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第69回全日本大学バスケットボール選手権大会
大東文化大が筑波大の4連覇を阻止して初優勝

2016.10.29 (Sat)

【2016リーグ2部】10/29レポート(第17戦)

国士舘大が中央大を倒し2位争いは最終日に持ち越し
熾烈な下位争いは法政大10位、東洋大9位で確定


 既に大東文化大の優勝が決まった2部リーグは、2位争いと下位の入替え戦争いが最終週の見どころになった。下位争いは場合によっては3チームの三つ巴の可能性もあったが、順天堂大が東洋大を下したことで東洋大の入替え戦行きが決定。法政大の10位も確定した。残す2位争いは、勝てば2位決定だった中央大は国士舘大に破れ、同率で並ぶ中央大と江戸川大のどちらが2位となるかは、最終日の結果次第に。最終日、江戸川大は立教大と、中央大は無敗で優勝を決めた大東文化大との対戦になる。


161029ouma.jpg 江戸川大法政大は、負ければ10位が確定してしまう法政大が立ち上がりからアグレッシブに攻め続けたことで、3位の江戸川大に対して終盤まで競る展開となる。前半、法政大は#11中野(4年・SF)の3Pをはじめ外角シュートが当たり順調に得点。それに対して江戸川大は法政大のディフェンスが激しく外角はタフショット気味、その代わり#23保岡(3年・SG)や#44納富(3年・C)らがゴール下で地道に点を重ねていき、32-33の1点差で折り返す。後半になっても両チーム集中を切らさずシーソーゲームを続けていたが、4Qが始まって試合が動く。#23保岡・#49飯田(3年・PG)の連続3Pが決まると流れは江戸川大へ。法政はシュートの確率が落ち、5分ほど無得点の時間が続いてしまう。これが大きく響き、法政大は江戸川大に追いつくことができず。78-66で試合終了となった。

161029niitai.jpg 2勝の差があり、勝敗が順位に関わりない状態の5位日本体育大―6位立教大の試合は、立ち上がりから日本体育大がリバウンドを確実に掴み、立教大はタフショットを強いられてターンオーバーが続いた。1Q、18-8と日体大が気持ちよく得点して差がついてしまうと、2Qもそのまま日体大らしい走る展開で37-18と大差をつけた。しかし3Q、立教大はようやく#14望月(4年・SG)を始めアウトサイドも当たりだし、ゴール下でも粘ってじわじわと追い上げると、4Q残り5分半で4点差にまで詰め寄った。日体大はシュートの確実性が落ち始め、残り3分には遂に2点差にまで詰め寄られてしまう。しかし残り2分になって#54津田(1年・PF・県立城東)のゴール下、#3大浦(1年・SG・広島皆実)のバスケットカウントや速攻など、ルーキーが踏ん張ると再び立教大を引き離し、70-61で試合終了となった。

 既に優勝を決めている大東文化大は、前の試合の勝敗で2部残留が決まった駒澤大と対戦。駒澤大は前半#14川嵜(4年・F)を負傷で欠く状態になるが、食い下がる。それでも立ち上がりからリードした大東大はベンチメンバーをまんべんなく登場させながら有利に勝負を進め、81-59で17と連勝を伸ばした。

写真上:江戸川大・オウマのダンク。リバウンド争いではやはり強かった。
写真下:日体大はベンチも終始盛り上がり、コートの選手を後押しした。

※大東文化大・花井選手、立教大・森川選手、望月選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◆PICK UP1
【順天堂大が逆転劇で2部残留、東洋大は3部入替え戦へ】

161029kobuna.jpg 負けで3部との入替え戦進出となる東洋大と、勝てば入替え戦の回避が決まる順天堂大の戦いは、互いに1本目のシュートが決まり両者応援団にも熱の入る立ち上がり。決められたら決め返すという緊迫した入りの1Qは、開始3分で順天堂大が#17小鮒(4年・F)が2本、#6川久保(3年・F)が1本の3Pを沈めて抜け出そうとする一方で、東洋大は外を打たされる形が決まらずリバウンドも取れない。しかし#88山本(4年・PF)がドライブを仕掛けてフリースローを獲得し、#11中村(4年・PG)を投入して打開をはかる。残り3分は互いに得点が伸びないが、ファウルが続いた東洋大が出遅れて14-22と順天堂大リードで1Q終了。

 2Q、8点を追う東洋大はゾーンで順天堂大のオフェンスからミスを誘い詰め寄るが、オフェンスでは打ち急ぎが目立つ。再び8点差に戻されるとこの差がなかなか動かない状態に突入。しばらく膠着状態が続いたが、最後にこの試合で復帰した#73佐々井(2年・PG)の3Pが入って33-22と順天堂大がリードし、前半を折り返す。

161029shimazaki.jpg 3Q、東洋大が追い上げる。高い位置からのディフェンスで粘ってターンオーバーを誘い、早い展開に持ち込み点差を詰めると#2山口(4年・SG)の3Pが決まって開始3分半で3点差に。さらにボールカットから#25島崎(4年・SG)の速攻で開始5分に37-38と逆転に成功する。順天堂大も#6川久保の3Pで返すが、ここから東洋大は#88山本のジャンパーが2連続。速攻も出て残り2分で8点のリードに成功。このQを43-54の東洋大リードで終えて4Qに入った。

 最終Q、順天堂大は東洋大のディフェンスの前にきれいにシュートを打てる場面が少ないが、中盤で東洋大のシュートが落ち始めると差を詰めて、#29千葉(1年・F・盛岡市立)の3Pが残り1:12に入り、63-63の同点に追いついた。残り1分を切り、#17小鮒のドライブで順天堂大が逆転。東洋大はここから勝負どころの1本が出ず、最後は66-69と順天堂大が逃げ切って6勝目。これにより東洋大が9位で3部との入替え戦へ進むことが決まった。

写真上:順天堂大は終盤、小鮒のドライブからのシュートで勝利を確定的に。
写真下:東洋大は高い位置からの守りで相手のミスを誘い、島崎も速攻を連発したが勝利に届かず。

※順天堂大・八代選手、佐々井選手のインタビューは「続きを読む」へ。



◆PICK UP2
【息詰まる激闘の末に国士舘大が中央大を下す】

161029shimo.jpg 勝てば2位で入替え戦進出とインカレ出場の切符を手にできる中央大と、1巡目では中央大を倒している国士舘大による最終ゲーム。中央大にとっては何よりも勝利が目的であり、国士舘大にしてみれば一矢報いる気持ちが表れた、この日のハイライトになった。

 1Qは国士舘大#12臼井(3年・PF)の3Pが当たりリードする。中央大は内外でシュートが決まらず10-17とこのQ出遅れた。それでも2Qになると中央大が#7森(4年・PF)のフック、#28鶴巻(2年・F)のフリースローと続き、ゴール下の#7森へのアシスト、速攻も決まって開始3分で追いつき、ここから激しい競り合いになった。#88板垣(4年・PF)、#66馬(4年・C)を下げてサイズが小さくなった国士舘大の方がやや苦しい時間帯が続き、残り3分まで5点と取るにとどまったが、#25中村(1年・SF・北陸)の3Pなどが決まると持ち直した。さらに#86下(2年・PG)の3Pにジャンパー、#66馬へのアシストが決まり流れは良好。中央大は打ってはいくがアウトサイドの確率で苦しみ、27-35と国士舘大がリードして前半を終えた。

161029kakiuti.jpg 3Qも激しい主導権争いが続く。追う中央大は#7森が中に攻めるスタイルが中心で、ファウルをもらっていくがその他の選手の得点が伸びず。リードしている国士舘大も開始4分で5得点と激しいディフェンスの前にシュートが決まらない。中央大は#28鶴巻のアウトサイドで2点差とするが、国士舘大が#86下の3Pで返すと中央大は#88浅見(3年・C)の3Pで押し戻すというやり合いに。続いて#7森のバスケットカウントで残り3分で42-42の同点に戻した中央大は、リバウンドを取ってからの速攻が続き、流れを掴みかけるが国士舘大も譲らず。#37阿部(2年・SG)の3P、#21池田(1年・SG・小禄)のジャンパーなどで踏みとどまり、46-50と国士舘大リードで4Qへ。

 4Q、開始早々#6柿内(3年・G)のジャンパーで2点差に迫る中央大。ここから国士舘大は2連続で決められず、開始3分、#28鶴巻のレイアップで中央大が再び同点にする。中央大は#6垣内が積極的に攻め、ジャンパー、フリースロー獲得が続いてリードするが、国士舘大は#66馬のバスケットカウントで再び同点に。残り3分、同点の展開からどちらが抜け出すか緊迫した状態の中、国士舘大は#12臼井のブロックから、#37阿部の速攻が生まれ2点リード。中央大はアウトサイドが当たらないが#6垣内のティアドロップでが大きく弧を描いて決まり残り1分半で再び同点。58-58の状況から再び互いに#32臼井、#7森が決め合うが、勝負の決定的瞬間は残り18.8秒、国士舘大#86下の3Pが沈み60-63と3点のアドバンテージに。中央大はタイムアウトを挟んでシューターの#33三上(1年・F・明成)を投入。#28鶴巻と両ウイングどちらも打てる形にして最後の勝負に懸ける。残り11.4秒、中央大のオフェンスでボールが渡ったのはディフェンスが追いついていなかった#33三上の方。しかし0度から放った3Pはゴールを大きく外れてエンドラインを割る。残り時間、中央大はファウルゲームを仕掛けるがゴールならず、#86下の3Pが決勝点となり国士舘大が激しい戦いに勝利した。

161029kokushikan.jpg 中央大は森、鶴巻がともに20点オーバーとなったが、他が伸びず。得点源が限られた状態になってしまった。本数は打ったものの、3Pの確率は1/19と厳しいもの。8本が決まった国士舘大との差がここに出た。この敗戦で最終戦の大東文化大戦に勝たなければならない背水の陣に追い込まれた。

 国士舘大はスタメンの4人が2桁得点をマーク。点が取れずに苦しむ時間帯もあったが、リバウンド本数と勝負どころの1本を決めきったことが勝利を呼び込んだ。

写真上:インサイドでは苦しみながらも馬が踏ん張りを見せた国士舘大。
写真中:後半、中央大は柿内がオフェンス面で貢献した。
写真下:試合終了後、抱き合う板垣と馬。

※国士舘大・臼井選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「立教でやってきてよかった」
苦しみながらも最後まで全力で戦ったキャプテン

◆森川 陸(立教大・4年・主将・PG)
161029morikawa.jpg森川が1年の頃に立教大は2部に昇格。そのルーキー当時から活躍し、アシスト王を3年連続獲得するなど、ポイントガードとしてチームに大きく貢献してきた。小柄ではあるが、それを活かしたスピーディーなドライブと巧みなパス、しつこいディフェンスが武器であり、コート内での存在感は大きかった。時には辞めたいと悩んだこともあったようだが、4年間を振り返ってみて「立教でやってきてよかった」、最後は笑顔で答えてくれた。


―試合を振り返って。
「出だしが良くなかったのが大きな敗因になってしまいました。ですが、後半はみんなで思い切りよくプレーしようと自分が声をかけて、それが結果につながって後半は立教らしいバスケットができたのかなと思います」

―リーグ戦全体を通して個人的にはどうでしたか。まだ最終戦を残していますが、聞かせてください。
「三上(#5)が怪我でずっといなかったので、役割が増えてしまったことに関してはあまり納得していない部分はありました。ですが、ここまで7勝することができて、4年生として引っ張ってこられたのかなと思っていますし、満足しています」

―リーグ戦でチームはどう成長しましたか。
「去年まで試合に絡んでこなかった下級生が今年は多く出るようになって、自分の役割を考えながらやってくれているのかなっていうのは感じることができました。そこは成長したところだと思いますね」

―1年間キャプテンを務めてどうでしたか。
「めちゃめちゃ大変でした(笑)。過去のキャプテンがやっていたことが参考になる部分もあったんですけど、今年からスタッフが変わったことで、過去のキャプテンが経験したことないようなことも多くありました。プレー以外のところで悩みました」

―立教大での4年間を振り返ってください。
「思うようにいかず、辞めたいと思うこともあったんですけど、全体的には楽しかったです。今日の試合の後半で自分と三上と望月で一緒にプレーができて、勝てはしなかったんですけど、改めて楽しいなと。今日の試合を見た人たちに、『見ていて面白かったよ』と言われたんですけど、そういう試合が4年間の中でできたっていうのは自分にとってはすごくよかったと思いましたし、立教でやってきてよかったと思いました」

―共に戦ってきた4年生はどんな存在ですか。
「4年生みんな、今年は特にいろいろと状況を理解して動いてくれました。特にBチームにいた人間は気を遣って動いてくれて、助かったと言いますか、支えられた存在です。三上・望月の2人は、コート上に関して言えば特別な存在です」

―後輩たちに向けてメッセージを。
「自分たちの姿を見て、受け継いでほしい部分と受け継いでほしくない部分といろいろあるんですけど、それは下級生たちが分かっているはずなので、3年生中心に頑張ってほしいと思います。プレーに関して言えば三上・望月という点を取れる人間がいなくなるので、改めて“速攻”を出せるように。今年は一貫してできなかったんですけど、来年は能力で劣る分、そういうところを見直して頑張っていってほしいなと思います」

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「この4年間は楽しいに尽きた」
バスケの楽しさを改めて感じた4年間

◆#14望月孝祐(立教大・4年・SG)
161029motiduki.jpg冷静な判断力とハートの強さを持ち、これまで勝負所を制するシュートを何本も決めてきたエースの望月。これまではもう1人の4年生エースである三上と得点を二分してきたが、今年は三上が怪我でリーグ戦をほぼ欠場。立教大の得点源として大きな責任を背負ったリーグ戦となった。しかし重みを感じていながらも、4年目が1番楽しめたと語る。
立教大のバスケットを体現してきた4年生エース3人(森川・望月・三上)が抜けるダメージは大きいが、来年はまた違った立教大のバスケットが見られるだろう。


―今日の試合を振り返って。
「今日は前半に自分たちのバスケットができていなかったっていうのがあって、点差が離れてしまいました。でも後半になってから、キャプテンから『楽しんでやろう』という言葉をかけられたことによって、みんなすごく自分らしいバスケットができましたし、結果的に立教のバスケットにつながったので、勝てませんでしたが最後は接戦に持ち込むことができました」

―リーグ戦通しての個人の出来は。
「リーグ戦中は怪我人が出ていて満足したチーム状況でバスケットはできていなかったんですけど、それでも昨年と同じ数の勝ち星を挙げられたのは、自分たちのバスケットを全体通してできたからだと思います。個人的にもチームを勝たせるために点を取るということを意識しながらできたので、満足はしています」

―この2か月でチームはどんなところが成長できましたか。
「怪我人が出たことでやらざるを得ない状況ができたっていうのが、スタメン以外の選手ににいい影響をもたらしました。ベンチメンバー含む他のメンバーが自分の役割を意識して、全うできるようになりました」

―立教大バスケ部での4年間はいかがでしたか。
「この4年間は本当に“楽しい”に尽きましたね。高校の時と比べると怒られることがすくなくなりましたし、1年生の頃から試合に出させてもらって、いろいろな経験をさせてもらえました。大変な時期もあったんですけど、バスケットの楽しさっていうのを大学で改めて感じることができました」

―一緒にやってきた4年生はどんな存在ですか。
「4年生全体に関して言えば、自分はいろいろな面で支えてもらいました。4年間通して楽しかった要因の中にも、4年生の存在があったからというのがありますし、すごく感謝しています。陸(森川)と健人(三上)に関しては、試合中に2人が交代して4年生が自分1人になってしまうときもあるんですけど、そういうときは一気につらいなと感じることがありますね。やっぱりあの2人がいるからこそ自分はプレーがしやすいんだと思いましたし、3人でプレーすることで今の立教バスケを体現できるんだなというのは感じました。本当に2人は特別な存在でした」

―後輩にはどんなバスケットをしていってほしいですか。
「自分が言いたいのは、技術的なこともあるんですけど、それよりも楽しんでやってもらいたいなということです。自分は今までコートで表現するのが苦手だったので、試合を楽しめるようになったのは4年生になってからなんですけど、ガッツポーズとかを含めて(笑)、バスケットを楽しんでやることができたら、自ずと良い結果にもつながってくると思います」

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「後輩を見守り、支えることを意識した」
順天堂大を支え続けた大黒柱

◆#13八代 匠(順天堂大・4年・C)
161029yashiro.jpgリバウンドを何度も拾い、セカンドチャンスを生み出してきた八代。シューターが揃う順天堂大にとって必要不可欠な存在である。自分の武器であるリバウンドやディフェンスを4年間ひたむきに磨き上げてきたことで、2部に上がっても他大学のセンターと張り合えたと感じられたようだ。個人の出来としてはポジティブに捉えているが、チームの成績は納得のいくものではなかったと話し、来年にその期待を託した。


―今日の試合を振り返って。
「前半は調子が悪かったんですけど、3Qを休んで頭を冷やして切り替えられたことが4Qにつながって、それがよかったかなと思います。相手に追い込まれてから自分たちでよく声をかけるようになって、それによって悪いムードを断ち切れたのが大きかったですね」

―下の入替え戦に関係する大事な試合でしたが、どんな気持ちで戦っていましたか。
「今日負けたらうちのチームも危ない状況だったので、今日は何が何でも勝つっていう気持ちで戦っていました」

―あと1試合でリーグ戦は終わりですが、振り返ってみて個人的にはどうでしたか。
「全体通して緩さっていうのが出てしまって、まだまだ甘い自分がいました。最後の試合はしっかり引き締めて、勝って終わりたいですね」

―リーグ戦を通してチームで成長できたところはありましたか。
「団結力と言いますか、チーム全員で戦うっていう意識がより一層強くなったリーグ戦だったと思います」

―今年から2部ということで、2か月間やってみてどうでしたか。
「3部では自分の身長はかなり大きい方だったんですけど、2部では自分よりさらに大きくてパワーのある選手が多くて、その選手たちとの戦いの中でどう怪我なくプレーできるかっていうのを考えながら戦っていました」

―個人としては2部でやれたなという実感はありますか。
「はい。リバウンドランキングを見たら留学生とかとも張り合えていたので、そういった点でもよく戦えたなと感じました」

―4年生としてこの1年間何か意識していたことはありますか。
「後輩を見守るというか、支えることです。自分はオフェンスでガツガツいく方ではないので、チームの大黒柱になれるようにっていうのは意識してやっていました。リバウンドやルーズボールを頑張ったことでチームに貢献できてよかったと思います」

―順天堂大での4年間を振り返ってください。
「ディフェンスとリバウンドを高校から得意としてきて、それを大学でも活かせるようにっていうのは常に考えてやってきました。それだけに4年間かけたわけではないですけど、より一層強く、負けじとやってこられたことが4年間で成長できたところです。自分の瞬発力を活かしたブロックショットなどを4年間の中で磨き上げて、パフォーマンスとして試合にすぐ出せるように練習でずっとやってきました。部活の時間は長くて大変だったんですけど、最後のシュートも自主練習の成果であったり、チームの応援であったり、みんなの期待を背負っている分4年生である自分が決めなきゃいけないシュートでした」

―後輩向けてメッセージをお願いします。
「今年かなり負けてしまって悔しい思いをしたので、来年は1部に昇格できるように頑張ってほしいです」

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「自分たちのシュートは打てていた」
入ると信じて最後までやり続けた結果の勝利

◆#73佐々井 雄大(順天堂大・2年・PG)
161029sasai.jpgここしばらく怪我で欠場が続いていたが、入替え戦回避を懸ける大一番にはコートに立ち、ガードとしての役割を全うした。佐々井が欠場中は1番ポジションで苦しい部分があっただけに、順天堂大にとってこれは大きな強みになった。これで小鮒以下、周囲が点を取る方により集中できるようになり、チームの危機も回避。役目を果たした顔はすっきりと晴れ渡っていた。


―欠場が続いていましたが、この試合で復帰でしたね。
「今週の水曜日にジョグから始めて、本格的にやったのは水・木くらいで実戦的なことはほぼやってはいません。まだ治ってはいないんですが今日は大事な試合だったので」

―そういう状態での出場だったんですね。立ち上がりはチームとしても気合が見えました。
「今日で入替え戦をなくすということで全員挑んでいました。前半はシュートが入っていたんですが、後半に疲れてきて動きが止まった部分で結構やられてしまいました。そこはもう少し集中していかなければいけないなと反省しました」

―途中で東洋大のゾーンにはまって得点が止まりましたね。対策は?
「ゾーン対策はしていたんですが、自分たちのシュートは打てていたのでそれが入れば追いつくというのはわかっていました。自分たちのシュートを打ち切るということだけを意識して最後までいけたのが良かったと思います」

―後半はどこでペースというか勝ちを確信しましたか?
「4Qの終盤にタイムアウト(残り約4分時点)に先生が取ってくれて、そこでみんなが気持ちを入れ直したのが良かったかなと思います」

―あそこから確かに一気に行けましたね。佐々井選手が休んでいた間はボール運びでも苦しい部分がありましたね。
「自分がいたときもガードの控えがなかなかいなかったんです。ガードがいなくなったときの運び方というのも練習ができていなかったので、そこでキツい思いをしていたと思います」

―今年からスタメンガードとして出場していますが、どういうシーズンでしたか。
「昨年までは3部でやっていて、3部と2部では体の当たりもぜんぜん違うので、強さで負けてしまう部分もありました。今年1年2部で戦えて自分としても成長できたし、チームとしても成長できました」

―役割としては打たすことを心がけているということでしょうか?
「自分たちはとにかく打ち続けるのがスタイルなので、シューターもいますし、自分はそういう人たちにいかに気持ちよく打たせるを考えてやっています」

―控えが少ない分、体力的にも厳しかったのでは?
「でも自分がやらなければいけないという気持ちを持ってやっているので、自分で最後までやりきる気持ちでやっています」

―それでも2部残留を決めました。ひとまず結果が出ましたね。最初はどういう気持でしたか?
「シーズン当初は練習試合でもぜんぜん勝てなくて、リーグ戦も不安でしたが結果的に6勝できてチームとしてもいいムードになって、楽しいリーグ戦でした。最後あと1試合は全員で楽しく、自分たちのバスケができればいいなと思います」

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「敵がいるとしたら自分自身の中」
己のバスケを見つめ、ぶらさずにつなげた1部への道

◆#68花井大悟(大東文化大・4年・主将・SG)
161029hanai.jpg2部優勝を決めたが、それはあくまで通過点。喜びも特にないと言う。今の大東文化大にあっては当然の結果をきちんとしたプロセスで手に入れた、理想通りのリーグ戦だったと言えるだろう。2部リーグでは不安な要素もなく、ほぼすべての試合は余裕を持って勝利した。一昨年、涙を飲んだ入替え戦こそ彼らの本番。ここからも油断なく向かっていく構えだ。


―前週、優勝を果たしました。喜びはありますか?
「優勝したことについてはあまり喜びはあまりないですね。一つの通過点だと思っているので、2部優勝して、全勝で通過して入替え戦で勝つ。入替え戦が全てだと思っているので、あまり嬉しいとかそういう思いはなくこれはこれ、という一つの通過点だと皆も思っていると思います」

―ほぼ危なげない試合展開でした。リーグ戦中に不安などもなく?
「ずっと言っていましたが、自分たちの敵は自分たちの中にあるということでした。やっぱり相手がどうのこうのより自分たちのバスケをして、自分たちを見失わないことが大事でした。相手にどんなことをされても自分たちのバスケをするのが一つの目標で、それはきちんとできました」

―この2か月でチームがどういう風に成長できたと思いますか?
「やはり新チームが始まってから少しメンバーが固定されていました。そこから一真(#3竹内)とか園田(#36)とか控えが育って層の厚さが増しました。そこがうちの新たな強みになったと思います」

―入替え戦に向かう難しさみたいなものは感じますか?
「うちはすごく若いチームなので、入替え戦の経験がほぼありません。自分たちと葛原(#0)が1年のときに経験しています。その面ではあの独特の雰囲気、緊迫した空気はほとんどが知らないのでそこは少し不安な面はあります。でもあとリーグ戦は1試合残っているし、自分たちのバスケをもう一度確認して入替え戦にも気持ちを持っていけると思います。もう一度自分たちを見つめ直すところからやっていきたいですね」

―そういう経験を話したり、ミーティングするような機会は持ちましたか?
「特に無いですが、自分たちが1部を知っている数少ないメンバーなので2部とは違う感覚だとは皆に伝えています。自分は来年できませんが、どうしても後輩たちにやらせてあげたいし、1部ならではのバスケについては話したりしています」

―花井選手は今日の試合なんかでも自分がどうするというより、周りを活かそうという姿が目立ちましたね。
「そうしても4年生が少なく下級生主体です。下級生が気持ちよくできないと強さが出ないですし、モッチ(#15)も熊谷(#12)もまだ下級生です。だからバックアップの自分や原(#32)が落ち着いてできればチームはぶれません。表で何かやるというより、4年生は裏で支えて気持ちよくプレーさせることを意識しています。それを残り1試合、そして入替え戦でもできればと思います」

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「最初から積極的に攻めるよう意識した」
課題だった接戦を勝ちきった大きな勝利

◆#32臼井弘樹(国士舘大・3年・PF)
161029usui.jpg中央大の執拗なディフェンスに苦しんだが、安定した働きで終盤のブロックも大きな効果を発揮した。ゴール下の馬、トップの下がチームの要とも言える部分だが、内外こなせる臼井がそこに加わることで国士舘大の強さは発揮される。接戦に弱かったという状況を、勝ちきった中央大戦は来年チームの主力になる臼井ら3年生以下にとって大きな手応えになったに違いない。


―中央大に対してはどのような気持ちで臨みましたか?
「あっちも入替え戦がかかっていて本気で来ると思ったし、自分たちもそれに負けないで攻めていこうとしました。最初から中で積極的にやったし、出だしも良かったです」

―前回の対戦では勝利していますが、その面では余裕がありましたか?
「そうですね。そこは少し気持ち面では楽だったと思います」

―中央大は森選手(#7)が攻めてきていましたね。その対応としては。
「森さんは相手が大きいと得意のドライブで攻めてきます。3線を自分が見て、そこを自分がカバーして止めようようとはしていました」

―外まわりの警戒は?
「28番(鶴巻)にドライブさせないようにずっと前に出てチェックして、ドライブは自分たちがカバーして止めようとしていました。裏はやられてしまいましたが」

―接戦はあるだろうなと?
「自分たちは接戦に弱くて、そこの予想も少しありました。しかし下(#86)が決めてくれて良かったです」

―前半はリード、3Qも取り返した形でした。
「3Qにリードして4Qに入れたのは大きかったです。そこでどんどん攻めていけました」

―臼井選手の終盤のブロックも大きかったですね。そこから速攻が出せました。
「馬(#66)さんが上にいて、下のカバーがいなかったので自分が早めにそれに気づいて中のレイアップに合わせられました。それは良かったです」

―接戦に弱いのは何が原因でしょうか?
「一人ひとりが受け身になってしまいますね。ディフェンスから仕掛けることもできなくて、そこで相手を離してしまって外からシュートを決められることが多かったです。そういうのをもっと鍛えていかないとダメだなと思います」

―ここまでのリーグ戦、振り返ってどうでしたか?
「1巡目の最初で負けてそこでダメになってしまいましたね。2巡目はいい雰囲気でできたと思うんですが、最終結果は上にはいきませんでした。明日は4年生のために思い切りやりたいと思います。来年は自分が中心でやっていかないといけないかなというのもあるし、そのためにも明日しっかりやりたいです」
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