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2017.05.07 (Sun)

【2017トーナメント】5/7 5位決定戦 大東文化大VS中央大

大東文化大が安定感ある戦いぶりで5位
中央大は最後まで攻め続ける前向きさを見せて6位


190507saito.jpg 5位決定戦に臨んだのは、準々決勝で優勝候補の筑波大に破れて順位決定戦に回った大東文化大と、東海大や拓殖大など1部チームとの戦いを経てきた中央大

 1Qは互いに得点を決め合う形。1〜5番がバランスよく揃う大東大に対し、サイズこそないものの、アグレッシブな中央大のオフェンス力も光って23-20とハイスコアな出だしになった。

 2Qの頭は互いにベンチメンバーを登場させる。中央大は#2大崎(2年・PF)が気を吐き、主力が下がっている間も良いパフォーマンスを見せた。大東大は半ばにスタメンを戻してエンジンをかけると、中央大も#33三上(2年・SG)の3Pが決まり4点差にして大きなダメージにはさせない。だが#15モッチ(2年・C9のゴール下の強さ、#12熊谷(3年・PG)、#11齊藤(3年・SG)、#0葛原(4年・SG)のアウトサイドもこの日は好調。内外の強さを示して大東大が中央大を引き離していく。リバウンドで不利な中央大は持ち味の速いトランジションが出せず、前半は48-34と差をつけられた。

 後半3Q、#23奥住(3年・SG)の3Pを皮切りに大東大が波に乗り、快調に加点。中央大は苦しいところを#13中村(3年・PG)などの個人技もあるが、差は縮まらずに71-51と20点差に。4Qの中央大は#33三上が3Pを狙ってこれを勝負強く沈めていくものの、大東大が99-75と余裕を持って勝利を納め、5位を確定した。

190507nakamura.jpg 大東文化大の山場は準々決勝の筑波大戦に尽きるが、優勝チームに対して粘って見ごたえのある試合を繰り広げた。また、ベスト8がけの青山学院大、順位決定戦の専修大ら1部でビッグマンを揃えたチームいずれにも勝利を納めたのは、秋に向けて期待が高まる部分だ。今年から1部昇格となるが、1部のディフェンス対応や外が当たらない時間帯をどうするか等、細かな部分を詰めて充実のリーグ戦を見たいところだ。

 中央大はアグレッシブな攻守を持ち味として果敢な戦いぶりを見せたが、上位の戦いになると高さの面では苦戦が見えた。今はほとんどの1部チームが2m級の選手を揃える状況にあり、上に行けば行くほどバランス良く戦力を備えたチームとの戦いが待っている。だが、中村、三上、鶴巻といったスコアラーはやはり魅力が大きく、青木、大崎といったフォワード陣もいいプレーがあった。これを良い材料にリーグに向かってもらいたい。

写真上:今大会要所で起用された大東大・齊藤。複数のシューター陣の競争がチームを厚くしていく。
写真下:最後まで三上とともに攻め続け、積極的にパスも供給した結果、中村はアシスト王を獲得。



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【INTERVIEW】

「メンタルをしっかり鍛えてリーグでリベンジしたい」
この大会で感じたことを成長の機会に

◆#0葛原大智(大東文化大・4年・主将・SG)
190507kuzuhara.jpgプレシーズンでは1部チームとの対戦でも勝利を納め、春から評判は高まっている状況ではあった。それを公式戦で確かめることになったのがこの大会とも言える。本人いわく、筑波大戦で一番大きく感じた差は「気持ち」の部分と言う。実力があるのは確かで選手層も厚い。だがそれだけでは勝てないということも実感しただろう。秋までにもう一回り成長できれば上位争いはできる。それを主将として導いて欲しい。



―今日のゲームを振り返って。
「最初から自分たちのバスケットができてリードを広げられたと思います。中央大のシューター陣を抑えられれば勝てると話していたので、こちらの作戦勝ちかなと。ただ、終盤は点差が離れて気持ちがゆるんだ部分があったかもしれません。最後まで気持ちの部分を継続し続けるという新たな課題が見えました」

―大会を通じて1部チームと対戦した手応えはいかがですか?
「練習試合では1部チームにも勝っていたことで、自分たちの力を過信した部分があったように感じます。準々決勝の筑波大戦で、まだ全然力がないと痛感しました」

―練習試合と公式戦の違いを感じたのは、相手についてですか、それとも自分たちについてですか。
「練習試合では相手の気持ちの面で僕たちにつけ入る隙があったのですが、やはり公式戦だとエンジンのかかりも違って、少し圧倒された部分がありました。(唯一の敗戦となった筑波大とは)力の差自体はほとんどなかったと思うのですが、気持ちの部分で、同点にできるところをできなかったところに自分たちの弱さが出てしまったのかなと。そのメンタルの部分をしっかり鍛えてリーグでリベンジできたらと思います」

―メンタルについては、4年生としてチームをどうまとめるかが大きく関わってくるのでは。
「そうですね……自分ひとりの力では難しいので、同期の力だったり後輩たちの力だったりを借りて、チーム一丸となれるようにしたいです」

190507kuzuhara2.jpg―昨年のチームはベンチに控えているのが上級生でしたが、今年は下級生が多くなります。彼らにはどんな役割を期待していますか?
「ベンチから出るというのは、いつ起用されるかわからず準備ができていなくて力を出せない、という難しさもあると思います。それでも、いつ、どこで呼ばれてもしっかり力を出せる、チームに溶け込めて流れを持ってくるというのをシックスマン以降には期待しています」

―今大会の、個人の評価としては?
「うーん、筑波大戦で点が全然取れなかったので……。得点の部分で引っ張るのはもちろんなのですが、その筑波大戦ではモッチ(#15)がファウルトラブルになったときちょっと動揺してしまって差を詰められませんでした。そういう苦しいときにこそ、しっかりハドルを組んでチームをまとめるというのが自分の課題かなと思っています」

―昨年のチームからメンバーの変動はあまりないですが、現時点では前4年生の力を改めて感じますね。
「大きかったですね。自分としてはキャプテンは大学が初めてなので、自覚がまだまだ必要だなと。練習からしっかりキャプテンシーを発揮して、秋に向けて頑張っていきたいです」

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「接戦でも激しいディフェンスができる」
中央大の良さをさらに高めて秋へ

◆#28鶴巻啓太(中央大・3年・SF)
170507turumaki.jpg怪我で春先の試合は欠場となっていたが、今大会から復帰。持ち前の得点力だけではなく、地道なディフェンスで下級生の多いチームを支えるようなプレーも見せ、安心して頼れる存在であることを見せた。
得点能力の高い選手が揃う中央大は、中村、三上らが小気味の良いプレーを見せた。鶴巻自身も点取り屋の一人だ。だが、きわどい戦いを勝ち抜けるのは“ディフェンス力”と言う。攻守の強さ、激しさを武器に秋のリーグで悲願の入れ替え戦出場を果たして欲しい。


―今日の試合を振り返っていかがですか?
「大東文化大はガードもいいし、センターも強いということで、できるだけ外国人のところにディフェンスで早い寄りができて、なおかつ自分たちが早く攻められるかどうかが課題でした。でも相手もやはり体が強くて、中に寄っても思うようにフィジカルで勝てなかったりしました。その分、自分たちの速い攻めがあまりできずに、少し悔しい一戦になりました」

―大会全体を振り返っていかがですか?
「自分たちが練習してきた、タイトなディフェンスから速い展開に持ち込むというプレーは何度か出せていたので、これをリーグ戦に向けて精度を高めていけたらいいと思いました」

―神奈川大との1点差の接戦や、点の取り合いになった試合もありました。そういう状況で勝てるチームの強さは何でしょうか?
「接戦になった時でもファウルぎりぎりの激しいディフェンスができることです。そこが中大の良さだと思います。ディフェンス力が接戦で生きたと思います」

―6位という結果でした。プレシーズンはエースらが不在の中戦ってきました。今大会の出来はどう感じましたか?
「そうですね。この大会では輝心さん(#6柿内)が神奈川大戦の途中で足を怪我してしまいましたが、彼がベンチにいることで、コートで戦う5人も勇気づけられることもありました。三上(#33)も得意の3Pでチームを何度も救ってくれましたしそこは助かっています」

―コートに出る4年生はそう多くなく、3年生主体のチームとなっていますが、鶴巻選手も3年となり、上級生としてどのような意識で臨んでいますか?
「コート上に4年生が出ていない時間もあり、中村(#13)や久岡(#14)を含めた3年生の3人で、コートにいる下級生たちに声をかけることができてきています。リーグ戦ではもっと声をかけて、下級生に生き生きとしたプレーをしてもらいたいです」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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