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2005.04.29 (Fri)

第40回日本体育大学筑波大学バスケットボール定期戦・男子戦

40回目となる節目の大会は
筑波大の猛追が実り、同点終了


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日体大83(25-15,20-24,31-20,7-24)83筑波大 ※延長戦は行わず

 日本体育大のスタメンは#4大西(4年・PF)、#5新井(4年・SG)、#6野口(4年・C)、#14田中(2年・PG)、#21眞庭(1年・SF)。筑波大は#4森本(4年・G)、#7小松(3年・F)、#9畑田(3年・G)、#10山城(2年・F)、#15富田(1年・F/C)。両チームともルーキーをスタートで起用してきた。日体大は持ち前の強力なインサイドを中心に攻撃を組み立てる。#4大西、#6野口のラインは昨年に引き続き得点力抜群。今年の日体大の特徴は激しいオールコートマンツーマン。試合を通してGには徹底してプレッシャーをかけ、スティールを幾度も奪っていった。対する筑波大はスタメンの#9畑田が成長の跡を見せる。ミドルやドライブなど、果敢にゴールへ向かう。ルーキー#15富田も、ゴール下に限らず広いエリアでプレーできる器用さを持ち合わせ、1年生らしからぬプレーを見せた。1Qは日体大がインサイドで主導権を握り25-15で終えた。

 今年筑波大の得点源として期待される#8尾崎(3年・F)は期待通りの活躍で、この試合は最終的には3P3本を含む23得点となったが、2Qは1on1などで得点。一方、日体大のルーキー#21眞庭、#19小沢(1年・SF)は得意の3Pで貢献。特に眞庭はオフェンスリバウンドにも積極的に絡み、1年生ながら堂々としたプレーを見せた。2Qは筑波が尾崎の活躍もあり45-39と若干詰めて折り返した。

 3Q、日体大はスタメン起用の#14田中以外にも、#10沼波(4年・SG)が気をはく。この日は6マンとして登場し、厳しいディフェンスから得意の3Pでチームを勢いづけた。日体大にとって外角のシューターが台頭してきたのは非常に意義深い。強力なインサイドにアウトサイドがバランスよく決められればディフェンスは的を絞りきれない。3Qではこれが見事にはまる。さらにオールコートプレスもあいまって一時は23点差を付ける展開。その後筑波大もディフェンスから盛り返し76-59で最終ピリオドへ。

 4Q、ここから筑波大の猛反撃が始まる。ディフェンスから速攻という目指すスタイルが出始めると、点差はみるみる縮まっていく。ここで奮闘したのは1年生陣。#14木村理(1年・C)がゴール下でチームを支えると、#15富田もこれに続く。#17中務(1年・F)がディフェンスでボールを奪えば、#16梁川(1年・G)は得意のシュートでフィニッシュし、完全にリズムに乗る。対する日体大は足が止まりインサイドにボールを入れるだけになってしまい、#4大西が孤立すると歯車が狂ってしまう。残り1分、筑波大は#11吉田の1on1でついに同点に追いつく。さらに#4大西のパスミスから#16梁川がブレイクに走って逆転。続く日体大のオフェンスも死守すると残り時間は25秒。ここで#16梁川は10秒を残してドライブに行ってしまう。これを#4大西が執念のブロックショット。得たボールをゴール下の#12高田(3年・PF)に繋ぐとそのままシュートへもちこむが、終了のブザーと同時にファウルのコールに。#12高田のフリースローにすべては委ねられた。緊張に包まれる中、結果は2本ともイン。最終スコアは83-83。40回目を数える節目の大会で、お互い優劣つかずの引き分けとなった。

 お互い持ち味の出る展開だったが、最後まで走りきった筑波大が何とか追いついた。注目すべきは4Qの失点7である。インサイド含め、ダブルチームやローテーションなど気迫のこもったディフェンスは強烈なインパクトを残した。裏を返せば日体大の得点7であり、これはターンオーバーやインサイド一辺倒の結果であるだろう。3Qまでのバスケットが続けられれば、勝つには十分な貯金があったはずであり、今後はその持続力が課題として挙げられるだろう。もちろん筑波側も個々の能力が決して高いわけではなく、チームとしていかに完成していけるかが更なる課題だ。結果は引き分けであったが、その意味は決してイコールではなく、それがどう影響していくか、注意深く見ていきたいところだ。


テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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