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2017.05.05 (Fri)

【2017全関】5/5 7位決定戦 流通科学大VS同志社大

後半に抜け出した流通科学大が最終日に貴重な白星
下級生を中心にタフに戦った同志社大は8位フィニッシュに


170505SUWA.jpg ベスト8には進出したものの、その後連敗を喫している同志社大流通科学大。3連敗での大会終了だけは何としても避けたいチーム同士の7位決定戦は、今季1部で戦う流通科学大が力量を示した。

 試合序盤は同志社大が猛ラッシュを見せた。#35村井(3年・PG)が自ら積極的にシュートを決め、今大会スタメン起用の#41野見(3年・SG)も連続得点をマークするなど、開始3分経たずに12−2とする。立ち遅れた流通科学大だったが、悪い流れを払拭したのは#23龍(4年・PG)のジャンプシュート。同志社大も得点は返すが、立ち上がりのような勢いがなくなり、逆に流通科学大はここから#6清水(3年・SG)の3Pや、今大会好調の#9諏訪(2年・SF)のバスケットカウントなどで一挙にビハインドをひっくり返す。最後は#23龍の3Pで1Qを4点リードで終えると、2Q開始すぐに#8松浦(3年・SG)、#9諏訪がジャンプシュートを続けて掴んだ流れを渡さない。同志社大も#10右田(3年・SG)、#14岩坪(4年・PG)の3Pで縋るが、このQも最後に#23龍の3Pが炸裂し、7点差に広がって前半終了となった。

 このままで終わりたくない同志社大。3Qは、再び#35村井が攻め気を見せて得点するも、トラベリングが出るなどして一挙に波に乗れない。インサイドで#21田邉(2年・PF)が奮闘するが、流通科学大は#8松浦、#9諏訪の両輪がそれを断ち切る得点でリードを堅持する。4Q開始すぐに#9諏訪がタフショットを決めたところで、差は二桁となった。最後は#21田邉がインサイドで奮闘を見せ、#6柳原(3年・SG)も連続3Pを見舞うも、流通科学大は慌てさせるまでには至らず。ゲームは82−69で流通科学大が制し、大会を7位で締めくくった。

170505TANABE.jpg 今季は2年ぶりに1部で戦うこととなる流通科学大。本来の得点源の松浦がやや伸び悩んだ印象があるものの、今大会は諏訪が好調をキープし、チームのオフェンスを引っ張ったと言って良いだろう。大阪体育大、関西学院大といった1部校には敗れたものの、内容的に決して引けを取っていたわけではなかった。重要なのは、こうした状況でコツコツと勝利を拾っていけるかどうか。西日本インカレ、そしてリーグ戦に向けて、はっきりした自分たちの立ち位置を見つめ、状態を上げていって欲しい。

 同志社大は、ベスト8にこそ届いたものの、その先で待っていたのは悔しい3連敗。昨年のリーグ戦ではなかなか状態を上げることが叶わず、無念の2部自動降格を味わっているだけに、今季これからはこの展開を続けるわけにはいかない。選手の個々の能力は、決して1部に劣らないラインナップである。チーム力の底上げこそが、巻き返しのポイントとなってくる。

写真上:今大会一貫して好調だった諏訪。松浦とともに、安定した活躍を継続出来るかどうかで流通科学大の戦績も変わってくる。
写真下:この日22得点14リバウンドを記録した田邉。同級生の古村とともに、同志社大インサイドには不可欠なプレーヤーだ。

※流通科学大・龍選手、同志社大・宇治田選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「自分がどうにかしないといけない」
後輩を奮い立たせる強気なプレー

◆#23龍 季弥(流通科学大・4年・主将・PG)
170505RYU.jpg1番ポジションのプレーヤーながら、屈強なフィジカルとアグレッシブさが下級生の頃から目を引いてきた。最終学年の今年はチームの主将に就任。学年が上がるにつれて、周囲を活かすプレーの比重が高くなっている印象だが、大事な場面では自ら仕掛け、そして得点する姿は以前と変わりない。キャプテンシーも強く、プレーだけでなくその声でチームメイトを鼓舞出来る。今季は2年ぶりに1部で戦う権利を得ているが、これまで1部リーグでは思うような結果が得られていない。今年こそ、ジャンプアップを狙っている。


—最後にはなんとか勝利での7位です。今大会いかがでしたか。
「ベスト4がけの試合と、昨日も試合も結構競って負けてしまったんですけど、今日やっと競り勝つことができて。でも、去年は2部だったので、自分たちよりレベルが上のチームには競り勝つことが出来ないといけないですね。リーグ戦もきつくなると思います。今回、関学と体大と戦って得られたことはあるので、今後の西日本とリーグ戦に向けての課題になるのかなと思います。最後に勝てたことについては、良い評価をしたいと思います」

—関西学院大戦、大阪体育大戦で得られたこととは?
「相手に自分たちより大きいセンターやフォワードがいる中で、リバウンドを取りにいけました。自分たちは身長が低いので、その中でも大きいチームと勝負できるということが分かったので、これをどう勝ちにつなげていけるか、ですね」

—リバウンドはどのように取りにいこうと考えているのでしょうか。
「基本的にインサイドでまともに張り合っても難しいと思うので、極力ガードのランニングリバウンドとか、そういった部分で勝負して。今回はガードのリバウンド数が増えたと思いますけど、それが今のうちの考えです。外からリバウンドを取りにいく、ということに重心を置いてやっています」

—下級生が多く試合に絡んでいる状態で、プレーだけでなくキャプテンの仕事もあります。
「下級生はしっかりしているので、松浦(#8)も関西選抜に選ばれていますし、諏訪(#9)もしっかりしているので、下級生に助けられている部分はあります。でも、今は就活とかでここにいられない上級生もいるので、それまでは自分がリードして、点数も苦しい場面で決められるようにしていきたいと思っています。下級生に頼っていくことも大事で、勝負どころは下級生が決めてくれていますけれど、そこは自分自身がもっと強くなって、勝負どころで決められるようにしないといけないと思います」

—今日は、勝負どころでは自ら決めていましたね。
「そうですね。ずっと負けが続いていたので、自分がどうにかしないといけないと思って。攻め気を持ってやっていたので、そういう気持ちの部分が結果に出たのかなと思います。タフショットが結構入って、あれが入ってくれたのが大きかったと思います」

—今後はどのような点に力を入れていきたいと考えていますか。
「基本的にアウトサイドのチームなので、西日本にかけてチーム全体のシュート力を上げて、フィジカル面でも当たりに強くなるように。相手のセンターに対抗できるフィジカルをもうちょっとつけないといけないと思います。ウェイトやシューティングといった、チーム練習とは他の部分も強化していきたいと思います」

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「今まで以上に勝ちたい気持ちが強くなった」
悔しさがあるからこそ静かに巻き返しを誓う

◆#2宇治田健郎(同志社大・4年・主将・F)
170505UJITA.jpg能力値も高い選手が揃う同志社大では、どちらかというと地味で泥臭いプレーヤー。しかし、ベンチからの登場でもチームを奮い立たせるリバウンドで、献身的に貢献する活躍が目立った。昨年はいずれの大会でも思うような結果が残せず、浮上のきっかけを掴めないまま2部降格を経験した同志社大。同じような過ちは二度と繰り返したくないはず。3連敗で大会を終えた反省を胸に刻み、静かに逆襲を誓う。


—ベスト8には到達しましたが、その後は勝利が掴めませんでした。
「ここまで来ることはできたんですけど、1部のチームを相手に力の差を感じました。そこは練習不足なので課題として考えて、西日本に向けて頑張らないといけないと思います」

—一番の課題だと感じたことはどういった部分でしょうか。
「一番はリバウンドのところや、シュート力や得点力のところで、他のチームに劣ったのかなと思いますね」

—インサイドには古村選手(#7)、田邉選手(#21)もいますが、まだまだ力を出せていないという感じでしょうか。
「ガードの飛び込みもそうですし、力を出し切れていない部分があります。飛び込まれての失点というのが目立ったので、そこが課題かなと思います」

—ご自身はインサイドのバックアッパーという立ち位置ですが、彼らの代わりにコートに立つ時はリバウンド面で貢献している姿が印象的です。
「代わりになることはもちろんですけれど、流れを変えることも必要です。あの二人にはできないことをやらないといけないと思っています。うちのチームは大きくはないので、その分走って貢献していけたらな、と」

—2部降格からスタートした新チームでしたが、雰囲気の面では最初は難しかったと思います。
「去年2部降格という屈辱を味わったので、今年はもちろん1部昇格してその雪辱を晴らそうという思いがあります。それ以外にも2部で全勝してインカレを目指そうということを最初にみんなで目標として共有して、それを目指して練習に取り組んできています。去年に比べるとコミュニケーションの量も増えたと思いますし、練習もハードになっているので、落ちたことはショックでしたけど、逆にみんなそれをプラスに捉えて、反骨心剥き出しにして頑張れているので、そうなったのは良かったです」

ー4回生でキャプテンとなり、これまでとは違った心境もあると思います。
「僕自身が去年までは試合に出られていなかったんですけど、試合に出るようになったことで意識も変わりましたし、4回生というのはなってみないと分からない部分があったんですけど、なってみると今まで以上に勝ちたい気持ちも強くなりました。チーム一丸になって、それをまとめていかないといけないという気持ちは、今までよりも強くなりました」

—西日本インカレ、リーグ戦と、大きな大会がまだまだ残っています。
「苦しいシーズンになると思っています。他のチームとの力もなかなか拮抗していますし、難しい場面もあると思うんですけど、できるだけ多く勝って、最後に全勝してインカレに行けるようにしたいですね。ここで気落ちせずに、前を向いてしっかり頑張っていきたいと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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