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2017.05.05 (Fri)
【2017全関】5/5 5位決定戦 関西学院大VS関西大
準々決勝敗退から切り替えた関西大が5位
関西学院大は課題を得ながらの大会終了
ともに準々決勝では勝ちが見えた状態から、ショックの残る形の敗戦を喫した関西学院大と関西大。6月には伝統の関関戦も控える両者が、この5位決定戦でぶつかった。
立ち上がりは拮抗したスコアとなったこの試合。関西大が得意のインサイドで#31梶原(3年・PF)が得点すれば、関西学院大も#74中野(3年・SG)が3ショットのフリースローを落とさない。ここからきっかけを掴んだのは関西大。#21窪田(2年・SF)のドライブ、#7河野(2年・C)のバスケットカウントが出て盛り上がる。更に#5石野(3年・SF)、#0足立(2年・PG)が3Pを決め、容赦なく攻める。この展開は2Qも続き、#31梶原がペイント内で稼ぎ、#5石野が再び3Pを沈める。関西学院大もタイムアウトを挟んで修正し、ここから関西大のオフェンスは単発に。この間関西学院大は#29八角(3年・PG)のレイアップ、#74中野の3Pで二桁近かった点差を4点に戻すことに成功。勝負はハーフタイムを迎えた。
やや関西学院大がリズムに乗ったかと思われた3Qだが、関西大はここで一気に勝負を決めた。口火を切ったのは#11森田(3年・PG)の3P。経験不足の相手インサイドにつけ込んで#7河野も好調に得点を続け、関西学院大を黙らせた。#34井上(4年・SG)の外角や#21窪田の速攻などで点差は20点を超え、3Q時点で事実上勝負は決した。関西学院大は#74中野が意地でアウトサイドを決めるが、関西大の優位は揺るがず。79−68とした関西大が、5位となった。
クロスゲームの末に近畿大の準々決勝に敗れた関西大。モチベーションが難しい状況での順位決定戦となったが、下級生主体のメンバーで昨シーズン後半を戦い、2部降格の憂き目に遭いながらも新人戦を制したチームの成熟度は高かった。だが、能力の高い選手も揃うが、何よりも目を見張るのは主将の井上のリーダーシップ。リーダー自らが誰よりも声を張り、コミュニケーションを怠らず、それがチーム全体に良い流れをもたらしている。このチームの目標は、まず第一に1年での1部復帰。この先の期間も簡単ではなかろうが、上位争いに顔をのぞかせる日が来るのが楽しみなチームだ。
関西学院大は、この大会はどの試合でも停滞の10分間がある点が目立った。ベスト8をかけた神戸医療福祉大戦も敗色濃厚の局面に追い込まれ、逆に準々決勝の天理大戦は、前半で二桁の点差を得ながら最終盤に失速し逆転負け。昨年盤石の勝ち進みを見せたリーグ戦でも難しい時間帯を迎える場面は少なくなかったが、強力だったインサイド陣が卒業し、新布陣を追求の最中とはいえこの状況は寂しい。今後の大会で、どこまで勝ち切る強さを取り戻すことができるか。
写真上:昨年メインガードとして新人戦優勝を経験し、安定感あるゲームメイクを見せる関西大・足立。このチームにはなくてはならない選手の一人である。
写真下:今季スタメンに名を連ねる関西学院大・小西にとっては、貴重な経験を重ねた大会となっただろう。
※関西大・井上選手、関西学院大・堤選手のインタビューは「続きを読む」へ。
「後輩たちの目を見て伝えないといけない」
光り輝く抜群のリーダーシップと、鼓舞する声
◆#34井上諒汰(関西大・4年・主将・SG)
今大会でのその姿から、昨年1部リーグで苦しんでいた表情を想像することは難しい。2部降格からスタートした新チームを、早速の新人戦優勝、そして今大会も5位にまで押し上げたのは、間違いなく彼のリーダーシップと鼓舞する姿勢があったからこそ。苦しい場面では笑顔で味方を労い、大差がついた場面でもミスが出れば厳しい形相で後輩を叱咤する。リーダーとしてあるべき姿は、チームメイトにも間違いなく好影響を与えている。だが、このチームの目標は1年での1部返り咲きだ。ここで満足することなく、そのリーダーシップと紡ぎ出す言葉で、個性豊かな面々を最後まで引っ張る覚悟だ。
—悔しい形で準々決勝で敗れましたが、切り替えて連勝しこの順位となりました。
「ベスト4に4点差でなれなくて、そこから2連勝をしたことで、元々ベスト4を目標にしていたので、ベスト4に入りたかったという気持ちが更に強くなりました。これが選手全員にとって、西日本へのモチベーションにつながっていると思うので、次の大会へのステップアップという意味では、ここで2連勝したことは大きかったと思います」
—新チーム発足から取り組まれてきたことは?
「新チームが始まってから、選手全員が体づくりをやってきました。体重やウェイトの数値を全員がクリアしようということで、トレーニングをして体を作って。チームとしては、激しいディフェンスから大きい選手がしっかり走って、ブレイクの形を作るということをずっとやってきたので、そうしたディフェンスとフィジカルの部分では、この大会を通して去年とは違った関大を見せられたかなと思います」
—関関同立の四私大戦では故障だったのでしょうか。今大会もベンチスタートでしたが。
「そうですね。四私大はケガがありました。ただベンチから出るシックスマンというのはある意味一番難しい立場なので、四私大や新人戦で後輩たちがしっかり結果を残してくれた中で、僕がゲームを締めたり、悪い流れを断ち切ったりして。チームとして良い流れが出来ていると思います」
—昨年はリーグ戦から苦しい戦績が続きましたが、今考えると反省すべき点はどのようなことだと感じますか。
「去年はチームが一つでない部分があったようにも感じますし、試合に出ている選手たちが、個人の感情を出してしまって、波に乗れず、代表として出ているという自覚がない部分がありました。そういった意味で、少し点差が離れたら崩れてしまう脆いチームで、負けたら全く気持ちが切り替わっていないような感じでしたね。それを感じてはいるんですけど、次の試合になるとまた同じように崩れてしまっていました」
—そこから新チームがいきなり新人戦優勝を果たしました。どの選手も練習から井上選手が牽引してくれたと話していたのが印象的でしたし、今大会も積極的な声かけがありました。正直、あまり昨年のリーグ戦から考えると今の姿を想像するのが難しいのですが……。
「そうですね(笑)。僕が2年生の時のキャプテンが福澤さんで、キャプテンでエースという立場で大きな負担を抱えていました。その時にコーチから、2年生でもお前がフロアリーダーにならないとダメだと言われて、その時からもそういう気持ちはありました。でも3年生になって、ああやって負けが込んだ時に、自分自身も抱え込んでしまっている部分があって、しゃべるよりもプレーでチームを引っ張ろうと思うあまり空回りしてしまう部分がありました。そこで、高校時代もキャプテンをやってきた経験から、後輩たちの目を見てしっかり今必要なことを伝えないといけないと思いました。練習中でも少しでも気になることがあったら、全員を集めてここがダメだと言って。そこも選手の性格に合わせて厳しく叱ったり、今のは良かったぞと褒めたりして、選手一人ひとりに意識的に声をかけるようにしていました」
—それに後輩たちは応えてくれていますか。
「僕自身もケガをしたり、練習でミスをしてコーチから厳しく言われたりして、色々しんどいこともあったんですけど、そういう時でも後輩たちがついてきてくれたり、試行錯誤をしてくれたりして。僕についてくるというよりも、同じ目標に向かう仲間の中で、僕が先頭に立って走って行って、それに対してみんなが走ってきてくれている感じです」
—切り替えの部分もうまくできていますね。
「そうですね。チームでも、二度とあんな目に遭わないようにと言っています」
—次の大会もすぐ迎えます。
「ディフェンスから大きい選手が走るということを今年はテーマにしてやっています。西日本ではどのチームが見ても、今年の関大はディフェンスが厳しくて展開が早いから警戒しないといけないなと思われるチームになるように、まずはそこでベスト4を目指して頑張りたいです」
----------------------------------------
「この壁を超えてプラスにしていかないと後悔しかない」
高い目標があるからこその苦悩を乗り越えていけるか
◆#22堤 大喜(関西学院大・4年・主将・PG)
新しいスタイルを模索中の関西学院大。昨年も夏から秋にかけて急激にチームが成長を遂げたことを考えると、まだ慌てる段階ではないのかもしれない。だが、盤石だった半年前のチームと比較すると、理想とするチームにはまだまだ程遠いというのが本音だろう。主将を担う堤の責務は、これまでの年とは段違いに大きい。しかし、昨年のインカレからもう一段上の戦績を残すためには、超えなくてはならない壁だ。
—6位という結果について、どのように受け止めていますか。
「僕が入学してからは、全関はずっとベスト4以上で戦わせてもらっていて、その中で東淀川に来て初日で負けてしまったのは初めての経験です。でもどのチームも戦力が抜けた中でバスケットをするというのは分かっていることなので、そこで自分たちの現状が上から6番目ということが分かって、反省することも収穫もありました。まずは自分たちの現状をもう一回見直そうかなと思います」
—収穫とはどういった部分で感じますか。
「今日は少し得点力が落ちてしまったんですけど、初戦から機動力とアウトサイドの得点にはこだわっていて、結果70点、80点が取れていたので、そこに関しては収穫だと考えています」
—逆に、反省点は?
「反省点というか、サイズがないというところで、ボックスアウトをしないとリバウンドをバンバン取られてしまって、ゴール下で相手に簡単に得点を許して苦しくなった部分がありました。そこを直していかないと、関西でもそうですし、関東も全然相手にしてくれなくなってくるので、そこに関しての課題が一番大きいです」
—やはりインサイドの選手たちが卒業していった重みはありますか。
「去年はインサイドでは交代を含めて4人いてくれて、全員卒業してしまって、今のインサイドでは経験が足りていないところがあります。最初の東淀川では慌ててしまって自分の持ち味が出せない部分があったと思うんですけど、でもそこが逆に伸びしろでもあると思います。そこを僕らも一緒になって鍛えて、チームの底上げにしていきたいですね」
—新しいスタイルを構築している段階ですが、難しさはあると思います。
「一番違うのはシュートの回数や、持って行き方というところで、これまでとは全く違うので、そこに関してはまだ始まったばかりなので、僕を含めて八角(#29)や古家(#13)とフィットしていかないといけないです。時間をかけながら、最終的には良いものにしていきたいと思います」
—ご自身個人の調子はいかがでしょうか。
「個人的には情けない部分が多くて、調子という意味では最悪ではあるんですけど。主将という役割を与えてもらって、最上級生で、司令塔ということで、背負う部分も多くて、壁にぶち当たってしまっている状況なんですけど、でもこの壁を超えてプラスにしていかないと、後悔しかない1年になってしまうと思います。ここが自分の試練だと思って取り組もうと思っています」
—いざ実戦になると、キャプテンというのは難しいですか。
「そうですね。自分の仕事にも集中するんですけど、周りの選手たちの表情や雰囲気を見ながら練習から考えないといけないというのは、下級生の頃から考えてはいたんですけど、この立場になると全く違うんだなと感じます。でもそれは自分が絶対にしないといけないことで、それをやらないでプレーに集中するというのは全く違う話なので、そこを何とかしつつプレーも高められるように、両立したいですね」
—ただ、そうした部分で足立選手(#15)がサポートしてくれている印象があります。
「そうですね。昨日の流通科学戦は、出だしでくじかれたところで、シックスマンとして出てきてくれて、流れを変えてくれて。それに彼はプレーだけじゃなくて、リーダーシップの部分でも僕を助けてくれるんで、そういう部分でも助かっています。それと、今日も昨日も中野(#74)が個人的な部分で役割を果たしてくれました。それに自分もなんとかついていかないといけないなと感じてしまう部分が大きいんですけど、そうやって助けてくれるので、そこは頼りにしています」
—今後に向けて。
「今大会ももちろん優勝を目指してきたんですけど、今年の目標としてインカレのベスト4を掲げています。チームが始まった段階ではそんな目標を狙えるチームではないところですけど(苦笑)、でも中間目標として西日本を優勝しようと言っています。今大会の結果でくじけてしまう部分もあるんですけど、まだ1ヶ月時間があるのできちんと修正して。西日本では1回戦からで厳しい戦いになるんですけど、そこできっちり優勝したいと思います」
関西学院大は課題を得ながらの大会終了
ともに準々決勝では勝ちが見えた状態から、ショックの残る形の敗戦を喫した関西学院大と関西大。6月には伝統の関関戦も控える両者が、この5位決定戦でぶつかった。

やや関西学院大がリズムに乗ったかと思われた3Qだが、関西大はここで一気に勝負を決めた。口火を切ったのは#11森田(3年・PG)の3P。経験不足の相手インサイドにつけ込んで#7河野も好調に得点を続け、関西学院大を黙らせた。#34井上(4年・SG)の外角や#21窪田の速攻などで点差は20点を超え、3Q時点で事実上勝負は決した。関西学院大は#74中野が意地でアウトサイドを決めるが、関西大の優位は揺るがず。79−68とした関西大が、5位となった。

関西学院大は、この大会はどの試合でも停滞の10分間がある点が目立った。ベスト8をかけた神戸医療福祉大戦も敗色濃厚の局面に追い込まれ、逆に準々決勝の天理大戦は、前半で二桁の点差を得ながら最終盤に失速し逆転負け。昨年盤石の勝ち進みを見せたリーグ戦でも難しい時間帯を迎える場面は少なくなかったが、強力だったインサイド陣が卒業し、新布陣を追求の最中とはいえこの状況は寂しい。今後の大会で、どこまで勝ち切る強さを取り戻すことができるか。
写真上:昨年メインガードとして新人戦優勝を経験し、安定感あるゲームメイクを見せる関西大・足立。このチームにはなくてはならない選手の一人である。
写真下:今季スタメンに名を連ねる関西学院大・小西にとっては、貴重な経験を重ねた大会となっただろう。
※関西大・井上選手、関西学院大・堤選手のインタビューは「続きを読む」へ。
[続きを読む]
【INTERVIEW】「後輩たちの目を見て伝えないといけない」
光り輝く抜群のリーダーシップと、鼓舞する声
◆#34井上諒汰(関西大・4年・主将・SG)

—悔しい形で準々決勝で敗れましたが、切り替えて連勝しこの順位となりました。
「ベスト4に4点差でなれなくて、そこから2連勝をしたことで、元々ベスト4を目標にしていたので、ベスト4に入りたかったという気持ちが更に強くなりました。これが選手全員にとって、西日本へのモチベーションにつながっていると思うので、次の大会へのステップアップという意味では、ここで2連勝したことは大きかったと思います」
—新チーム発足から取り組まれてきたことは?
「新チームが始まってから、選手全員が体づくりをやってきました。体重やウェイトの数値を全員がクリアしようということで、トレーニングをして体を作って。チームとしては、激しいディフェンスから大きい選手がしっかり走って、ブレイクの形を作るということをずっとやってきたので、そうしたディフェンスとフィジカルの部分では、この大会を通して去年とは違った関大を見せられたかなと思います」
—関関同立の四私大戦では故障だったのでしょうか。今大会もベンチスタートでしたが。
「そうですね。四私大はケガがありました。ただベンチから出るシックスマンというのはある意味一番難しい立場なので、四私大や新人戦で後輩たちがしっかり結果を残してくれた中で、僕がゲームを締めたり、悪い流れを断ち切ったりして。チームとして良い流れが出来ていると思います」
—昨年はリーグ戦から苦しい戦績が続きましたが、今考えると反省すべき点はどのようなことだと感じますか。
「去年はチームが一つでない部分があったようにも感じますし、試合に出ている選手たちが、個人の感情を出してしまって、波に乗れず、代表として出ているという自覚がない部分がありました。そういった意味で、少し点差が離れたら崩れてしまう脆いチームで、負けたら全く気持ちが切り替わっていないような感じでしたね。それを感じてはいるんですけど、次の試合になるとまた同じように崩れてしまっていました」

「そうですね(笑)。僕が2年生の時のキャプテンが福澤さんで、キャプテンでエースという立場で大きな負担を抱えていました。その時にコーチから、2年生でもお前がフロアリーダーにならないとダメだと言われて、その時からもそういう気持ちはありました。でも3年生になって、ああやって負けが込んだ時に、自分自身も抱え込んでしまっている部分があって、しゃべるよりもプレーでチームを引っ張ろうと思うあまり空回りしてしまう部分がありました。そこで、高校時代もキャプテンをやってきた経験から、後輩たちの目を見てしっかり今必要なことを伝えないといけないと思いました。練習中でも少しでも気になることがあったら、全員を集めてここがダメだと言って。そこも選手の性格に合わせて厳しく叱ったり、今のは良かったぞと褒めたりして、選手一人ひとりに意識的に声をかけるようにしていました」
—それに後輩たちは応えてくれていますか。
「僕自身もケガをしたり、練習でミスをしてコーチから厳しく言われたりして、色々しんどいこともあったんですけど、そういう時でも後輩たちがついてきてくれたり、試行錯誤をしてくれたりして。僕についてくるというよりも、同じ目標に向かう仲間の中で、僕が先頭に立って走って行って、それに対してみんなが走ってきてくれている感じです」
—切り替えの部分もうまくできていますね。
「そうですね。チームでも、二度とあんな目に遭わないようにと言っています」
—次の大会もすぐ迎えます。
「ディフェンスから大きい選手が走るということを今年はテーマにしてやっています。西日本ではどのチームが見ても、今年の関大はディフェンスが厳しくて展開が早いから警戒しないといけないなと思われるチームになるように、まずはそこでベスト4を目指して頑張りたいです」
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「この壁を超えてプラスにしていかないと後悔しかない」
高い目標があるからこその苦悩を乗り越えていけるか
◆#22堤 大喜(関西学院大・4年・主将・PG)

—6位という結果について、どのように受け止めていますか。
「僕が入学してからは、全関はずっとベスト4以上で戦わせてもらっていて、その中で東淀川に来て初日で負けてしまったのは初めての経験です。でもどのチームも戦力が抜けた中でバスケットをするというのは分かっていることなので、そこで自分たちの現状が上から6番目ということが分かって、反省することも収穫もありました。まずは自分たちの現状をもう一回見直そうかなと思います」
—収穫とはどういった部分で感じますか。
「今日は少し得点力が落ちてしまったんですけど、初戦から機動力とアウトサイドの得点にはこだわっていて、結果70点、80点が取れていたので、そこに関しては収穫だと考えています」
—逆に、反省点は?
「反省点というか、サイズがないというところで、ボックスアウトをしないとリバウンドをバンバン取られてしまって、ゴール下で相手に簡単に得点を許して苦しくなった部分がありました。そこを直していかないと、関西でもそうですし、関東も全然相手にしてくれなくなってくるので、そこに関しての課題が一番大きいです」
—やはりインサイドの選手たちが卒業していった重みはありますか。
「去年はインサイドでは交代を含めて4人いてくれて、全員卒業してしまって、今のインサイドでは経験が足りていないところがあります。最初の東淀川では慌ててしまって自分の持ち味が出せない部分があったと思うんですけど、でもそこが逆に伸びしろでもあると思います。そこを僕らも一緒になって鍛えて、チームの底上げにしていきたいですね」
—新しいスタイルを構築している段階ですが、難しさはあると思います。
「一番違うのはシュートの回数や、持って行き方というところで、これまでとは全く違うので、そこに関してはまだ始まったばかりなので、僕を含めて八角(#29)や古家(#13)とフィットしていかないといけないです。時間をかけながら、最終的には良いものにしていきたいと思います」
—ご自身個人の調子はいかがでしょうか。
「個人的には情けない部分が多くて、調子という意味では最悪ではあるんですけど。主将という役割を与えてもらって、最上級生で、司令塔ということで、背負う部分も多くて、壁にぶち当たってしまっている状況なんですけど、でもこの壁を超えてプラスにしていかないと、後悔しかない1年になってしまうと思います。ここが自分の試練だと思って取り組もうと思っています」
—いざ実戦になると、キャプテンというのは難しいですか。
「そうですね。自分の仕事にも集中するんですけど、周りの選手たちの表情や雰囲気を見ながら練習から考えないといけないというのは、下級生の頃から考えてはいたんですけど、この立場になると全く違うんだなと感じます。でもそれは自分が絶対にしないといけないことで、それをやらないでプレーに集中するというのは全く違う話なので、そこを何とかしつつプレーも高められるように、両立したいですね」
—ただ、そうした部分で足立選手(#15)がサポートしてくれている印象があります。
「そうですね。昨日の流通科学戦は、出だしでくじかれたところで、シックスマンとして出てきてくれて、流れを変えてくれて。それに彼はプレーだけじゃなくて、リーダーシップの部分でも僕を助けてくれるんで、そういう部分でも助かっています。それと、今日も昨日も中野(#74)が個人的な部分で役割を果たしてくれました。それに自分もなんとかついていかないといけないなと感じてしまう部分が大きいんですけど、そうやって助けてくれるので、そこは頼りにしています」
—今後に向けて。
「今大会ももちろん優勝を目指してきたんですけど、今年の目標としてインカレのベスト4を掲げています。チームが始まった段階ではそんな目標を狙えるチームではないところですけど(苦笑)、でも中間目標として西日本を優勝しようと言っています。今大会の結果でくじけてしまう部分もあるんですけど、まだ1ヶ月時間があるのできちんと修正して。西日本では1回戦からで厳しい戦いになるんですけど、そこできっちり優勝したいと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
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