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第69回全日本大学バスケットボール選手権大会
大東文化大が筑波大の4連覇を阻止して初優勝

2016.10.23 (Sun)

【2016リーグ1部】10/23レポート(第16戦)

あと1週を残して筑波大が14年ぶりのリーグ優勝決定
東海大はホームの観衆に応える2連勝


161023tukuba.jpg 第8週は1部リーグでも最大規模を誇る東海大のホームゲーム。23日は全5試合が東海大学湘南校舎にて行われた。筑波大はここで早稲田大を下し、2試合を残して優勝を決定。優勝は2002年以来、14年ぶり。

 また、下位争いは慶應義塾大が10位確定となり、2部との入替え戦に進むことが決まった。もう一枠については8位日本大、9位日本大の両チームとも勝利したため、最終週まで分からない状態だ。

写真:ベンチで喜ぶ筑波大の面々。筑波大は東京教育大時代も含め、10度目のリーグ優勝。


161023ikuhara.jpg 3位白鷗大は中盤位に留まる専修大相手に、シュートの確実さ、#75シェッハ(1年・C・延岡学園)の高さが#30アブ(1年・C・アレセイア湘南)を上回った。専修大は制空権を握られる場面も多く、2Q頭からじりじりと差を広げられた。何度もあと数点差という状況まで詰め寄る場面もあったが、同点にするまではいかず。白鷗大はメンバーをまんべんなく使いながら余裕を持って79-98で11勝目。

 勝てば優勝が決まる筑波大は、早稲田大と対戦。立ち上がりこそ#2満田(4年・SF)の3Pが連続で決まり早稲田大を翻弄したが、早稲田大がディフェンスをプレスに切り替えると途端に機動力が鈍り、追いつかれて逆転してはされるシーソーゲームに。しかし1Qを17-16で終えたあと、2Qは#46生原(4年・PG)の3Pなども決まって勢いがつくと、早稲田大を引き離して前半は44-27と17点のリードに。早稲田大は上からの位置でディフェンスを仕掛け続けるが粘りきれず、オフェンスでは相手の高さもあって持ち味は出せなかった。3Qの立ち上がりは両者停滞するが、早稲田大はオフェンスをシャットアウトされてこのQは7点に終わると、最終Qは筑波大がベンチメンバーも使って93-60で、14年ぶり10度目の優勝を決めた。早稲田大は依然として怪我人の欠場が続いており、やや苦戦が続く。

161023tokai4.jpg 東海大拓殖大をホームに迎えた。この日は#3大矢(4年・PF)、#4寺園(4年・PG)、#35伊藤(4年・PG)、#33鈴木(4年・SF)、#81関野(4年・SF)とスタメン全員を4年で揃え、立ち上がりは上々。#4寺園、#33鈴木の3P、#81関野のドライブインなど、4年生同士のこなれたプレーで滑り出す。一方の拓殖大は#13阿部(3年・SG)が開始早々2ファウルと苦しくなるが、ゴール下の#55藤井(4年・C)へパスが通り、#39成田(4年・SG)の3Pもあってやや追い上げ1Qは26-19で終了。しかし簡単にシュートは打てず2Qは9点止まり。

 東海大は2Qになると下級生も使っていき前半は47-28。3Q、拓殖大は#39成田が当たって来ず、#18多田(1年・SF・八王子)、#16飯田(3年・SF)の布陣に切り替える。しかしディフェンス面ではサイズがない分、東海大に簡単に得点されてしまう状態は止まらず。4Qもそのまま優位に試合を進めた東海大が96-73で勝利し、満員の観客の声援に応えた。この日は4年メインの起用となが、やはり最上級生が5人コートに揃うと息の合い方は絶妙。途中、#35伊藤が膝の大事を取って下がったのがやや気にかかるが、やはり4年の力の確かさは見事だった。

写真上:筑波大は#4青木が欠場したものの、生原がアグレッシブに攻めた。
写真下:東海大は4年生の連携で立ち上がりから拓殖大を突き放した。


◆PICK UP
【下位争いの2試合は日本大・明治大ともに5勝をマーク】

 下位争いは混戦が続いてきた。入替え戦回避に向けて互いに負けられない2勝の慶應義塾大と4勝の日本大の対戦は、ディフェンスで勝った日本大に軍配が上がり、また日本大と同じ勝率で9位の明治大は、青山学院大に完全勝利して、どちらが入替え戦に進むのか、回避の熾烈な争いが続いた。


161023motomura.jpg 慶應義塾大-日本大は、立ち上がりに日本大#23本村(2年・SG)の2本の3Pや#24高橋(4年・SG)のレイアップなどで日本大が先行。慶應義塾大もすぐ追いついて逆転するが、残り3分から互いに決めきれない場面が続き、結局15-16と日本大リードで1Q終了。1Qで#6新号、2Q頭に#11門馬が2ファウルとなった日本大はこの2人を下げて分が悪くなるが、慶應大も外が当たって来ず、両者思うように得点が伸びない。しかし慶應大の方がより多くミスが続き、前半は23-34で日本大がリードして終了。

 3Q、今度は日本大のターンオーバーが頻発して次第に追いつかれる。しかし終盤に3点プレーが多く出て40-47と最小3点差になったところを7点に戻して4Qへ入ると、日本大はディフェンスで慶應大の外を封じ、#24高橋がペイントに切れ込むプレーで再び15点差にして流れを掴んで、49-66で勝利。これで日本大は5勝。慶應大は続く試合で明治大が勝利したため、勝敗で並ぶことができなくなり10位で入替え戦進出が決まった。

161023tanaki.jpg 前の試合の日本大の勝利を受けて負けられない明治大は、青山学院大相手に立ち上がりから内外で得点。青学大は得点源のインサイド、アウトサイドとも機能せず。8点のビハインドを負って2Qへ入ったが、2Qもオフェンスが改善せず、インサイド勝負でも負けて明治大に逃げられ前半で20-36と大差がついた。後半3Qも青学大はゴール下でのイニシアチブが取れず、ディフェンスにも簡単に穴ができてしまい、明治大に簡単に得点されていくと3Q終了時で点差は22まで開いてしまった。青山学院大は4Q、点差を縮める場面もあるが挽回は叶わず54-69で明治大が5勝目をあげた。青学大は終盤に入り課題が大きく見えてきている。インカレを見据えた修正が必要だろう。

写真上:日本大はミスも多かったが、本村らシューター陣の得点に助けられた。
写真下:明治大は田中井がスタメンに入り、攻守で活躍。

※日本大・青木選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「怪我人が出た分、自分が頑張らないといけない」
残り2試合を一丸となってリーグ戦を終えるために

◆#21青木裕哉(日本大・2年・PG)
161023aoki.jpg第6週でガードの#12井上が負傷したこともあり、ここ数試合で出番が増えている。この試合では新号が早い段階で2ファウルとなりその後を引き継いだ。後半も長いプレータイムを得てパスをさばくだけではなく、シュートも良い場面で入ったのが印象的だ。
自身が信頼を得ることも大事だが、スコアラーの多いチームで周りをいかに生かすか、そんな部分にも注力しながらプレーしている。


―大事な試合でしたが、早めの出番になりました。
「先週もこの前もあまり試合にでていなくて、プレータイムは5分ぐらいだったんですが、昨日長い時間出ることになりました。今日も出場機会があると思って準備はしていたので、すんなりゲームにはいれてディフェンスもしっかり激しくできました。控えとしては、役割を多少果たせたと思います」

―ここまで出番がなかなか得られなかったのは理由がありますか?
「4年のガードで井上さんが前半は出ていたんですが、この前の筑波での専修大戦で怪我をしてしまいました。一人減ったということが大きくて、新号さん(#6)にも負担がかかるし、その分自分が頑張らないといけない状態になりました。チームのためにも頑張ろうと思っています」

―今日はいいタイミングで3Pも決まりましたね。
「時間もなくてボールが回ってきたので打つしかないと思って打ちましたが、入って良かったです」

―ディフェンスがしっかりしていたのも印象的です。
「慶應も外、3Pが特徴のチームなので、相手の外回りをスイッチディフェンスして、打たせないように全員で心がけました。そこが効いたかなと思います」

―試合に出たときの心がけはどのようなものですか?
「自分はガードなのでミスをしないようにプレーすることが大切だと思っています。その中でもオフェンスの組み立てをしっかりやって、ゴールにアタックしつつ、日大はシュートがうまい選手がいっぱいいるので、そういう人たちにいい形で3Pとかを打たせてあげられるようにすることです。あとはディフェンスとかリバウンドとか、泥臭いところをしっかりやろうと思っています」

―今日の試合で少し楽になりましたが、まだ残り試合次第では分かりませんね。
「残り2試合、今8位で厳しい状況です。でも自分たちがまだ入替え戦にはいかない位置なので、気にしすぎないで2試合集中したいです。その2試合をしっかり戦えば結果はついてくると思うので、また準備して来週に備えたいです」

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「良い流れにして後輩に渡すのが4年生の役目」
チームとしての成長を下支えする意識

◆#33鈴木隆史(東海大・4年・SF)
161023suzuki.jpg登録メンバーに7人いる4年生のうち、スタメンの一人として出場。立ち上がりに得意の3Pを沈めた。2年時に頭角を表し、外角のシュートで度々チームを沸かせてきただけではなく、鋼の肉体で手堅いディフェンスも披露する。献身的なその姿はいかにも東海大の選手らしい。下級生を支え、チーム全体での成長を見据えてやってきたシーズン。ここからインカレに向けてさらにそれを高められるかが鍵になるだろう


―4年生5人がスタメンになったのは初めてですね。
「今日は4年のスタートでいこうと元々コーチがそう考えていたみたいで。それがいいスタートになって良かったです」

―4年生で行こうと言われて特別な気持ちはありましたか?
「別にスタートからとか、ベンチからとかで違いはなくて、自分たちのやるべきことはいい流れで後輩たちに渡すことです。スタートはいつも後輩が出ていますが、悪い流れのときはベンチから出て、4年生がもう一回立て直すということをやってきました。今日の場合はスタートから4年が出ましたが、良い流れを作って後輩に渡せたということですね」

―見ている方はとても息の合ったプレーで心地よかったですが、その辺は阿吽の呼吸の部分があるのでしょうか?
「そうですね。4年生で出るとディフェンスのコミュニケーションが取りやすいです。後輩ができていないというのではなく、4年間一緒にやってきたということだと思います。やってきたことがこういうことに出るんだなと思います」

―ディフェンスからの流れで鈴木選手の3Pも最初の方に決まりましたね。
「みんなが自分にボールを集めてくれました。いいスクリーンもかけてくれて、ノーマークになって、いいパスがきたので気持ちよくシュートが打てました」

―鈴木選手といえばシュートというイメージもありますが、ディフェンス面でもかなり頑張りが見えます。
「自分はシューターですけど、相手のシューターを止めることも自分の役割だと思っています。今日だったら多田(#18)とか、青学だったら安藤(#24)とか、相手の得点源になる選手を止めることで相手のリズムも崩れるし、そこはこれからもやっていきたいです」

―さきほど、下級生が先に出ていって、4年生がそれを良い流れにして渡すという話がありましたが、苦戦しているときなどは大変ではないですか?
「でも思い切り後輩たちにやってもらえることを、自分たちもすごく嬉しく思っています。そこで弱気なプレーを見せられたら喝を入れないといけませんが、最近の後輩たちはみんな生き生きしていいプレーをしているので、そこはいいと思っています」

―苦境に立って4年生が出たけれど負けてしまった明治大との試合もありました。そういう立て直せなかった試合に関しての反省点は?
「それはチームとしての課題だと思うし、それがあったからこそインカレで優勝できたと言えるように改善したいと思う部分です」

―リーグ戦の優勝としては筑波大に決まってしまいましたが、リーグ戦をここまでどう感じていますか?
「個人としてもチームとしても少しずつ成長したと思います。リーグ戦を通して成長するというのが自分たちの目標だったので、勝つだけじゃなくて負けから学ぶことも大切だと思っていました。去年はリーグ戦を優勝してインカレで負けてしまったんですが、今年はリーグ戦では勝てなかったけれど、インカレで優勝したと言えるように頑張りたいです」

―実際、ここ数年のリーグ戦はほぼ負け無しでしたが今年はここまでで4敗。気持ちの面ではどうでしたか?
「去年、一昨年は勝っていただけに今年の4敗は落ち込んだんですが、そこはコーチに言われる前に、チーム内の選手同士でミーティングなんかもしました。そういう点でチームとしても成長していけていると思います。とりあえず残り2試合をしっかり戦いたいです」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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