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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.09.26 (Mon)

【2016リーグ1部】9/24レポート(第7戦)

筑波大が首位をキープ
東海大・白鴎大が2敗で追う


 全勝の筑波大を追うのはどこか。東海大・白鴎大が2敗を守り、2位タイとなって名乗りを上げた。一方、慶應義塾大・日本大・明治大は、上位チームとじわじわ差が開きつつある。

160924nihira.jpg 首位の筑波大は、主力を休ませながら慶應義塾大に勝利。連勝街道をひた走る。2位タイの東海大-青山学院大早稲田大-白鴎大はいずれも4Qの勝負所で我慢しきった東海大、白鴎大が勝利。5勝目を挙げた。

 拓殖大-明治大は拓殖大がリードしては明治大が追い縋る展開となる。最終的には、スタメンに復帰した#39成田(4年・SG)が要所で3Pを決め、#23バンバ(4年・C)が45得点を挙げた拓殖大が87-82で逃げ切り、3敗を守った。

 専修大-日本大は同点で迎えた3Q、専修大のシュートミスを日本大が得意の速い展開につなげる。だが専修大も#11秋山(3年・G)が積極的にドライブを仕掛け、56-56から64-56として4Qを優位に進める。日本大は#11門馬(4年・SG)の気迫の籠もったプレイで残り1分30秒には77-74まで迫るも、#10大澤(2年・F)の3Pでとどめを刺した専修大が80-74で勝ち越した。

写真上:仁平の速い展開が出ると日本大は流れに乗る。


◆PICK UP1
【東海大がロースコアゲームを我慢勝ち】
160924kida.jpg ともに2敗の青山学院大東海大。優勝争いに残るためには負けられない1戦は、息詰まるロースコアゲームとなった。

 1Q、両者引き締まったディフェンスを披露。容易にペイントエリアへ攻め込めない中、青学大はジャンプシュートのタッチがよく2-8とリード。しかし東海大も合わせのプレイが決まり出して逆転。フリースローを得た分だけ東海大が20-16と先行する。

 2Q開始早々に青学大が同点に持ち込むと、1ゴールを争う展開に。中盤、東海大はベンチから入った#11白戸(3年・SG)が起用に応えて33-27と突き放すも、青学大はここまでタフショットが続いた#24安藤(4年・F)の3P、#10高橋(2年・C)のバスカンで追い縋り、33-32で折り返しとなった。

 3Q、東海大が強いディフェンスでボールを奪えば青学大は#24安藤がわずかな隙を突いてダンクと譲らない。東海大の3Pが落ちる間に#14柏倉(4年・PG)の3Pと、速攻からのフリースローで青学大が残り5分42秒37-39と再逆転。この後どちらもミスが出てしまう。残り2分、ルーズボールから#33鈴木(4年・SF)が3Pを決め東海大が流れを引き寄せ、#35伊藤(4年・PG)の技ありのブザービーターで44-41とする。

160924nakayama.jpg 4Q、東海大は#35伊藤がドライブから得点、アシストと躍動し51-43と抜け出す。青学大はシューターを入れ替えていき、#6木田(3年・F)が応えて残り4分45秒には1点差に迫る。しかし、ドライブは軒並み囲まれてしまいその後が続かないのに対して、東海大は#13中山(4年・SG)がステップイン、フリースローのミスを帳消しにするリバウンド&得点と切り拓く。青学大はここでパスミスが出てしまい、それを東海大#13中山が速攻につなげて61-52と大きく勝利を引き寄せる。青学大も#14柏倉がルーズボールに飛び込んでいくなど諦めずにファールゲームを仕掛けるが、土壇場での点差は大きく69-58でタイムアップとなった。

 どちらもアウトサイドの確率が低く、インサイドは守りが厳しくと我慢が続く中、最後はリードしているにも拘わらずディフェンスで激しく当たり、攻めてもファールをもらうなど粘った東海大が突き放す恰好になった。

写真上:同ポジションに力のある選手が揃う中、結果を残した青学大・木田。
写真下:東海大は中山の得点で接戦をものにした。

※青山学院大・柏倉選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◆PICK UP2
【白鴎大が怯まず攻め切って5勝目】
160924okuno.jpg もう1つの2敗同士のカード、白鴎大-早稲田大も熱戦が繰り広げられた。

 1Q、早稲田大がディフェンスから走れば、白鴎大は#0野崎(3年・SG)、#5川島(4年・SG)の3Pが立て続けに決まる。9-10から白鴎大が速い展開に持ち込みリードを8点に広げる。一方の早稲田大は途中からコートに入った#31佐藤(4年・G)が3Pにバスカンと勝負強さを発揮して一気に同点。ラスト10秒で#0野崎のシュートが決まった白鴎大が20-22とわずかに1ゴールのリード。

 2Qも残り4分半29-29とつばぜり合いが続く。ここから、早稲田大がバックコートでスティールを連発、レイアップにつなげて33-29と勝ち越し、白鴎大はタイムアウトに追い込まれる。ここで4年生の#24鎌田(4年・SG)が連続得点と気持ちの強さを見せ、残り2分33-36と再逆転。そのまま35-38で前半を終えた。

 3Q、早稲田大が白鴎大#23ジャニ(4年・C)や#75ディオップ(1年・C・延岡学園)の高さから逃げずドライブを仕掛ければ、白鴎大も強いドリブルで早稲田大ガード陣のプレスに呑まれず、接戦が続く。白鴎大#23ジャニがダンクでチームを盛り立てるのに対して、早稲田大は3Pが続けて決まり、47-48。しかしこの逆転のチャンスにフリースローミス、合わせのゴール下を決めきれずと足踏み。終盤#28川邊(4年・SF)のドライブで白鴎大が52-58と突き放す。

160924kuwata.jpg 4Q、今度は白鴎大がフリースローミスでブレーキ。その隙に早稲田の足が出て、残り7分40秒56-58と勝負はわからなくなる。白鴎大は#5川島が獲得したフリースローを2投とも落としてしまうが、直後にスティールからのレイアップで帳尻を合わせる。川島はさらにリバウンドやルーズボールにも飛び込んでいってチームの得点機会をつくりだし、残り2分14秒60-69となって早稲田大はたまらずタイムアウト。#7石原(3年・G)や#25伊藤(4年・F)の得点で追い縋るもこの10点差が遠く、70-79で白鴎大が大きな5勝目を掴んだ。

 白鴎大としては、先週の東海大戦で悔しい敗戦となったものの、落合コーチが「僕自身が引き摺らないようにという感じだった」というくらい、選手はむしろそれを発奮材料として練習に取り組んできたという。「対策を実行し、強みを発揮してくれた」と選手を讃えた。

写真上:司令塔が板につきつつある白鴎大・奥野。
写真下:早稲田大・桑田はルーキーらしからぬ落ち着いたプレイを見せる。

※白鴎大・落合監督のコメント、川島選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「今年にかける思いは強い」
"プレイする姿"で伝えたいもの

◆#14柏倉哲平(青山学院大・4年・主将・PG)
160924kasiwagura.jpg昨年のリーグは怪我によりコートに立てなかった。その分もという気持ち、そして青学大の主将としての思いが、柏倉の背中を頼もしく見せる。彼のリーダーシップや青学大の速い展開は、実際に体感してこそのもの。会場まで足を運んで観る価値のある選手の1人と言える。


―リーグ中盤、大事な2連戦を迎えました。
「今週の勝敗次第で上位に行くか下位に行くかが決まるので、この2戦は粘って粘って、1点でも上回ろうという気持ちで臨みました」

―確かにこの試合はディフェンスのぶつかり合いになりましたね。
「東海さんはフィジカルを鍛えていてコンタクトプレイをしてくるので、受け身にならないように意識しました。とはいえ自分たちもウェイトトレーニングはしているので、先に仕掛けてダメージを与えていこうと話して、ディフェンスはハードにやっていきました。前半が五分五分だったのは、そういったディフェンスが効いていたからだと思います」

―一方で、オフェンスでは徐々に攻め手がなくなってしまったという感じでしょうか?
「うーん、今日の敗因としても、うちよりも東海さんのほうが走って、速攻で点数を取っていましたし、ファールをもらいにいくプレイだとかそういうところが自分たちにはまだ足りないと感じました。攻めていっても自分たちでミスして終わってしまったりというのがあったので、そこは突き詰めていく必要があります」

―それでも終盤、ルーズボールに飛び込んでいくなど気迫を見せました。
「4年生なので、プレイで示していかないといけなません。そういう姿を見せることで後輩たちにも伝わってくれればいいなと。チームを活気づけるという部分では、やはり球際のところだったりハッスルプレイが重要なので、自分が先頭を切ってやっていこうと思っています。もちろん言葉でも、苦しい時間が続いているときは『ここを我慢して、もう1回ディエンスから頑張ろう』と声を掛けました」

―我慢して最後に上回る、というのが青学大の勝ちパターンだとすると、この試合でそれができなかったのは意外に思えます。
「最後の重要な場面で、ミスをして相手にボールを取られ、走られたというのが何より大きかったです。逆にそれを自分たちができるようになればもっとチームは強くなると思うので、そうできるように成長していきたいです」

―さて、リーグ戦も中盤に突入しましたが、下級生が多く出る中で4年生としてチームづくりはいかがですか?
「上級生は下級生たちに躊躇させないというか、『思いきりやっていいよ』と常々言っています。それで迷うことなく思いきり攻めてくれればいいですし、あとは点数を取れなくなったときに上級生が決めきることが重要。そういった相乗効果で総合力が上がれば、というところです」

―プレイタイムを得ている中では、ナナー選手(#7)はプレイの幅がぐんぐん広がっているように見えます。納見選手(#0)はリーグ前半の活躍によりマークされて打ちにくくなってきたところでしょうか。
「ダニエル(ナナー)は、練習前・練習後にセンター陣でひたすら自主練習していて、春と比べても見違えるほどうまくなっていますし、まだまだうまくなる伸び代があると思います。彼自身が努力しているのが大きいですね。納見は1年生ながら強い信念を持って打ち切れるので、『入らなくても打ち続けろ』と言っています。迷って打たなくなったら却ってオフェンスのリズムが悪くなってしまう。今日の試合も彼の普段の確率ではなかったかもしれませんが、それでも打ち続けろと声を掛けました」

―今年は怪我で欠場を余儀なくされた昨年と一転して出場時間が長いですが、ご自身のコンディション維持はできていますか?
「毎週末の試合に向けて、1週間の中で練習しながら身体の調子を整えていく難しさはありますが、去年リーグでプレイできなかった分今年にかける思いは強いです。自分でケアしたりだとか注意していて、今のところは万全です」

―リーグ後半に向けて特に取り組みたいこと、注目ポイントを、チーム・個人それぞれ教えてください。
「青学はハードなディフェンスから走って点数を取るスタイルなので、ディフェンスを皆で頑張って走るところを見てもらいたいです。個人としては、どの大学のガードにも負けたくないという気持ちがあります。と言っても技術的にはうまくないのですが、コート上ではとにかく声を出してチームを引っ張っていこうと心掛けてやっているつもりなので、そういう姿を見てもらえればと思います」

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◆白鴎大・落合嘉郎監督
(試合を振り返って)選手たちはこの1週間しっかり練習できていたので、自信を持って臨もうと話しました。その手応え通り、今日は各Qの立ち上がりがよかったです。

(早稲田大の速いガード対策は)スカウティングで相手の特徴はしっかり捉えており、その対策を選手たちがうまく実行してくれました。実行できる力がついてきたというのがこのチームの強みで、その点に関してはシーズン中ずっと信頼しています。特に現メンバーは1年時から試合に出て、もちろん代々の先輩たちの力があってですが、去年も一昨年も大変なところを乗り越えてきた選手が多く、それが最上級生になって、僕が1つ2つ言えば4や5までわかるようになりました。こちらとしても助かりますし、彼ら自身も迷わずやっています。ただ、逆に下級生はあまり起用できていないのが不安材料と言えば不安材料かもしれません。筑波さんや東海さんは下級生もコートに立たせていますが、うちはまだそこの余裕はありません。

(4Qの勝負所ではリバウンドが効いたのでは)リバウンドはうちの強みですので、それを活かせるかどうかのゲームになるよ、という話はしていました。それをここぞというところで発揮できる選手たちがさすがだと思います。どちらに転ぶ可能性もあるゲームでした。そういう、ちょっとした差が勝負を分ける世界になってきたなと思います。

(リーグ後半に向けて)何よりコンディションとケガ。学生チームは主要メンバーが1人抜けるのでも大きく影響します。そういうことにならないようトレーニングはしていますが、大学の授業も始まった中でいかに疲労を抜いていくかが重要になります。そのためにも下級生たちの力をもうちょっと試したい。僕がその勇気を持てるかどうかという感じです」

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「誰もやらないようなことを一生懸命やる」
勝負所を見極める名手

◆#5川島 蓮(白鴎大・4年・SG)
160924kawasima.jpg白鴎大で出場機会を掴むだけの技術も身体能力も持っているが、特筆すべきは球際の嗅覚。それも熱くなり過ぎて視野を狭めることなく、本人曰く「しれっと」ボールに絡んで相手のターンオーバーや味方の得点を引き出す。そして、ベンチや応援席と盛り上げ合うムードメイカーでもある。対戦相手は気づけば彼のペースに嵌ってしまうことだろう。


―今週は大事な試合が続きますが、先週の東海大戦からは切り替えられましたか?
「確かに先週は接戦で負けてしまいましたが、東海にも離されたくないし上位に食い込んでいきたい、そのために今週の2試合は絶対に落とせないと、練習もいつもに増して気合が入っていました。東海戦の帰りのチームバスでも沈むのかなと思いきや、いい意味で切り替えられていたのかなと。今日の試合の入りもその気合が継続していてよかったと思います」

―早稲田大のディフェンスプレッシャーが激しい中、相手に押されることなくプレーしていたように見えます。
「今年は自分たちも点を取っていくチームなので、取られたら取り返すという気持ちでいきました」

―4Q残り7分2点差の場面、川島選手のリバウンドが大きかったのではないでしょうか。
「そうですね、自分はしれっとではないですが、誰もやらないようなことを一生懸命やりたいと思っていて、リバウンドやルーズボールといったところは常に頑張っています。勝負所でミスしてしまって、それを取り返さなければという気持ちもあったので、よい結果につながって何よりです」

―ただ、フリースローはチーム全体で苦しんだ印象でした。
「今日は全然入らなかったですね。今後も接戦ではフリースローが大事になってくると思うので、しっかり決めて点数を重ねていきたいです」

―リーグも中盤に突入しましたが、チーム状況はいかがですか?
「チーム的には疲れもあると思いますが、ベンチの元気がよく、コート内でもしっかりしゃべっていて疲れを感じさせない形でゲームに臨めています。(それは4年生の力?)今年は4年生の人数が多いというのもありますし、その4年生が声を出しているので、後輩たちがついてきてくれていると思います」

―今年になってプレータイムを掴みましたが、4年生を始め個性のあるメンバーが揃う中、川島選手はどのようにアピールしていきますか。
「先の繰り返しになってしまいますが、リバウンドやルーズボール、ディフェンスでのスティールだとか細かいところを頑張っているのでプレータイムをもらえているのかな、と。なのでそれを続けるだけです。コンディションも不安はないです」

―リーグ中盤に向けて意識して取り組みたいところを、チーム・個人それぞれで教えてください。
「上位に残れるようにディフェンスからオフェンスへの流れをしっかりつくることと、自分としては人がやらないようなところで引き続き身体を張って頑張っていきたいと思います」



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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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