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第69回全日本大学バスケットボール選手権大会開幕
大田区総合体育館、青山学院大学青山キャンパスほか、〜11/26まで

2017.05.01 (Mon)

【2017トーナメント】5/1レポート

アップセット、延長などが続き
早くもベスト16が出揃う

170501akinosawa.jpg 関東大学トーナメントはシード校が登場する段階となり、ベスト16をかけた戦いが2会場にて行われた。組み合わせが大きくものを言うトーナメント制だが、早くもアップセットが起こる展開が続き、ベスト16の顔ぶれは新鮮だ。リーグでのカテゴリ分けでいうと4部東京成徳大、3部からは明星大、法政大、2部からは神奈川大、駒澤大、国士舘大、中央大、日本体育大が進出。特に3部以下から3校が入るというのは近年でもあまり見られない。なお、1部校10校のうち、早稲田大、日本大が初戦敗退となるベスト32で春を終えた。ベスト16に進んだチームはこのあと破れても順位決定戦までを戦うことになる。

写真:昨年棄権したことにより1回戦より戦っている白鷗大はこの日が既に4試合目。慶應義塾大相手に固いディフェンスを発揮し、#35秋野が慶應大の#4トカチョフに自由に仕事をさせなかった。



【早稲田大の猛追をかわし日本体育大が逃げ切り】
170501waseda.jpg サイズはないが速い展開を得意とする早稲田大と、先の日筑戦で最後まで筑波大を追い込んだ日本体育大が対戦した試合は、前半は日体大が大幅リード、後半に早稲田大が追い上げる展開となった。

 1Qを19-13とし、2Qで爆発したのは日体大。開始2分で速攻を連発して11点のリード。さらにそこからオフェンスリバウンドやルーズボールでさらに差を広げると、早稲田大は開始4分で#18森井(4年・G)、#7石原(4年・G)をコートに戻す形に。しかしそれでも得点が決まらず早稲田大はノーゴールの時間帯が続く。残り4分にようやく#27濱田(3年・F)の3Pが決まるも、日体大は#63井手(3年・PG)が決め返し、さらにゴール下のファウルで#45河野(2年・C)がフリースローを続けて得るなど、日体大の流れは変わらず。42-22と日体大が20点もの差をつけて前半を終えた。

170501kouno.jpg 3Q、早稲田大は#18森井の2本の速攻と#27濱田の3Pで勢いづき、一気に差を縮める。日体大が高い位置からディフェンスに苦しみ、ターンオーバーを頻発してなかなかシュートまで持ち込めなくなる中、#27濱田、#21南木(4年・G)の3P、#26富田(3年・C)のバスケットカウントで残り2分で8点差にする。だがここから日体大は#64井手の3Pが2本沈み、54-40と再び差を広げて3Q終了。

 4Qは10点前後の差で互いにせめぎ合う時間が終盤まで続いた。残り4分、早稲田大は#26富田のバスケットカウントで6点差。日体大はオフェンスが回らず、24秒ギリギリで打たされる展開が続く。残り3分、#64井手の3Pで9点差とするが早稲田大はタイムアウト開けに#13長谷川(3年・G)の3Pで応酬。しかし日体大は#19田口のバスケットカウントの3点プレーが出るなど追いつかせない。残り1分、早稲田大は#7石原の3Pで68-64の4点差にすると、残り38.5秒で遂に68-66の2点差に。残り15秒、ファウルゲームに出る早稲田大に対し、ここでフリースローを得た日体大#45河野(2年・C)はこれを2本しっかり決めると、70-66の4点リード。早稲田大は最後のタイムアウトを取るが起死回生のプレーは出ず、72-66でタイムアップ。日体大が厳しい追い上げにあいながらも逃げ切りを決めた。

170501taguchi.jpg 日体大は後半になってリバウンドが取れなかったが、井手の粘り強いシュートや、泥臭いルーズボールでチャンスをものにした。前半リード、後半追い上げられる展開は1週間前に行われた日筑戦と同じような展開だったが、ここは粘り勝ちで課題を一つクリアした形になった。

 早稲田大は新川が怪我で欠場。後半には持ち味の高い位置からのディフェンスで日体大を焦らせたが、大事なところで決めきれないシーンが目立った。主力はほぼ残るがバックアップはまだ下級生が多く、ここからの成長が必要だろう。新人戦もあるが、全体チームでは次は早慶戦が戦いの場として待つ。

写真上:早稲田大は必死のディフェンスで追いすがった。
写真中:前半から何度もフリースローを得た日体大・河野。勝負どころの2本をきっちり決めて、勝利を確実にした。
写真下:走るプレーや泥臭いルーズボールでチームを支えた田口も勝利して笑顔に。

※日本体育大・井手選手、早稲田大・森井選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「日筑戦での悔しさをバネにやってやろうと思っていた」
その決意を見事に晴らして勝利に貢献

◆#64井手優希(日本体育大・3年・PG)
170501ide.jpg勝負強いシュートを何本も沈めて、チームを窮地から救った。得点に至るまでには周囲の選手の泥臭いルーズボールを中心とした献身も必要だが、決めきる力が今日は早稲田大を凌駕した。1週間前に行われた日筑戦では最後のワンプレーでボールを受けたが、シュートまで持ち込めずに終わった。その悔しさをここで一つ晴らしたとも言える。まだベスト16という段階ではあるが、次につながる大事な経験が一つできた。


―前半は20点の差をつける展開。後半はなんとか逃げ切りましたね。
「後半は少し受け身になってしまいました。相手の強いプレッシャーとかに圧倒されて少しびっくりした部分があったんですが、チームみんなで強気でやろうと言い合って、そこで粘れました。それが勝因だと思います」

―日筑戦もそうでしたが、前半は良くて速攻も出ましたね。
「今まで出だしが悪いというのが課題でした。そこを追求してやってきたら出だしは良くなったんですけど、3Qで追い上げられてしまって。3Qの出だしというのが今後の課題になると思います」

―では20点のリードはそう安心してはなかったんですね。
「はい」

―早稲田大が後半にああいうプレッシャーをかけるスタイルを持っているのはわかっていましたか?
「わかっていたけど、対応しきれませんでした」

―体力的にはいかがでしたか?あまり交代がない状況でしたが。
「ここまでの練習ではディフェンスメニューでも走ったり、体力的に鍛える内容が多かったので、足の力がついていたので、試合後半でもきつくはなかったです」

170501ide2.jpg―日筑戦では小田桐選手がとても良かったですが、今日は井手選手のシュートが大事なところで決まりましたね。
「積極的に狙おうとは思っていました。日筑戦では最後自分が打てずに終わったのでそれが悔しくて、今日はやってやろうと思っていました」

―インサイドが下級生メイン(#45河野・#54津田)の時間帯も長くありますが、声掛けなどをしていますか?
「終盤でセンターが下を向いたり声が出なくなったりするので、そこで声だそうとか元気を出していこうという声かけはずっとしていました。河野もこの前試合終盤でフリースローを決められなくて結構落ち込んでいたんですが、今日は決めて喜んでいましたね」

―日筑戦の課題を少し克服できた試合だったんですね。この1週間はどんな練習を?
「対早稲田で相手のオフェンスの守り方をずっとやってきました。それが今日は声が出てしっかり守れていたので、練習がつながっていたと思います」

―井手選手も3年になりますが、意識も変わってきたのでしょうか?
「自分も3年になって来年は最上級生になります。今の4年生の背中を見てきて、来年頑張れるように今年も頑張ります」

―いい試合でした。しかし次がもっと大事なベスト8ですね。
「そうですね。次が大事です。頑張ります」

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「勝つことによって得られる経験が欲しかったが残念」
新チームとして見えた課題をここから克服

◆#18森井健太(早稲田大・4年・主将・G)
170501morii.jpg「いけるという手応えがあった」という中での悔しい敗戦になった。主力は昨年から残るメンバーばかりだけに、その言葉も頷ける。自身は特別指定選手としてチームを離れた時間もあるが、その分プロチームでつけた経験も十分活かせると感じていただけになおさらだ。しかし、前半の日体大の勢いに押されてつけられた20点は、後半型の早稲田大とはいえ重いものだった。追い上げはさすがだったが、それでも日体大の集中力の方が勝った。どのチームにとっても春の大会での早い幕切れほど悔しいものはない。公式戦で積めるはずの経験値も得られないまま終わってしまった。秋までの長い期間をいかに使うか、チームに問われる時間が始まる。


―試合を振り返って。
「相手の勢いにやられてしまったという感じです。前半の20点差は重かったですね。今年はインサイドも若いメンバーが多くて、今年から試合に出る選手も多い。そういう状況で今年初の公式戦で地に足がつかないというのは想定内だったんですが、あの20点が大きくて。追いつくまでの力はあったんですが、そこから勝ち切るということができませんでした。こういう試合というのはこれからも絶対あると思うので、これをどう受け止めるかだと思います。今年のチームならいける、という手応えをみんな感じていたのでそれで負けてしまいました。このトーナメントは勝つことによって得られる経験は大きいものなので、それが得られなかったのは本当に残念です。得たものを生かして成長したかった春でしたが、また次ですね」

―「いける」という手応えというのは昨年からの流れでついた自信なのでしょうか。
「そうです。ガードを含めてメンバーが結構残っていて、練習試合もこなして負けることは少なかったんです。筑波大を意識してやってきていたのに足元をすくわれたというか。日体大が悪いチームということではないんですが、気持ちで負けていました」

―日体大に走られましたが、足が武器の早稲田にそういう展開が出なかったですね。
「もっとイージーにシュートを打つチョイスをしたかったんですが、負けから入って焦りからか外狙いが多くなってしまいました。そこをもう少しコントロールできればよかったんですが。課題としてまだリザーブメンバーが育っていないと思います。去年は河合さん(昨年度主将)を始め、リザーブメンバーがたくさんいたんですが、今年はそこで安定感を出せるまでにはなっていないですね。新川(#8)も怪我をしていて3番で身体を張れる選手がいないので、相手の田口(#19)みたいな身体がしっかりした選手に対応できなかったし、困ったときに得点力のある選手がまだ少ないです。あとは守りの穴があると早稲田は不安定なので、そこも課題です」

―森井選手は特別指定選手としてBリーグの新潟に参戦していましたよね。チームを抜けていた不安はどうですか?
「2か月ぐらいチームを離れていたので正直ありました。だからまだチームになれていないのかなと思います」

170501morii2.jpg―個人としてはプロリーグで得られたものは多いのでは?
「いろいろ学ぶことが本当に多かったです。大学生とはぜんぜんレベルが違うし、おかげで戻ってきていい意味で余裕が生まれました。周りがよく見えるし、それがプレーにも出せている感触があったし、今日も試合中は感じていたんですが」

―元々パスは上手かったですが、今日は確かにあの展開でも余裕みたいなものは見えました。得たものを次はもっと見たいです。早慶戦もありますし。
「早慶戦も大事ですが、秋のリーグ、インカレが本当に大事です。ちょっといろいろ考えなければいけませんが、次に向けてやっていきます」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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