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2017.06.09 (Fri)

【2017新人戦】6/9レポート

ベスト4は東海大・筑波大・日本大・拓殖大
日本大は筑波大を延長で下し準決勝進出


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写真:筑波大に勝利し、歓喜の日本大。


170609nishida.jpg 準々決勝第1試合、東海大日本体育大の戦いは、東海大が1Qからリードする展開になった。日本体育大はインサイドの要である#45河野(2年・PF)が1Qで2ファウルと痛い展開。その間に東海大が得点を量産し、1Qで21-9と差がついた。2Q、開始3分でさらに#45河野が3ファウルとなると、攻守で苦しい日本体育大が前半を43-21で終え、大きく水を開けられた。後半3Q、20点近いリードを得る東海大はディフェンスが緩み、日体大は#33遠藤(1年・SG・帝京長岡)、#20土居(1年・F・福岡第一)のアウトサイドなどが気持ちよく決まっていく。しかし#45河野が4ファウルとなってしまい、高さでは苦しい展開が続いた。その後もターンオーバーから果敢に攻撃を仕掛けるが、東海大の優位は揺るがず、93-68で試合終了となった。


170609sigetomisyuki.jpg 第3試合、専修大立教大の戦いは、終始専修大が余裕を持った試合展開となった。前半専修大は#30アブ(2年・C)や#12西野(1年・F・近大附属)の高さを生かした攻撃とリバウンドで圧倒し、66-26と大差をつけ後半へ。3Q立教大は#16横地(2年・PG)と#24木口(1年・PF・福島南)のドライブインやジャンパーで点数を取るものの及ばず。専修大はディフェンスとリバウンドの強化に努め、簡単に得点を与えない。最終ピリオドでも専修大は#34盛實(2年・能代工業)や#30アブを下げることなく着々と点数を重ねていく。立教大はリバウンドで劣るものの、#18木村(2年・C)のゴール下でのプレーが好調。試合終了間際、#20新屋(2年・SG)が3Pを沈めるが、123-67で専修大がベスト4に駒を進めた。


170609okada.jpg 第4試合、ディフェンディング・チャンピオンの青山学院大拓殖大の攻撃力に苦しんだ。立ち上がりにバスケットカウントを得た拓殖大がリードする形で1Qは進み、#23ドゥドゥ(1年・F・八王子)が内外で得点。#2岡田(1年・G・東山)、#24荒川(2年・G)らも次々にシュートを沈めて1Qで15-30とリード。青学大はリバウンドが押さえられず苦しい展開となった。2Q、ディフェンスを締め直した青学大に対し、拓殖大も点が伸びにくくなるが、#24荒川、#5小室(2年・SG)のアウトサイドは好調。しかし#27ウィタカ(2年・CF)、#37ナナー(2年・CF)を下げてややスモールラインナップにした青学大も機動力が上がり、ターンオーバーを奪ってやや追い上げ、34-44。拓殖大が10点リードして前半終了。

 3Q、拓殖大のシュート確率が落ち始めて青学大が差を一桁にするが、10点の差を行きつ戻りつしながら、最後は#23ドゥドゥの3Pがブザーとともに沈んで51-64と拓殖大のリードは13点に。4Qも追いかける青学大だが、拓殖大もアグレッシブに攻め、点差はほぼ変わらず72-83。青学大の連覇は叶わずここで敗退。拓殖大がベスト4進出を決めた。

写真上:東海大の得点源の一人でもある西田。シュートまでの流れがスムーズで無駄がない。パスセンスにも優れる。
写真中:U-19代表でもある専修大の重富周希。友希とともに出場している時間帯は小気味よくゲームを回している。
写真下:拓殖大はルーキーの岡田が機動力と上手さを見せて青学大を翻弄した。


【4Qに追いついた日本大が逆転勝利でベスト4】
170609jawara.jpg 準々決勝第3試合、筑波大日本大は立ち上がりに筑波大が先行し、9-0に。しかし日本大も#0シェイク(1年・C・北陸)の高さを生かして追いつくと今度は筑波が攻めあぐねるが、最後は#88牧(2年・SG)の3Pが決まって16-13で1Q終了。2Q立ち上がり、日本大は#44松脇(2年・G)が3Pを沈めてすぐさま追いつく。しかしそれ以降はシュートが決められずターンオーバーから筑波大に畳み掛けられると一気に差が開き、10点以上の差に。前半は41-30と筑波大がリードした。

 後半3Q、日本大は#44松脇の3P、#48ジャワラ(2年・CF)のダンクなども出るが、筑波大もコツコツと得点を積み上げ、点差を詰めさせず57-43の13点差。4Q、日本大はディフェンスで筑波大のミスを誘い、#44松脇のが果敢に攻めて得点し、追い上げムードに。筑波大はゴール下での決定率で苦戦し、ターンオーバーから日本大に得点される場面も目立つが、#88牧のアウトサイドシュートでなんとか踏みとどまる。残り3分、#48ジャワラのバスケットカウントで日本大が5点差に迫ると残り1分半から#44松脇、#0シェイクのゴールが決まると71-69の2点差に迫った。筑波大はタイムアウトを請求して仕切り直すと、#15森下(2年・C)がフリースローを獲得し、1本決めて3点差。残り23.6秒、日本大スローインからのオフェンスはターンオーバー。ここからファウルで筑波大を止めに行く日本大に対し、筑波大は#15森下が得たフリースローを2本落とし、ここから日本大が攻撃に転じると、#44松脇の倒れながら打った3Pシュートがバンクで決まり、72-72の同点で延長戦に突入した。

170609muragishi.jpg 延長戦の立ち上がり、日本大は#44松脇の3Pが連続して9点のリードに成功。しかし残り2分に#0シェイクがファウルアウトとなり、多少サイズが下がってリバウンドでは厳しくなると、ゴール下の攻防で筑波大に次々とフリースローを与えてしまう形に。ただし筑波大も確率は上がらず、一気に詰め寄ることはできないが、残り1分に#88牧の3Pが飛び出して4点差に詰め寄った。しかし残り20.4秒、日本大は#3市橋(1年・SG・北陸)が得たフリースローをきっちり2本決めると優勢に。筑波大はターンオーバーも出てしまい、最後は83-89で日本大学が逆転勝利を納めた。

 日本大のベスト4入りは2013年以来(4位)。得点力のある選手が揃うだけに、「能力が高いので、オフェンスよりもディフェンスの練習してきた」城間コーチ。全体のサイズは筑波大より小さく、その分機動力を生かして何度もターンオーバーを奪ったが、「筑波大相手には有効だった」とディフェンスが一つの鍵だったと言う。そこに松脇のシュート、193cmのジャワラ、208cmのシェイクの高さが生きた。

写真上:ダンクも見せたジャワラは26点で勝利に大きく貢献。
写真下:筑波大は山岸も好調だったがファウルアウト。

※日本大・松脇選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「流れが来ればうちは強い」
勝利を引き寄せたエースシューター

◆#44松脇圭志(日本大・2年・G)
170609matuwaki1.jpg6本の3Pを沈め35得点。中でも延長を決めた倒れながらの3Pと、延長戦に入って決めた3本が大きく勝利を引き寄せた勝利の立役者だ。主力ではあるがベンチからの出場となっている。だがそこはシックスマンこそ大事という意識で臨んでいる。
松脇、杉本は大学に入る以前から点取り屋として名を馳せてきた選手であり、勝負強さが魅力。前日の試合では杉本は好調で、この試合では先輩の松脇が実力を発揮。そこにディフェンスの意識を加えて勝利の筋道を作った。この勢いを持続し、次の戦いでもしぶとく戦い抜けるかに注目したい。


ー勝利おめでとうございます。松脇選手はここまでの試合もベンチからの出場になっていますね。
「自分は昨年もシックスマンでしたが、シックスマンが大事だというのはわかっているので、だからこそ任されているのかなと捉えて、役割をこなす意識で試合に出ています」

ー試合を振り返ると1Q追いついたものの、その後はリードされる展開でした。追いつけそうな雰囲気もなくはないかなと思いましたが。
「そんなに点差を離されなければ、ぜんぜん追いつけるなとは思っていました。4Qに入ったところで11点差でしたけど、自分たちみんなで気合を入れ直して4Qに出し尽くすという気持ちでやっていたし、それで逆転できたのかなと思います。流れが来ればうちは強いというのはあるので、ディフェンスから頑張りました」

ーディフェンスは良かったと思います。城間コーチもずっとディフェンスの練習をしているとおっしゃっていました。
「新人戦チームになってからずっとディフェンスは言われていました。それをずっとやってきたのが実ったのかなと思います。オフェンスはセットオフェンスよりも走れと言われていて、今日はそれもここまでの試合よりは出せたかなと。やはり相手が筑波だしチャレンジャーとして倒したいというのがあったので、みんな気合いは入っていました。当たって砕けろぐらいの気持ちでみんなやりました」

ーシュートのところですが、入ったシュートのときはディフェンスもあまり来ていませんでしたね。
「ノーマークの場面が結構多かったです。ただ全体的に筑波大は大きいので、プレッシャーの強さというのは終始感じてはいました」

170609matuwaki2.jpgーそれでも自信を持って打とうと。
「打っていかないと入らないので、入らなくても4Qは打ち続けました。杉本(#10)も今日は調子が悪そうだったし、自分が入れないとなと。でもところどころ決めてくれたのは大きかったです」

ートーナメントは緒戦負けでした。それがバネになった部分もありますか?
「1回戦負けはすごく悔しい思いをしたので、自分たちの新人戦ではずみをつけられたらなとは思っていました。まずはベスト4に入れて良かったと思います」



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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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