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第69回全日本大学バスケットボール選手権大会開幕
大田区総合体育館、青山学院大学青山キャンパスほか、〜11/26まで

2016.10.23 (Sun)

【2016関西リーグ1部】10/23 大阪体育大VS大阪経済大

応援席の大声援をバックに大阪体育大が笑顔の白星
大阪経済大は昨年から1つ順位を上げてシーズン終了


 勝てばインカレ出場への夢の繋がる大阪体育大と、既に入替え戦回避が決まりこれが今季ラストゲームとなる大阪経済大の一戦は、モチベーションの差が立ち上がりから出た。

161024MATSUMOTO.jpg 勝利ならインカレへの可能性が残る大阪体育大が、序盤から猛攻を見せた。口火を切ったのは#17野原(2年・SF)の2連続3P。これで応援席を含めて一気に勢いに乗った。更に#19山田(1年・SG・駒大苫小牧)の速攻、#14松本(4年・C)のペリメーターシュートも決まり、出だしから大きく引き離しに成功。大阪経済大は1Q終盤に#77中島(1年・PG・育英)の3Pがブザービーターとなったが、この時点でも二桁の点差をつけられていた。この展開は2Qになっても変わらず、大阪体育大は#14松本の奮闘で1Qの勢いが持続する。大阪経済大も#1木下(3年・SG)の3Pなどで追いすがるが、最後に#18草川(2年・PG)が速攻を決めて、大阪体育大の13点リードで前半終了となった。

161024SHIGEMOTO.jpg 後半も大阪体育大の優位が揺らぐことはなかった。#19山田や#20岸田の得点が決まり、大阪経済大の#33重本(4年・C)にバスケットカウントを許しても、追い上げムードを盛り上げさせず。途中からはエース#9内藤(3年・PF)出来点を重ねて、チームとして現状でできる能力の全てを出し切った。大阪経済大も#33重本が最後まで奮闘するも、試合の趨勢を動かすには至らず、98−77で大阪体育大が勝利で締めくくった。

 大阪経済大は、全関ではベスト8ながら苦しい内容を強いられていた。しかし、リーグ戦を戦う中で早い段階で開き直り、再終盤の重要な試合で連勝して入替え戦回避に成功。昨年は豊富な得点源がおり、それが卒業した今季はリーグ戦での厳しい戦いも想定された。しかし、その中で昨年を上回る戦績を残したことは、チームにとって大きな自信になったと言えよう。来年は重本が卒業するためインサイドの陣容が変わるが、下級生も重要局面で試合に絡みつつある。今後も、一歩ずつではあっても、関西上位をうかがっていきたい。

161024DAITAIDAI.jpg この後に組まれた第3試合の結果次第ではインカレ出場の可能性のあった大阪体育大。しかし、まずこの試合でチーム一丸となって目の前の試合で勝利して締めくくろうという意図、そして一体感が伝わってきた。試合後に応援席とベンチが一緒に恒例の「大体大コール」を行っていたのがその証左であろう。結果として、大阪学院大の勝利で6位が決まり、インカレへの道を断たれたが、笑顔で今季を終える形となった。このリーグは大会前に負傷者が発生し、万全の状態で臨めずに序盤に出遅れたことが最後に響いたが、下級生が貴重な経験を積みながらインカレへあと一歩のところまでこぎつけた。岸田と内藤が最上級生となる来年こそ、長年掴めていないインカレ出場を果たしたい。

写真上:この日スタメン起用の大阪体育大・松本は、いつも以上に気持ちのこもったプレーを見せた。
写真中:俊敏さを兼ね揃えた重本の存在感は、大阪経済大で最後まで輝いていた。
写真下:常に応援席と一体となって戦ってきた大阪体育大。涙よりも、笑顔の弾ける今季最終ゲームだった。

※大阪体育大・大槻選手、大阪経済大・大原選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「一生懸命、バスケを楽しくやれた」
プレーできずとも精神的支柱として働き続ける

◆#10大槻 翼(大阪体育大・4年・主将・SF)
161024OTSUKI.jpg自身はリーグ戦前に故障があり、今大会は一度もコートに立てなかった。序盤は精神的にその影響を受けた部分もあったチームだが、大槻は常にチームのことを思い続け、立て直しに腐心。リーグ6位、インカレ出場はならなかった大阪体育大だが、大槻をはじめとする4年生の下支えがなければもっと苦しい戦績だった可能性もある。ほろ苦い大学バスケの締めくくりだったが、今できる最善は尽くした。夢のインカレ出場と3冠タイトル獲得は、後輩たちに託した。


—6位という結果に終わりました。
「悔しいのは悔しいですけど、僕らの分まで後輩が頑張ってくれたので、それに関しては嬉しい部分もあります」

—今にして思うと開幕4連敗が響きましたが、その時期は必要以上に落ち込んでしまっている印象がありました。
「見ていてそれは自分も思いましたけど、4回生が何人かケガをして、3年が一番上という形になって。やっぱり硬さがあったのかなと思いましたね。僕も1年の時は1部のこういう雰囲気でやることに硬くなってたので。まだ緊張が取れていなくて、若さが出てしまったのかなと思いますね」

—ということは、後輩たちが成長した部分は感じた?
「そうですね。僕らがいない分、自分らがやろうとしていて、これまでとは異なるような方向性で後輩たちが成長してくれたのは、実感しますね」

—プレーのできない時期、練習中などにご自身で意識されていたことはありますか。
「やっぱり自分が動けない分、外から見ていて思ったことだったり、チームの方針としてやっていることに、合うようなアドバイスというのを心がけていました。自分がその場その場で思ったことは、伝えるようにしていたので、できる限りのことはしたつもりです」

—トップレベルでのバスケットは今日で一区切りかと思いますが、今日の試合で意識されていたことはありますか。
「最後なので、勝って終われたら良いなと思っていいました。インカレへの望みもあったので、勝つしかなかったです。そのための声かけをするようにしていました」

—試合後にいつもの大体大のコールをされていたのが感動的でした。ご自身でも心動く部分はありましたか。
「それはありました。終わった後にみんなでやろう、という風になって。実際に応援席から声もかかって、これで最後になるんかな、といった具合に」

—今シーズンの戦いぶりを振り返って、一番に思うことはなんでしょうか。
「選手はもちろんですけど、上の応援団だったりもいて、その中でベンチに入っている自分たちに何ができるのかを考えて、一生懸命、バスケを楽しくやれたのかなと思います」

—この4年間で、ご自身で得たものはありましたか。
「4年間で思うようになったのは、諦めないことですね。プレーしてくれる仲間がいるんで、その分自分にできることをしっかりやって、チームに少しでも貢献できたらな、と思ってきました」

—大阪体育大という観点での4年間はいかがでしたか。
「いや、もうただひたすら、バスケを楽しくやってこれました。仲間も最高でした」

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「他の4回生の力があったから、僕が活きれたのかな」
苦しい1年を戦い抜き、昨年を超える戦績に貢献

◆#5大原俊祐(大阪経済大・4年・主将・PG)
161024OHARA.jpg物静かな印象が強く、キャプテンには向いていないと自認する。しかし、ある時は周囲に支え、ある時は支えられる関係性でチームメイト同士で切磋琢磨してきた。陣容が変わり苦しい戦いも予想された今大会は、昨年から順位を上げ、入替え戦にまわることなく1部残留を確定させた。大原を含め、4年生がチームを支え続けたことが、この結果を呼んだ一因と言えよう。


—お疲れさまでした。昨年よりも一つ順位を上げて終わりましたね。
「去年より一つ順位を上げられたことは、チームとしても凄く良かったです。センターの二人(#33重本、#10志方)も、4回生として後輩に良いものを残せたと思うので、そういうところを後輩が受け継いでいったら、もっと強くなれるのかなと思いますね」

—既に入替え戦回避の決まっている状況での試合でした。今季ラストゲームでしたが、特別なものは感じましたか。
「うーん、そうですね(苦笑)。僕はいつも通り、普段通りのモチベーションで出られました」

—全関はあまり良い内容ではない8位でしたが、そこからも順位を上げました。
「リーグ初戦で学院と対戦した時に、みんなすごく緊張していて、そういう時に誰がしっかりしなきゃいけないかを考えた時に、役割がはっきりしたんですよね。試合に出ているメンバーもそうですけど、シックスマンとして出ていく選手が、自分がやるんだという前向きな気持ちでリバウンドに行ってくれたり、声を出してくれたので。そういう部分で、リーグの一つひとつの試合で、大事なところで勝てていけたと思います。試合をこなすことで経験値を上げられたことが、リーグ戦で一番大きかったと思います」

—キャプテンという立場でしたが、その立場として意識されていたことはありましたか。
「正直、僕としてはキャプテンには向いていないので(苦笑)。人を引っ張ることに関しては、僕はできたかと言われればできていなかったと思います。でも、そういう時に支えてくれた4回生のチームメイトがいてくれたので、僕も声を出すべきところは声出しを徹底していけました。4回生の力があったからこそ、僕がそういうところで活きれたのかなと思います」

—大学のレベルでのバスケットで学んだことはありましたか。
「大学に来て最初に思ったことは、やっぱりフィジカルが違うなと感じていました。1年の頃から、同期の2人ともその話はしていて、そういうところであいつらは筋トレを毎日やってきていたので。それがあるから今のハイローのアタックに活きていると思います。なので、体があっての学院のような走りができることが、大学生の強みなのかなと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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