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第69回全日本大学バスケットボール選手権大会開幕
大田区総合体育館、青山学院大学青山キャンパスほか、〜11/26まで

2017.04.23 (Sun)

第52回日本体育大学筑波大学バスケットボール定期戦・男子本戦

日本体育大学が立ち上がりからリードを得るが
最後のワンプレーが決まらず1点差で筑波大勝利


170423hata.jpg「にっつく」の名で親しまれる伝統の定期戦が、今年は日本体育大学をホームに開催された。男女ともにジュニアバーシティと呼ばれるBチーム戦と、トップチームによる本戦の計4試合が行われ、最後の男子本戦は、最後の最後まで勝負の分からない緊迫した展開となった。

 男子本戦の前半、リードを得たのは日本体育大筑波大は立ち上がりに#11増田(2年・PF)の連続ジャンパーが入り、#14波多(3年・SG)が積極的にカットインするアグレッシブなプレーを見せた。日体大はリバウンドになかなか絡めないものの、バックコート陣が次々とボールをカットして速い攻めにつなげて逆転し、1Qは13-20と7点のリードを奪う。筑波大は中盤にはスタメンではなかった#6馬場(4年・SG)、#17杉浦(4年・F)をベンチから投入したが流れは変わらず、2Qもそのまま日体大がリードを維持すると、速攻が次々に決まって最大16点のリードを奪った。その後筑波大も追い上げると最終的には点差を8まで詰めるが、30-38の日体大リードで前半を終える。

 後半3Q、筑波大が#13波多、#17杉浦、#6馬場などの得点で一気に差を縮め、開始3分半で40-40の同点に戻した。しかし日体大は#20小田桐(3年・G)のオフェンスが好調で、ジャンパーや絶妙なフローターを鮮やかに沈め、#32フェイ(3年・C)も#6馬場のシュートをブロックする豪快なプレーも出て、追いつかせない。筑波大は残り18秒に#65玉木(3年・C)のフリースローでなんとか逆転して4Qに突入するが、日体大も譲らず入れられたら入れ返すというシーソーゲームが最後まで続き、点差はわずか。残り1分、筑波大は#6馬場がバスケットカウントの3点プレーで69-66と3点のリードに成功するが、日体大も次のオフェンスでゴール下の#32フェイにパスが通り、69-68の1点差。残り45秒からの筑波大のオフェンスは#6馬場がボールを持つも機能せず、24秒オーバー。しかし絶好のチャンスを得て残り19.7秒の最後のオフェンスにかける日体大は、ディフェンスに阻まれ、思うプレーができず。残り6.8秒、スローインからの最後のプレーにかけるが、ボールを受けた#64井手(3年・PG)はディフェンスに囲まれ、そのままタイムアップとなると、69-68の1点差で筑波大が辛くも勝利、6連勝となった。

170423odagiri.jpg 筑波大は代表活動等で抜けていたメンバーも多く、ここでようやく全員が揃ったという状況。息の合わないパスミスなど、連携が取れていないプレーが何度か見られたがこれを修正していきたい。203cmの森下がセンターとしてスタメンを務めたが、人材豊富な下級生たちがどこまで存在感を出していけるかも今年のチームの一つの鍵だろう。トーナメント初戦まで残り1週間、いかにチームとしての精度が高められるかが問われる。

 日体大は昨年とほぼメンバーは変わらない状況で、神奈川大で行われたプレシーズンのSpringCampでも好調さを見せていた。スモールラインナップの機動力を生かしたプレーが生き、小田桐が得点源として頼もしいところを見せた。一方、全体的にサイズのある筑波大に対しては215cmのフェイの高さがあまり生かせず、リバウンドでは苦戦。最後の勝負どころを勝ち切る力を確実に身につけたいところだが、高さを生かし、足を使ったプレーの両輪を安定して回していければ今シーズンの躍進は可能だ。

写真上:オフェンスでは波多が積極性を見せ、何度もペイントに切り込んだ。
写真下:勝負どころでシュートを何度も決めた日体大・小田桐。


【INTERVIEW】

「キャプテンとして先頭に立って引っ張れるように」
チームを率いる役目を認識して挑む

◆#4青木保憲(筑波大・4年・主将・PG)
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今年度の主将を務める。ここまでインカレ3連覇を果たし、確実に上位の立ち位置と周囲から見られる状況にあるが、本人は昨年からも「勝ったのは昨年のチームであり、今のチームではない」と言い続けている。他からどう見られようと、年度が変わればチームを構成するメンバーも変わり、まったく同一ではなくなる。3連覇をしようが、メンバーが残っていようが、新チームになった時点で真っ白な状態であり、それこそが挑戦のモチベーションにもなるのだ。春は全員が揃って練習するということがほとんどできていないだけに、ここからがチームのスタート。主将としての真骨頂を問われる中で、どんなチームを作っていくかを楽しみにしたい。

―新チームになって全員が揃わない中でここまで春シーズンを過ごしましたね。
「全員で一緒にやるのは今日がほぼ初めてになります。噛み合っていないのが現実なので、この1週間でトーナメントまでに修正して課題を克服してトーナメントに入りたいです」

―そういう意味で、この日筑戦が苦しい試合になるなというのは考えていたということですか?
「ここまでの練習試合でも白鷗や大東にも負けています。優勝したのは去年なのでしっかりチャレンジャーとしてやろうというのは考えていました。でもいざやってみるとこういう内容になりました。一つ言えば接戦を経験できたのは良かったのかなと。それでなんとか勝てたので、この緊張感を感じられたのを良い風に捉えたいです」

―馬場(#6)、杉浦(#17)というエースが不在の時間がある中で、この試合では波多(#14)選手が積極的に攻めましたね。
「春はあの二人がいない中で戦ってきました。波多や牧(#88)が自覚を持って、特にオフェンス面でアタックしてくれるようになったのは、チームの形として練習から出ていたし、あの二人が戻ったからといって周りがやらないとなるとチームも悪い雰囲気になるし、下級生たちが頑張ってくれることが大事です」

―試合内容としては相手のスモールラインナップにボールを取られた場面が目立ちましたね。
「オフェンスのところでは今まで代表活動で抜けていた3人がいない中でやってきました。それでいい感じにはなっていたんですが、そこでまたメンバーが戻ってくるとフロアバランスが変わったりしていて、確認不足や認識面で足りない部分があります。それで個人技一辺倒になってターンオーバーになることが多かったので、そこはこの1週間で確認していきたいと思います」

170423aoki2.jpg―今年のチームは主将としてどんなチームにしたい、というのはありますか?
「正直まだ正解は見つかっていなくて模索中です。キャプテンとしてまず僕が一番上に立って、引っ張ってその下にみんながついてきてくれることを僕の理想としては考えています。去年は生原さん(現Bリーグ栃木)がプレー面でも引っ張ってくれました。今は自分はそこまでのプレーはできていないし、足りない面はあるので、ルーズボールやハッスルすることを積極的にみんなに見せて、いい波状効果だったり連鎖してチームのスタイルになるといいなと思います」

―トーナメントまで1週間ですね。どういう部分を修正していきますか?
「今日はターンオーバーが多くてシュートで終われないケースが多かったのですが、オフェンスの認識不足だったり、ドライブしてキックアウトするとシチュエーションが少なかったので、そこを見直したいです。ディフェンスでは70点を取られると厳しい試合になるし、失点は60点以内に抑えるのが僕らの目標なのでそこは前からプレスをしっかりかけて、ディフェンスをしっかりできるよう意識していきたいです」

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「課題はリバウンド。安定感を増して戦いたい」
筑波大を追い詰めるも理想的な展開にはまだ課題も

◆#19田口 航(日本体育大・4年・主将・SG)
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1年生からスタメン出場を続けてきたが、遂に最上級生となり、今年は主将を務める。
筑波大の2大エースの出番が少ないところにつけ込み、あと一歩まで追い詰めたのは良かったが、わずかに1点が届かず。この試合のような、「あと少し」を埋められるチームになるかどうかが見どころになりそうだ。メンバーは昨年とあまり変わらないが、1番から4番まで、走れるメンバーが次々に速攻から得点するシーンは見ごたえがあった。小田桐がポイントゲッターとして頼もしい姿を見せ、インサイドの下級生も成長が見える。


―惜しい試合でした。最後のプレーについて教えてください。あと、試合を振り返って。
「小田桐(#20)がボールを入れて、そこから受けるつもりがディフェンスされてうまくいきませんでしたね。1Q、2Qを筑波大をあの点数に押さえたのはディフェンスがよく機能していたし、とても良かったと思います」

―神奈川大で開催されたSpringCampもこの試合でも、前から当たってボールを奪って走る、という形が目立っていました。
「1番から4番までディフェンスができて走れるので、そこは今年の強みとして練習してきました。今日も多く速攻が決まったのはそのおかげだと思います」

―筑波大は全員揃うのが今日が初、ということだったようですが、そこにはつけ込んでいこうと?
「馬場と杉浦が最初出ていなかったので、そこで点差をつけておきたいとは思いました。だから最初からガンガンいきました」

―後半はどこが課題でしたか?
「リバウンドですね。試合全体を通してディフェンスもオフェンスもリバウンドが負けていました。取りにいってはいるけど取れなくて、そこで追い上げられてしまいました」

―オフェンス面は後半は?
「後半というか、基本2センターでやっていますがインサイドの得点が少なくて、比較的確率が悪い外を打たされていました。本当はインサイドで得点を稼ぐつもりでやっています。簡単に中に入れませんでしたね。4Qの終わりに2本連続でゴール下を決めたような形が理想ですが、その他の時間帯はうまくいきませんでしたね」

―今日は小田桐選手も素晴らしかったですが、下級生も育ってきた印象がありますね。
「センターの河野(#45)と津田(#54)という4番の選手のプレー幅が広がってきました。でもまだ怪我をしている下級生が3人ほどいるので、その選手たちが入ってくればもっと交代も増えてみんながフレッシュな状態で40分戦えると思います」

170423taguti.jpg―あとはチャンスを得ながら勝ちきれなかったのは反省でしょうか。
「そうですね。終盤にリバウンドを取られたり、速攻で外した部分は改善しないといけません。まだ接戦で勝つ力が足りないと思います」

―あと1週間でトーナメントですが、少しは感触はありますか?
「まだまだですね。自分たちはまだ安定感がないので、残りの時間でそこを少しでも詰めたいです」

―ホームゲームということで応援もすごく盛り上がりましたが、やはり力になりましたか?
「いつも学校でコミュニケーションを取っている仲間たちが応援してくれているのというのは、とても心強いし、ずっと聞こえてきます。ちょっと言い過ぎなときもありますが(笑)、日体大らしいんじゃないかとも思います」


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【PHOTO】
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筑波大は玉木(#65)、増田(#11)のほか、牧(#88)や山岸(#10)など能力ある下級生たちがどう試合に絡んでくるかが鍵。


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杉浦はシュートだけではなくパスでも見せる場面があった。


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スタメンを努めた森下。自分より大きなフェイ相手にも押し負けていなかった。


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U19代表でもある増田が立ち上がりに2連続のシュートを決めた。内外こなせる器用さが魅力だ。


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最上級生となった馬場。春は日本代表の活動に力を注いできた。


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激しいルーズボール争いも、プライドがぶつかり合う定期戦らしいシーン。


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速い展開に貢献した井手。


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終盤に抜群のタイミングでオフェンスリバウンドをもぎ取った江端。


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ここぞというときにはやはりフェイのリバウンドが日体大に流れをもたらした。


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ゴール下で奮闘した津田。インサイドの一人として2年目の成長が求められる。


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筑波大の激しいディフェンスをかいくぐり、パスを出す田口。


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ルーキーでは唯一出番を得た土居。


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前半の大量リードや味方の好プレーに日体大の応援席も湧いた。


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試合後は互いに健闘を称え合う姿が見られた。



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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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