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2016.10.30 (Sun)
【2016リーグ2部】10/30 江戸川大VS立教大(第18戦)
江戸川大、14勝目を挙げて初の1-2部入替戦へ
立教大も2部の舞台を後輩に残す
前日の第17戦で3敗の中央大が敗れたことにより、4敗の江戸川大はこの試合に勝ち、かつ後の第5試合で中央大が敗れれば1-2部入替戦とインカレ出場が決まる状況となった(星が並んだ場合は中央大が上回る)。そのせいか、立ち上がりは硬さが目立つ。一方の立教大は、前日の試合でスタートに復帰した#5三上(4年・SG)でなく今日は#11武田(3年・SG)を先にコートに送り出す。その武田が果敢に速攻やジャンプシュートを打っていき、チームを盛り立てた。1Q5分、13-13から江戸川大が2本の速攻でやっと抜け出したかと思われたが、フリースローを2投揃えられない。その間に立教大#14望月(4年・SG)が3Pを決めて19-20と逆転。この2人が得点を引っ張った立教大が22-28と先行して1Qを終えた。
2Q、江戸川大は#23保岡(3年・SG)の1on1や#44納富(3年・C)の合わせでじわじわ追い上げる。だがバスケットカウントのフリースローが決まらず、逆転できたのは残り5分。リバウンドを速攻につなげて36-35とすると、オフェンスでもリバウンドに粘る。要所で#55平子(4年・SF)の3Pも決まりリードを広げていくが、立教大も#17西村(4年・SG)が3Pを帰して43-38とついていく。
3Q、江戸川大の3Pが高確率で決まる。さらに#23保岡が続けてバスケットカウントを奪い、差は2桁に。残り4分、60-46でタイムアウトを取った立教大は、このQ途中からコートに入った#5三上が3Pを沈め、追撃といきたかったがなかなかインサイドに入り込めず、69-49と逆に点差を広げられてしまう。
4Q、立教大は#4森川(4年・PG)がリバウンドやルーズボールに飛び込み気迫を見せる。しかしチーム全体で3Pの確率が上がらず、残り4分77-56と点差は変わらない。ここから両チームとも4年生をコートに送り出していく。立教大#16石川(4年・SG)、江戸川大#9前田(4年・SG)らがシュートを決めて声援に応え、85-70と点差は開いたがすがすがしい空気で試合終了を迎えた。
立教大はくしくも昨年と同じ7勝11敗の6位。三上がリーグ戦前に負傷し長期欠場したため望月&三上のWエース体勢は叶わなかったものの、同じポジションの#11武田、スタートを務めあげた#6吉田ら3年生以下の成長が見られた。上位進出という次のステップは後輩たちに託す。また森川は3年連続アシスト王を達成した。
江戸川大は1990年の創部以来初の1-2部入替戦とインカレに挑む。これからは何もかも未知のステージだからこそ、行けるところまで突き進んでしまいたいところ。江戸川大らしい堅守速攻、そして2部得点王&3P王のエース保岡がどこまで通用するか。観る者を楽しませてほしい。
写真上:シューターぶりを発揮した立教大・西村。
写真下:江戸川大は佐相ら多くの4年生をコートに立たせた。
※江戸川大・平子選手のコメント、立教大・三上選手のインタビュー、集合写真は「続きを読む」へ。
「目標にしていた入替え戦に、チャレンジャー精神で向かう」
◆#55平子亮太(江戸川大・4年・主将・SF)
「昨日、国士舘が中央に勝って僕たちに入替戦とインカレ出場のチャンスがめぐってきたことで、やはり緊張してしまい立ち上がりはよくなかったですが、自分たちはディフェンスのチームなのでディフェンスからリズムをつくろうと仕切り直しました。苦しい時間帯でもディフェンスからというスタンスを徹底できたからこそ、リーグを通してチームが成長できました。
入替え戦とインカレに出場できる2位に目標を置いて、このリーグを戦ってきました。2部に上がってからの3年間はなかなか勝てなかったのですが、今年は連勝もできてチーム状況もすごくいいです。それはスタッフ陣との会話だったり、B~Dチームのメンバーとのコミュニケーションだったりを重ねて、一致団結できたのがいちばん大きいのかなと思います。
来週の入替え戦は目標にしていた舞台なので、自分たちが積み重ねてきたものをチームで徹底して、チャレンジャー精神で向かっていきたい。今チームはいい状態ですが、当日までにさらにいい状態に持ってききます」

江戸川大集合写真。前列の2人は2015年の集合写真と同じポーズ。

江戸川大集合写真。
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「自分が決めたら盛り上がってくれる仲間がいる」
すがすがしい気持ちで4年間を終える
◆#5三上健人(立教大・4年・SG)
ポイントゲッターの一人として期待されていたが、開幕直前にケガに見舞われた今リーグ。復帰できたのはリーグ終盤になってから。最終戦の前半はベンチから見守った。#4森川と「出たい」「出ろよ」というやり取りがあり、3Qは仲間とともにコートへ。得意の3Pシュートを1本決めてみせた。4Qは同級生がシュートを決める度に弾けるような笑顔を披露。コートに立つ時間は短くとも、三上らしさ、そして立教大らしさは充分に印象づけた。
―リーグ最終戦を振り返って。すでに順位は確定していましたが、気合が入っていましたね。
「最後の試合ですし、せっかくなら勝ったほうが楽しいと話して試合に入りました。僕は前半は出場しなかったのですが、皆実践できていたと思います。ベンチも盛り上がっていました」
―3Qにコートに立った際は、どんなことを意識しましたか?
「実は、昨日はスタートで使ってもらえたので今日も前半から出られるかなと思ったのですが、出られず、ハーフタイムに陸(#4森川)と話して、何とか出してもらえました。シュートを決めたのは1本だけとはいえ、1本でも決めるのと決めないのとでは全然違います。決めたら皆が盛り上がってくれる、そういう喜びを実感しました」
―終盤は同級生の活躍に対して、盛り上げ返すような形でしたね。
「何て言うんだろう、感動して泣きそうとかそういうわけではないのですが、本当に嬉しいの一言でした。見ていてとても楽しかったです」
―今リーグはケガによりほとんどの試合で外から見る立場になりましたが、どんな心境でしたか?
「正直、最初の頃は本当に辛かったです。でも、絶対最後は試合に出たいという思いがありました。それまで自分にできることは何かと考えたとき、やはり試合に出るメンバー、これまであまり出ていなかった同じポジションの武田(#11)とかに、教えるというほどではないですが支えることだと。それで少しでも多く勝てれば下の入替え戦を回避できるし、自分が出る可能性も広がると考えて頑張りました」
―同じ4年生で長くコートに立つ森川選手(#4)、望月選手(#14)は、三上選手の分も、というようなことを言っていました。
「ケガをしてしまった瞬間、1番は本当にその2人に申し訳なかったですね。ただ2人からは『おまえのために頑張るから』とか特に言われたりはないんですよ。2人ともそういうのを言うタイプじゃなくて。でも、見ていれば充分わかるくらい頑張ってくれて、本当に感謝しています」
―昨年のリーグ最終戦は涙を浮かべていましたが、今の心境はそのときとは違いますか?
「すがすがしい感じです。去年は、一つ上の先輩たちがすごく仲よくしてくれて、残されるのが寂しいという感覚がありました。今年ももちろん寂しいのはありますが、それよりもやりきれたかな、と思います」
―立教大で4年間バスケをやって得たもの、よかったなと思うことを教えてください。
「最初はなんで立教なの、とかもっと上に行けたんじゃない、とか言われたこともありました(※1)。でも、リーグ最後、昨日や今日の試合のように自分が出たら盛り上がってくれる仲間だったり先輩だったり父兄の方だったり、そういう存在を得られたというのが立教に入って本当によかったことです」
※1:高校3年時のウインターカップはベスト4、得点ランキングではバンバ(現拓殖大)、渡邊雄太(現ジョージ・ワシントン大)に次ぐ3位と活躍を見せた。

ねぎらい合う立教大の4年生たち。

三上の慕う卒業生も応援に駆けつけた。

立教大集合写真。
立教大も2部の舞台を後輩に残す

2Q、江戸川大は#23保岡(3年・SG)の1on1や#44納富(3年・C)の合わせでじわじわ追い上げる。だがバスケットカウントのフリースローが決まらず、逆転できたのは残り5分。リバウンドを速攻につなげて36-35とすると、オフェンスでもリバウンドに粘る。要所で#55平子(4年・SF)の3Pも決まりリードを広げていくが、立教大も#17西村(4年・SG)が3Pを帰して43-38とついていく。
3Q、江戸川大の3Pが高確率で決まる。さらに#23保岡が続けてバスケットカウントを奪い、差は2桁に。残り4分、60-46でタイムアウトを取った立教大は、このQ途中からコートに入った#5三上が3Pを沈め、追撃といきたかったがなかなかインサイドに入り込めず、69-49と逆に点差を広げられてしまう。

立教大はくしくも昨年と同じ7勝11敗の6位。三上がリーグ戦前に負傷し長期欠場したため望月&三上のWエース体勢は叶わなかったものの、同じポジションの#11武田、スタートを務めあげた#6吉田ら3年生以下の成長が見られた。上位進出という次のステップは後輩たちに託す。また森川は3年連続アシスト王を達成した。
江戸川大は1990年の創部以来初の1-2部入替戦とインカレに挑む。これからは何もかも未知のステージだからこそ、行けるところまで突き進んでしまいたいところ。江戸川大らしい堅守速攻、そして2部得点王&3P王のエース保岡がどこまで通用するか。観る者を楽しませてほしい。
写真上:シューターぶりを発揮した立教大・西村。
写真下:江戸川大は佐相ら多くの4年生をコートに立たせた。
※江戸川大・平子選手のコメント、立教大・三上選手のインタビュー、集合写真は「続きを読む」へ。
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【INTERVIEW】「目標にしていた入替え戦に、チャレンジャー精神で向かう」
◆#55平子亮太(江戸川大・4年・主将・SF)

入替え戦とインカレに出場できる2位に目標を置いて、このリーグを戦ってきました。2部に上がってからの3年間はなかなか勝てなかったのですが、今年は連勝もできてチーム状況もすごくいいです。それはスタッフ陣との会話だったり、B~Dチームのメンバーとのコミュニケーションだったりを重ねて、一致団結できたのがいちばん大きいのかなと思います。
来週の入替え戦は目標にしていた舞台なので、自分たちが積み重ねてきたものをチームで徹底して、チャレンジャー精神で向かっていきたい。今チームはいい状態ですが、当日までにさらにいい状態に持ってききます」

江戸川大集合写真。前列の2人は2015年の集合写真と同じポーズ。

江戸川大集合写真。
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「自分が決めたら盛り上がってくれる仲間がいる」
すがすがしい気持ちで4年間を終える
◆#5三上健人(立教大・4年・SG)

―リーグ最終戦を振り返って。すでに順位は確定していましたが、気合が入っていましたね。
「最後の試合ですし、せっかくなら勝ったほうが楽しいと話して試合に入りました。僕は前半は出場しなかったのですが、皆実践できていたと思います。ベンチも盛り上がっていました」
―3Qにコートに立った際は、どんなことを意識しましたか?
「実は、昨日はスタートで使ってもらえたので今日も前半から出られるかなと思ったのですが、出られず、ハーフタイムに陸(#4森川)と話して、何とか出してもらえました。シュートを決めたのは1本だけとはいえ、1本でも決めるのと決めないのとでは全然違います。決めたら皆が盛り上がってくれる、そういう喜びを実感しました」
―終盤は同級生の活躍に対して、盛り上げ返すような形でしたね。
「何て言うんだろう、感動して泣きそうとかそういうわけではないのですが、本当に嬉しいの一言でした。見ていてとても楽しかったです」
―今リーグはケガによりほとんどの試合で外から見る立場になりましたが、どんな心境でしたか?
「正直、最初の頃は本当に辛かったです。でも、絶対最後は試合に出たいという思いがありました。それまで自分にできることは何かと考えたとき、やはり試合に出るメンバー、これまであまり出ていなかった同じポジションの武田(#11)とかに、教えるというほどではないですが支えることだと。それで少しでも多く勝てれば下の入替え戦を回避できるし、自分が出る可能性も広がると考えて頑張りました」
―同じ4年生で長くコートに立つ森川選手(#4)、望月選手(#14)は、三上選手の分も、というようなことを言っていました。
「ケガをしてしまった瞬間、1番は本当にその2人に申し訳なかったですね。ただ2人からは『おまえのために頑張るから』とか特に言われたりはないんですよ。2人ともそういうのを言うタイプじゃなくて。でも、見ていれば充分わかるくらい頑張ってくれて、本当に感謝しています」
―昨年のリーグ最終戦は涙を浮かべていましたが、今の心境はそのときとは違いますか?
「すがすがしい感じです。去年は、一つ上の先輩たちがすごく仲よくしてくれて、残されるのが寂しいという感覚がありました。今年ももちろん寂しいのはありますが、それよりもやりきれたかな、と思います」
―立教大で4年間バスケをやって得たもの、よかったなと思うことを教えてください。
「最初はなんで立教なの、とかもっと上に行けたんじゃない、とか言われたこともありました(※1)。でも、リーグ最後、昨日や今日の試合のように自分が出たら盛り上がってくれる仲間だったり先輩だったり父兄の方だったり、そういう存在を得られたというのが立教に入って本当によかったことです」
※1:高校3年時のウインターカップはベスト4、得点ランキングではバンバ(現拓殖大)、渡邊雄太(現ジョージ・ワシントン大)に次ぐ3位と活躍を見せた。

ねぎらい合う立教大の4年生たち。

三上の慕う卒業生も応援に駆けつけた。

立教大集合写真。
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