2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.09.26 (Mon)

【2016リーグ1部】9/25レポート(第8戦)

筑波大が無傷の8連勝
層の厚い東海大、堅守の青学大が追う


160925sirato.jpg この週連勝した東海大が単独2位となった。しかしリーグ折り返しとなる次週、首位の筑波大に3位タイの拓殖大、白鴎大がそれぞれ挑むため、順位はまだ入れ替わる可能性がある。また、3位タイの青学大は星1つ差の専修大戦、早稲田大戦が控え、目の離せないゲームが続く。さらに入替戦回避を見据えても、慶應義塾大-明治大の一戦は気が抜けないだろう。


 注目の青山学院大-白鴎大は、前評判通りの守り合いになった。2Qは青学大、3Qは白鴎大と流れが行き来した末、4Q残り3分49-49の同点に。ここで速攻を繰り出した青学大が58-54で勝利。3敗を死守して優勝争いに踏みとどまった。

 専修大は勝てば東海大を3位集団に引きずり込むことができたが、74-76とわずかに及ばなかった。3Qに何度も逆転のチャンスがあったものの、フリースローミスとターンオーバーが響いた。東海大は#10鶴田(2年・PF)、#11白戸(3年・SG)、#15内田(2年・SG)といった交代で入ったメンバーが活躍を見せ、層の厚さを見せつけた。

 早稲田大-日本大は、日本大が劣勢から2Qに建て直し、終盤も足を止めず60-57で嬉しい2勝目。早稲田大はこの週2連敗、星が五分に戻った。

160925narita.jpg 首位の筑波大明治大に、3位の拓殖大慶應義塾大に粘られた。

 慶應義塾大は拓殖大に一時離されるものの、3Pが決まると波に乗り、拓殖大はターンオーバーが続いて流れを掴みきれず。ディフェンスの粘りもあってあとわずかで同点、というところまで追い上げた慶應大だったが、最後はインサイドのファウルトラブルも響いて追撃しきれず。99-93で拓殖大が逃げ切った。

 また、いまだ勝利がない明治大に対し、筑波大は追いつかれることはないものの、大差で引き離すという展開にはならず。途中で#46生原(4年・PG)が足を痛めて下がってしまうと、ミスが多く締りのない内容となった。77-68で筑波大が勝利し、筑波大は無敗を続けてはいるが、やや安定を欠く試合が続いている。明治大は勝利まであと少しが越えられない状況。次戦では1敗にとどまる慶應大との対決になるが、勝機をつかめるか。

写真上:起用に応えた東海大・白戸。
写真下:スタメンに復帰した拓殖大・成田。

※東海大・中山選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◆PICK UP1
【勝負所で加点した日本大が大きな2勝目】

160925motomura.jpg ともに今年1部に上がった早稲田大日本大。対戦成績1勝1敗だった昨年のリーグのメンバーが多く残り、現在の1部リーグでの星の差ほどチーム力に差はない。

 1Qは早稲田大13-6日本大とロースコアになる。2Q、日本大は司令塔に#12井上(4年・PG)を投入するとディフェンスからオフェンスへのリズムがスムーズになる。スティールから速攻につなげ、じわじわと追い上げる。残り4分40秒には#48ジャワラ(1年・CF・日大豊山)がフリースローを獲得、2投目は落としてしまうもリバウンドから#44松脇(1年・SG・土浦日大)が3Pを沈めて23-24と勝ち越しに成功。そのまま27-29で前半を締め括った。

 3Q、日本大は前半の勢いを保持、#24高橋(4年・SG)を起点に#23本村(2年・SG)も積極的に攻め27-37と差を広げる。早稲田大は残り5分50秒にようやく後半初得点を挙げると息を吹き返し、連続3Pと#7石原(3年・G)の速攻で残り3分には41-39と一気にひっくり返す。日本大はしばらく無得点だったがチームファウルフリースローでつなぐ。45-45とどちらに転ぶかわからない。

160925miyawaki.jpg 4Q、両チームとも激しいディフェンスを繰り出す。その中で日本大#24高橋、#11門馬(4年・SG)が強く攻めてシュートをねじ込む。早稲田大はアンスポーツマンライクファウルを得たのを活かしきれないも、#18森井(3年・G)が速いタイミングで3Pを決め、50-51の日本大リードで残り5分を切る。その後、日本大#5仁平(4年・PF)、早稲田大#26富田(2年・C)の両センター陣まで走り合うも、決め手となる1本は生まれない。残り1分30秒でのタイムアウト開け、早稲田大はゾーンで翻弄を試みるものの、日本大#24高橋―#11門馬のホットラインで3点差。しかし早稲田大も#27濱田(2年・F)が3Pを沈め、同点で残り1分を切る。ここで日本大は重くなる前に#24高橋がターンシュートを決める。一方の早稲田大は#7石原の1on1が惜しくも外れ、残り1秒でフリースローの1点を積み上げた日本大が57-60で2勝目を挙げた。

 特徴の似た両チームだったが、終了間際の決定力で勝った日本大に勝利の女神が微笑んだ。

写真上:日本大は高橋に続くように本村らも積極的にプレイ。
写真下:身体を張る早稲田大・宮脇。


◆PICK UP2
【残り1分半からの逆転劇で青学大が3敗を死守】

160925jya.jpg 東海大との接戦を落とし、「絶対、何が何でも勝たないといけない」(#14柏倉)という気迫で臨んだ青山学院大。何度リードを失っても取り返し、残り1分半の攻防も上回った。

 1Q、白鴎大はシュートを打っているもののフィニッシュできず、残り5分を切ってもフリースローでの1点のみ。交代でコートに立った#21神里(3年・PG)の3Pもリズムをつくるまでには至らない。一方の青学大は#7ナナー(1年・CF・横須賀学院)がインサイドで躍動。12-5とアドバンテージを得る。その後両者フリースローでの得点に留まり、14-9とする。

 2Q、青学大は#3大崎(4年・SG)&#15石井(2年・PG)の2ガードに変更。その#3大崎の3Pや、パス回しから#32前田(2年・F)のゴール下も決まって残り6分半21-11と突き放す。一方の白鴎大もタイムアウトを挟み、連続で速攻が出ると勢いづく。青学大は#32前田の3P以降沈黙する隙に、#23ジャニ(4年・C)のインサイドプレイも決まって残り2分半には24-22まで追い上げる。ここから青学大は#7ナナーが返し、28-22で終える。

 3Qは白鴎大#41小倉(4年・PF)の24秒ブザービーターとなる3Pでスタート。青学大は好調の#32前田が3ファウルでベンチに下がらざるを得なくなるのに対し、白鴎大は#23ジャニのダンク、#0野崎(3年・SG)の3Pで残り30-32と早々に逆転する。ここからは一進一退の攻防。白鴎大がフリースローを量産すれば、青学大は#10高橋(2年・C)のジャンプシュートでつなぐ。

160925dan.jpg 白鴎大が39-41とリードして入った4Q、白鴎大がフリースローを落としてしまうのに対して、青学大は#24安藤(4年・F)に火が点く。フリースローと連続3Pで43-47と抜け出す。白鴎大は3P、ドライブインともに試みるものの決めきれないが、3秒オーバーを誘うなどディフェンスで耐える。#5川島(4年・SG)の裏を突くシュートなどでコツコツ追い上げ、残り3分には49-49と振り出しに戻す。タイムアウト後、青学大はパスミスと#7ナナーのファウルアウト。さらに#28川邊(4年・SF)の速攻で51-54とした白鴎大が大きく有利かと思われた。だが青学大も#0納見(1年・PG・明成)のバンクショット、リバウンドから#24安藤が走って55-54。残り1分に渡る白鴎大の猛攻を守り切り、ファウルゲームもかわして58-54で勝利を掴んだ。

 白鴎大も声を掛け合って粘り強く守ったが、ここぞというところでフリースロー、アウトサイドを決めきれなかった。

写真上:徹底マークの上からダンクに行く白鴎大・ジャニ。
写真下:急成長を見せる青学大・ナナー。


[続きを読む]

【INTERVIEW】

「チーム全員で戦えている」
最上級生として感じる手ごたえと課題

◆#13中山拓哉(東海大・4年・SG)
160925nakayama.jpg前半、司令塔の#35伊藤が負傷退場するアクシデントを、4年生らしく落ち着いてカバーした。陸川監督曰く、4Qは#4寺園に準備するよう言っていたが流れが切れなかったとのこと。まだディフェンスの課題を口にするものの、センター同士がぶつかり合った次のケアを中山を始めアウトサイド陣がやっていけば、失点60点以下の目標は自ずと達成されるだろう。


―今週の大事な2試合を連勝で終えました。
「両試合とも接戦になりましたが、勝ちきれたのがよかったです。自分たちはディフェンスをずっと取り組んできて、青学戦は自分たちの目標としている『失点60点以下』に抑えられました。今日の専修戦は昨日に比べると失点が多かったのですが、下級生が頑張ってくれて、助けられた試合でした」

―特に後半、下級生4人と一緒に出ているときはどういった声掛けをしましたか?
「内田(#15)はやはりシュートがすごく入るので、『積極的に狙っていけ』と。1本目が入ったので、『お前にボールを集めるからずっと続けろ』とさらに声を掛けました。それで決め続けてくれたので勝ちを呼び込めたと思います」

―それも、中山選手のリバウンドやルーズボールに飛び込む働きがあってこそではないでしょうか。
「リバウンドは相手が大きいとセンター同士で潰し合ってしまう分、ガードが行ったほうが取れるとわかっていますし、コーチにも絡めと言われています。それに、どちらでもないボールは東海のボールなので。そこはポジション関係なくやるべきことだと思うので、取りにいくようにしています」

―今日の専修戦、昨日の青学戦とも、終盤わずかにリードしている東海大のほうがディフェンスで攻めたように見えました。
「4Qの最後は"シーガルスタイム"と言われていて、劣勢でも勝っているときでもディフェンスの強度が上がります。それは自分たちがこれまでトレーニングしてきた成果の表れだと思いますが、本当は最初からやらないといけませんね。とはいえ、試合終盤の時間帯に自分たちが弱気になってディフェンスをいつも通りやらなかったら、勝つことができません。自分たちの持ち味はディフェンスなので、ひいてはいけないところです」

―また、今日は後半1番ポジションを務めました。
「確かに普段は2番ポジションのところ、今日は達哉(#35伊藤)の怪我で1番として出ましたが、やることは変わりません。ディフェンスやリバウンドといった崩してはいけないところをしっかり締めて、オフェンスでは一緒にシューターが2人出ていたのでその2人に気持ちよく打たせようと考えてプレイしていました。夏に少し1番もやっていたので、そんなに違和感はなかったです」

―さて、リーグも中盤を迎えましたが、チーム状況はいかがですか?
「スタメンが決まっておらず、複数のメンバーでタイムシェアできています。日替わりで調子のよい選手がいて、その選手が長く出て活躍するといった形で、エースと言える存在はいないかもしれませんがチーム全員で戦えているので、接戦を勝ちきれていると思います」

―リーグ後半に向けて、続けたいところと直したいところをそれぞれ教えてください。
「続けたいところと直したいところはある意味同じで、ディフェンスです。相手を60点以下に抑えるのを目標としていて、そういうゲームを増やしていかなければなりませんし、それができれば自分たちは勝てると思うので、残りの試合も失点にこだわっていきます」


関連記事

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  15:56  |  2016リーグ戦1部  |  Top↑
 | BLOGTOP |