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関東大学バスケットボール選手権 〜5/7(日)
筑波大学が白鷗大学を下し2連覇を達成

関西大学バスケットボール選手権は大阪学院大学が優勝

2017.05.07 (Sun)

【2017トーナメント】5/7 3位決定戦 日本体育大VS東海大

日本体育大が集中力を切らさず3位を獲得
東海大は課題の見える敗戦で4位

170507tuda.jpg 決勝進出はならなかった東海大と、今大会、好試合を連発してきた日本体育大の対戦は、日本体育大の良さが終始出る内容となった。

 立ち上がりは日体大。#32フェイ(3年・C)のシュート、#20小田桐(4年・PG)の3P等も決まるとチームも大盛り上がり。日体大がリードする展開となるが、出遅れた東海大もすぐさま追いつくと点の取り合いになる。日体大は#45河野(2年・C)が速攻、ゴール下で活躍。東海大は#11白戸(4年・SG)の3Pや#10鶴田(3年・PF)のジャンパーも確率よく決まっていく。日体大は#19田口、#32フェイが2ファウルとなってベンチに下がるが、その時間帯をよくしのいで19-21で東海大リードで1Q終了。

 2Qの立ち上がり、日体大は外のシュートを打っていくが決まらず。東海大もミスが続き膠着状態となるが、#20小田桐が3Pのファウルをもらい、日体大が逆転する。東海大もすぐさま逆転するが、日体大が残り約6分で#19田口、#32フェイをコートに戻し、#19田口(4年・SF)、#64井手(3年・PG)のドライブ、ジャンパーなどが続き流れが日体大に。タイムアウトで修正をはかる東海大だが、日体大の集中も切れず点差は5のまま試合が進む。最後は#64井手がドライブでゴールを決めると、38-31と7点リードして前半終了。

170507nisida.jpg 3Q、立ち上がりに日体大#4江端(4年・SF)が連続ゴール。10点以上の差をつけるが、ここから東海大がディフェンスで粘り#15内田(3年・SG)、#23佐藤(4年・SF)のアウトサイドが沈んで一気に追い上げた。しかし日体大も#64井手の3P、#45河野のブロックなど好プレーが出て再び東海大の反撃の芽を摘むと、最後は#64井手の1on1から#4江端が押し込み、53-42。東海大はアウトサイドが入らず苦しい展開が続いた。

 4Q、#15内田のスティールで東海大が先制するが、日体大は#4江端のシュート、#45河野のブロックなど好プレーが続く。東海大は高い位置からのディフェンスで日体大からミスを誘っていく。開始3分、#19田口の3Pが沈み日体大のリズムは継続。東海大はノーマークを作って打ってはいくが、この確率が上がらないのが苦しいところ。残り4分、#19田口のドライブがバスケットカウントを獲得するなど日体大は確実に勝利を手繰り寄せ、76-58。日本体育大が20点近い差をつけて東海大を下した。

170507taguchi2.jpg「4Qで10点差だったら危険」と考えていた藤田HC。確かにバスケットではあっという間に追いつける点差だ。だがこれを「約15点差を保って持ちこたえた」ことが勝因と語る。ただし、終盤はノーマークで東海大にアウトサイドを打たれており、これが入っていればまた違っていただろう。そうした甘さは確かにあったが、勢いという点については今大会これ以上のチームはなかった。田口を筆頭とした粘り強いプレーを全員が続けることができた。

 東海大は司令塔に据えていた笹倉が4月頭に負傷。急遽ルーキーの西田をPGとして形にし、大会に臨んだ。一方で西田、寺嶋、笹倉らはいずれも下級生だ。全員が得点できる能力ある選手たちを揃えるチームだけに、司令塔として広い視野でボールを配給できるガードの育成は急務だろう。上級生は危機感を持ってチームの先を見据えている。秋までにそれが結実することを願いたい。

写真上:日体大はベンチから出場した津田も要所のシュートやインサイドでのプレーなどで貢献し、河野と共に2年生コンビの成長は著しかった。
写真下:元々シューターとしての能力はお墨付きだったが、ガードとしてのポテンシャルも感じるプレーぶりを見せた西田。「オールラウンドな選手としての成長を期待する」と陸川監督。

※日本体育大・田口選手、東海大・内田選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「スコアには乗らないプレーでも、チームを乗せられる」
泥臭いスタイルでチームを牽引した主将の頼もしさ

◆#19田口 航(日本体育大・4年・主将・SF)
170507taguchi.jpg身長185の田口がビッグマンの中で何度もリバウンドに絡んだり、速攻の先頭を走ったりと、獅子奮迅の働きを見せた大会だった。田口以下、コートに出た選手たち全員がそれに続くように素晴らしいパフォーマンスを見せたこともまた、3位獲得につながった。バスケットにおいて高さや上手さは確かに勝敗を有利にする武器ではある。だが、それを上回るあきらめない心や執念深いプレーをいかに続けられるかといったこともまた、勝利するには欠かせない要素だ。それをしっかり見せてくれた大会になった。
昨年はリーグ戦の上位争いからわずかに後退し、入替え戦には進めなかった。惜しまれる点ではあるが、その分を今年の秋にぶつけ、また見事なプレーで観客を沸かせて欲しい。


―筑波大との準決勝に負けたあとの3位決定戦でした。どのように臨みましたか?
「筑波大戦はミスマッチをつかれるなど、ディフェンスが崩壊していました。そういうところをもう一度みんなで自分たちのディフェンスをやろうと引き締め直して、東海大戦を迎えました」

―あの悪い試合のあとにこれだけいい試合ができるというのはすごいことです。どういう切り替えがありましたか?
「負けた直後のミーティングで、この反省は大会が終わったあとにしようと自分が言って、翌日の東海大戦に向けて頑張ろうと。それでうまく切り替えられたのかなと思います。筑波大は大きいし、みんなディナイされてきつかったですけど、そういうのも今後のミーティングで対応を考えていきたいです」

―東海大に勝ったというのは大きな自信になるのでは。
「昨年はトーナメントの序盤に30点差ぐらいで負けた相手なんです。自分が1年生のときも東海大が相手でした。東海大には負けているイメージしかなくて、そこで勝てたのはすごく大きいし、自信になりました」

―立ち上がりからいい形で戦えていたのでは。
「入りが悪いというのが日体大の最近の傾向でした。そこを改善しようとして早稲田や専修との戦いでは先行逃げ切りの形にすることができて、今日にもつながりましたね」

―入りの良さ、悪さというのはどこのチームからも聞かれる言葉ですが、気持ちの入り方次第で改善できるものなのでしょうか。
「自分が行く、というプレーがハマればというのはあります。自分が自分がとなって悪くなるということもあるので、そこは調整も必要なんですが」

―でもこの大会は試合の入りはどれも良かった印象です。
「それを良くすることを目標に練習してきたので、それは良かったと思います」

―井手選手は入りを良くすることを目標にしたら、今度は3Qが悪くなったという話をしていました。でも専修大戦やこの試合の3Qはそこも持ちこたえて勝利につなげました。
「もう一度1Qの入りのような気持ちで行こうということですよね。勝っているとかそういうことは考えないで。追いつかれるのは怖いですが、そこでいかにアグレッシブにできるかどうかが大事だし、みんなで話し合って3Qを迎えるようにしていました」

―そういう意味では、それまで不安定だったところを、試合を通して流れを作れるチームにこの大会を通してなっていけたと考えていいでしょうか。
「そうですね」

―今回はコートに出ている5人全員が良いというのが特に印象的でした。
「試合をするたびに上手くなっているというか、成長しているというのは感じて、自分が取り残されているんじゃないかと思うぐらいでした(笑)。自分がやらなくてもみんながやってくれるし、そんなに自分が気負うことはないかなと思えました」

―確かに田口選手がベンチに下がっていても不安に感じる時間帯は少なかったように思います。それでも主将としての存在感というか、プレーで引っ張っている様子はすごかったです。大きな相手でもゴール下でひるまずに戦っていましたし。
「ジャンプ力というのが自分の一つの武器なので、そこを生かしたプレーはチームに貢献できているかなと思います」

―ファウルが少し込む試合もありましたが、それは覚悟の上で?
「必要なものとそうじゃないファウルがありました。必要なものは良かったんですが、筑波大戦ではいらないところでやってしまったので、その辺の改善は必要です」

―2、3年時を振り返ると、そうした気迫みたいなものを感じにくい試合もあったように思うんですが、実際はどうだったんでしょうか?
「スコアラーに昨年度の4年の赤土さんがいて、そこでしか点を取るプレーがありませんでした。自分たちはその中継役で終わっていたんです。今年はみんなが点を取れるようになって、皆が取りにいっているのが大きいと思います」

170507niitai.jpg―フェイ選手(#32)は試合中に熱くなることも多い選手ですが、そこもよく話し合っている姿が見られました。
「ダリ(フェイ選手のこと)にも、自分がそういう役目の存在だと唯一認められている存在なんです。だからダリが熱くなったら止めるのは自分。彼も熱くなっていても自分の言うことはしっかり聞いてくれます。そこでいかに落ち着かせるかということですね。でも彼が熱ければチームも盛り上がるし、やりすぎなければいいと思っています」

―感情を表に出すタイプで、そこが良い方向に影響しているときもありますから、いい関係性が保たれているんですね。さて、いい春を過ごすと秋がどうなるかというのがありますが。
「モチベーションを高く保ち続けるというのは大変なことです。とりあえず一度体を休めてからです。リーグ戦の目標は全勝で入替え戦に行くことです。みんながそこに向けるよう、キャプテンとしてチームを鼓舞していきたいです」

―怪我人も徐々に戻りつつありますね。
「広沢、磯野、大浦が戻ってくればもう少しフレッシュに戦えて、また強くなると思います」

―河野(#45)、津田(#54)といった2年生も大きく成長したし、楽しみですね。
「本当に今はプレーしていて楽しいです」

―田口選手個人の話ですが、一試合通して泥臭くやるというスタイルが本当によく感じられました。高校でもキャリアがあり、1年のときも頑張って走ってバスケットカウントを取る、というプレーが何度もありました。どこからそんなスタイルになっていったのでしょう。
「大学に入って1年目で技術の差を目の当たりにしました。自分に技術がなさすぎてびっくりしたんです。どうしたら試合に出られるんだろうと思ったときに、そういうところで頑張れる選手はチームに一人が二人は必要で、それをやっていこうと考えて1年目からやっていました」

―1年のときから意識してやっていたんですね。でもその頑張るプレーが今のチームにいい影響を与えている気がします。
「こういうのは頑張ってもスコアに乗らないプレーなんですけど、そこでチームが乗ってくれればそれで2点、4点と増えていくんです。影響力があるのは実感しているので、これからも続けていきたいです」

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「3年生でも4年生と同じような気持ちで」
危機感をこれからの成長の糧に変えて

◆#15内田旦人(東海大・3年・SG)
170507uchida.jpg2年と4年が多くコートに立ったこの大会だったが、3年生にももちろん期待される人材はいる。昨年のリーグ戦で頭角を現した内田がその筆頭であり、鶴田、秋山といった面々も上級生となり、チームの中心となっていかなければならない選手だ。4年生の感じる危機感を3年生である彼らもまた持っている。それを良い意味で上昇へのパワーに変えて、チームの力となっていくことを期待したい。


―試合を振り返って。
「78失点というのは東海の試合ではありませんでした。いつもは流れが悪いときにディフェンスで流れを持ってくるのが東海なのですが、今のチームはオフェンスで打開しようとしてしまうところがあります。そこを改善しないと結果は変わらないかなと思います」

―トーナメントやインカレはここのところ決勝に進むことが多く、準決勝からの気持ちの切り替えが難しかったところもあるのでしょうか。
「でも今までの結果は先輩たちがつくってきたもので、自分たちは自分たちでやるべきことがあるので、そこを集中してやらなければという思いで臨んだつもりです」

―内田選手個人としては、今大会は途中出場が多かったですが、自分の役割果たせましたか?
「いや、5試合通して果たせていないです。コーチからは点数を取ってこいと言われているのですが、今大会は全然取れなかったです。ただ、チームのやるべきことはディフェンスなので、点を取ることも必要ですが、ディフェンスで前からプレッシャーをかければ後ろのインサイドプレイヤーたちの士気も上がると思うので、そこからやっていきたいです」

―得点面で納得できない結果になったのは、相手に研究されてですか? それとも自分の調子ですか?
「自分の調子の問題ですね。今日もシュートタッチが悪くて。何とか脱さないといけないです」

―さらには3年生となり、どう4年生を支えるかという役割も加わってくるかと思います。
「今の4年生はどうチームを引っ張っていくかで苦しんでいると思うので、自分たち3年生が4年生と同じくらいの気持ちで練習から臨みたい。そうしてチームを引っ張っていかないと、来年も苦しくなると思います。卓磨さん(#23佐藤、主将)をどうサポートするか、オフの期間に改めて考えたい。1・2年生のときには礼生さん(ベンドラメ・現Bリーグサンロッカーズ渋谷)や修斗さん(寺園・現九州電力)がいたのでついていけばよかったですが、今はそうは言っていられません。危機感を持ってやらなければ勝てない、という気持ちになっています」

170507uchida2.jpg―上級生としてチームをまとめつつ、ポジション争いもしつつ。
「大変ですけど、やりがいがあります。将来的なことも考えてしっかりここで活躍しなければと思います」

―試合後はチーム内で反省も多く上がったかと思いますが、逆にリーグに向けての収穫を伺えますか?
「1つ挙げるなら、中央大戦(準々決勝)は競った状態の中で、後半にディフェンスからブレイクという形を出せました。そのときのディフェンスで当たる気持ちとか、流れの中で走ってイージーに点数を決めるイメージをつかめたのはよかったです。今は試合によって波がありますが、リーグでは中央大戦のようなディフェンスを発揮していきたいと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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