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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.09.18 (Sun)

【2016リーグ2部】9/18レポート

大東文化大・中央大が6連勝で抜け出す
日本体育大は3敗目


 1/3を消化し、2部は混戦ながらもだいたいの構図が見えてきている。トップを走る大東文化大は元々高かった下馬評通りの6連勝。これに、昨年以上の攻撃力を持って勢いに乗る中央大が同率で続き、2強を築きつつある。3位から9位までは混戦で、最大2勝差しかない。この日は江戸川大、駒澤大が3勝目をあげて勝率を5割に戻した。まだまだ順位の乱高下は起こりそうだ。


160918fujii.jpg 大東文化大日本体育大の一戦は、大東大が開始6分で22-2と圧倒。日体大#32ヌダリー(2年・C)に仕事をさせず、シュートも高確率で沈めた。日体大も最後までプレッシャーをかけていくが、86-58と大差がついた。

 中央大もディフェンスリバウンドをしっかり確保し、1Qで26-8とすると、62-49順天堂大を退けた。リーグの1/3を消化し、大東大、中央大と2強の構図ができつつある。

 江戸川大-東洋大はクロスゲームとなる。3Q残り2分53-53から、江戸川大が#55平子(4年・SF)の3Pなどで10点連取、この点差を守って81-70で勝利した。東洋大は江戸川大#12オウマ(1年・C・明徳義塾)を囲んで封じたが、ウイングの#1平岩(3年・SG)、#23保岡(3年・SG)まで手が回らなかった。またシュートを打っているものの決めきれず、速攻につなげられてしまう流れを断ち切りたい。

 法政大は寄りの早いディフェンスを展開し、3Q残り3分半には42-32と2桁リード。待望の1勝を掴みかけたが、ここで駒澤大は#14川嵜(4年・F)がオンステージ。さらにチームファウルフリースローを重ねて44-52とすると、そのまま59-66で逆転勝利を決めた。

160918usui.jpg 立教大-国士舘大は2Qに立教大が速い展開でリードするも、後半に国士舘大がゾーンを敷くと足踏み。その間に国士舘大#12臼井(3年・PF)が中、#0角田(3年・SF)が外で決める。終盤には#70田中(2年・SG)のドライブも決まり、80-66とこちらも逆転での勝利となった
 
 これで3位タイが4チーム、7位タイが3チーム。リーグ中盤は接戦を勝ちきることが重要だ。力は頭1つ抜けている感のある大東大も、「リーグは長く、何が起こるかわからない。一つひとつ」(#15モッチ)と抜かりはない。

写真上:リバウンドに絡む法政大・藤井。まずは1勝を挙げたい。
写真下:臼井が働けると国士舘大は安定する。

※江戸川大・平子選手、立教大・望月選手のインタビューは「続きを読む」へ。

◆PICK UP
【持ち味を発揮した大東大のワンサイドゲームに】
160918birisibe.jpg 日本体育大は大勢の部員、大東文化大は部員に加え#7原の母校の後輩たちが駆けつけ、大声援の中でのティップオフとなった。

 1Q、大東大は#0葛原(3年・SG)のタッチのよいシュートでスタート。ディフェンスでは日体大#32ヌダリー(2年・C)のターンオーバーを誘い、日体大がゾーンを整える前に速攻につなげる。#91ビリシベ(2年・PF)、#12熊谷(2年・PG)のシュートも気持ちよく決まり、開始4分で22-2と独壇場となる。日体大は#19田口(3年・F)に代わってスタートに名を連ねた#3大浦(1年・SG・広陵)がドライブを仕掛けるも単発で苦しい展開。対照的に大東大は#15モッチ(1年・C・桜丘)の連続バスカンも決まる。2ファウルとなった#32ヌダリーを下げた日体大は、#4江端(3年・SF)のブザービーターで何とか32-14とした。

 2Q、日体大はメンバーを大きく入れ替える。リズムが少し変わったものの、リバウンドから得点を許し38-14と差が広がる。開始3分でスタメンをコートに戻し、1本1本丁寧につくっていくと、ようやく#75赤土(4年・PF)のフックシュートや#64井手(2年・PG)らの3Pが決まり、残り3分半には44-24まで追い上げる。10点差台で終えたいところだったが、大東大のロングシュートが落ちず、52-29で折り返しとなった。

160918ebata.jpg 3Qも引き続き大東大ペース。ディフェンスから走って30点差とすると、その後も#0葛原を中心に加点。日体大は中を締められ、外が来ないと得点が止まってしまう。フリースローでつなぐも74-38と点差は大きい。

 4Q、日体大は諦めずにバックコートからプレッシャーをかけていく。大東大のミスを誘うが、#68花井(4年・SG)が締めるところは締めたのもあり、大勢には影響せず。86-58で大東大が充実ぶりを見せつけた。

 大東大の現メンバーは一度も日体大に勝ったことがなかったが、苦手意識を克服するのに充分な試合展開となった。

写真上:大東大・ビリシベは速攻にリバウンドにと活躍。
写真下:攻守で闘志を見せた日体大・江端。

※大東大・花井選手のインタビュー、モッチ選手のコメントは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「一致団結して泥臭いプレーを」
柔軟にバランスを取る主将

◆#55平子亮太(江戸川大・4年・主将・SF)
160918hirako.jpg昨年のチームから司令塔とセンターが卒業したことを穴と取られないように、攻撃力の高い選手が活きるように。平子がうまくバランスを取り、メンバー個々の持ち味や江戸川大らしい勢いを引き出している。もちろん、ここぞというところでのシュートも勝負強い。チームディフェンスの堅さには磨きが掛かっており、平子の言うように「我慢」していけば、昨年よりも確実に順位を押し上げられそうだ。


―今週の連勝により、リーグの1/3を五分の星で終えられました。
「初週に2敗してしまい落ち込みもあったのですが、やってきたことを継続して、その成果が今週出たかなと。流れが悪いところでの我慢も覚えてきて、チーム全体としてよい雰囲気でできたと思います」

―「やってきたこと」を具体的に紹介してください。
「やはり堅いディフェンスからの速い攻めというのを練習してきたので、まずはそれを発揮するのを心掛けています。国士舘大戦は相手のインサイドが強かったですが、そこをどう抑えるか考えて必死にプレーしたのと、リバウンドを徹底したので勝つことができました」

―今日の東洋大戦を勝ちきれたのも、その堅守からの速攻を出せたのが大きいですか?
「そうですね。苦しい状況も少なくなかったですが、応援席の選手だったりベンチにいる選手が声を掛けてくれて、コート内の選手も一致団結してできたと思います」

―そういったチーム力の充実は、キャプテンとしてチームづくりがうまくいっているということではないでしょうか。
「自分で言うのもなんですが、そうだと思います(笑)。この3年間、声を課題に取り組んできました。自分がキャプテンになったときそこは切らさずやっていこうと思ったのもあって、そこは自信があります」

―オフェンスでは、攻め気の強い選手がひしめく中、どうバランスを取っていますか?
「確かにどんどん攻める選手が多く、それをまとめる難しさはありますが、基本的には思い切ってやっていいよと言っています。ミスが続いてしまったときは自分が1回ボール持って落ち着かせて、という感じです」

―昨年のチームは試合に絡むポイントガードが軒並み4年生でしたが、そこはどのように対応していますか。
「その週よかった選手が起用される形です。まだ定まってはいないので課題ではありますが、週ごとの起用に自分たちも対応できているので、心配はしていません」

―リーグ中盤戦に向けて、続けたいところ、直したいところ、それぞれ教えてください。
「堅いディフェンスと速い攻めを、苦しい状況でも続けていければ。自分たちは雰囲気が悪いときそのまま崩れていってしまいがちなので、そこをどう我慢できるかがこれからの課題です。あとはディフェンスリバウンドとルーズボールでどのチームにも負けないように、泥臭いプレーをしていきたいと思います」

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「プレーはもちろん声でも引っ張っていきたい」
後輩たちへつなぐバトン

◆#14望月孝祐(立教大・4年・SG)
160918motiduki.jpgその人柄のようにまっすぐゴールに吸い込まれていくシュートで会場を沸かせる。昨年までは黙々と役割を果たすイメージだったが、最上級生となった今年は声も意識しているという。混戦の2部をサバイバルするべく、下級生を気持ちよくプレーさせ、チーム力を底上げしたいところ。


―試合を振り返って。
「前半は攻守ともに互角の試合を演じることができましたが、途中から相手がゾーンにしてきて、自分たちのペースを崩されて自滅してしまったと感じています」

―国士舘大のゾーンに対して、試合の中ではどのように対応していこうとしていたのですか?
「まずは4・5番ポジションでハイローをつくってそこで攻めようとしたのですが、相手のゾーンはサイズがあったのでなかなかうまく崩せなかったです。そこで、自分のところはマンツーマン気味で来ていたので、森川(#4)に代わってボールを運び、ピックで崩してシュートを狙っていこうと考えました。結果としてはうまく建て直せなかったので、ゾーンに対するオフェンスはもっと磨いていかなければいけないなと思います」

―一時はリードしただけに悔しい面もあるかと思いますが、チームの雰囲気はよい意味で暗くないように見えます。
「はい、今年のチームは一体感をテーマにやってきているので、A・Bチームに分かれているとはいえ、声を出し合いながらやれています」

―リーグ1/3を終えて、手応えは感じていますか?
「今年の2部は実力が拮抗していて、どの試合も油断できないのですが、その中でもうちらしいオフェンスというのはところどころ見られていると思います。また、下級生も台頭してきているので、その若い力をどれだけ活かせるかがリーグ中盤~後半の鍵になると思っています」

―成長が見える下級生たちを、4年生としてはどう引っ張っていきたいですか。
「最上級生としてプレーで引っ張るのはもちろん、試合中に限らず常に声を掛け続けるということは意識してやっています。4年生の立場というのと、三上(#12・4年)がケガをしてしまったのでその悔しさの分も、自分たち4年生が頑張らねばいけないという思いも声に込めています」

―ここまで、三上選手がいない分、望月選手のマークがきつくなっているのでは?
「そうですね、本来であれば三上もいて二人で外から攻めることができたのですが、今日のような試合で自分のところにずっとマークが来てしまうと、やはり厳しいところはあります。ただ、自分の調子としてはリーグに入ってからどんどん上がってきています」

―確かに、今日も相手チームをも唸らせるシュートがありましたね。さて、リーグ中盤に向けて気をつけたいところを教えてください。
「自分にとって最後のリーグで、1年時から試合に出させてもらってきた中で自分にできることはと考えたら、なるべく勝ち星をあげて、後輩たちには来年もこの舞台で、そして1部でプレーしてほしい。それにつながるものというか、何か残せたらいいなという思いがあるので、プレーとともに声を出しながら頑張っていきたいと思います」

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「一人ひとりが自覚を持ってプレーできている」
1部復帰まで駆け抜けられるか

◆#68花井大悟(大東文化大・4年・主将・SG)
160918hanai.jpgベンチにいても存在感があり、チームに対する影響力の大きさが一目でわかる。下級生時から光っていた気持ちの強さがよい方向に作用しているに違いない。その花井が浮つかず我慢を掲げる限り、大東大に死角はなさそうだ。1部でのプレー経験のある最後の代として、後輩たちに置き土産を残せるか。


―1Q途中で20-2という展開は予想できましたか?
「予想としては、日体大はインサイドが強いチームなのでタイトな試合になるかなと思ったのですが、モッチ(#15)とビリシベ(#91)がリバウンドを始めアドバンテージを取ってくれたので、思った以上に点数が離れました。その点差を使って楽な試合運びができたので、今日のスターティングメンバーの試合の入り方はすごくよかったと思います」

―花井選手は今日はベンチスタートということで、スタメンにこういう言葉を掛けたとか、ベンチでは何を注意して見ているといったことはありますか。
「ここ何試合かスタートだったりベンチだったりですが、うちは今すごく層が厚いので、誰が出ても変わらないというのは互いに話していて。スタートだったらスタートの役割を全うする、ベンチだったらコート内に足りないものを補えるように、と皆が準備しています。1人ひとりが主役というか、皆チームの一員だという自覚を持ってプレーできていて、そういう意味では皆の気持ちが試合に向かってひとつになっているので、安心していますね」

―チーム力が高い分、点差が開いた場面は難しさもあるのでは?
「確かにお調子者が多いので(苦笑)、点差が開くとふっと気が抜けることもあるのですが、自分も西尾さん(ヘッドコーチ)も『ここが終わりじゃない、得失点差もある。少しでも点差を離したり、いい流れに持っていこう』と話しています。ふわっとしてしまうところの改善に向けて、今日のような点差がついたゲームもしっかりまとめられたというのは収穫だったんじゃないかなと思います」

―ルーキーのモッチ選手(#15)には「我慢」と声を掛けていましたね。
「モッチは気持ちが前面に出るプレーヤーな分、時に熱くなったりしてしまうので、キャプテンの仕事の1つとして声を掛けています。まだ1年生ですが、我慢してしっかりやれば何でもできる選手なので。試合中だけでなく練習中も我慢我慢、と言い続けています」

―モッチ選手は新人戦から成長したところはどこですか?
「チームプレーができるようになってきましたね。最初は『自分がやりたい、ボールをくれ』だったのですが、今はスクリーンや合わせの動きだったりをやってくれるので、その辺りは大人になったというか、自分の仕事場で働けるようになりました」

―さて、リーグ中盤に向けて、継続したいこと、改善点があればそれぞれお願いします。
「うちはディフェンスのチームなので、まずはディフェンス、リバウンド。そこは絶対ぶれてはいけないところだと思っているので、チーム一丸となって継続したいです。そして、シュートが入らないときこそ我慢してしっかりディフェンスをやって、そこからブレイクにつなげられるかが課題です。それができればもっともっと強いチームになるはず。ディフェンスにポイントを置いて頑張っていきたいです」

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◆#15モッチ ラミーン(大東文化大・1年・C・桜丘)
160918mochi.jpg(2Q中盤、皆に「我慢」と声を掛けていた)試合の中ではよい場面ばかりでなく、厳しい場面もあります。そのときキャプテンがコートにいなくても、代わりに誰がやるとかはないので、積極的に皆に声を掛けていきました。
(日体大のインサイド対策は)インサイドとかアウトサイドとかではなく、全員がチームワークで頑張りました。この調子でやっていけばもっと上、2部のチームは自分たちの相手じゃない、というところまで行けると思います。
(リーグ中盤に向けて)リーグ戦だから勝つしかない。まだ6試合目で、何が起こるかわかりません。練習ももっと頑張らないといけないし、一つひとつ目の前のことをやっていきたいです」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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