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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.09.11 (Sun)

【2016リーグ1部】9/10、11レポート@新潟(第2週)

筑波大は無傷の4連勝
1勝1敗の拓殖大、早稲田大は
2連敗の東海大とともに2勝2敗で3週目へ


160910tomiyama.jpg 新潟県バスケットボール協会の法人記念事業として、トーナメントの上位4校(筑波大、拓殖大、東海大、早稲田大)の第3戦、第4戦は、新潟で開催されることになった。

 土曜は2試合が行われ、開幕戦を飾ったのは、拓殖大vs東海大。前半は終始接戦となり、ゲームが動いたのは第3Q。拓殖大が連続3Pなどで10点リードを奪う展開に。お互いにディフェンスで相手を苦しめる間、東海大がじわじわと得点を決め、拮抗した展開は続いた。しかし、オフェンスリバウンドでチャンスをつないだ拓殖大がさらにリードを広げ東海大の追撃を食い止めると、76-61で勝利。東海大は痛い1敗目となった。

 この試合とは対照的に、試合開始から一方的な展開となったのが筑波大vs早稲田大。開始から6分半、早稲田大の得点が決まらない間、一時は20-0の筑波大リード。徐々にリズムを取り戻した早稲田大は筑波大が控えメンバーでのぞんだ時間帯に追い上げ、一時は5点差になるも、スタートメンバーに戻した筑波大が一気に立て直し、48-28と逆に点差を広げられ後半へ。後半もその流れは変わらず、第3Q終わって30点差とすると、今度は控えメンバーも安定した動きを見せた筑波大が最後は93-60と完勝。

160910sugiura.jpg 3戦目で2敗目を喫した早稲田大だが、力を出しきれずに終わったことを引きずることなく翌日の第4戦vs拓殖大は接戦からの勝利を掴んだことで、勝敗は拓殖大、早稲田大ともに2勝2敗に。そして、筑波大は最後まで粘りを見せた東海大を振り切り、4勝目。東海大は第3、4戦と痛い2連敗なり、2勝2敗で3週目へ。

 例年は1度目の対戦が前半戦の終盤(第8、9戦)に来るはずの上位チームだが、新潟開催が2週目に組まれたことで第3、4戦で激突。そのため、ほぼ黒星のないまま序盤を戦うチームに早々に黒星がついた。今後の星取りにどう影響が出るかが注目だ。

写真上:春のトーナメントで高い身体能力を活かしたプレーで貢献した拓殖大・富山。バンバへ息の合ったアシストパスを見せるなど、リーグ戦での更なる活躍が期待される。
写真下:今季リーグ戦から3番ポジションを務める筑波大・杉浦。早稲田戦では28得点、東海戦では20得点10リバウンドを記録し、連勝に大きく貢献。


◆9月11日(日)PICK UP1
【終始リードの拓殖大を、終了間際に早稲田大が逆転】

160911ito.jpg 第3戦でvs東海大との接戦を勝ち抜いた拓殖大に対し、筑波大に完敗した早稲田大との戦いは、第3Qまで拓殖大がリードをする展開になった。

 試合は、3戦目でなかなか決まらなかった3Pを#25伊藤(4年・F)、#18森井(3年・PG)らが沈め、落ち着いた出だしを見せる早稲田大。しかし、先手を取ったのは拓殖大。開始早々に#39成田(4年・G)のジャンプシュートが決まると、#18多田(1年・F・八王子)の3Pや#23バンバ(4年・C)らの得点で先行。積極的にシュートを狙う姿勢を見せ続けた拓殖大が徐々にリードを奪い、26-20で第1Qを終えた。

 第2Qは#26富田(2年・C)の3連続得点に早稲田大が流れを掴みかけると、#25伊藤の3Pで一時は逆転するが、1年生ながら安定したプレーを見せるシューター、拓殖大・#18多田に連続3Pを決められ、拓殖大リードのまま44-43で後半へ。一進一退の攻防が続く中、再び#25伊藤のジャンプシュートで早稲田大が逆転。さらに、#27濱田(2年・F)が3Pバスケットカウントを決め、流れは今度こそ早稲田大かと思われた。しかし、拓殖大は#33富山(3年・F)が得点のみならず、高い跳躍力を活かしたリバウンドで貢献。拓殖大リードのまま、64-59で第4Qを迎えると、引き続き#33富山のプレーが光り、#23バンバへのアシストや自らの得点で試合を牽引すると残り5分半で77-67の10点差に。

 しかし、諦めない早稲田大はタイムアウト後に#25伊藤が3Pを決めれば、拓殖大・#23バンバがバスケットカウントを決め返すなど、どちらも一歩も譲らない展開。さらなる攻め気を見せる早稲田大は獲得したフリースローでじわじわと点差を縮め、残り49秒#8新川の3Pで84-85とついに逆転。さらに追加点を重ね、リードは3点に。逆転を狙う拓殖大だが#23バンバがジャンプシュートを決め、1点差としたところで、望みをつなぐファウルゲームを仕掛けるも、最後#13阿部が投げたシュートは決まらず。86-88で早稲田大が接戦を勝利した。

 早稲田大は「良くも悪くも波がすごく激しい」(石原)という言葉通が今の状態を象徴する。出だしで圧倒されて浮上できないまま終わった第3戦と、最後まで粘り勝利を掴んだ第4戦目は対照的な試合となった。「リーグ戦優勝を目指している」(石原)という早稲田大にとってはもう負けられない試合が続くが、この波のをどこまで抑えられるかが今後を左右するだろう。
 対する拓殖大は、チームの軸であるガードの成田が負傷の影響で終始プレーを出来る状態ではなく、その他ガード陣もなかなか定着しない苦しさがある。阿部や富山などフォワード陣がボール運びを行う場面が多く見られ、バンバにも負担が集中するなど、ゲームコントロール面で苦しい状況に追い込まれつつある。この苦境をどう乗り切りチームを立て直すかが、拓殖大にとって前半戦の大きなテーマとなりそうだ。

写真:チームトップとなる18得点をマークした早稲田・伊藤。開始早々に3Pを沈め、試合中も終始チームを後押しするシュートを決め続けた。

※早稲田大・石原選手、拓殖大・阿部選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◆PICK UP2
【東海大の追撃を最後まで阻止した筑波大が4勝目】

160911mitsuda.jpg 春のトーナメントでは直接対決がなかったため、公式戦では今季初の対戦となった東海大筑波大。2戦目以降、安定した強さで勝利を重ねる筑波大と、前日の敗戦を奮起材料にかえた東海大、その両者が最後まで激しい激闘を繰り返した。

 試合は、1年生ながら東海大のインサイドを担う#25平岩(1年・PF・土浦日大)が得点を重ね、一方の筑波大は#17杉浦(3年・PF)、#2満田(3年・SG)らがアウトサイドシュートを確実に沈めるなど、出だしからお互い一歩も引かないプレーを見せる。しかし、終盤にフリースローを確実に沈めた筑波大が19-14とリードして、第1Qを終えた。

 第2Qは、ファールがかさんだ#46生原(4年・PG)に代わって入った#4青木がスティールから速攻を決めると、#11増田(1年・PF・福大大濠)がジャンプシュートで続き、東海大がタイムアウトを請求。#35伊藤(4年・PG)がジャンプシュートを決め返し、さらには気迫あるチームディフェンスでいい流れを呼び込むも、東海大はあと1歩シュートが決まらず。お互い得点が伸びない時間帯が続き、両チームとも積極的にメンバー交代を繰り返す間、チャンスを掴んだのは東海大。#11白戸(3年・SG)の3P、#19三ッ井(3年・SF)のシュートで3連続得点を挙げ、25-25の同点とする。しかし、筑波大はタイムアウト後にすぐさま立て直し、#6馬場(3年・SF)が3Pを沈めると、#46生原に。しかし筑波大も#17杉浦の連続得点、#6馬場のダンクシュートも飛び出し34-27と再びリード。最後、東海大・#4寺園(4年・PG)がブザービータ―を決め、34-29と筑波大リードのまま後半戦へ。

 第3Q、先手を取ったのは筑波大。積極的にシュートを狙い、リバウンドからチャンスをつなぐと#2満田がバスケットカウントを含む3連続得点を奪い、41-29とリードを二桁差へ。その後、東海大・#35伊藤が激しいディフェンスから奪ったボールをファーストブレイクにつなげ、チームを勢いづけたかったところを、すぐさま筑波大・#46生原に決め返され、追いつくことはできず。59-49と筑波大リードのままは最終Qへ。第4Q、逆転を狙う東海大は#35伊藤、#13中山(4年・PG)らが積極的に仕掛け、得点を連取するも、筑波大に決め返され叶わず。10点差を筑波大にキープされたままま終盤を迎え、東海大が3Pを積極的に放つも決まらず、試合終了。76-62で筑波大が勝利し、4勝目。無敗のままリーグ3週目を迎える形となった。

160911hiraiwa.jpg伊藤、寺園、中山のペイントエリア内のドライブをさせないこと(筑波大・吉田監督)により、そこから展開される3Pも抑えることで最後まで東海大にリズムを作らせなかった筑波大。馬場のプレータイム制限により、優勝したトーナメントからスタートメンバーを変更。杉浦を3番にポジションアップし、増田を4番に据える布陣でのぞんでいる。「開幕数日前に決まったので不安はあった」(#46生原)と初戦の白鷗大戦は立ち上がりが遅い試合内容だったが、2戦目以降は安定した試合運びを見せ、今後も連勝街道を突き進むことが予想される。

 東海大は2連敗となり、これで2勝2敗。優勝争いに残るにはこれ以上負けられない状況となった。それでも、この2戦の負けの意味合いは大きく異なる。「どう守り、どう決めるかを今後詰めて行かないといけない」(東海大・陸川監督)と課題をのべた拓殖大戦に対し、筑波大戦は「残念な結果だったが、拓殖戦とは違い、みんながファイトしていたし、諦めなかった」と選手たちを称えた。10点差をキープされていたとしても、佐藤や#伊藤らが「ここからだ」と声を出し続け、最後まで戦い続けたことは、あと1歩届かなかった勝利を掴む糸口をたぐりよせてくれるに違いない。

写真上:日本学生代表にも選出された東海大・平岩。ゴール下のシュートにまだまだ課題が残るものの、リーグ戦は成長の場。今後のプレーが期待される。
写真下:満田ら4年生たちは、1年生時からプレータイムを多く獲得。今の筑波大の強さを支えている。

※筑波大・生原選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

2敗目を喫するも目指すはリーグ優勝
「早稲田大のバスケットで勝ちたい」

◆#7石原 卓(早稲田大・2年・G)
160911ishihara.jpg優勝するためにはもう1敗も出来ないとのぞんだ4戦目。チームトップとなる30分間のプレータイムを記録した石原は、自らの得点やゲームコントロールで拓殖大との勝利に大きく貢献した。調子の波が激しい早稲田大にとってその両面が出たのがこの2週目だろう。その波を無くすためには、厚い選手層を擁する早稲田大のガード陣がどのような戦いを選択するかも、今後の鍵となるだろう。


―3戦目・筑波大戦を振り返って。
「早稲田大は良くも悪くも波がすごく激しい。調子がいい時は、みんな声も出るし、シュートも入るし、ディフェンスの気迫も出てきますが、逆に相手から思いっきりやられてしまうとみんなが下を向いてしまいます。出だしで0-20になったことで、その部分が出てしまい、ベンチも試合に出ている5人もみんな下を向いてしまった。その後も誰が出てもぱっとしない感じでゆるくなってしまったのが敗因です。今年から1部リーグなので、あまり当たりに慣れていない部分があります。筑波大や東海は身体が強いですし、僕たちは身長も小さいので、そこをどうカバーしてサイズのあるチームに勝っていくのかが課題。見てもわかるように、僕たちはディフェンスから走るバスケですが、それをどんどんやっていくしかないのかなと。試合後のミーティングで筑波大に負けたからと言って落ち込んでいても仕方ない、しっかりと拓殖大に勝って終わろうと、4年生が言ってくれたので、拓殖大は、バンバ(#23)とかいますが、走ってしまえばいい勝負ができるかな、というのはありました。だから、今日は最初からディフェンスを頑張って。それが、できました」

―3戦目ではなかなか決まらなかった3Pが、4戦目・拓殖大戦では早々に決まったことも良かったのでは。
「小さいので、いつもスタッフ陣には3Pが鍵、だと言われています。筑波大戦はそれも全然入らなくて、やられてしまいました。でも、いつもは30%いけば良い方だと言われていたのが、拓殖大戦はチーム全体で3Pが53%(27本中14本)でした。それだけ入れば、上位のチームに勝つことができるのかな、と思います。それが入れば、得点ものびますし、早稲田大は選手層もあついので、どんどん選手も出したいので、走るじゃないですか。その中で、疲れていてもいつでも打てるように練習していて、その成果が今日は出たのかなと思います」

―筑波大戦で立て直そうとしたことは?
「その日の調子がいい人は誰かを探したりしますが、筑波大戦はオフェンスよりもディフェンスを修正しようと考えました。それでハーフタイムに選手を集めて、僕がボードに書きながら説明して。中をやらせすぎて、杉浦(#17筑波大)にポストプレーを何本もやられたので、そこを修正しようとやりましたが、逆に後半は意識しすぎて、外が空いてしまって打たれてしまいました。難しいですね」

---では、拓殖大戦で少し点差を付けられた時は?
よく俺と森井(#18)でゲーム中に「試合展開、どうする?」と話したりしていますが、今日は離された時は時間もなかったので、「どんどん俺らが攻めて作っていこう」と。空いたらシュートを打って、打ったらチェックが来るので、次に宮脇さん(#38)たちが空いています。そうやってセンターをうまく使えたことで、点差が縮められました。

―次週以降、どう戦っていきたいか教えてください。
「早稲田大はリーグ戦優勝を目指しています。それを達成するには、2敗してしまっているので、もう1試合も落とせない。気持ちで左右されるチームなので、そこさえ改善できれば最初からしっかりと戦えるはずです。そこをポイントガードだったり、4年生だったり、色んな人がどうやっていくかが鍵だと思います、絶対に勝ちたいです。できれば、早稲田大のバスケットをして勝ちたい。相手が疲れてもう走りたくないような勝ち方を。それが早稲田大にとって理想の勝ち方なので、それを目指して1戦1戦やっていきたいです」

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序盤から苦しい試合が続くもただ前を見据える
「気持ちを切らさないように頑張りたい」

◆#13 阿部 諒(拓殖大・3年・F)
160911abe.jpg成田の怪我もあって、出場時間が増えている。長い手を生かしたディフェンスから得意の3Pまで、多彩な活躍ができる選手だ。チーム状況から、現在はボール運びをする場面もあり、マルチな活躍をしている。それと同時に3年生になって自覚も増し、語る言葉からは上級生の責任感が見える。
新潟での試合は1勝1敗。明暗の分かれた3戦、4戦について振り返ってもらった。


―第3戦目(vs東海大)を振り返って。
「第2戦(vs白鴎大)で負けてしまってからに東海戦に向けて、自分たちの課題であったボールが止まってしまう点を改善できたのが良かったと思います」

―勝敗を分けた要因はなんだと思いますか?
「チームディフェンスが機能し始めて、オフェンスが走れるようになりました。白鴎戦は時間帯によってディフェンスが崩れてしまったことでモタモタしているうちに、やられてしまった。そういう時間帯があったとしても、そこで引き離されなかったことがよかったと思います」

―第4戦・早稲田大戦を振り返って
「東海戦の後、バンバ(#23)が更衣室で「明日(4戦目・早稲田大戦)だ。明日勝たないと意味がない!」と言っていました。なので、これまで以上の気持ちで、試合を頑張りたいと思っていました。ですが、白鷗戦と同じような感じになってしまって、ボールが止まってしまっていました。うち本来のプレーではなくて、バンバにも得点面での負担が集中してしまい、相手も守りやすくなってしまったことで、後半失速したんだと思います。
去年よりも今年の方が接戦に弱くなっている自分たちがいるので、負け癖がつかないようにここからちゃんとしていかないと、と思います」

―第2戦の敗戦はチームにとって与えた影響は大きかったのでしょうか。
「そうですね。大きかったですが、その分チームで考え直すことができました。なんていうんですかね、負けましたが、前向きに考え直す負けでした」

―成田選手(#39)が負傷した影響もあり、阿部選手や富山選手といったチームでフォワード的役割を担う選手がボール運びをする場面が多く見られましたが、そこが今のチームの苦しい状況を招いているように見えます。
「そうですね。自分も試合が終わってからすごく考えちゃって。もっと自分からボールをもらいにいって、落ち着かせるべきでしたが、大事な場面で自分がボールをもらいに行きませんでした。追い上げられている時に、自分がもう一つボールを欲しがって落ち着かせるべきでした。去年は、そういう時に飛竜さん(2015年度卒・岡本飛竜・現島根スサノオマジック)や成田さんがやってくれていましたが、今年は自分がやらなければいけなかったです。それに、試合の残り5分についても、去年までは相手にしつこくディフェンスでついて、最後の最後にシュートを打たせないように、ディフェンスをしっかりやろうと思っていました。でも、今年はディフェンスはもちろんですが、プラスしてオフェンスの終わり方を考えないといけないのが自分の課題です」

―ここ数年の拓殖大は、序盤は順当に勝ち星をあげてきた印象があり、早い段階で苦しい状況に直面しているというのはなかったのでは。
「はい。これまでと違って苦しいリーグ戦になると思います。ですが、これを乗り越えればきっといい結果がそのうち出てくると思います。仕方ないですけど、課題にぶち当たって、克服しながら。こういう戦い方は、去年もなかったことですが、気持ち切らさないように頑張ります」

―最後に、今シーズンが終わった後、こうなっていたい、といった想いはありますか?
「自分としては、成田さんがいるのが今年1年しかない。これまで成田さんと一緒に出ている分、一番近くで見てきているので、真似できるところはしていきたい。あと、バンバの勝ち気だったり、4年生が素晴らしいので、そのいい所を真似できて来年に引き継いでいけるように、今季頑張りたいです」

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4勝目を飾るも目指すはさらなる高みへ
「去年のチームと比べられることなく、一番いいチームに」

◆#46生原秀将(筑波大・4年・主将・PG)
160911ikuhara.jpg優勝候補筆頭の筑波大。初戦の白鴎大戦では重いスタートを切るも、それ以降の試合は出だしから筑波大ペースのままで、4戦全勝。さらに、上位陣との対戦であった3戦目、4戦目を連勝したことで、この連勝を伸ばすことが濃厚だ。リーグ戦直前のスタートメンバー変更による不安も裏にはあった。しかし、それを感じさせない試合運びや、控えメンバーが出場して悪くなった流れをすぐさま立て直すなど、やはり生原の存在は大きい。春のトーナメントは怪我の影響でプレータイムが限られた出場となった分、リーグ戦では思う存分コートに立つことで、生原がどんな試合運びを見せてくれるのかは必見だ。


―試合を振り返って。
「馬場(#6)が(プレータイムを制限しているため)この4試合あまり試合に出ないということで、僕たちも不安な部分はもちろんありました。でも、各自が責任感をもつようになったし、馬場の代わりに出てくるのは下級生が多くてその分メンタル的に弱いところもありましたが、今日の試合はみんなが安定していたし、絶対に勝つという気持ちでやれました。その結果、無事に4勝できたのでよかったです」

―東海との試合で勝負を分けたものは何だと?
「正直いうと、この試合(の分かれ目)はなかったと思います。ずっと拮抗していたし、どちらに流れがいくというのでもなく、最後向こうが3Pにこだわって結果的に14点差開いただけで、ずっと2点を狙ってきていたら、もっと差は縮まっていただろうと思います。分かれ目というのが今回はなくて、お互いディフェンスをベースにした戦いだったので、僕としてはわからなかったです」

―今季は8月下旬に静岡招待(静岡招待大学バスケットボール)で戦ってから、2度目の対戦でしたね。
「静岡招待は確かに負けましたが、公式戦で東海と当たるのは今季初でした。アップの時もいつも通りのみんなでしたし、ただ自分自身は相手が東海ということでプレッシャーがありました」

―そのプレッシャーに、2週目で東海との対戦を迎えたことも関係していますか?
「そうですね。いつもリーグ戦序盤はチームとして良くない状況があって、試合を戦っていく中で徐々に良くなっていってから戦っています。それが、今回は早稲田大と東海と2週目でやるということで不安はありましたが、でもそれはわかっていたことなので。2戦目が終わったすぐ練習で切り替えてやってきたので、大丈夫だったのだと思います」

―実際に対戦して東海大のイメージは?
「変わらずディフェンスはしっかりしていますし、伊藤(東海大・#35)と中山(東海大・#13)がトーナメントの時はもっと攻めてきましたが、他の選手とのバランスも良くなってきています。平岩(東海大・#25)もシールとかうまくなってきていますし、その2人以外が点を取るというか、攻め気を持って戦ってきたので、そこは自分たちとイメージが違っていました。もっと2人が攻めてくると思っていましたが、他の選手も攻めてきたので、出てくる選手みんなが頑張るチームだなと思いました」

―リーグが開幕してから馬場選手はベンチスタート。そのかわり杉浦選手が3番にポジションアップし、空いた4番に1年生の増田選手が入る布陣。トーナメントとは違った形でのぞむことは、司令塔である生原選手にとって難しい部分があったのでは?
「そうですね。しかも、夏の台湾遠征の時は、2番が波多(#14)、3番に満田(#2)、4番杉浦(#17)でやっていて、今のスタートになったのは、リーグ戦1試合目の直前でした。本当に2日前くらいに初めて今のメンバーでやったので、自分自身はコントロールするのが大変でした。だから、初戦の白鷗戦なんかは、全然コントロールできていなくて、難しかったです。杉浦も3番にはまだ慣れていなかったです。でも、学生代表の試合であいつは3番をやっていたので、僕からこうしてほしい、と話すことや、みんなで共有しながらやってきたことで、段々良くなってきたのだと思います。大学生相手に勝つということはもちろんですが、オールジャパンで勝ちたいという想いがずっとあります。そのためには、ただ今の自分達のバスケットを貫いてもプロチームには勝てないと思うし、他のチームのいい所を盗まないといけない。今日だったら、東海はディフェンスからルーズボール、リバウンドというのを積極的にやってきていますし、早稲田大みたいに走ったり、青学のように外から打ったり、そういうような所をいい意味で盗んで、去年のチームと比べられることなく、一番いいチームというか、一番出来上がった状態でオールジャパンを戦いたいと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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