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2016.10.23 (Sun)
【2016リーグ2部】10/23レポート(第16戦)
大東文化大が16連勝で優勝を決める
下位順位争いは苛烈さを増す
16試合を終えて、未だ負けなしの大東文化大が優勝を決めた。入替戦で2部1位に相応しい姿を見せるべく、残り2試合をしっかり戦いたいところ。また、3位江戸川大は4位国士舘大と3勝差をつけ、2位もしくは3位が確定した。1勝差の2位中央大、3位江戸川大はともに勝ち、我慢比べが続く。
また、2-3部入替戦回避争いは、2戦を残し、10位法政大は9位東洋大と2勝差だが、直接対決を控え法政大は順位を1つ上げる可能性を残している。東洋大も、2勝差の8位駒澤大には勝敗が並んだ場合得失点差で上回り、同じく2勝差の7位順天堂大(※順位は駒澤大との対戦成績による)とは直接対決を残す。終わってみなければ誰が笑い、誰が泣くかはわからない。
中央大は駒澤大に容易にシュートを打たせず12-4とスタートダッシュ。だが駒澤大#18前田(3年・PG)の3P2本などで一時2点差に。2Qにも同様の展開が見られたが、駒澤大#65針生(2年・PF)のファウルトラブルを機に中央大がリバウンドを支配、#28鶴巻(2年・F)の得点などで突き放す。主力には疲れも見えるものの、サブメンバーがしっかり働いて75-59で白星を積み上げた。
江戸川大-順天堂大は、江戸川大#23保岡(3年・SG)が1Qから全開。3Pに速攻に次々決めこのQだけで18得点。さらには正ガードを欠く順天堂大から何度もボールを奪い、速攻につなげて29-6と圧倒する。対する順天堂大は#17小鮒(4年・F)の調子が上がらず1Q途中にベンチへ退く展開。チーム全体で前半3P成功0本に留まり52-20と大差がつく。後半、江戸川大は主力を休ませ94-67で勝利。順天堂大もメンバーを入れ替えながら取り組みを続け後半だけなら上回った。
日本体育大は第15戦で負傷した#32フェイ(2年・C)に代わり#45河野(1年・PF・福岡第一)がスタメン。ファウルがかさむも#54津田(1年・PF・県立城東)とも時間をを分け合い果敢なプレイを見せる。守っても前半法政大の2FG成功を4/13本に抑え、速攻につなげて38-20。3Q、法政大に3Pを決められるも趨勢が変わるには至らず、80-48で逃げ切った。
写真上:優勝を決め笑顔でチームメイトとハイタッチする大東大。
写真下:津田とともに思いきりよくプレイした日体大・河野。
※日本体育大・小田桐選手のインタビュートは「続きを読む」へ。
◆PICK UP1
【意地のぶつかり合いは立教大の4年生が上回る】
2-3部入替戦を回避するにはとにかく勝つしかない東洋大。立教大のターンオーバーを誘い、攻めてもオフェンスリバウンドをもぎ取り攻撃の機会を増やしていく。だが決定力では#14望月(4年・SG)を始め立教大が上回り、前半は39-33と立教大リード。
3Q、東洋大はインサイドにアタックするもフィニッシュまではできず、逆に立教大が速攻につなげて45-35と2桁差がつく。立教大はさらに、残り2分半から#17西村(4年・SG)が3連続でロングシュートを沈め60-41と一気に突き放す。東洋大はこれまでならば消沈してしまうところ、タイムアウト明けにディフェンスから仕切り直す。#88山本(4年・PF)のチームファウルフリースローの後、スティールから#2山口(4年・SG)、#11中村(4年・PG)が連続で決める。残り10秒#11中村のスティールからのシュートは決めきれないも、60-51と得点を50点に乗せ、差も1桁に押し戻す。
4Qは取られたら取り返す展開となる。立教大は#14望月が3Pを2本決めるなど好調を維持し、76-65と優位を守る。さらに#4森川(4年・PG)がチームファウルフリースローを誘い、80-67で残り時間2分を切る。ここで東洋大は#25島崎(4年・SG)が思いきりよく3Pを放って決めると、激しいプレッシャーをかけてスローインや運びのボールを奪い、再び#25島崎の3Pなど4連続得点で1分35秒80-77と射程圏内に捉える。立教大はタイムアウトを挟むと落ち着き、時間を使ってフリースローを得るが、これを2投揃えられない。だが東洋大もシュートを決めきれず、83-79でタイムアップ。立教大メンバーが安堵の表情を浮かべるのに対して、東洋大は悔しい惜敗となった。
写真上:3Qに連続3Pを決めた立教大・西村を称える4年生たち。
写真下:東洋大・島崎も4年生の執念を見せたが1歩及ばなかった。
◆PICK UP2
【2Qに立て直した大東大が2部優勝を果たす】
勝てば優勝が決まる大東文化大。無意識の硬さとなったか、国士舘大のオフェンスを中外ともに止めきれず、残り5分半7-15と先行されタイムアウトに追い込まれる。国士舘大が#66馬(4年・C)の1on1、#0角田(3年・SF)の機転を効かせたプレイで加点するのに対し、大東大は交代でコートに入った#20毕(3年・PF)がリバウンドを拾ってシュートにつなげ、16-24とついていく。
2Qに入ると、#12熊谷、#20_を中心にオフェンスを組み立てていく。#20ビーがミドルレンジからのジャンプシュートに加え、インサイドの1on1、#87波多(4年・SG)へのアシストとオールラウンドに活躍し、#12熊谷はゲームコントロールに加え、自身の3Pを含むアウトサイドシュートで得点を伸ばす。対する国士舘大は開始5分30秒時点、#21池田(1年・SG)のジャンプシュートがこのQ初得点となり、その後も得点が伸び悩む。大東文化大はこのQ途中から入った#15モッチ(1年・C・桜丘)もゴール下でブロックショット、得点と存在感を表す。大東文化大はアウトサイドシュートの確率・オフェンスリバウンドが良く、対する国士舘大はインサイド中心のオフェンスを展開したが決めきれず、前半は6点のリードを大東文化大が奪った。
3Q、悪い流れを断ち切りたい国士舘大だが、オフェンスではアウトサイドシュートの確率が悪く得点が伸び悩む。ディフェンスでは大東文化大#12熊谷、#20ビーを止められず大きく引き離されてしまう。4Q、国士舘大は開始早々に#88板垣(4年・PF)がディフェンスをゴール下まで押し込んで得点を決めたが、その後が続かない。残り5分30秒、国士舘大はフロントコートからディフェンスで仕掛けるが中々得点につながらず、その間、大東文化大は#3竹内(3年・PG)、#56山岸(3年・PF)らと満遍なく得点し、76-59で勝利を収めた。
これで大東文化大は無敗で優勝を決定。力があると言われながら一昨年は入替え戦3戦目で涙を飲み、昨年は入替え戦進出まで届かなかった。3度目の正直となるかが入替え戦の見どころとなろう。
写真上:大東文化大・毕はボースハンドダンクも見せるなど躍動。
写真下:1年生の中で、望月とともにプレイタイムをもらっている国士舘大・池田。
「プレッシャーはあるが皆の協力が心強い」
残り2試合をどう締め括るかが問われる
◆#20小田桐匡志(日本体育大・3年・PG)
1年の冬から1番ポジションに挑戦し、今シーズンはスタートに定着。日体大らしい速いバスケット、プレスディフェンスの起点となる。本人はまだまだと言うが、欠場した試合では相手チームが彼の不在を突くゲームプランをたてるほど、存在感は増している。最上級生となる来シーズンに向けて、最終週にどれだけ多くのものを得られるか。
―前日にフェイ選手(#32)が負傷離脱した中、この試合はどのように対応しましたか?
「高さでバスケットができない分、スピードで勝負しようと組み立てました。途中ちょっとミスが目立ちましたが、そこからもう1回建て直せました。ディフェンスを皆で頑張って、全員でオフェンスを走るという、いつも練習でやってきたことができたのがよかったと思います」
―試合中、赤土選手(#75)とこまめにコミュニケーションを取っていましたが、どんな話をされたのですか。
「スクリーンのコールが今日はあまりできていなかったので、そこの部分について次どうしようか、といった相談をしていました」
―先週の2敗(江戸川大戦、中央大戦)から、どう気持ちを入れ替えましたか?
「自分たちのバスケットをしようと日頃から言っているので、それを今週もずっと、チームで掲げてやってきました」
―ポイントガードとして経験を積んできて、3年生となった今シーズンの自分の出来はいかがですか。
「やはり4年生もいる中で下級生の自分がチームを引っ張らないといけない、まとめないといけないというプレッシャーはあるのですが、皆協力してくれるので心強いです。高校のときは2~3番をやっていて、1番をやるとなるとシュートの回数が減るというのは当たり前にわかったので、シュート以外でできることを探そう、と1年の冬からずっと取り組んできました。どのチームもガードは速い選手が多いので、そこにつける、ディフェンスできる足が必要なのと、あとはパスも正確でなければならないので、そこをもっと強くしていかないとと考えています」
―今リーグではQ最後に1on1に行く場面も見られますが、そこはもともと2~3番をやっていた得点力を活かす形なのでしょうか?
「いえ、Qの終わりは崩せる人がボールを持っていたほうがいいというだけです。今のスタートだと2・3番はどちらかといえばシューターなので、ドリブルさせるよりもキックアウトで打たせるほうが確率が高いと思って。相手ディフェンスが寄ってこなかったら自分で行くという感じです」
―さて、このチームでプレイできる時間も残り少なくなってきました。どのように締め括りたいですか。
「いちばんいいのは、残りの試合を全部勝って終わること。それが4年生の先輩たちに対してできることだと思います。2試合と少ないですが、チームをもっとコントロールできるよう取り組みます」
下位順位争いは苛烈さを増す
16試合を終えて、未だ負けなしの大東文化大が優勝を決めた。入替戦で2部1位に相応しい姿を見せるべく、残り2試合をしっかり戦いたいところ。また、3位江戸川大は4位国士舘大と3勝差をつけ、2位もしくは3位が確定した。1勝差の2位中央大、3位江戸川大はともに勝ち、我慢比べが続く。
また、2-3部入替戦回避争いは、2戦を残し、10位法政大は9位東洋大と2勝差だが、直接対決を控え法政大は順位を1つ上げる可能性を残している。東洋大も、2勝差の8位駒澤大には勝敗が並んだ場合得失点差で上回り、同じく2勝差の7位順天堂大(※順位は駒澤大との対戦成績による)とは直接対決を残す。終わってみなければ誰が笑い、誰が泣くかはわからない。


日本体育大は第15戦で負傷した#32フェイ(2年・C)に代わり#45河野(1年・PF・福岡第一)がスタメン。ファウルがかさむも#54津田(1年・PF・県立城東)とも時間をを分け合い果敢なプレイを見せる。守っても前半法政大の2FG成功を4/13本に抑え、速攻につなげて38-20。3Q、法政大に3Pを決められるも趨勢が変わるには至らず、80-48で逃げ切った。
写真上:優勝を決め笑顔でチームメイトとハイタッチする大東大。
写真下:津田とともに思いきりよくプレイした日体大・河野。
※日本体育大・小田桐選手のインタビュートは「続きを読む」へ。
◆PICK UP1
【意地のぶつかり合いは立教大の4年生が上回る】

3Q、東洋大はインサイドにアタックするもフィニッシュまではできず、逆に立教大が速攻につなげて45-35と2桁差がつく。立教大はさらに、残り2分半から#17西村(4年・SG)が3連続でロングシュートを沈め60-41と一気に突き放す。東洋大はこれまでならば消沈してしまうところ、タイムアウト明けにディフェンスから仕切り直す。#88山本(4年・PF)のチームファウルフリースローの後、スティールから#2山口(4年・SG)、#11中村(4年・PG)が連続で決める。残り10秒#11中村のスティールからのシュートは決めきれないも、60-51と得点を50点に乗せ、差も1桁に押し戻す。

写真上:3Qに連続3Pを決めた立教大・西村を称える4年生たち。
写真下:東洋大・島崎も4年生の執念を見せたが1歩及ばなかった。
◆PICK UP2
【2Qに立て直した大東大が2部優勝を果たす】

2Qに入ると、#12熊谷、#20_を中心にオフェンスを組み立てていく。#20ビーがミドルレンジからのジャンプシュートに加え、インサイドの1on1、#87波多(4年・SG)へのアシストとオールラウンドに活躍し、#12熊谷はゲームコントロールに加え、自身の3Pを含むアウトサイドシュートで得点を伸ばす。対する国士舘大は開始5分30秒時点、#21池田(1年・SG)のジャンプシュートがこのQ初得点となり、その後も得点が伸び悩む。大東文化大はこのQ途中から入った#15モッチ(1年・C・桜丘)もゴール下でブロックショット、得点と存在感を表す。大東文化大はアウトサイドシュートの確率・オフェンスリバウンドが良く、対する国士舘大はインサイド中心のオフェンスを展開したが決めきれず、前半は6点のリードを大東文化大が奪った。

これで大東文化大は無敗で優勝を決定。力があると言われながら一昨年は入替え戦3戦目で涙を飲み、昨年は入替え戦進出まで届かなかった。3度目の正直となるかが入替え戦の見どころとなろう。
写真上:大東文化大・毕はボースハンドダンクも見せるなど躍動。
写真下:1年生の中で、望月とともにプレイタイムをもらっている国士舘大・池田。
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【INTERVIEW】「プレッシャーはあるが皆の協力が心強い」
残り2試合をどう締め括るかが問われる
◆#20小田桐匡志(日本体育大・3年・PG)

―前日にフェイ選手(#32)が負傷離脱した中、この試合はどのように対応しましたか?
「高さでバスケットができない分、スピードで勝負しようと組み立てました。途中ちょっとミスが目立ちましたが、そこからもう1回建て直せました。ディフェンスを皆で頑張って、全員でオフェンスを走るという、いつも練習でやってきたことができたのがよかったと思います」
―試合中、赤土選手(#75)とこまめにコミュニケーションを取っていましたが、どんな話をされたのですか。
「スクリーンのコールが今日はあまりできていなかったので、そこの部分について次どうしようか、といった相談をしていました」
―先週の2敗(江戸川大戦、中央大戦)から、どう気持ちを入れ替えましたか?
「自分たちのバスケットをしようと日頃から言っているので、それを今週もずっと、チームで掲げてやってきました」
―ポイントガードとして経験を積んできて、3年生となった今シーズンの自分の出来はいかがですか。
「やはり4年生もいる中で下級生の自分がチームを引っ張らないといけない、まとめないといけないというプレッシャーはあるのですが、皆協力してくれるので心強いです。高校のときは2~3番をやっていて、1番をやるとなるとシュートの回数が減るというのは当たり前にわかったので、シュート以外でできることを探そう、と1年の冬からずっと取り組んできました。どのチームもガードは速い選手が多いので、そこにつける、ディフェンスできる足が必要なのと、あとはパスも正確でなければならないので、そこをもっと強くしていかないとと考えています」
―今リーグではQ最後に1on1に行く場面も見られますが、そこはもともと2~3番をやっていた得点力を活かす形なのでしょうか?
「いえ、Qの終わりは崩せる人がボールを持っていたほうがいいというだけです。今のスタートだと2・3番はどちらかといえばシューターなので、ドリブルさせるよりもキックアウトで打たせるほうが確率が高いと思って。相手ディフェンスが寄ってこなかったら自分で行くという感じです」
―さて、このチームでプレイできる時間も残り少なくなってきました。どのように締め括りたいですか。
「いちばんいいのは、残りの試合を全部勝って終わること。それが4年生の先輩たちに対してできることだと思います。2試合と少ないですが、チームをもっとコントロールできるよう取り組みます」
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