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2016.11.08 (Tue)
【2016リーグ入替え戦】11/8レポート
大東文化大が2連勝で1部復帰を決定
明治大と江戸川大は第3戦へもつれこむ
入替え戦3日目は一発勝負で結果が出る3−4部入替え戦を含む、6試合が行われた。3−4部間の対戦は、4部3位の文教大が3部10位の東京経済大を下し3部昇格、3部9位の関東学院大は4部4位の千葉大に勝利して3部残留となった。
【神奈川大が2連勝し1年で2部復帰を決める】
2-3部間の第1試合、初戦を勝利したのは3部を1位で通過した神奈川大。連勝なれば1年での2部復帰が叶う。一方の法政大は3戦目に望みをつなぐため、負けられない戦いになった。1Qは神奈川大が当たらず、法政大が先行して15-5。しかし2Qになると神奈川大が勢いを取り戻し、ディフェンスからの速攻も続いて追い上げる。法政大も3Pが入り簡単には追いつかせないが、神奈川大は残り2分、#79山本(3年・F)のミドルシュートで遂に24-25と逆転。法政大はタイムアウトでシューター中心のメンバーに切り替え、#57玉城(2年・PG)が3Pを決めるが、神奈川大も3Pで返し譲らず。最後に速攻がきれいに決まった神奈川大がこのQ25点を稼ぎ、27-30と逆転して前半終了。
勝負の後半、3Q神奈川大は外角のシュートが落ちてくるが、インサイドでファウルをもらい粘って10点のリードに成功。法政大はオフェンスリバウンドが取れず29-51とこのQを2点で終了してしまう。4Q、法政大は選手を細かく入れ替え、ディフェンスでも当たっていくが速い段階でチームファウル5つになり、タイトなディフェンスには出にくくなっていく。神奈川大は残り3分となってコートを全員4年生へと交代させた。#4江上(4年・PG)ほか、各々がシュート決めてベンチも盛り上がる中、44-82で試合終了し、2部への復帰を決めた。一方の法政大は初の3部へと降格となった。
写真:最後は多くの4年生がコートに立った神奈川大。1年での2部復帰となった。
※神奈川大・江上選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【東洋大が最後に明星大を振り切り2部残留】
東洋大が1勝しているこの対戦、立ち上がりは明星大のアウトサイドが好調で先行する形。東洋大は外が入らず、粘ってゴール下で2点を取っていく。明星大は#23川崎(4年・SG)の3Pが続いて逃げるところを、東洋大も#25島崎(4年・SG)の3Pで同点。さらにはターンオーバーからの#25島崎のレイアップで残り4分で逆転に成功。ここから互いにゾーンで守り合いになるが、東洋大の方がより相手のミスを誘うことに成功し、25-18で1Qは東洋大リード。
2Qの立ち上がり、東洋大のシュートが決まらない間に明星大が詰め寄ると、#23川崎が3P、速攻を決めて開始3分に逆転。東洋大は4分で2得点とブレーキがかかってしまう。タイムアウトで悪い流れの修正をはかる東洋大は#10鷲見(4年・C)のゴール下、#11中村(4年・PG)のスティールで同点に戻すが、明星大もゴール下のスペースにボールが通り逆転。この残り4分からは互いに譲らない展開となるが、外角の確率が上がらず、チームファウルで続けてフリースローを与えてしまった東洋大がやや苦しい内容。しかし最後は少し離れたところを押し戻して41-42とビハインドを1点に留めて前半を終えた。
3Qの立ち上がり、明星大は#9望月(3年・F)のジャンパー、バスケットカウントで逃げる。東洋大は打ってはいるが第1戦のように入らず、ターンオーバーから明星大に走られてじりじりと差を広げられる展開に。9点差まで開いたところから互いに得点が止まってしまうが、ディフェンスで粘る東洋大が残り2分でなんとか4点差に押し戻す。しかし明星大は残り1分、#23川崎の3Pなどで再度引き離し、52-57とリードで4Qへ。
4Q、東洋大は開始早々#88山本(4年・PF)の2本のゴール下、ブロックで逆転すると、シーソーゲームで僅差を争うゲームとなる。互いに苦しい中、明星大はファウルトラブルが深刻に。東洋大はプレッシャーディフェンスからターンオーバーを奪い、じりじりと差を広げると、残り2分18秒で7点のリードに成功。明星大はタイムアウトを取って逆転にかけるが、逆にここで東洋大#2山口(4年・SG)のこの日ようやく最初の3Pが沈み、流れは渡さず。リバウンドでも東洋大が支配し、最後は77-67。東洋大が2連勝で2部残留を果たした。
写真上:激しいルーズボール争いが展開された。
写真下:明星大は川崎が5本の3P、ドライブでオフェンス力を発揮。
※東洋大・山本選手、島崎選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【大東文化大が悲願の1部復帰を決める】
2部の大東文化大がまず先勝した、慶應義塾大との第2戦。慶應大は1Qから#7高橋(3年・CF)、#9鳥羽(2年・G)が2ファウルでベンチへ下がらざるを得なくなり、この間に大東大がやすやすと差を広げて1Qは10-28と、第1戦と似たような点差がついた。2Q、慶應大は#18澤近(2年・PF)、#14原(2年・PG)の3Pが入り、ディフェンスでもゾーンを敷いて食い止め、やや追い上げモードだがファウルが込んできてしまう。大東大は#15モッチ(1年・C・桜丘)をコートに戻してゴール下を固めると、#0葛原(3年・SG)の3Pなども沈んで簡単には追いつかせない。さらに#23奥住(2年・SG)の3Pが2連続して決まるなど、大東大が28-49とリードを保って後半へ。
3Qも大東大の勢いは止まらず。次々と3Pが沈み、慶應大を突き放していく。38-77で3Qを終了するが、4Qも大東大は甘さを見せず、ベンチの4年生をコートに送り出したのは残り3分になってから。慶應大は大東大のディフェンスを最後まで割れずに52-104。大東大が3年ぶりに1部への復帰を決めた。
写真:葛原は34分の出場。終始勢いある攻撃を続けた。
※大東文化大・原選手、ビリシベ選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【江戸川大が逃げ切って勝敗はタイ、第3戦に命運を懸ける】
立ち上がりは1勝している明治大リードで入るが江戸川大もすぐに追いついて逆転すると1Qは12-15。2Qもその流れは変わらず、#23保岡(3年・SG)の外も当たり、江戸川大が開始3分で11点のリードに。明治大はタイムアウトで一区切りつけたいところだが、ミスもあって簡単には差が詰まらない。ターンオーバーが続き、江戸川大にアンスポーツマンライクファウルを与えてしまうなど、悪い流れが続く。しかし江戸川大もフィニッシュを決めきれない時間帯が続くと、明治大は#32吉川(3年・SG)、#2齋藤(3年・PG)、#5會田(4年・PG)らのアウトサイドが決まって13点の江戸川大リードは残り2分で5点にまで減少。しかし、最後は#12オウマ(1年・C・明徳義塾)のシュートで7点差にして前半を終えた。
3Q、明治大は3連続ゴールを皮切りに得点を重ねると、#22宮本(3年・PF)、#28今川(2年・SF)のインサイド陣の3Pも決まり、流れを持ってくることに成功。反対に江戸川大は外が決まらず、パスミスも出てしまう。しかし明治大は残り4分で#28今川が4ファウルでベンチに。江戸川大は明治大のディフェンスに苦しみボールもうまく回らない我慢の時間帯の中、終盤になってようやく#23保岡の3P、ジャンパーが沈み点差を1とすると、#12オウマのオフェンスリバウンドで残り1分に逆転。しかしすかさず明治大も逆転し返すところを、次のオフェンスで#12オウマの3Pが沈んだ。これで48-50と江戸川大が再度逆転して3Qを終了。
4Q、明治大は高さで苦戦しリバウンドが取れない。江戸川大はフリースローやブロック、オフェンスリバウンドなどで踏ん張りリードを保っていく。残り2分半、江戸川大は#55平子(4年・SF)の速攻、#1平岩(3年・SG)のフローターなどが決まり、9点のリードに成功。しかし明治大もフリースロー、スティールなどが出て追い上げをはかる。明治大は残り2分、プレスディフェンスを開始。ここからターンオーバーを奪って#2齋藤のジャンパーにつなげて3点差。しかし江戸川大は#23保岡が獲得したフリースローを1本決め、残り1分で点差は4。残り55秒、#22宮本のドライブはリングからこぼれ決まらず。明治大は残り時間21秒からファウルゲームに行くと、残り9.5秒で#5會田の3Pが決まり67-68と1点差に迫った。江戸川大は最後のタイムアウトを取って勝負をかける。しかしゲーム再開のスローインでミスして外にこぼれ、明治ボールになってしまう。明治大はここで最後のタイムアウト。残り7秒でボールは#2齋藤に渡り、放ったシュートはしかし決まらず。残り1.2秒、このリバウンドを押さえて江戸川大が得たフリースローは2本とも落としてしまうが、残り時間で明治大はゴールまで持ち込めない。67-68と1点差で江戸川大が逃げ切り勝利を決め、勝敗を1−1のタイに戻して3戦目につなげた。
写真上:江戸川大・保岡は激しいマークにあいながらもこの試合31点。第1戦は後半におさえられたが、この試合は一貫して決め続けた。
写真下:激しいルーズボール争いも展開された。
「今のディフェンスをもっと強化していって欲しい」
さらなる上位、インカレ出場を後輩に託す
◆#4江上 領(神奈川大・4年・主将・PG)
昨年、入替え戦は3戦目までもつれ込み、最後にわずかな差で破れて3部へ降格。だが、チームには下級生が多かったということもあり、出直しをはかった3部リーグでは元々のディフェンス強化に加え、チームが成長して得点力もアップし、わずか1敗でトップ通過。入替え戦は2連勝で2部復帰を決めた。ゲーム終盤にコートに送り出された主将は2本のシュートとフリースローを決め、学生最後の試合を終えた。自らの責任を果たし、やりきった喜びの溢れる笑顔とともに。
―2部昇格おめでとうございます。今の気持ちを教えてください。
「去年入替え戦で負けてしまって、この1年間悔しい思いをずっと持っていました。練習は去年の倍くらいやってきましたし、チーム内での問題も乗り越えてこの結果につながったので、本当にこれ以上ないくらい嬉しいです」
―最後に3Pも決めて、良い終わり方ができましたね。
「はい。もう最後だったので、パスが回ってきたら思いきり打とうと思っていました」
―入替え戦2戦を振り返ってどうでしたか。
「神大はディフェンスのチームということで、ディフェンスをずっと練習してきました。オフェンスはあまり練習してこなかったです。昨日、今日は外のシュートが全然入らなかったんですけど泥臭いプレーで点を重ねていけたので、ディフェンスからつながるブレイクとか、そういう得点が多くて、神大らしさは出せたんじゃないかなと思います」
―法政大に対してどんな対策をしていましたか。
「法政大学さんは14番の植村君がキーマンだったのでそこはフルディナイで、他のシューターもいるのでしっかりシュートチェック、クローズアウトをやりました。リバウンドもしっかりボックスアウトして取るっていう、シンプルなディフェンスを目指しました」
―昨年とメンバーがあまり変わらない中、今年は昨年とどんなところが違うのでしょうか。
「インサイド以外は去年とメンバーが一緒なんですけど、変わったところはウエイトトレーニングを多く取り入れたことだと思います。体を大きくしたことで、フィジカル面で相手を体力的にも精神的にも追い込めたのかなと」
―ということは、この1年間はディフェンスの強化と体作りを中心にやったということですね。
「そうですね。去年の冬から夏までずっと2部練を続けてきました。とにかく足を作って体を作って、そういう練習がずっと続いていたので辛かったですね」
―後輩たちにはこれからどんなバスケットをしていってほしいですか。
「今持っているディフェンスをもっともっと強化していってほしいなと思います。オフェンス能力は元々あると思うので自分たちの自由にやって、ディフェンスからブレイクでオフェンスにつなげるっていうのを意識してしっかりやっていってほしいです。そうすれば絶対に1部に行けると思いますし、インカレでもいい勝負ができると思うので。僕の代は3部でインカレには出られないで終わりますが、今後是非インカレに出て活躍してほしいです」

神奈川大集合写真

4年生
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「最後に自分らしい体を張ったプレーを見せられた」
自分の持ち味で大事な勝負を勝ちきったことに安堵
◆#88山本大貴(東洋大・4年・主将・PF)
1戦目はリバウンドに行こうとしたところで接触して負傷し、そこから試合出場はなかった。2戦目も前半は良いパフォーマンスができなかったが、最後には奮起。4Qは次々にタフショットを決めて勝利を引き寄せる活躍だった。苦しいことも多かった最後のリーグ戦だったが、2部残留を果たし、次世代へと東洋大のバスケットボールをつないだ。
―この2戦を振り返って。
「個人的には昨日怪我をしてしまって出られませんでした。今日は気合を入れていこうとしていたんですが、3Qまでは本当に空回りしていて一つもいいところを出せませんでした。4Qに目さんに『最後だぞ』と言われて、そこで最後に出せたのは良かったと思います」
―3Qまでの空回りは気持ち的に集中できなかったのでしょうか?
「やってやるぞという気持ちは持っていたんですけど、ちょっと気合が入りすぎたんだと思います。この試合で終われた自分も引退だし、気持ちが入りすぎていたんだと思います」
―4年生全員が今日はなかなかいいところが出ませんでしたけど、そういうことの影響があったのかもですね。
「そうですね。最初はタケ(#2山口)もちょっと試合に集中できていなかったかもしれません。でも最後に4年生が一丸になってやれて、それは良かったです」
―第1戦を勝って、やや余裕はありましたか?
「でも第1戦も前半は競っていて、4Qで離せたぐらいだったので、油断はなかったですけど、負けられないということの気負いが大きかったです。リーグ戦中もずっと負けられない、負けられないと言っていて空回りしてしまったので、それを今回は途中から修正できました」
―山本選手の4Q最初の2本のシュートから、流れもグッと引き寄せましたね。
「そこは結構大きかったと思います。ディフェンスもそこから足が動くようになったので、そこが変わり目でした。正直途中7点、9点離されたときにはうちはなかなか巻き返せないので3戦目のこともちらっと考えたんですけど、巻き返せたので良かったです」
―苦しいシーズンだったと思いますが、今年は主将という立場でどのようにチームをまとめることを意識していましたか?
「自分は個人的にはそんなに技術はないので、体を張ったり、声を出したりそういう面でチームを引っ張っていこうかなと考えていました。今日も4Qだけですけど、最後に体を張ったプレーを見せられたかなと思います。最後の最後でやれました」
―今年の東洋大は4年生のチームで、最後はその力で勝てたとも思うんですが、仲間はどんな存在ですか?
「タケと晃太郎(#11中村)は1年生の頃から試合で使ってもらっていて、練習中から頼りになる存在でした。あと塚原だったり、島崎だったり、鷲見なんかも3年目にしてやっと試合で一緒にやれるようになって嬉しかったです。中でもタケと晃太郎には本当に感謝をしています。ずっと一緒にやってきたし、特に晃太郎とは小学生からずっと一緒にやってきたので、これで終わりなんだなという気持ちですね」
―最後の試合に一つになって戦えたというのは、では良かったなと?
「ポジティブに考えるようにはしていました。最後に代々木でやれるし、後輩たちも代々木が経験できるからいいだろうと。それで勝てて良かったです」
―来年、また後輩に頑張ってもらわなければですが、どういう風にやって欲しいですか?
「自分たちは1年生から出ていた3人が主体でした。この下はいい意味で色がありません。岩淵だったり(#29)、平だったり(#33)2年だと杉田、川上(#30)がいるので、誰が中心になってもいいんじゃないかなと。個人的にはブチ(岩渕)には頑張って欲しいんですけど。でも誰がやってもいいし、結構期待はしています。自分たちよりもいい成績を残して欲しいですね
―大学4年間での成長や得られたものは?
「高校時代は普通にリバウンドを取れていましたが、大学では難しい。体の違いやサイズを感じます。外からのプレーを意識したり、高校のときにはできなかったプレーができるようになりました。4年目には主将としてチームをまとめさせてもらったので、今後の社会で生かせる機会がたくさんあると思います。そういう面では目さんに感謝したいと思います」
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「出られなかったときも為になることがたくさんあった」
Bチームから努力の積み重ねで得た成長
◆#25島崎 修(東洋大・4年・SG)
鋭いドライブを何度も決め、苦しいところで得点を重ねた。アウトサイドが入っていない時間帯も、島崎のこのプレーが活路を切り開いた。
Bチームから出発し、試合に出られるようになってきたのは上級生になってきてから。しかし下積み時代に得られたものも多いと振り返った。今年はリーグ戦で苦しい戦いが続いたが、それでも積極的に攻める姿勢は失われなかった。2部残留の仕事を果たし、もっと上の目標を後輩たちに託す。
―2部残留となりました。今の気持ちを教えてください。
「リーグ戦では負けが込んですごく苦しいシーズンだったんですけど、こうやって最後笑って終わることができて、本当に良かったなと思います」
―入替え戦2戦を振り返って。
「コートに出た人出た人、ディフェンスの意識が本当に高くて、ルーズボールやオフェンス・ディフェンスリバウンドを全員で取りに行っていました。みんな思い切りよくシュートも打てていましたし、そういうところが勝ちにつながったのかなと思います。全員で守って全員で攻めた試合でしたね」
―明星大のどんなところに注意していましたか。
「1対1が多いチームということで、がむしゃらに攻めてくるし、ディフェンスの間合いが空いたらすぐ3Pを打ってくるチームっていうのが分かっていました。抑えどころは分かっていたので、そういった点を意識して戦っていました」
―リーグ戦の悪い流れ・雰囲気をどう切り替えましたか。
「負けが込んでいたときとかは、練習でミーティングの場を多く設けたり、どこが悪かったのか、どこを修正しなきゃいけないのかをみんなで話し合ったりして、なんとか崩れることなく戦い抜けたのが良かったかなと思います」
―リーグ戦の連敗していたあの期間は辛かったですよね。
「はい。11連敗していたときは、どう戦ってどう勝てばいいのかが全然分からなかったので、すごく辛かったです」
―リーグ戦から入替え戦までの短い期間では、どんなところを重点的に練習していましたか。
「ディフェンスですね。ディナイだったりボックスアウトだったり、当たり前のことをみんなでより意識してたくさん練習してきました」
―東洋大での4年間を振り返ってどうでしたか。
「一般入試で入ってきたのでBチームから始まって、1、2年生のときは試合には全く出ていませんでした。でもBチームでの練習は試合に出られないときでも為になることがたくさんあって、そういった積み重ねのおかげで3、4年生になってから試合に出られるようになったのだと思います。本当に監督やスタッフ陣、メンバー、応援してくださった方たちには感謝しています」
―後輩たちへのメッセージをお願いします。
「今シーズンを通して4年生から学んだこととか、見えた課題がたくさんあったと思います。そういった経験を活かして、目標である1部リーグ昇格とインカレ出場を目標に日々頑張ってほしいですし、今試合に出られていない人やBチームにいる人たちがもっと頑張って這い上がってきて、試合で活躍してほしいなと思っています」

東洋大集合写真

4年生
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「チームに貢献できればそれが一番」
伸び盛りのチームを後ろから支える大事な役目を果たす
◆#32原 幸二朗(大東文化大・4年・SF)
大東大の4年生はいずれもベンチから出場してチームを支える役目を果たしているが、原もその一人。自分のプレーよりもチームの勝利を優先し、伸び盛りの後輩をカバーする形でチームをまとめている。能力が高く、伸び盛りの後輩のためにそうした貢献ができるのが嬉しくもあると言う。
入れ替え戦2戦目は、母校である都立高島高校のバスケット部員も訪れ、声援を送っていた。大学のトップを目指す姿が、後輩たちにも良い影響をきっと与えたはずだ。次は全国の舞台で戦う姿をぜひとも伝えて欲しい。
―昇格してお気持ちは。
「すごく嬉しいですね。自分たちはメインでコートには出ませんが、後輩たちがすごく強いので、その後輩たちが来年一番上のリーグでプレーできるのは良かったなと思います」
―去年と今年のチームの違いはどう感じますか?
「後輩が力をつけたことですね。元々いた自分たちのポジションを後輩が脅かしたし、そこで切磋琢磨したので一人ひとり能力も上がったし、チーム力も向上しました。後輩の伸びが一番大きな変化で勝った要因だと思います」
―ビリシベ選手が後ろに上級生が居てくれたから、という話をしていました。サポートを心がけたり?
「そんなことまでする実力はないですが、そう言ってくれることは本当に嬉しいですね。そうやって試合に出ている彼らが気持ちよくプレーできれば、後から出ていくメンバーもすごくいいと思うし、一つでもチーム貢献できていればそれで十分ですね」
―自分としてもう少し試合に出たいというのはありますか?
「少しはありますが、自分はバスケを続けずに教員になるので、後輩にいい経験を積ませられればいいと思っています。チームに貢献するのが一番です」
―原選手は都立高島高校出身、今日も後輩が応援に来てくれましたね。都立の中堅校から大東大で試合に出るというのは、どんな感覚ですか?
「自分は有名校ではないのですが、大東大はトップクラスでやってきて自信に満ちあふれていて、能力の高い選手ばかりです。その中で自分がどれだけできるんだろというチャレンジ精神とか、自分が月バスに載っていた選手相手と試合をして少しでも勝っているところが嬉しいので、それをモチベーションとしてやっています」
―でも大東大でやってきたことで自信もついたのでは?
「多分。バスケットボールが好きで、オフでもいろんなところでバスケットボールをしていました。それのおかげで伸びたというのはあると思います」
―次は2週間後のインカレですね。残りの時間をどうやっていきたいですか?
「練習期間としては1週間しかないと思うので、その中でチームを固めていけるかだと思います。バラバラになってしまうこともあるかもしれませんが、自分や花井が先頭となって引っ張って、インカレの初戦から臨んでいきたいと思います」
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「先輩がいてくれるから思い切りやれる」
伸び盛りの下級生が大きく成長したこの1年
◆#91ビリシベ実会(大東文化大・2年・PF)
今年はスタメンとして試合に出場。センターのモッチとともに、大東大のインサイドで重要な役割を果たした。幅のある体格は昨年より厚みを増して見えて頼もしく、さらには3ポイントシュートまでプレー幅を広げたこのビリシベの成長は、大東大にとっても大きなものだっただろう。のびのびプレーできたのは先輩がベンチに控えていてくれたから、という謙遜もあるいは事実だ。ここ数年で増した選手層の厚みもまた、下級生が成長する土壌になっていることは間違いない。
―昇格しての今の気持ちは。
「入学したときに2部で、みんなで1部に上がろうと言っていて、昨年はそこまで行けませんでした。今年は試合に自分が出場して、昇格できて嬉しいです」
―去年も少し出場していましたが、今年は安定して活躍できましたね。
「去年は活躍するというか、ちょっと出て最後の時間つぶしみたいなことが多かったんですが。山岸さん(#56)とか原さん(#32)が僕がダメでも安定したプレーでカバーしてくれます。自分はそれでガーッとやれます。助けてくれる人がいるからですね」
―インサイドプレーも力強くなりましたが、アウトサイドも打つようになりましたね。今日も3Pが入りました。
「モッチ(#15)が入ってきて、自分は元々リバウンドが得意でしたが、今はあいつと一緒に出ているときに自分が行き過ぎるのもバランスが悪くなるし、良くないかなと思っています。最近は簡単に跳ねたリバウンドはあいつに任せていて、あいつのいないところに落ちてきたときは思い切り絡んで、そのおかげで外のプレーにも絡むようになりました」
―元々外のシュートはどうだったんですか?
「3Pが大学に入ってから打つようになりました。決まって良かったです」
―昨年と今年のチームの違いは、下級生としてどう感じますか?
「去年は4年生がずっと試合に出ていて、あまり交代が充実していませんでした。今は最初に下級生スタメンで出してもらって、その後ろに上級生が控えています。それで僕らはメンバーが変わっても力が落ちないし、むしろ僕らが思い切りやって、それでダメなら落ち着いた原さんとかが建て直してくれます。そういう意味で、僕らが思い切りやれる点が大きく違うかなと思います。控えが充実してきましたね」
―花井選手(#65)はこの昇格は通過点だと言っていましたが、みんなそういう気持ちですか?
「2部で全勝して、入替えも勝てました。ここからインカレも頑張りたいです」

大東文化大集合写真

4年生
明治大と江戸川大は第3戦へもつれこむ
入替え戦3日目は一発勝負で結果が出る3−4部入替え戦を含む、6試合が行われた。3−4部間の対戦は、4部3位の文教大が3部10位の東京経済大を下し3部昇格、3部9位の関東学院大は4部4位の千葉大に勝利して3部残留となった。
【神奈川大が2連勝し1年で2部復帰を決める】

勝負の後半、3Q神奈川大は外角のシュートが落ちてくるが、インサイドでファウルをもらい粘って10点のリードに成功。法政大はオフェンスリバウンドが取れず29-51とこのQを2点で終了してしまう。4Q、法政大は選手を細かく入れ替え、ディフェンスでも当たっていくが速い段階でチームファウル5つになり、タイトなディフェンスには出にくくなっていく。神奈川大は残り3分となってコートを全員4年生へと交代させた。#4江上(4年・PG)ほか、各々がシュート決めてベンチも盛り上がる中、44-82で試合終了し、2部への復帰を決めた。一方の法政大は初の3部へと降格となった。
写真:最後は多くの4年生がコートに立った神奈川大。1年での2部復帰となった。
※神奈川大・江上選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【東洋大が最後に明星大を振り切り2部残留】

2Qの立ち上がり、東洋大のシュートが決まらない間に明星大が詰め寄ると、#23川崎が3P、速攻を決めて開始3分に逆転。東洋大は4分で2得点とブレーキがかかってしまう。タイムアウトで悪い流れの修正をはかる東洋大は#10鷲見(4年・C)のゴール下、#11中村(4年・PG)のスティールで同点に戻すが、明星大もゴール下のスペースにボールが通り逆転。この残り4分からは互いに譲らない展開となるが、外角の確率が上がらず、チームファウルで続けてフリースローを与えてしまった東洋大がやや苦しい内容。しかし最後は少し離れたところを押し戻して41-42とビハインドを1点に留めて前半を終えた。
3Qの立ち上がり、明星大は#9望月(3年・F)のジャンパー、バスケットカウントで逃げる。東洋大は打ってはいるが第1戦のように入らず、ターンオーバーから明星大に走られてじりじりと差を広げられる展開に。9点差まで開いたところから互いに得点が止まってしまうが、ディフェンスで粘る東洋大が残り2分でなんとか4点差に押し戻す。しかし明星大は残り1分、#23川崎の3Pなどで再度引き離し、52-57とリードで4Qへ。

写真上:激しいルーズボール争いが展開された。
写真下:明星大は川崎が5本の3P、ドライブでオフェンス力を発揮。
※東洋大・山本選手、島崎選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【大東文化大が悲願の1部復帰を決める】

3Qも大東大の勢いは止まらず。次々と3Pが沈み、慶應大を突き放していく。38-77で3Qを終了するが、4Qも大東大は甘さを見せず、ベンチの4年生をコートに送り出したのは残り3分になってから。慶應大は大東大のディフェンスを最後まで割れずに52-104。大東大が3年ぶりに1部への復帰を決めた。
写真:葛原は34分の出場。終始勢いある攻撃を続けた。
※大東文化大・原選手、ビリシベ選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【江戸川大が逃げ切って勝敗はタイ、第3戦に命運を懸ける】

3Q、明治大は3連続ゴールを皮切りに得点を重ねると、#22宮本(3年・PF)、#28今川(2年・SF)のインサイド陣の3Pも決まり、流れを持ってくることに成功。反対に江戸川大は外が決まらず、パスミスも出てしまう。しかし明治大は残り4分で#28今川が4ファウルでベンチに。江戸川大は明治大のディフェンスに苦しみボールもうまく回らない我慢の時間帯の中、終盤になってようやく#23保岡の3P、ジャンパーが沈み点差を1とすると、#12オウマのオフェンスリバウンドで残り1分に逆転。しかしすかさず明治大も逆転し返すところを、次のオフェンスで#12オウマの3Pが沈んだ。これで48-50と江戸川大が再度逆転して3Qを終了。

写真上:江戸川大・保岡は激しいマークにあいながらもこの試合31点。第1戦は後半におさえられたが、この試合は一貫して決め続けた。
写真下:激しいルーズボール争いも展開された。
[続きを読む]
【INTERVIEW】「今のディフェンスをもっと強化していって欲しい」
さらなる上位、インカレ出場を後輩に託す
◆#4江上 領(神奈川大・4年・主将・PG)

―2部昇格おめでとうございます。今の気持ちを教えてください。
「去年入替え戦で負けてしまって、この1年間悔しい思いをずっと持っていました。練習は去年の倍くらいやってきましたし、チーム内での問題も乗り越えてこの結果につながったので、本当にこれ以上ないくらい嬉しいです」
―最後に3Pも決めて、良い終わり方ができましたね。
「はい。もう最後だったので、パスが回ってきたら思いきり打とうと思っていました」
―入替え戦2戦を振り返ってどうでしたか。
「神大はディフェンスのチームということで、ディフェンスをずっと練習してきました。オフェンスはあまり練習してこなかったです。昨日、今日は外のシュートが全然入らなかったんですけど泥臭いプレーで点を重ねていけたので、ディフェンスからつながるブレイクとか、そういう得点が多くて、神大らしさは出せたんじゃないかなと思います」
―法政大に対してどんな対策をしていましたか。
「法政大学さんは14番の植村君がキーマンだったのでそこはフルディナイで、他のシューターもいるのでしっかりシュートチェック、クローズアウトをやりました。リバウンドもしっかりボックスアウトして取るっていう、シンプルなディフェンスを目指しました」
―昨年とメンバーがあまり変わらない中、今年は昨年とどんなところが違うのでしょうか。
「インサイド以外は去年とメンバーが一緒なんですけど、変わったところはウエイトトレーニングを多く取り入れたことだと思います。体を大きくしたことで、フィジカル面で相手を体力的にも精神的にも追い込めたのかなと」
―ということは、この1年間はディフェンスの強化と体作りを中心にやったということですね。
「そうですね。去年の冬から夏までずっと2部練を続けてきました。とにかく足を作って体を作って、そういう練習がずっと続いていたので辛かったですね」
―後輩たちにはこれからどんなバスケットをしていってほしいですか。
「今持っているディフェンスをもっともっと強化していってほしいなと思います。オフェンス能力は元々あると思うので自分たちの自由にやって、ディフェンスからブレイクでオフェンスにつなげるっていうのを意識してしっかりやっていってほしいです。そうすれば絶対に1部に行けると思いますし、インカレでもいい勝負ができると思うので。僕の代は3部でインカレには出られないで終わりますが、今後是非インカレに出て活躍してほしいです」

神奈川大集合写真

4年生
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「最後に自分らしい体を張ったプレーを見せられた」
自分の持ち味で大事な勝負を勝ちきったことに安堵
◆#88山本大貴(東洋大・4年・主将・PF)

―この2戦を振り返って。
「個人的には昨日怪我をしてしまって出られませんでした。今日は気合を入れていこうとしていたんですが、3Qまでは本当に空回りしていて一つもいいところを出せませんでした。4Qに目さんに『最後だぞ』と言われて、そこで最後に出せたのは良かったと思います」
―3Qまでの空回りは気持ち的に集中できなかったのでしょうか?
「やってやるぞという気持ちは持っていたんですけど、ちょっと気合が入りすぎたんだと思います。この試合で終われた自分も引退だし、気持ちが入りすぎていたんだと思います」
―4年生全員が今日はなかなかいいところが出ませんでしたけど、そういうことの影響があったのかもですね。
「そうですね。最初はタケ(#2山口)もちょっと試合に集中できていなかったかもしれません。でも最後に4年生が一丸になってやれて、それは良かったです」
―第1戦を勝って、やや余裕はありましたか?
「でも第1戦も前半は競っていて、4Qで離せたぐらいだったので、油断はなかったですけど、負けられないということの気負いが大きかったです。リーグ戦中もずっと負けられない、負けられないと言っていて空回りしてしまったので、それを今回は途中から修正できました」
―山本選手の4Q最初の2本のシュートから、流れもグッと引き寄せましたね。
「そこは結構大きかったと思います。ディフェンスもそこから足が動くようになったので、そこが変わり目でした。正直途中7点、9点離されたときにはうちはなかなか巻き返せないので3戦目のこともちらっと考えたんですけど、巻き返せたので良かったです」
―苦しいシーズンだったと思いますが、今年は主将という立場でどのようにチームをまとめることを意識していましたか?
「自分は個人的にはそんなに技術はないので、体を張ったり、声を出したりそういう面でチームを引っ張っていこうかなと考えていました。今日も4Qだけですけど、最後に体を張ったプレーを見せられたかなと思います。最後の最後でやれました」
―今年の東洋大は4年生のチームで、最後はその力で勝てたとも思うんですが、仲間はどんな存在ですか?
「タケと晃太郎(#11中村)は1年生の頃から試合で使ってもらっていて、練習中から頼りになる存在でした。あと塚原だったり、島崎だったり、鷲見なんかも3年目にしてやっと試合で一緒にやれるようになって嬉しかったです。中でもタケと晃太郎には本当に感謝をしています。ずっと一緒にやってきたし、特に晃太郎とは小学生からずっと一緒にやってきたので、これで終わりなんだなという気持ちですね」
―最後の試合に一つになって戦えたというのは、では良かったなと?
「ポジティブに考えるようにはしていました。最後に代々木でやれるし、後輩たちも代々木が経験できるからいいだろうと。それで勝てて良かったです」
―来年、また後輩に頑張ってもらわなければですが、どういう風にやって欲しいですか?
「自分たちは1年生から出ていた3人が主体でした。この下はいい意味で色がありません。岩淵だったり(#29)、平だったり(#33)2年だと杉田、川上(#30)がいるので、誰が中心になってもいいんじゃないかなと。個人的にはブチ(岩渕)には頑張って欲しいんですけど。でも誰がやってもいいし、結構期待はしています。自分たちよりもいい成績を残して欲しいですね
―大学4年間での成長や得られたものは?
「高校時代は普通にリバウンドを取れていましたが、大学では難しい。体の違いやサイズを感じます。外からのプレーを意識したり、高校のときにはできなかったプレーができるようになりました。4年目には主将としてチームをまとめさせてもらったので、今後の社会で生かせる機会がたくさんあると思います。そういう面では目さんに感謝したいと思います」
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「出られなかったときも為になることがたくさんあった」
Bチームから努力の積み重ねで得た成長
◆#25島崎 修(東洋大・4年・SG)

Bチームから出発し、試合に出られるようになってきたのは上級生になってきてから。しかし下積み時代に得られたものも多いと振り返った。今年はリーグ戦で苦しい戦いが続いたが、それでも積極的に攻める姿勢は失われなかった。2部残留の仕事を果たし、もっと上の目標を後輩たちに託す。
―2部残留となりました。今の気持ちを教えてください。
「リーグ戦では負けが込んですごく苦しいシーズンだったんですけど、こうやって最後笑って終わることができて、本当に良かったなと思います」
―入替え戦2戦を振り返って。
「コートに出た人出た人、ディフェンスの意識が本当に高くて、ルーズボールやオフェンス・ディフェンスリバウンドを全員で取りに行っていました。みんな思い切りよくシュートも打てていましたし、そういうところが勝ちにつながったのかなと思います。全員で守って全員で攻めた試合でしたね」
―明星大のどんなところに注意していましたか。
「1対1が多いチームということで、がむしゃらに攻めてくるし、ディフェンスの間合いが空いたらすぐ3Pを打ってくるチームっていうのが分かっていました。抑えどころは分かっていたので、そういった点を意識して戦っていました」
―リーグ戦の悪い流れ・雰囲気をどう切り替えましたか。
「負けが込んでいたときとかは、練習でミーティングの場を多く設けたり、どこが悪かったのか、どこを修正しなきゃいけないのかをみんなで話し合ったりして、なんとか崩れることなく戦い抜けたのが良かったかなと思います」
―リーグ戦の連敗していたあの期間は辛かったですよね。
「はい。11連敗していたときは、どう戦ってどう勝てばいいのかが全然分からなかったので、すごく辛かったです」
―リーグ戦から入替え戦までの短い期間では、どんなところを重点的に練習していましたか。
「ディフェンスですね。ディナイだったりボックスアウトだったり、当たり前のことをみんなでより意識してたくさん練習してきました」
―東洋大での4年間を振り返ってどうでしたか。
「一般入試で入ってきたのでBチームから始まって、1、2年生のときは試合には全く出ていませんでした。でもBチームでの練習は試合に出られないときでも為になることがたくさんあって、そういった積み重ねのおかげで3、4年生になってから試合に出られるようになったのだと思います。本当に監督やスタッフ陣、メンバー、応援してくださった方たちには感謝しています」
―後輩たちへのメッセージをお願いします。
「今シーズンを通して4年生から学んだこととか、見えた課題がたくさんあったと思います。そういった経験を活かして、目標である1部リーグ昇格とインカレ出場を目標に日々頑張ってほしいですし、今試合に出られていない人やBチームにいる人たちがもっと頑張って這い上がってきて、試合で活躍してほしいなと思っています」

東洋大集合写真

4年生
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「チームに貢献できればそれが一番」
伸び盛りのチームを後ろから支える大事な役目を果たす
◆#32原 幸二朗(大東文化大・4年・SF)

入れ替え戦2戦目は、母校である都立高島高校のバスケット部員も訪れ、声援を送っていた。大学のトップを目指す姿が、後輩たちにも良い影響をきっと与えたはずだ。次は全国の舞台で戦う姿をぜひとも伝えて欲しい。
―昇格してお気持ちは。
「すごく嬉しいですね。自分たちはメインでコートには出ませんが、後輩たちがすごく強いので、その後輩たちが来年一番上のリーグでプレーできるのは良かったなと思います」
―去年と今年のチームの違いはどう感じますか?
「後輩が力をつけたことですね。元々いた自分たちのポジションを後輩が脅かしたし、そこで切磋琢磨したので一人ひとり能力も上がったし、チーム力も向上しました。後輩の伸びが一番大きな変化で勝った要因だと思います」
―ビリシベ選手が後ろに上級生が居てくれたから、という話をしていました。サポートを心がけたり?
「そんなことまでする実力はないですが、そう言ってくれることは本当に嬉しいですね。そうやって試合に出ている彼らが気持ちよくプレーできれば、後から出ていくメンバーもすごくいいと思うし、一つでもチーム貢献できていればそれで十分ですね」
―自分としてもう少し試合に出たいというのはありますか?
「少しはありますが、自分はバスケを続けずに教員になるので、後輩にいい経験を積ませられればいいと思っています。チームに貢献するのが一番です」
―原選手は都立高島高校出身、今日も後輩が応援に来てくれましたね。都立の中堅校から大東大で試合に出るというのは、どんな感覚ですか?
「自分は有名校ではないのですが、大東大はトップクラスでやってきて自信に満ちあふれていて、能力の高い選手ばかりです。その中で自分がどれだけできるんだろというチャレンジ精神とか、自分が月バスに載っていた選手相手と試合をして少しでも勝っているところが嬉しいので、それをモチベーションとしてやっています」
―でも大東大でやってきたことで自信もついたのでは?
「多分。バスケットボールが好きで、オフでもいろんなところでバスケットボールをしていました。それのおかげで伸びたというのはあると思います」
―次は2週間後のインカレですね。残りの時間をどうやっていきたいですか?
「練習期間としては1週間しかないと思うので、その中でチームを固めていけるかだと思います。バラバラになってしまうこともあるかもしれませんが、自分や花井が先頭となって引っ張って、インカレの初戦から臨んでいきたいと思います」
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「先輩がいてくれるから思い切りやれる」
伸び盛りの下級生が大きく成長したこの1年
◆#91ビリシベ実会(大東文化大・2年・PF)

―昇格しての今の気持ちは。
「入学したときに2部で、みんなで1部に上がろうと言っていて、昨年はそこまで行けませんでした。今年は試合に自分が出場して、昇格できて嬉しいです」
―去年も少し出場していましたが、今年は安定して活躍できましたね。
「去年は活躍するというか、ちょっと出て最後の時間つぶしみたいなことが多かったんですが。山岸さん(#56)とか原さん(#32)が僕がダメでも安定したプレーでカバーしてくれます。自分はそれでガーッとやれます。助けてくれる人がいるからですね」
―インサイドプレーも力強くなりましたが、アウトサイドも打つようになりましたね。今日も3Pが入りました。
「モッチ(#15)が入ってきて、自分は元々リバウンドが得意でしたが、今はあいつと一緒に出ているときに自分が行き過ぎるのもバランスが悪くなるし、良くないかなと思っています。最近は簡単に跳ねたリバウンドはあいつに任せていて、あいつのいないところに落ちてきたときは思い切り絡んで、そのおかげで外のプレーにも絡むようになりました」
―元々外のシュートはどうだったんですか?
「3Pが大学に入ってから打つようになりました。決まって良かったです」
―昨年と今年のチームの違いは、下級生としてどう感じますか?
「去年は4年生がずっと試合に出ていて、あまり交代が充実していませんでした。今は最初に下級生スタメンで出してもらって、その後ろに上級生が控えています。それで僕らはメンバーが変わっても力が落ちないし、むしろ僕らが思い切りやって、それでダメなら落ち着いた原さんとかが建て直してくれます。そういう意味で、僕らが思い切りやれる点が大きく違うかなと思います。控えが充実してきましたね」
―花井選手(#65)はこの昇格は通過点だと言っていましたが、みんなそういう気持ちですか?
「2部で全勝して、入替えも勝てました。ここからインカレも頑張りたいです」

大東文化大集合写真

4年生
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