキックアウトというプレーがどうしても少なくなってしまいます。人を動かしてパスを動かして、そこにインサイドも絡めてというのを意識していました。今日はそれがよく出て、一人ひとりが無理せずプレーできたのが良かったと思います。ボールが動いていたのは良かったですね」
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「筑波が一回り強くなったと言われたい」
キャプテンとしての責任を全うできるか
◆#4青木保憲(筑波大・4年・主将・PG)

ー釧路での天皇杯予選をこなしてのこの試合でした。忙しかったのでは。
「月曜の夜12時頃に筑波に着いて、昨日の練習は皆少し疲れていたのはありますね」
ー疲れはあったかと思うんですが、アグレッシブな面がたくさん見えた試合でした。
「目の前に試合があるので疲れたと言っている状況でもないし、アグレッシブにやることはやって、代わりの選手はいるから自分が出た時間はアグレッシブにやろうと言ってきました。オフェンス面は良かったと思います」
ー前半はディフェンスでも青山学院大のやりたいようにはさせていませんでした。
「夏に静岡であった招待試合で結構こてんぱんにやられてしまいました。でもその分相手のオフェンスはわかっていたので、スカウティングもしっかりやってモーションオフェンスをスイッチしたりというので序盤はうまくいきました」
ー終盤は追い上げられてしまいました。
「結局ラスト5秒までいいディフェンスはするんだけど、最後に木田(#6)にスリーを決められたりと、もったいないところがありました。そこは次に当たる専修や大東もすごく強い部分だと思うので、課題でもあります」
ー青木選手は今日3Pも見事でしたが(3/4)、今はかなり得点も取りにいっていますね。
「夏はずっとユニバーシアード代表の選手たちがいなくて、練習試合も結構こなしていく中で、自分が点を取りにいかなければと感じていました。それ以外に雄大(馬場)も波多(#14)もいないので。トーナメントのようにはいかない分、僕がアグレッシブに点を狙いに行こうというのは、春を終わってから意識しているところです」
ーそういう面はしっかり見せられた試合でしたね。
「でもターンオーバーは多かったので反省ですね」
ー若いメンバーが多いですが、どう導くかというのは問われますね。
「1番は集中力が続かないことです。練習からもそれが多くて。今まで先輩たちが築き上げてくれたチームの雰囲気を下級生はまだ知らない状態です。その中で僕はそれを1番知っていると思うので、頻繁に声をかけてダメなところは怒って、集中力を切らさないようにこまめに声をかけたいです」
ーこの日の試合で3勝2敗が5チーム、2勝3敗が5チームと熾烈な状況になっています。混戦を勝ち抜くために絶対にこれを切らさない、というものは?
「今も言ったように下級生が多い中で、キャプテンとしてメンタル的な部分で自分が引っ張っていかなければなりません。それはプレーでアグレッシブにやるというのもそうだし、声や背中で見せるという部分も誰にも譲ってはいけない自分の役割、責任です。特にリーグ後半戦がより勝負になってくるし、そこからがインカレにつながってくると思うので、正念場で『筑波は一回り強くなったな』と思われるようにならないといけない。そのためにキャプテンシーを徹底していきたいです」
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