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2016.09.17 (Sat)

【2016リーグ1部】9/17レポート

青山学院大学に遂に1敗がつき全勝は筑波大のみに
1敗を守った白鷗大は上位の牙城を崩せるか


160917kibayashi.jpg 第3週は慶應義塾大の日吉キャンパスでの2日間。第一試合から見せ場のある試合が続き、青山学院大学はミスを頻発して遂に1敗。拓殖大は成田が欠場したものの、余裕ある勝利を飾った。

 全勝を守る筑波大は1Qから専修大をリード。前半から控えを十分使いながらの戦いで前半は41-30のリード。後半もこの10点差を維持する筑波大だが、専修大は#30アブ(1年・C・アレセイア湘南)が高さを生かしたブロックを何度も見せてゴール下でねばり、後半は一時4点差まで詰め寄る時間帯もあったが、総合力で勝る筑波大が危なげなく勝利し、5勝。専修大は3敗目がついた。

写真:シュートする筑波大・木林。この日は序盤からアウトサイドも入った。


【拓殖大が終始リードで青山学院大が初の1敗】

160917abe.jpg 全勝の青山学院大は2敗目がついた拓殖大と対戦したが、前半リードしたのは拓殖大。青山学院大は途中でシュートが停滞し、追う形で1Qを終了。2Qはインサイドではうまく攻められない青学大が10点離されてしまうが、#32前田(2年・F)、#24安藤(4年・F)、#15石井(2年・PG)と3Pが続き、#32前田のオフェンスリバウンドもあって持ち直す。残り2分、#24安藤のこのQ2本目の3Pで2点差に追いついた青学大だが、そこから#23バンバ(4年・C)にフリースロー、ゴール下と続けて決められると、青学大にファンブルのミスやファウルが続いて逆に引き離され、前半は46-37と拓殖大がリードして終えた。

 3Q、両チームともに笛に振り回されがちとなるが、青学大はミスが多く点差を詰めることはできずに約10点差のまま試合は推移。拓殖大はガードもゴールにアタックし、速攻も出てリードを守っていく。拓殖大は終盤#23バンバの得点で15点差まで開くが、青学大は#21石黒(4年・PF)の2本のミドルシュートで反撃。しかし最後に#13阿部(3年・SG)の3Pが決まって48-62で4Qへ。

 立ち上がり、拓殖大は#12阿部のシュートが続き、#9杉谷(4年・PG)のカット、#23バンバのブロックなどで流れを維持。青学大はなかなかシュートに持ち込めず、#24安藤も「足を動かせ」とコート上で発破をかける。開始3分で拓殖大のリードは16点。追いかける青学大は#24安藤が攻めてレイアップを決めるが、他の部分での得点がならず。#23バンバのバスケットカウント、#13阿部のスティールからの速攻も決まり、残り4分で拓殖大のリードは19点とさらに差は開いた。残り2分には#23バンバもベンチへ下げ、拓殖大は余裕の逃げ切り勝利。64-80で3勝目をあげた。

 青学大はこの試合では特に連携ミスやファンブルといった基礎的な部分でのミスが目立った。拓殖大は成田が欠場したものの、山崎、杉谷といったガード陣も奮闘し、阿部が攻守で奮闘して見せ場を作った。成田以外の戦力が戻ってきたのは大きく、ここからの挽回に注目だ。

写真:拓殖大は阿部が要所で奮闘を見せ、存在感を放った。

※拓殖大・バンバ選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【東海大がシーソーゲームを1点差で制して辛勝】

160917tokai.jpg 第2週で2敗した東海大は、この日はスタメンを入れ替えて日本大との対戦に臨んだ。立ち上がりこそリードしたが、途中で日本大のアウトサイドが当たって残り4分、#11門馬(4年・SG)の3Pで逆転。東海大はメンバーを入れ替えていくが競り合ったまま17-19と日本大2点リードで終了。

 2Q、東海大はさらにメンバーを変えながら挑むが、日本大がリードしたまま大きく試合は動かない。東海はディフェンスでも簡単にゴール下に攻め込まれるが、日本大もこのQで外の大当たりはない。しかし#24高橋(4年・SG)がシュート、アシストにと奮闘が見える。東海大は残り4分半、#19三ッ井(4年・PF)のシュートでようやく逆転。しかし日本大もすぐさま逆転。そこから1点を争う展開となる。残り1分、東海大は#33鈴木(4年・SG)の2連続3Pでリードを奪い返し、前半は38-33で逆転して終了。

 3Q、東海大はゴール下での得点が増えてくるが、日本大も#6新号(3年・PG)のシュートなどで追いかける。日本大はリバウンドで粘って#11門馬がこれを押し込むとチームも大盛り上がり。1点差に迫った。東海大は残り2分半、#33鈴木の3Pで再び日本を引き離そうとするが、日本大は#11門馬の気迫のバスケットカウント、#23高橋のQ終わりの長距離3Pが決まり、56-55と東海大のリードは1点で3Q終了。

160917monma.jpg 4Q立ち上がり、2分間得点が動かない中、#23本村(2年・SG)のシュートで日本大が逆転。しかし東海大も#4寺園(4年・PG)のフリースロー、#15内田(2年・SG)の3Pなどで返し、再度逆転。さらに#24高橋が3Pで返し食らいつくといった具合に、1点を争う展開が続く。日本大は#23本村の3P、東海大のターンオーバーからの#24高橋のファーストブレイクで残り5分、今度は4点のリードを奪い返し一歩も引かない状況に。残り3分をきって4点を追う東海大は#33鈴木が3Pのファウルを獲得。これを2本決めて65-63と日本大2点リード。残り2分、#34伊藤(4年・PG)のアシストを#13中山(4年・SG)が決めて65-66と東海大がここで逆転。日本大はタイムアウトを挟み、最後の攻防に入る。ここで互いのオフェンスは決めきれず残り47.6秒、日本大ボールでリスタートすると、#23本村の3Pが決まり残り27.9秒、66-67で日本大が逆転。残り21.2 秒、東海大は#35伊藤が絶妙のフローターを見せ再逆転。ここから最後の攻めになった日本大は#6新号のドライブが決まらない。弾かれたボールを必死にリバウンドを取りにいくがボールは東海大に流れ、日本大の追撃は実らず。68-67で東海大が辛くも逃げ切りを決めた。

 東海大はこの日#15内田をスタメンに入れるなど、選手起用に変化があった。サイズ的に小さい日本大に対し、#25平岩、#10鶴田といったビッグマンで苦しむところも「経験をさせていきたい」(陸川監督)と積極的にコートへ。最後の勝負どころでは4年生4人と3年の佐藤という安定感あるスモールラインナップで、日本大に対応し勝ちきったが、「それだけでは今後通用しない」(陸川監督)と、今後も幅広く人材を使っていく模様。リーグを通して全体の底上げをはかりたい。

 日本大は5連敗。門馬、高橋の奮闘は見えるが武器であるアウトサイドは初戦以降なかなか当たってきていない。爆発力を発揮できるかどうかも鍵だ。

写真上:最後は陸川監督も「頼りになる」という4年生と、3年の佐藤で勝負を決めた東海大。
写真下:日本大は門馬が何度もバスケットカウントを奪う奮闘を見せた。

※東海大・内田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【延長の末、早稲田大が明治大に競り勝つ】

160917kawai.jpg まだ勝利のない明治大は2勝2敗の早稲田大と対戦。立ち上がりは明治大のアウトサイド、ゴール下の強さもあって一気に2-12と抜け出した。早稲田大もメンバーを交代させながら打開をはかるが、1Qは20-12と明治大リード。2Q、早稲田大は1Q途中からのゾーンプレスを継続。明治大はスタメンを一部下げた時間帯を乗り切ることができず、開始3分で早稲田大が同点に追いついた。このQここまで無得点だった明治大は開始4分半でようやく#99平佐田(4年・PF)の3Pが決まる。明治大は#22宮本(3年・PF)の2連続ゴール下などもあり、引き離されることなく、シーソーゲームでこのQを終了。36-33の明治大が3点リードで後半に入った。

 3Qは互いにもたつく展開となったが、明治大がベンチメンバー主体で競り合う中、#11奥野(1年・SF・藤枝明誠)の2連続のシュートと、フリースローでリードを保ち50-44。4Q頭も明治大はそのままベンチメンバーメイン。早稲田大はこちらも控えだが、#7石原(3年・PG)、#8新川(3年・F)ら、スタメンと遜色ないながらもなかなか走るプレーを出せず結び付けられず、ターンオーバーが続く。ともに立ち上がりから点が入らず、3分以上停滞する形になった。この均衡を破ったのは明治大#26小谷(4年・SF)。開始4分半でようやくミドルシュートが決まると、早稲田大もタイムアウトを挟んで#38宮脇(4年・C)のゴール下が決まった。そこから#27濱田(2年・F)の3Pが入ってようやく流れを掴むと、#7石原が走ってフリースローを獲得。明治大はコートに#32吉川、#2齋藤を揃えてスモールラインナップで対抗するが#36澁田(4年・G)がシュートをねじ込み、早稲田大が残り4分で逆転に成功した。明治大もすかさず#5會田(4年・PG)が返し、#2齋藤の3Pもあって再びリードに成功。ここから互いにターンオーバーが続くが、残り1分を切って、明治大のリードは1点。53.7秒で#22宮本がフリースローを獲得。これを1本決めてリードは2点。残り30秒、早稲田大は#7石原の3Pが決まらず、リバウンドは明治大に。#5會田のフリースローとなってこれが1本決まり、明治大が3点のリードに。早稲田大は最後のタイムアウト後、残り23秒で#7石原の3Pが決まり58-58の同点。最後の明治大のオフェンスは決まらず延長に突入。

160917miyamoto.jpg 延長戦、互いに譲らず残り同点から流れを掴んだのは早稲田大。明治大がディフェンスに阻まれて外に頼りがちな形になるのに対し、早稲田大はペイントでうまく#26富田がボールを得て、リードした。最後まで明治大のオフェンスは形にならず、積極的に攻めた早稲田大が64-69でシーソーゲームに競り勝った。

 早稲田大は自らも自覚する波が、試合の立ち上がりに出た。追いついてからも一気に波には乗れなかったが、最後に固いディフェンスで明治大を止めたのも大きい。

 明治大はインサイドでは宮本が踏ん張り、この試合ではベンチメンバーがよくつないだが、あと一歩が足りず。惜しい負けは堪えるが、粘り強く戦い苦境を打開するしかない。

写真上:終盤、早稲田大は河合が積極的にドライブをかけて明治大のディフェンスを崩していった。
写真下:明治大は宮本がインサイドで良い働きを見せた。

※早稲田大・富田選手のインタビューは「続きを読むへ。


【劣勢の慶應大が粘るが白鷗大が後半抜け出す】

160917kawabe.jpg 最終試合は、ホームの慶應義塾大白鷗大の対戦になった。昨年は最後のシュートで白鷗大が勝利した因縁のゲームでもある。この日、慶應大は#7高橋(3年・CF)に続き#9鳥羽(2年・G)が前日練習の怪我で欠場。スタメンを2名欠く状態での戦いになったが、ゲームの終盤までは互角の戦いを保った。

 1Qは慶應大のシュートがよく決まった。立ち上がりでファウルが続いたが、#5後藤(4年・G)、#4西戸(4年・G)のほか、#16高田(1年・SG)等4本の3Pが決まり幸先の良いスタート。白鷗大はオフェンスが安定せず17-24の慶應大リードで2Qに入る。ここで慶應大は控えをコートへ。すると白鷗大が#21神里(3年・PG)の3Pやスティール、#23イッサ(4年・C)の速攻もあって追い上げ、#28河邉(4年・SF)のフリースローで逆転。しかし慶應大もここで切れずに粘り、#22トカチョフ(3年・CF)がアシストして、#11木村(3年・CF)のシュート、#10堂本(3年・PF)の速攻を生み出し、前半は40-39で終了。

160917goto.jpg 3Qも拮抗した状態が続く。白鷗大はターンオーバーが続いて立ち上がりは苦戦。この間に慶應大が逆転するが、Q半ばに再び控えを投入した慶應大に対し、白鷗大は#41小倉(4年・PF)が次々にゴールを揺らし、一気にリードを奪う。慶應大は外を打っていくが決まらず60-51で4Qへ。

 最終Q、粘る慶應大はじわじわと点差を詰め、#5後藤がここで早いタイミングで3Pを放って開始3分で1点差に詰め寄った。ここで白鷗大はベンチに下げていた#0野﨑(3年・SG)をイン。野崎が積極的に攻め、#5川島(4年・SG)の3Pが決まると再び5点のリードを得た。慶應大は速攻のチャンスをものにできず、攻め手は外頼みになるも食らいつくが、白鷗大は#5川島のオフェンスリバウンド、#0野崎のシュートなどで8点とさらにリードを広げた。慶應大は残り1分半でファウルゲームに行くが白鷗大が逃げ切り、69-79で勝利を収めた。

写真上:白鷗大はベンチから入ってくる河邉が勢いを与える。
写真下:慶應大・後藤は7本の3Pで27得点。スコアを牽引した。



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【INTERVIEW】

「どんなときもあきらめないように」
チームメイトに、自分に言い聞かせる言葉

◆#23ジョフ・チェイカ・アマハド バンバ(拓殖大・4年・C)
160917bamba.jpgこの試合は成田が欠場し、バンバが引っ張る形になった。1年生からずっとコートに経ち続けているが、今年は特に頼もしく、精神的な成長も見える。ときに自分をアピールしながら、ときにチームメイトの背中をたたき、声をかける。バンバがさまざまな意味で支柱となって、チームを支えている。


―新潟の試合はいかがでしたか?
「残念でした。早稲田のディフェンスが良くて、うちのオフェンスがうまくいっていなくてリズムができませんでした」

―それで1勝1敗でした。
「土曜日に東海大に勝って、日曜の試合もよし、と思ったんですか、拓大のバスケットができませんでした」

―その次が今日の青学大戦で、これも大事な試合だったと思います。
「青学とは毎年やっています。オフェンスもあまり変わりません。相手の安藤(#24)が3Pがよく決まるので、彼を抑えていこうとしていました。それができたので、うちのオフェンスのリズムがよくなったと思います」


―青学大のインサイドも大きいですが、いかがでしたか?
「彼らは大きくて力もあります。でも1年生なので。来年は強くなると思います」

―成田選手(#39)がこの試合は欠場しましたが、あまり影響を感じさせないいいリズムでした。
「成田の代わりに山崎拓(#11)というガードがいます。成田は休まないといけないので彼が頑張りました。拓は去年も一緒にやってきていますし、3年生だけど去年の経験があります。山崎のほか、阿部(#13)も自分が休んだときに助けてくれていいリズムになりました」

―成田選手の代わりに、バンバ選手がゲームキャプテンを努めますね。チームメイトにはどんなことを言っているのですか?
「ディフェンスのこと、早く守ることやオフェンスも練習でやっているセットプレーを忘れないように、最後まであきらめないように、毎回そういうことを言い続けています」

―少しお兄さんのような感じもするなと思いました。
「そうですね、間違いないです。そういうところもあります」

―拓大は2敗はしましたが、これで良い波に乗りたいですね。
「これからが建て直しです」

―バンバ選手個人の調子は変わらず良さそうですね。4年連続得点王も狙えるのでは?個人賞への意識はありますか?
「そのつもりでいきたいです。相手のディフェンスも厳しくきますが、そこであきらめないように、ガンガン得点も取りにいきます」

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「スタメンに定着できるよう、結果を出したい」
東海大の次世代を担う責任を胸に

◆#15内田旦人(東海大・2年・SG)
160917uchida.jpgスタメン起用となり、チームに新風を吹き込んだ。身体能力は高く、ダンクもこなせるが、元々はアウトサイドシュートを武器にするシューティングガード。この試合でもシュートを決められたことが一つ自信になったようだ。
東海大にとって、3年生以下の育成は来年を見据えた課題事項。その意図に内田を筆頭に下級生がいかに応えていけるかが今後の勝利の鍵を握る。


―今日はスタメン起用となりましたね。
「初めてのスタートだったので、最初から強気でシュートに行こうと思っていました。最初の1本が入ったので気持ち的にも余裕で試合にはいれて良かったです」

―スタメンと決まったのはいつでしたか?
「新潟から帰ってきて、最初の練習が火曜だったんですが、そこで決まりました。なので、時間があったのでスタメンで出るにあたって気持ちは作ってきていました」

―新潟では2連敗だったので、難しい部分もあったと思うのですが。
「そこはチームで切り替えようとしてきたので。でもだからこそ、勝ちきれて良かったです」

―日本大はまだ勝ち星がないチームでしたが、なかなか引き離せなかったのが気になりました。
「そこは相手も1部に上がってきたチームで、力もあると思います。こちらがどう見ていたというよりは、相手も力があるので競ったんだと思います」

―オフェンスでは意識していたということですが、ディフェンス面はどうでしたか?
「そこは粘り強く頑張るだけだと思ってやっていました」

―陸川監督は下級生も積極的に使っていこうとしているようですね。
「それについては普段からも言われています。今は4年生がチームの主力ですが、それでは来年以降が厳しくなってしまう。4年生もあと数か月で引退ですし、自分たちが底上げしていかなければならないと思ってやっています。自分だけではなく、皆もそう思っているし、先輩のいいところを盗もうとやっていますね」

―先輩に比べてどういう部分が足りないと思っていますか?
「チーム力ですね。それに、つらいときは4年生がディフェンスでプレッシャーをかけてくれて、オフェンスでも打開しようとしてくれる。下はそれに頼っている部分がすごく多くて、なんとかそういった部分を自分たちで会得していきたいですね」

―スタメンは今後も練習次第で入れ替わる感じでしょうか。
「そうですね。だから自分も定着できるように、限られたプレータイムの中で数字をしっかり残していきたいです」

―内田選手は新人戦ではPG的役割もこなしていましたね。今は先輩にいいガードもいますが、将来的には1番を目指すのでしょうか?
「1番の意識ももちろんあります。上級生になったらトライしていければと。だから今のうちに達哉さん(#35伊藤)、脩斗さん(#4寺園)から多くのこと学びたいです」

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「早稲田らしく泥臭くやった結果が出た」
課題はあるが勝利を糧にさらにより良いチームに

◆#27富田 頼(早稲田大・2年・C)
160917tomita.jpgさまざまな選手が出番を分け合う早稲田大は、どの選手にもすべての試合に見せ場が必ず一つはあると言っていい。ゲーム終盤、富田のゴール下の得点がこの試合ではキーになった。自ら狙ったというよりは、チームプレーの結果での得点、とやることをこなしただけという態度が見えるが、大きなプレーだったことは言うまでもない。


―延長戦での勝利でした。振り返って。
「入りが悪かったんですけど、それでもベンチメンバーでつないで、勝ったのは大きな収穫だったと思います」

―入りが悪かったということですが、波があることは石原選手(#7)も言っていましたね。
「いいときはいいけれど、そこが課題です。今日もフリースローや3Pの確率がいいときよりもかなり低くて、いつもなら負けているような確率でした。そういう状態を、ディフェンスを激しくして、相手からターンオーバーをさせて、と意識したら結果が出ました。全員で意識した結果での勝利だと思います。今まで練習してきたディフェンスの結果が出ました」

―終盤の富田選手の、ゴール下の連続が大きかったと思うのですが。
「うちは基本的にガードがピックしてドライブでアタックするというスタイルです。そこでしっかりインサイドの僕が中で合わせてあげることで、よりガードもドライブしやすくなると思っているので、そこを意識して合わせの部分を意識しています」

―明治大はゴール下に宮本選手(#22)など体がしっかりした選手もいますが。
「オフェンスの部分でいうとピックからのダイブでコンタクトの部分もあるんですけど、オフェンスというより、ディフェンスで体を張ったらオフェンスも何とかなるかなと思っていたので。最後も結局は体のぶつかり合いというよりは、ディフェンスでしっかりボックスアウトして、リバウンドを取って、そこからトランジションでしっかり前に走ったおかげでスペースが空いたという感じだったので。早稲田らしく、泥臭くディフェンスからやった結果でした」

―ディフェンスでは延長戦の最後、広く守って明治大を攻めさせなかったのも良かったですね。守りきりました。
「先週拓殖大とやって、残り3分で10点差ぐらいで負けているところを逆転して勝ったという経験もあるので、延長戦になっても落ち着いて、むしろやってやるぞという気持ちで、チーム一丸となってやれていました。集中力の守りでした」

―接戦からの勝利というのは、チーム力も向上させているのでは?
「本当は最初から後半のようなオフェンス、ディフェンスができたら良かったんですが。でも今日のような悪い入りの試合でも勝てたというのは大きな収穫です」


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