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2017.05.06 (Sat)
【2017トーナメント】5/6レポート(準決勝)
連覇を狙う筑波大が100点ゲームで決勝進出
白鷗大は東海大をディフェンスで押さえ初の決勝へ
いよいよ頂点まで2試合、準決勝にはここ数年の常連である筑波大、東海大に加えて15年ぶりにこの舞台にやってきた日本体育大、そして初の決勝進出を懸ける白鷗大の4校がが登場した。新チームになって間もなく、まだまだ荒削りなのが春の大会。だがその中で筑波大が余裕を持って日本体育大を倒し、この関門を突破。ディフェンスチーム同士のぶつかり合いになった東海大と白鷗大の戦いは、白鷗大が勝利し、初めて決勝の舞台に駒を進めた。
【2Q以降をリードした白鷗大が決勝進出】
準決勝第1試合、東海大も白鷗大もともに激しいディフェンスで流れを作っていくチームだ。どちらが自分たちの持ち味を生かし、失点を少なくする展開にできるかが一つの見どころになった。
1Qから#75シェッハ(2年・C)の高さが生きる白鷗大と、対する#23佐藤(4年・SF)の積極的な攻めが光る東海大は互角となり、互いに得点を取り合って22-22の同点で1Qを終える。2Q、白鷗大は#75シェッハを下げている時間帯に東海大が抜け出しかかるところを、3Pやスティールが続いて勝負をスタートに引き戻す。さらに#44星野(2年・PF)の3Pがチームを盛り上げ、大きく跳ねたリバウンドを粘り強く拾ってゴールにつなげてリードを広げていった。東海大はオフェンスでややミスが出てターンオーバーが響き2Qは35-41。白鷗大6点リードで終了した。
3Q開始2分、東海大は#19西田(1年・SG・福大大濠)の3ファウル目が#0野﨑に3Pのフリースローを与える形になってしまうと、そこから白鷗大の流れになり10点の差がついてしまう。東海大は1対1になりがちで、#0寺嶋(2年・PG)がドライブでレイアップを決めて東海大はコツコツと返していくが、#75シェッハの高さに阻まれる場面もあり、3Qは51-58で依然白鷗大がリード。
4Q、白鷗大は#58前田(2年・SF)、#35秋野(3年・PF)のアウトサイドが連続し、#21神里の鋭いスティールも決まるなど快調に得点を重ね、最大19点のリードに。東海大は#19西田の3Pもあるが、白鷗大が泥臭くボールに飛び込み、リードしていても緩まず最後は63-80。粘り強さで東海大をしのいだ白鷗大が創部初の決勝進出を決めた。
東海大はリバウンドでもシェッハの高さに苦しんだが、オフェンスをあまり展開できず、個人技に頼りがちになった。リバウンドでは互角だが、得点が続かない時間帯が長かった。
白鷗大はシェッハが下がった時間帯も他のメンバーが集中して守り、エースの野﨑も24分の出場にとどまったが、それでも東海大相手に80得点。今大会最多の8試合を重ねるうちに、控えの選手たちも落ち着いて戦えるようになってきている。落合監督は「うちが前半は決め切れていて、流れを持って行かせなかった。前半を自分たちのペースで終えられた」と勝因をあげた。ディフェンスでは「3Pを打たせなかった徹底力」ことを挙げ、東海大の白戸、西田、内田といったアウトサイドの得意な選手たちを乗せなかったのも大きい。
次は決勝で筑波大とまみえる。大舞台で大学界の王者にどう相対するかも楽しみだ。
写真上:白鷗大は前田もアグレッシブに攻めていった。
写真下:東海大は寺嶋はドライブでゴール下へと切れ込んだ。
※白鷗大・秋野選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【激しいディフェンスで筑波大が日体大を圧倒】
準決勝第2試合は、ディフェンディング・チャンピオン筑波大が熱戦を重ねて勝ち上がった日本体育大の挑戦を受けた。
日体大#19田口(4年・SF)のスティールによる速攻で幕を開けた試合は、#32フェイ(3年・C)がフックを決めると、さらにルーズボールのファウルを日体大が得て応援団の大歓声に包まれた。しかし筑波大も#14波多(3年・SG)がドライブをを仕掛けてのフリースロー、#65玉木(3年・C)のフックですぐに同点に戻し譲らない。筑波大は#11増田(2年・PF)が交代で入ると、すぐさまゴール下を決めて流れを引き寄せていく。日体大は激しいディフェンスに打たされる格好になるとターンオーバーが2連続。筑波大は#65玉木が2ファウルでベンチへ戻るが、激しいディフェンスを継続し、ここまで活躍してきた日体大のガード陣にはボールを持たせない。日体大の得点が途中から止まると1Qは21-12と筑波大がリードした。
2Q、日体大はゾーンに切り替えた。だがQ半ばに#32フェイのリバウンド時の肘が#11増田の顎あたりに入ってしまい、テクニカルを宣告され3つ目。その#11増田はタッチ良くアウトサイドを沈めていく一方、日体大は苦しい戦いになり52-29。大きく差がつく形で前半が終了した。
3Q以降、ファウルが込みつつある日体大は守勢に回る。攻撃では#64井手(4年・PG)が外を打って勝負強く決めるが、それでも簡単には打たせてもらえる形ではない。3Qで72-47となると、筑波大は4Qを控え主体でスタート。日体大も途中からスタメンを下げつつ戦う形になり、最後は104-57。筑波大が準決勝を余力を持って制し、4年連続決勝戦へと進出を決めた。
写真:筑波大は牧も徐々に存在感を増している。
※筑波大・増田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
「どんな状態でもチームに貢献するのが役目」
シックスマンとしての役目を確実に果たす
◆#11増田啓介(筑波大・2年・PF)
この日は33得点。ベンチからのスタートで、次々にゴールを沈めていった。内外から得点できる幅の広いプレーは強みで、飛び込んでくるタイミングやゴール下での身体を寄せてのシュートなど、抜群の上手さがある。馬場や杉浦がまだ完全に乗り切れていない様子も見える中、増田の安定した貢献が大きな強みになっているとも言えるし、チームに一人は欲しいという得難い部類の選手だ。決勝でもその仕事人ぶりを見せられるかが注目の一つだろう。
―後半は余裕のある展開となりましたが、前半も増田選手が入るとさらに良くなった感じでした。
「自分はスタメンではなくシックスマンなので、どんな状態でもチームに貢献する気持ちで試合に臨みました」
―今日は外のシュートも入っていましたね。33点は素晴らしかったです
「たまたまです。一昨日は外のシュートは0本でしたが、今日はよく決まったし良かったです」
―23日の日筑戦では1点差というきわどい勝利でした。そこも踏まえて臨んだ感じですか?
「日筑戦では前半日体大にやられて、追う展開になってしまいました。今回は常時リードできました」
―シュートが良かったとはいえ、そういう意味ではやはり意識していたのはディフェンスでしょうか?
「筑波自体ディフェンスのチームなので、ディフェンスを頑張って点を取るということがうまくできました」
―増田選手は代表活動も並行していますが、チームに戻ってもすんなりなじんで貢献している印象です。
「自分はたまに抜けるぐらいなので。でも雄大さん(#6馬場)、佑成さん(#17杉浦)、玉木(#65)が結構いなくて、みんな揃って大会に臨めるようになったのは1週間前ぐらいです。それでチームとしてはカツカツな状態でしたが、しっかり試合前に噛み合わせることができています」
―増田選手は動きでは合わせを意識して動いているのでしょうか。いいタイミングでいいポジションにいるというのが目立ちます。
「合わせの練習はしています。その通りには動いています」
―明日は決勝です。
「白鷗は0番の野﨑選手や留学生の選手がキーマンになってくると思います。野﨑選手はマッチアップじゃありませんが、そこにやられると流れが悪くなってしまうと思うので、チームで守っていきたいと思います」
―ポジション的には、シェッハ選手のリバウンドにも絡んでいけるかというのはあるかと思いますが。
「白鷗は昨年は留学生が2人いて、今年は1人です。ポジション争いやゴールに向かうプレーでファウルをさせらればいいと思います」
----------------------------------------
「決勝では常に上を向いてプレーするところを見せたい」
持てる力を発揮し始めたインサイドのキーマン
◆#35秋野風季(白鷗大・3年・PF)
東海大のビッグマンたちを相手に、得点・リバウンドとも2桁の活躍。リバウンドを取りに行く姿勢がチームを盛り立てた。また、要所で3Pシュートも沈めてみせた。下級生時も出場機会を得ていたが、今トーナメントでは1回戦から登場となったことで経験値がぐんと伸びたのだろう。決勝でも、秋野の下支えが鍵になる。
―今のお気持ちは。
「最初から負ける気はしていなくて、いい緊張感の中でやれました。今は最高の気分です」
―この東海大との準決勝は、どんな作戦で臨みましたか?
「ディフェンスを粘り強くやっていこうと。前半を粘って、後半もそのまま粘り続けて相手のリズムを崩していこうと話していました。今日はそのディフェンスの部分がうまくいったと思います」
―3Qに一時追い上げられましたが、そこで突き放せたのはやはりディフェンスを意識し直したのでしょうか。
「そうですね。ディフェンスの中でも1Qと3Qの出だしがいちばん重要になります。決勝もそこが鍵になると思うので、対戦チーム(※準決勝第2試合で筑波大に決定)のスカウティングをしっかりしたいと思います」
―秋野選手はこれまでよりもプレータイムが伸びていますね。
「うちは相手チームに合わせて出る選手が変わります。東海にはビッグマンが多いので、そのローテーションにうまく入れたのかなと自分では思います」
―確かにプレータイムを分け合っている印象ですが、ベンチに下がっているときに何か気をつけていることはありますか?
「味方がやられてしまったのと同じところを再度やられないように考えたりとか、声を出していってベンチでもコートの中にいるのと同じ意識を常に持つようにしています。集中力を切らさないようにと言われているので、それは気をつけていますね」
―去年から成長した点を挙げるとすれば?
「自分はあまり大舞台の経験がなかったので、去年は焦ってしまうプレーが多かったのですが、今は落ち着いてできるようになってきました。極度の緊張をしなくなったのは経験を積めてきたということかな、と自信を持つようにしています」
―オフェンスではよいところで3Pシュートが決まりました。
「アウトサイドシュートの練習はしていて、自信は結構あります。今日はタッチがよかったので、決勝もそれを失わないようにやっていきたいです」
―網野監督がチームに加わったことで、やはり得るものは大きいでしょうか。
「はい、シールの取り方やディフェンスの立ち位置など、4・5番ポジションの動きを教えてもらっています。言われてから気づくことが多くあり、試合でもそれを活かすようにしています」
―中でもリバウンドの意識は素晴らしかったです。
「ちょっとケガもしていて怖い部分もありますが、だからといって行かないとチームも流れに乗れないので、積極的に絡むようにしています」
―試合直後のロッカールームではどんなことを話しましたか。
「皆とてもテンションが上がっていて(笑)。網野さんが『1回戦から戦って優勝する史上初のチームになろう!』と言ってくださったので、それを目指していきます。アップ中なんかは疲れもちょっと感じますが、試合が始まればアドレナリンが出ていい感じに身体も動きます」
―決勝ではどういうプレーを見せたいか、チームとしてと個人として、それぞれ教えてください。
「チームとしてはやはり白?らしいディフェンス。どんな劣勢の場面でも落ち込まず、常に上を向いてプレーするところを見せたいと思います。個人としては、リバウンドとディフェンスのところはいちばん言われているので、そこがしっかりできれば。自分の得点よりも、チームにどれだけ貢献できるかが鍵になると思います」
白鷗大は東海大をディフェンスで押さえ初の決勝へ
いよいよ頂点まで2試合、準決勝にはここ数年の常連である筑波大、東海大に加えて15年ぶりにこの舞台にやってきた日本体育大、そして初の決勝進出を懸ける白鷗大の4校がが登場した。新チームになって間もなく、まだまだ荒削りなのが春の大会。だがその中で筑波大が余裕を持って日本体育大を倒し、この関門を突破。ディフェンスチーム同士のぶつかり合いになった東海大と白鷗大の戦いは、白鷗大が勝利し、初めて決勝の舞台に駒を進めた。
【2Q以降をリードした白鷗大が決勝進出】

1Qから#75シェッハ(2年・C)の高さが生きる白鷗大と、対する#23佐藤(4年・SF)の積極的な攻めが光る東海大は互角となり、互いに得点を取り合って22-22の同点で1Qを終える。2Q、白鷗大は#75シェッハを下げている時間帯に東海大が抜け出しかかるところを、3Pやスティールが続いて勝負をスタートに引き戻す。さらに#44星野(2年・PF)の3Pがチームを盛り上げ、大きく跳ねたリバウンドを粘り強く拾ってゴールにつなげてリードを広げていった。東海大はオフェンスでややミスが出てターンオーバーが響き2Qは35-41。白鷗大6点リードで終了した。
3Q開始2分、東海大は#19西田(1年・SG・福大大濠)の3ファウル目が#0野﨑に3Pのフリースローを与える形になってしまうと、そこから白鷗大の流れになり10点の差がついてしまう。東海大は1対1になりがちで、#0寺嶋(2年・PG)がドライブでレイアップを決めて東海大はコツコツと返していくが、#75シェッハの高さに阻まれる場面もあり、3Qは51-58で依然白鷗大がリード。
4Q、白鷗大は#58前田(2年・SF)、#35秋野(3年・PF)のアウトサイドが連続し、#21神里の鋭いスティールも決まるなど快調に得点を重ね、最大19点のリードに。東海大は#19西田の3Pもあるが、白鷗大が泥臭くボールに飛び込み、リードしていても緩まず最後は63-80。粘り強さで東海大をしのいだ白鷗大が創部初の決勝進出を決めた。

白鷗大はシェッハが下がった時間帯も他のメンバーが集中して守り、エースの野﨑も24分の出場にとどまったが、それでも東海大相手に80得点。今大会最多の8試合を重ねるうちに、控えの選手たちも落ち着いて戦えるようになってきている。落合監督は「うちが前半は決め切れていて、流れを持って行かせなかった。前半を自分たちのペースで終えられた」と勝因をあげた。ディフェンスでは「3Pを打たせなかった徹底力」ことを挙げ、東海大の白戸、西田、内田といったアウトサイドの得意な選手たちを乗せなかったのも大きい。
次は決勝で筑波大とまみえる。大舞台で大学界の王者にどう相対するかも楽しみだ。
写真上:白鷗大は前田もアグレッシブに攻めていった。
写真下:東海大は寺嶋はドライブでゴール下へと切れ込んだ。
※白鷗大・秋野選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【激しいディフェンスで筑波大が日体大を圧倒】

日体大#19田口(4年・SF)のスティールによる速攻で幕を開けた試合は、#32フェイ(3年・C)がフックを決めると、さらにルーズボールのファウルを日体大が得て応援団の大歓声に包まれた。しかし筑波大も#14波多(3年・SG)がドライブをを仕掛けてのフリースロー、#65玉木(3年・C)のフックですぐに同点に戻し譲らない。筑波大は#11増田(2年・PF)が交代で入ると、すぐさまゴール下を決めて流れを引き寄せていく。日体大は激しいディフェンスに打たされる格好になるとターンオーバーが2連続。筑波大は#65玉木が2ファウルでベンチへ戻るが、激しいディフェンスを継続し、ここまで活躍してきた日体大のガード陣にはボールを持たせない。日体大の得点が途中から止まると1Qは21-12と筑波大がリードした。
2Q、日体大はゾーンに切り替えた。だがQ半ばに#32フェイのリバウンド時の肘が#11増田の顎あたりに入ってしまい、テクニカルを宣告され3つ目。その#11増田はタッチ良くアウトサイドを沈めていく一方、日体大は苦しい戦いになり52-29。大きく差がつく形で前半が終了した。
3Q以降、ファウルが込みつつある日体大は守勢に回る。攻撃では#64井手(4年・PG)が外を打って勝負強く決めるが、それでも簡単には打たせてもらえる形ではない。3Qで72-47となると、筑波大は4Qを控え主体でスタート。日体大も途中からスタメンを下げつつ戦う形になり、最後は104-57。筑波大が準決勝を余力を持って制し、4年連続決勝戦へと進出を決めた。
写真:筑波大は牧も徐々に存在感を増している。
※筑波大・増田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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【INTERVIEW】「どんな状態でもチームに貢献するのが役目」
シックスマンとしての役目を確実に果たす
◆#11増田啓介(筑波大・2年・PF)

―後半は余裕のある展開となりましたが、前半も増田選手が入るとさらに良くなった感じでした。
「自分はスタメンではなくシックスマンなので、どんな状態でもチームに貢献する気持ちで試合に臨みました」
―今日は外のシュートも入っていましたね。33点は素晴らしかったです
「たまたまです。一昨日は外のシュートは0本でしたが、今日はよく決まったし良かったです」
―23日の日筑戦では1点差というきわどい勝利でした。そこも踏まえて臨んだ感じですか?
「日筑戦では前半日体大にやられて、追う展開になってしまいました。今回は常時リードできました」
―シュートが良かったとはいえ、そういう意味ではやはり意識していたのはディフェンスでしょうか?
「筑波自体ディフェンスのチームなので、ディフェンスを頑張って点を取るということがうまくできました」
―増田選手は代表活動も並行していますが、チームに戻ってもすんなりなじんで貢献している印象です。
「自分はたまに抜けるぐらいなので。でも雄大さん(#6馬場)、佑成さん(#17杉浦)、玉木(#65)が結構いなくて、みんな揃って大会に臨めるようになったのは1週間前ぐらいです。それでチームとしてはカツカツな状態でしたが、しっかり試合前に噛み合わせることができています」

「合わせの練習はしています。その通りには動いています」
―明日は決勝です。
「白鷗は0番の野﨑選手や留学生の選手がキーマンになってくると思います。野﨑選手はマッチアップじゃありませんが、そこにやられると流れが悪くなってしまうと思うので、チームで守っていきたいと思います」
―ポジション的には、シェッハ選手のリバウンドにも絡んでいけるかというのはあるかと思いますが。
「白鷗は昨年は留学生が2人いて、今年は1人です。ポジション争いやゴールに向かうプレーでファウルをさせらればいいと思います」
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「決勝では常に上を向いてプレーするところを見せたい」
持てる力を発揮し始めたインサイドのキーマン
◆#35秋野風季(白鷗大・3年・PF)

―今のお気持ちは。
「最初から負ける気はしていなくて、いい緊張感の中でやれました。今は最高の気分です」
―この東海大との準決勝は、どんな作戦で臨みましたか?
「ディフェンスを粘り強くやっていこうと。前半を粘って、後半もそのまま粘り続けて相手のリズムを崩していこうと話していました。今日はそのディフェンスの部分がうまくいったと思います」
―3Qに一時追い上げられましたが、そこで突き放せたのはやはりディフェンスを意識し直したのでしょうか。
「そうですね。ディフェンスの中でも1Qと3Qの出だしがいちばん重要になります。決勝もそこが鍵になると思うので、対戦チーム(※準決勝第2試合で筑波大に決定)のスカウティングをしっかりしたいと思います」
―秋野選手はこれまでよりもプレータイムが伸びていますね。
「うちは相手チームに合わせて出る選手が変わります。東海にはビッグマンが多いので、そのローテーションにうまく入れたのかなと自分では思います」
―確かにプレータイムを分け合っている印象ですが、ベンチに下がっているときに何か気をつけていることはありますか?
「味方がやられてしまったのと同じところを再度やられないように考えたりとか、声を出していってベンチでもコートの中にいるのと同じ意識を常に持つようにしています。集中力を切らさないようにと言われているので、それは気をつけていますね」
―去年から成長した点を挙げるとすれば?
「自分はあまり大舞台の経験がなかったので、去年は焦ってしまうプレーが多かったのですが、今は落ち着いてできるようになってきました。極度の緊張をしなくなったのは経験を積めてきたということかな、と自信を持つようにしています」

「アウトサイドシュートの練習はしていて、自信は結構あります。今日はタッチがよかったので、決勝もそれを失わないようにやっていきたいです」
―網野監督がチームに加わったことで、やはり得るものは大きいでしょうか。
「はい、シールの取り方やディフェンスの立ち位置など、4・5番ポジションの動きを教えてもらっています。言われてから気づくことが多くあり、試合でもそれを活かすようにしています」
―中でもリバウンドの意識は素晴らしかったです。
「ちょっとケガもしていて怖い部分もありますが、だからといって行かないとチームも流れに乗れないので、積極的に絡むようにしています」
―試合直後のロッカールームではどんなことを話しましたか。
「皆とてもテンションが上がっていて(笑)。網野さんが『1回戦から戦って優勝する史上初のチームになろう!』と言ってくださったので、それを目指していきます。アップ中なんかは疲れもちょっと感じますが、試合が始まればアドレナリンが出ていい感じに身体も動きます」
―決勝ではどういうプレーを見せたいか、チームとしてと個人として、それぞれ教えてください。
「チームとしてはやはり白?らしいディフェンス。どんな劣勢の場面でも落ち込まず、常に上を向いてプレーするところを見せたいと思います。個人としては、リバウンドとディフェンスのところはいちばん言われているので、そこがしっかりできれば。自分の得点よりも、チームにどれだけ貢献できるかが鍵になると思います」
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