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第69回全日本大学バスケットボール選手権大会
大東文化大が筑波大の4連覇を阻止して初優勝

2017.09.10 (Sun)

【2017リーグ1部】9/10レポート

1週目にして無敗は明治大・早稲田大の2校のみ
接戦が多く、どこが勝つかまだまだ未知数


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 初週が終了した1部リーグ。2連勝したのは東海大、青山学院大を破った明治大と、2戦目には延長戦で筑波大を倒した早稲田大という結果となった。反対に2連敗は拓殖大と日本大の2校。残り6校が1勝1敗だ。1週目を終えて全体としてさほど差がなく、接戦が多く見られた。下級生が多い若いチームが多く、集中して18ゲームを戦い抜けるかどうかが今後の結果を分けそうだ。今年はオールジャパン予選に絡み変則日程での開催。3日後の13日にはすぐ次の試合が始まるだけに、コンディションも含め、厳しい戦いが続く。

写真:早稲田大は延長で筑波大を撃破。#8新川のビッグプレーにチームメイトも湧いた。アシストを出した#7石原もガッツポーズ。


2連勝の2チームはそれぞれの持ち味が前面に

170910saito.jpg 早稲田大筑波大に対し2Qでわずか2点と大失速するが、後半になると次第に持ち直し、終盤は#41小室(1年・C・北陸学院)のリバウンド、ガード陣のスティールに1対1など、持ち味が爆発。一気に追い上げ同点にして延長に入ると、その勢いのまま筑波大を下し、72-76で2連勝を飾った。

 初戦で東海大を下した明治大は、やはり初戦で良さを発揮して大東文化大を下した青山学院大と対戦。この日の青山学院大は外が当たらず自分たちのペースに乗り切れない。前半は接戦だったが、後半になってもシュートが入らず、明治大の飛び込みリバウンドなどディフェンスに対処できず。出したい足を出せないまま69-82で試合終了。明治大はベンチメンバーのシュートもよく入り、全員バスケットで2連勝を飾った。

写真上:齋藤を起点に明治大は全員が活躍。いい形で1週目を終えた。



東海大は苦しい展開から最後は1点差の勝利で初白星

170910tokai.jpg 初日に痛い1敗を喫した同士の対戦となった東海大拓殖大の一戦は、互いにロースコア展開で前半は25-25。後半当たりが出始めるものの、互いに突き放すという形にはならず、最終盤まで接戦が続いた。4Q終盤、ゴール下で#25平岩(2年・C)が連続で決めて東海大がやや抜け出すが、拓殖大は#16飯田(4年・SG)を投入。これに答えた#16飯田が3Pを2本決めると点差は1。東海大はスローインで激しく守られ、オーバーパスとなって残り10秒の攻撃権は拓殖大に。拓殖大は守られながらもパスは#14山梨(3年・PG)へ。しかしブザーとともに放ったシュートは惜しくもリングに弾かれタイムアップ。64-63という1点差で東海大が1勝目。拓殖大は2日連続競り合いからの敗戦となった。

写真下:1点差の勝負を制した東海大。喜びだけではない複雑な表情も見せながらタイムアップ。

※東海大・山本選手、早稲田大・小室選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「このままじゃ駄目だと自覚した」
自立と変革の夏を経て、より強固なチームを目指す

◆#91山本健太(東海大・4年・PF)
170910yamamoto.jpg監督とスタメン2名の長い不在は、チームには自立を促したと言えるだろう。残った4年生たちは頼り切りだったこれまでから、自分たちがやっていくのだという前向きな思いを抱いて代わり、練習を引っ張った。それを牽引したのが副キャプテンの山本と、同副キャプテンの岩松だ。話し合いを重ね、メンバーに声を掛け、練習を引っ張る。地道な日々の行動こそが結果につながると信じた夏だった。それが結実するかどうか、ここから2か月、チームとしての進化を見ていきたい。


ー敗戦から入ったリーグでしたが、チームの雰囲気はいかがでしたか?
「さすがに初戦での負けは落ち込んだ部分はありましたが、うちは24時間ルールというのがあって、夜の12時を回るまでは負けた悔しさを味わって、日が変われば次のことに対して準備することになっています。だからみんなもまだ始まったばかりだり、ここから成長できると捉えて頑張ろうと今日の試合に臨みました」

ー副キャプテンという立場ですが、どのようにチームを導こうとやってきましたか?
「ディフェンスの面で相手を圧倒できるように、ディフェンスといえば東海と言われるように練習からも意識させているつもりです」

ー初戦はそのディフェンスがうまくいかない部分が見えましたね。夏の間は練習としてはどうだったのでしょうか?
「トーナメントではディフェンスにこだわれなかったという部分があって、夏は自分たちのアイデンティティをもう一度見つめ直すということで、ディフェンスの練習を多くやってきました。ディフェンスが大事だよということを意識づけるためにミーティングも重ねています。ただ、昨日はそこが固くてうまくいかなかったんですが」

ー陸川監督、佐藤選手(#23)、平岩選手(#25)が不在という夏でしたが、その中でどうしなければと考えていましたか?
「今まで卓磨(#23佐藤)にリーダーシップを任せきりだったというのがあるので、むしろ彼らが抜けたのがいいきっかけになって、もうひとりの副キャプテンの岩松(#40)とチームをもっと良くするために頑張ろうと確認しあいました。一人ひとりに声をかけたり、練習中にいいことはいい、駄目なことは駄目だと厳しいこともはっきり言って、鼓舞しあってきました。夏の練習は今まででも1番いいんじゃないかなと思うほど、雰囲気的には良かったです」

ー今日はその岩松選手からのアシストで決めた山本選手のシュートもありました。良かったですね。
「たまたまですけど(笑)。玄(#25平岩)と卓磨の2人が抜けていたせいで彼自身のプレータイムも増えて、彼も今年結構変わったと思います。それは良かったですね」

ー春に佐藤選手が自分たちはまだまだだけど、変わろうとしているという話をしていました。それは他の4年も同じ気持ちだと。山本選手としてはそれを実現するために、もっとどんなことをやらなければと思っていますか?
「玄と卓磨が抜けたときの最初の練習で、監督から『このままじゃ駄目だ』と発破をかけられました。自分たちでも本当に駄目だと思ったし、そこでいろいろミーティングをして、4年が変わらなければいけないと、行動で示さなければと思いを一つにしました。練習の中でも4年が積極的に声を出したり、4年が変わる姿勢を見せれば後輩もまたついてきてくれると思ってやっています。そのおかげか、夏を終えてからはチーム全体の雰囲気もだいぶ変わってきている実感はあります」

ーそういう思いで2戦目は勝利しましたが、手応えを感じられた部分はありますか?
「どっちに転ぶかわからない試合でしたが、ディフェンスで勝ちきれたという部分はあったので、これからにつながる終わり方ができたと思います」

ー陸川監督が春から「山本もいいんだ」という話をされていました。個人の調子は?
「これから頑張って上げていきます(笑)」

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「リバウンドや、シュートをしっかり決めきること」
頼もしい先輩の元で着実に役割を果たす

◆#41小室 悠太郎(早稲田大・1年・C・北陸学院)
170910komuro.jpg身長189cmと決して大きな方ではないが、試合終盤に大事なリバウンドをもぎ取り、3Pも沈めた。ルーキーながら勝利に大きく貢献したと言える。ガードの布陣は大学でもトップクラスの早稲田大だが、インサイドはやや手薄。だからこそ筑波大からの勝利は大きな手応えがあったに違いない。ここからさらにサイズの大きなチームとの戦いが続くが、経験値をどんどん積み上げていって欲しい。


ー2連勝となりました。初戦もいい試合でしたが、リーグの入りの感触としてはどうですか?
「春のトーナメントで初戦敗退してしまい、そこから早慶戦に勝って徐々にチームの状態が上がってきました。ここで失速してしまうと、自分たちの目標のインカレで日本一が成し遂げられません。初週は春のトーナメント1位・2位が相手でしたが、自分たちは小さいので、まず走ることを頑張ってやりきって勝てたことが今後の自信につながりました」

ー筑波大の方が全体的に大きい中で、終盤のリバウンドをかなり頑張りましたね。
「1対1ではあちらの方がうまいので、リバウンドを取られたら絶対に負けるので、そこはもう自分の仕事だし、体を使って頑張りました」

ー早稲田は走るチームですが、小室選手はそういうタイプではない。その中でよく頑張っていますね。
「走るのはすごく苦手です(笑)。でもスクリーンを一つかけるだけで、ガードの人たちが何でもできるので、あとはそこでしっかり合わせることです。ノーマークでボールをもらったときに確実に決めるのがセンターの役割なので、意識しています。あとは今日は自分自身は最初3Pが入らなかったんですが、延長戦では気持ちで決められました」

ー春から出場していますが、立派に戦力になっているように思います。
「出られていない先輩たちもいらっしゃるので、出たからには一生懸命やろうと思っています」

ーインサイドでは富田選手(#26)や岡野選手(#35)といった先輩もいますが、学ぶことはありますか?
「大学に入って学んだのがコンタクトのところです。やはり高校よりそうした機会は多いし、常にコンタクトをし続けることを日頃の練習から身にしみています。先輩たちのディフェンスを喰らいながら学んでいますね。あとはシュートは入り続けるということはないので、そこで気持ちを切らさないように、ということも先輩たちが言ってくださっています。今日もそういうのが試合に出て最後は入ったのかなと思います。とにかくリーグ戦は長いので、ここから地道にやっていきます」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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