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2016.10.22 (Sat)
【2016リーグ1部】10/22レポート(第15戦)
筑波大、3戦を残し優勝に王手
中位、下位の順位争いは依然混とん
残り4試合となったリーグ戦、首位の筑波大は1敗を守り、東海大との3勝差をキープ。次の第16戦を勝てば、残りの2試合を負けても東海大が追いつけないため優勝が決まる。東海大はホームコートで一縷の望みに賭ける。7勝の青山学院大は8勝の拓殖大を破り、中位の混戦は変わらない。また、現在8~10位の中で明治大が4勝目をあげ、2勝の慶應大を引き離した。ただ、4勝の明治大・日本大ともに、その上の早稲田大・専修大と3勝差がつき、1-2部入替戦はこの3チームに絞られつつある。
専修大学生田キャンパス会場では、チーム初の1部リーグ2桁勝利を目指す白鷗大が、慶應義塾大を迎えた。前半こそ慶應大の3Pが5割に近い確率で決まり、42-36の接戦に。だが、慶應大は課題の3Q、白鷗大のトラップに引っ掛かってしまうとともに外が落ちる。白鴎大はそのリバウンドをしっかり確保してリードを18点に広げると、終盤には1・2年生もコートに立たせて84-67。10勝目を挙げた。
ホームの専修大は首位の筑波大とぶつかった。1Qこそ、スタートに久しぶりのフルメンバーが揃った筑波大が残り3分半23-10と走る。しかし専修大が#10大澤(2年・F)を入れるとリズムが変わり、5点差まで詰める。筑波大はメンバーを入れ替えながらリードを保つも、専修大も#26砥綿(3年・G)らがつなぎ、残り1分半から#7國分(4年・F)の連続3Pで38-40と逆転に成功する。しかし3Q、#30アブ(1年・C・アレセイア湘南)がファウルトラブルに陥った専修大の攻め手を潰して速攻を連発、ラスト3分半の間に15点を叩き出し、65-51として勝負あり。メンバーを入れ替えた4Qはやや追い上げを許すも、#11増田(1年・PF・福大大濠)の奮闘もあり84-76。集中が今ひとつの時間帯もあったものの余裕を見せた。
東海大学湘南キャンパス会場では、拓殖大と青山学院大が激闘を演じた。拓殖大#23バンバの欠場により、両チームとも走る展開と外角シュートという武器は同じであり、前半はわずか2点差。3Q、青学大は堅守とリバウンドからオフェンスの機会を増やし、62-52とリードを広げる。この時点でフィールドゴール数は青学大44本に対し拓殖大は24本。しかし4Q、拓殖大も意地を見せ、怒涛の3Pで同点まで持ち込むものの、最後は青学大#10高橋(2年・C)の高さが活きた。オフェンスリバウンドからの得点で83-77と突き放した。2連敗の拓殖大は明日東海大と対戦する。踏ん張りたいところ。
ホームコートの東海大は日本大を迎え撃った。立ち上がりからまんべんなくシュートを決め、層の厚さを見せる。日本大も3Pを中心に食らいつくも、東海大ディフェンスの前にどうしても点が止まってしまう時間帯があり、東海大を脅かすには至らず。69-58で東海大がホームの声援に応えた。
写真上:筑波大・相馬は4年生として役割を果たした。
写真中:幸崎の欠場を埋める働きを見せる専修大・砥綿。
写真下:専修大はチアスティックによる応援が見られた。
◆PICK UP
【明治大、得点の止まる時間も堅守で耐え4勝目】
7勝7敗から勝ち越したい早稲田大と、現在3勝で1勝でも多く積み上げたい明治大。1巡目は69-64で早稲田大の逆転勝利と接戦になったカードだ。
立ち上がり、明治大の外が気持ちよく決まるのに対して早稲田大は噛み合わず開始7分間ノーゴール。タイムアウトやメンバーチェンジで打開を試み、ようやくバックコートプレスから#36澁田(4年・G)らが3連続得点を上げるも、ファウルがかさんでしまい17-6と明治大が先行する。2Qは両者シュート率がよくない中、フリースローで粘った早稲田大が26-20とわずかに詰める。
3Q開始4分、早稲田大#7石原(3年・G)が、前半はチーム全体で成功0本に留まった3Pを沈め、32-27とじわじわ追い上げる。一方の明治大は#9田中井(4年・SG)が「ディフェンス切らすな!」と檄を飛ばす。それが効いてルーズボールやリバウンドから#22宮本(3年・PF)の得点につなげ、10点差に押し戻す。早稲田大は#21南木(3年・G)、#18森井(3年・G)の3P、明治大はオフェンスリバウンドからの得点で43-35と点差はほぼ変わらず4Qへ。
4Q、早稲田大は単発の3Pやミスが続くのに対し、明治大は#2齋藤(3年・PG)が3Pを2本決め、残り6分53-37。早稲田大はタイムアウトに追い込まれる。#25伊藤(4年・F)が3Pを返すも、その後はアウトサイドがことごとく決まらず、ドライブに切り替えてもファウルをもらえない。約4分間ノーゴールと足踏みする。その間に明治大は#28今川(2年・SF)、#22宮本を始め全員がオフェンスリバウンドに絡んで加点、守ってもリバウンドを支配して反撃を封じ、65-42と快勝を収めた。
写真上:囲まれながらもリバウンドを掴む明治大・森山。
※明治大・今川選手のインタビュートは「続きを読む」へ。
「まずインサイドでしっかりやっていこうと心掛けた」
リーグ中にも修正と成長を続ける2年生
◆#28今川友哲(明治大・2年・SF)
195㎝の長身にしてプレイの幅が広いのが今川のセールスポイントだが、選択肢が多い分状況判断は難しく、中途半端になりがち。そこでまずインサイドから、と方向を定めたのが今川自身にとってもチームにとってもよい結果をもたらしているようだ。インサイドでしっかり働けば、相手が的を絞れずアウトサイドでプレイしやすくなり、と自分にもメリットがある。ダイナミックさを失わず、泥臭さもより身に着けていきたい。
―大きな4勝目です。今のお気持ちは。
「1-2部入替戦には行きたくない。日本大が今日この後勝たなければやっと並べるということで(※別会場で日本大が東海大に敗れたため勝敗数は並んだ)、嬉しいです」
―早稲田大には1巡目接戦の末敗れていますが、その反省をどのように活かしましたか?
「1巡目は1Qで点差をつけられたものの2Qに追いつかれてしまいました。今日も1Qにリードをつくれたところで、『1巡目はここからやられたぞ』とチーム内で鼓舞し合いました。4Qの残り6分16点リードの時点でも、ここから負ける可能性だってあると危機感を持ってプレーしきれたところも1巡目の反省が活きたと思います」
―ディフェンスでは、何度も早稲田大を数分間無得点に抑えました。どんなところがよかったと思いますか。
「やはり齋藤さん(#2)、會田さん(#5)を始めアウトサイドのメンバーが高い位置から相手ガード陣にプレッシャーをかけてくれて、パスが回りにくい状態にしたり相手のファウルを誘ったりしてくれました。そういった1線のディフェンスの強さが効いたのかなと思います」
―一方オフェンスでは攻めあぐむ場面もありましたが、耐えましたね。
「リーグ戦これまでも、得点が止まってしまう場面は多くありました。そういうときディフェンスで粘ろうというのはリーグ戦通してずっとやってきたことだったので、そこまで焦りはなかったです。ただ、オフェンスを決めないと勝てないというのもわかっていました。たとえばリバウンドを取った後外にパスを出すことばかり考えていたときはやはり点が止まっていたので、攻め気を持って、もし外れてもディフェンスをやればいいからシュートで終わろう、というのを意識していました」
―そういった苦しいときに今川選手がオフェンスリバウンドを取ってくれたのがかなり大きかったと思います。
「ありがとうございます。宮本さん(#22)に相手のサイズの大きい選手がつく分、自分のところは優位になるので取らなければと考えています」
―リーグを通して自分の出来というのはいかがですか?
「リーグの最初のほうはアウトサイドにこだわり過ぎていたかもしれません。宮本さんが帰ってきて外をやろうというのでミスが増えてしまっていたので、基礎に戻ろうと練習からやり直して。周りからもたくさんアドバイスをいただいたこともあり、リーグ後半はまずインサイドでしっかりやっていこうと心掛けたのが、リバウンドなどよい流れにつながっているのかなと思います。先輩たちにも、外を打つにはやはり流れがあるから、そのタイミングをみながらリバウンドなどやることをやろうといった声を掛けてもらっています」
―明治大はこれまで、よい試合をしながらなかなか勝ちにつながりませんでした。今振り返ってみて原因は見えてきましたか。
「そういう試合は大体、ディフェンスはよいのにフリースローなどのイージーシュートを落としたり、イージーミスが目立っています。それが結局負けにつながっていると試合映像を見ていて感じました。あとは競ってきたとき重いと言うか、一瞬足が止まってしまう時間帯があって、そういうのが起こってしまうのをなくせたらと話しています」
―さて、残り3試合どのように締め括りたいか、チームとして、個人として、それぞれ聞かせてください。
「チームとしては、日本大と並ぶだけでは入替戦になってしまうため(※2チーム間の得失点差では日本大が上回る)、勝つことが第一です。今日のようにディフェンスで1線から潰してディナイを張って、そこから速攻というのをどれだけ出せるか。その形が今の明治にいちばん合っていると思うのですが、もちろんそれだけでは勝てないのもわかっているので、止めるところは止めたり、勝てるバスケットをするのが大事かなと考えています。個人的にはオフェンスリバウンドでチームに貢献すること。今日は取った後のパスアウトなどで結構ミスしてしまい、それではプラスマイナスゼロになってしまうので、そういうミスを失くしながら点数やリバウンドに絡んでいきたいです」
中位、下位の順位争いは依然混とん
残り4試合となったリーグ戦、首位の筑波大は1敗を守り、東海大との3勝差をキープ。次の第16戦を勝てば、残りの2試合を負けても東海大が追いつけないため優勝が決まる。東海大はホームコートで一縷の望みに賭ける。7勝の青山学院大は8勝の拓殖大を破り、中位の混戦は変わらない。また、現在8~10位の中で明治大が4勝目をあげ、2勝の慶應大を引き離した。ただ、4勝の明治大・日本大ともに、その上の早稲田大・専修大と3勝差がつき、1-2部入替戦はこの3チームに絞られつつある。

ホームの専修大は首位の筑波大とぶつかった。1Qこそ、スタートに久しぶりのフルメンバーが揃った筑波大が残り3分半23-10と走る。しかし専修大が#10大澤(2年・F)を入れるとリズムが変わり、5点差まで詰める。筑波大はメンバーを入れ替えながらリードを保つも、専修大も#26砥綿(3年・G)らがつなぎ、残り1分半から#7國分(4年・F)の連続3Pで38-40と逆転に成功する。しかし3Q、#30アブ(1年・C・アレセイア湘南)がファウルトラブルに陥った専修大の攻め手を潰して速攻を連発、ラスト3分半の間に15点を叩き出し、65-51として勝負あり。メンバーを入れ替えた4Qはやや追い上げを許すも、#11増田(1年・PF・福大大濠)の奮闘もあり84-76。集中が今ひとつの時間帯もあったものの余裕を見せた。


写真上:筑波大・相馬は4年生として役割を果たした。
写真中:幸崎の欠場を埋める働きを見せる専修大・砥綿。
写真下:専修大はチアスティックによる応援が見られた。
◆PICK UP
【明治大、得点の止まる時間も堅守で耐え4勝目】

立ち上がり、明治大の外が気持ちよく決まるのに対して早稲田大は噛み合わず開始7分間ノーゴール。タイムアウトやメンバーチェンジで打開を試み、ようやくバックコートプレスから#36澁田(4年・G)らが3連続得点を上げるも、ファウルがかさんでしまい17-6と明治大が先行する。2Qは両者シュート率がよくない中、フリースローで粘った早稲田大が26-20とわずかに詰める。
3Q開始4分、早稲田大#7石原(3年・G)が、前半はチーム全体で成功0本に留まった3Pを沈め、32-27とじわじわ追い上げる。一方の明治大は#9田中井(4年・SG)が「ディフェンス切らすな!」と檄を飛ばす。それが効いてルーズボールやリバウンドから#22宮本(3年・PF)の得点につなげ、10点差に押し戻す。早稲田大は#21南木(3年・G)、#18森井(3年・G)の3P、明治大はオフェンスリバウンドからの得点で43-35と点差はほぼ変わらず4Qへ。
4Q、早稲田大は単発の3Pやミスが続くのに対し、明治大は#2齋藤(3年・PG)が3Pを2本決め、残り6分53-37。早稲田大はタイムアウトに追い込まれる。#25伊藤(4年・F)が3Pを返すも、その後はアウトサイドがことごとく決まらず、ドライブに切り替えてもファウルをもらえない。約4分間ノーゴールと足踏みする。その間に明治大は#28今川(2年・SF)、#22宮本を始め全員がオフェンスリバウンドに絡んで加点、守ってもリバウンドを支配して反撃を封じ、65-42と快勝を収めた。
写真上:囲まれながらもリバウンドを掴む明治大・森山。
※明治大・今川選手のインタビュートは「続きを読む」へ。
[続きを読む]
【INTERVIEW】「まずインサイドでしっかりやっていこうと心掛けた」
リーグ中にも修正と成長を続ける2年生
◆#28今川友哲(明治大・2年・SF)

―大きな4勝目です。今のお気持ちは。
「1-2部入替戦には行きたくない。日本大が今日この後勝たなければやっと並べるということで(※別会場で日本大が東海大に敗れたため勝敗数は並んだ)、嬉しいです」
―早稲田大には1巡目接戦の末敗れていますが、その反省をどのように活かしましたか?
「1巡目は1Qで点差をつけられたものの2Qに追いつかれてしまいました。今日も1Qにリードをつくれたところで、『1巡目はここからやられたぞ』とチーム内で鼓舞し合いました。4Qの残り6分16点リードの時点でも、ここから負ける可能性だってあると危機感を持ってプレーしきれたところも1巡目の反省が活きたと思います」
―ディフェンスでは、何度も早稲田大を数分間無得点に抑えました。どんなところがよかったと思いますか。
「やはり齋藤さん(#2)、會田さん(#5)を始めアウトサイドのメンバーが高い位置から相手ガード陣にプレッシャーをかけてくれて、パスが回りにくい状態にしたり相手のファウルを誘ったりしてくれました。そういった1線のディフェンスの強さが効いたのかなと思います」
―一方オフェンスでは攻めあぐむ場面もありましたが、耐えましたね。
「リーグ戦これまでも、得点が止まってしまう場面は多くありました。そういうときディフェンスで粘ろうというのはリーグ戦通してずっとやってきたことだったので、そこまで焦りはなかったです。ただ、オフェンスを決めないと勝てないというのもわかっていました。たとえばリバウンドを取った後外にパスを出すことばかり考えていたときはやはり点が止まっていたので、攻め気を持って、もし外れてもディフェンスをやればいいからシュートで終わろう、というのを意識していました」
―そういった苦しいときに今川選手がオフェンスリバウンドを取ってくれたのがかなり大きかったと思います。
「ありがとうございます。宮本さん(#22)に相手のサイズの大きい選手がつく分、自分のところは優位になるので取らなければと考えています」
―リーグを通して自分の出来というのはいかがですか?
「リーグの最初のほうはアウトサイドにこだわり過ぎていたかもしれません。宮本さんが帰ってきて外をやろうというのでミスが増えてしまっていたので、基礎に戻ろうと練習からやり直して。周りからもたくさんアドバイスをいただいたこともあり、リーグ後半はまずインサイドでしっかりやっていこうと心掛けたのが、リバウンドなどよい流れにつながっているのかなと思います。先輩たちにも、外を打つにはやはり流れがあるから、そのタイミングをみながらリバウンドなどやることをやろうといった声を掛けてもらっています」
―明治大はこれまで、よい試合をしながらなかなか勝ちにつながりませんでした。今振り返ってみて原因は見えてきましたか。
「そういう試合は大体、ディフェンスはよいのにフリースローなどのイージーシュートを落としたり、イージーミスが目立っています。それが結局負けにつながっていると試合映像を見ていて感じました。あとは競ってきたとき重いと言うか、一瞬足が止まってしまう時間帯があって、そういうのが起こってしまうのをなくせたらと話しています」
―さて、残り3試合どのように締め括りたいか、チームとして、個人として、それぞれ聞かせてください。
「チームとしては、日本大と並ぶだけでは入替戦になってしまうため(※2チーム間の得失点差では日本大が上回る)、勝つことが第一です。今日のようにディフェンスで1線から潰してディナイを張って、そこから速攻というのをどれだけ出せるか。その形が今の明治にいちばん合っていると思うのですが、もちろんそれだけでは勝てないのもわかっているので、止めるところは止めたり、勝てるバスケットをするのが大事かなと考えています。個人的にはオフェンスリバウンドでチームに貢献すること。今日は取った後のパスアウトなどで結構ミスしてしまい、それではプラスマイナスゼロになってしまうので、そういうミスを失くしながら点数やリバウンドに絡んでいきたいです」
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