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2016.09.11 (Sun)
【2016リーグ2部】9/11レポート
3位以下で混戦模様の2部リーグは
駒澤大がようやく1勝目でここから波に乗るか
2部2週目、例年先の見えない状況が続く2部だが、下馬評の高い大東文化大、春から安定度が増してきた中央大が全勝で勝ち進んでいる。しかし、それ以外の8チームは大きな優劣がさほど見えていない。実力の近いチームにいかに勝つかが、2部の各チームの目標となりそうだ。第2週は4試合目にしてようやく駒澤大が1勝を掴み、浮上のきっかけを掴むと同時に、混戦にも拍車がかかっている。
江戸川大は日本体育大を相手に前半38-39と接戦を演じたが、ゾーンを攻めあぐね足踏みしてしまう。日体大はリバウンドを支配して主導権を奪うと、アウトサイドも気持ちよく決まって67-90。3勝1敗として単独3位とした。江戸川大はまだ1勝にとどまるが、#12オウマ(1年・C・明徳義塾)が加入して高さを補強し、#23保岡(3年・SG)がトップスコアラーとしてチームを引っ張っている。今後の戦いぶりに期待だ。
国士舘大は順天堂大の#17小鮒(4年・F)を起点としたプレイで肉薄される場面もあったが、インサイドの強みを活かしてフリースローを量産。最後は73-60と突き放し、星を五分に戻した。順天堂大もこの週は2敗で、同様に5割の勝率となった。
大東文化大は東洋大にオフェンスの形をつくらせず、79-61と圧倒。大東大は昨年このカードで破れてから調子を崩したままリーグの結果にも大きく響いたが、その二の舞いとはならず、充実した戦力で東洋大を下した。東洋大は初週に2勝して幸先の良いスタートを切り、この週がチャレンジといえる2試合だったが、悔しい2敗。ここから建て直したい。
中央大は法政大とロースコアゲームになる中、#33三上(1年・F・明成)の3Pが高確率で決まって64-55。ともに連勝を4に伸ばした。唯一勝ち星のない法政大は何とかきっかけを掴みたいところだ
写真上:江戸川大・オウマとやり合う日体大・ヌダリー。
写真下:国士舘大は下を始めベンチに多く入った下級生が鍵を握る。
◆PICK UP
【残り4分同点から3Pの決まった駒澤大が初白星】
1勝にとどまる立教大はまだ白星がなく、苦しむ駒澤大と対戦。1Qは立教大ペース。#9片山(2年・C)の合わせなどで小気味よく加点するのに対して、駒澤大は#17中津(2年・PG)の3P2本に留まる。残り4分半13-6でタイムアウトを挟んだ後もフリースローを落としてしまい、リズムを掴みきれない。立教大は#4森川(4年・PG)の3Pも決まって19-12とする。
2Q開始早々に10点差がつくと、立教大はスターティングメンバーを休ませる。その間に駒澤大はディフェンスから流れを引き寄せ、#14川嵜(4年・F)のアウトサイド、#65針生(2年・PF)のインサイドで連続得点。残り4分24-25と逆転してみせる。立教大がスタメンを戻した後は決め合いとなり、30-33で折り返す。
3Q、駒澤大#14川嵜がファールトラブルでベンチに下がらざるを得なくなるも、代わった#24石井(3年・F)が積極的なプレイで加点。じりじりとリードを広げるものの、立教大は#4森川が自らシュートを打っていき残り3分半40-42と詰め寄る。その後は#18前田(3年・PG)を始め果敢にゴールを狙った駒澤大が43-48とアドバンテージを守る。
4Q、立教大は得点源の#14望月(4年・SG)に複数マークが来る隙を突いて、#8渡部(3年・PF)がシュートを決めていく。だが、駒澤大に3Pを決められ依然としてビハインドが続く。ここで駒澤大に疲れが見え始め、立教大はファールを誘ってフリースローを得る。さらに#4森川の1on1で4分を残して58-58と振り出しに戻した。しかしこの後、立教大はシュートを決めきれずミスも出てしまう。一方の駒澤大は#24石井のフリースローと3P、さらに#17中津の3Pで再び7点リード。2分間無得点の立教大はバックコートから当たっていくも、オフェンスでアウトサイドが来ない。残り27秒でタイムアウトを取り時間を使って組み立てるも、#4森川の3Pはネットを揺らせず。フリースローをさらに1本決めた駒澤大が60-68で逃げ切った。
立教大はシュートを打っているものの要所で決めきれなかった。早い展開とシュート力が持ち味のチームだが、これをいかに持続させられるか否かが今後の勝負を分ける。駒澤大は対照的に欲しいところで3Pが決まり、中外バランスのよいバスケットで1勝目を掴んだ。パワーのあるインサイドにアウトサイドシューターもおり、決して他に劣るわけではない。2週を経過し、2部の水に慣れればもっと力を発揮していきたいところだ。
写真上:地道にリバウンドを拾った駒澤大・渡邉。
写真下:立教大・渡部が積極的に仕掛けるも一歩及ばず。
※駒澤大・前田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
「コートではキャプテンというつもりで」
2部で戦えるという手応えが結果に結びつく
◆#18前田祥太(駒澤大・3年・PG)
ルーキー時代から司令塔として出場し、ここまで変わらず攻守でチームをまとめてきた。この立教大戦では2部屈指の好ガード・森川を守り、気持ちよくオフェンスを展開させなかった。攻めても3Pを決め小さくガッツポーズする場面も。メンバーで声を掛け合い、気持ちで負けなければ、2部でも充分戦えるということを見せてくれた。3年生以下が多いのもあり、まずは2部残留を確実にしたいところだ。
―1勝目をあげた気持ちは。
「ここまで3連敗してしまって、3試合とも勝つつもりで臨んでいたので皆ショックも大きかったのですが、切り替えようというのを第一に臨みました。その分、今日勝てたのはすごく嬉しいです」
―2Qからディフェンスがよくなったように見えましたが、何か指示があったのでしょうか?
「特に指示というのはなかったのですが、ガードの森川さん(立教大#4)のところで、運んできてパスを捌いた後はボール持たせないようにというのを意識して守っていました。それが相手をリズムに乗せなかった要因かなと思います。森川さんの速さを潰そうという狙いでした」
―オフェンスでも積極性が見られました。
「いつも3Qまではよい流れでできているのに、4Qになると勝ちを意識して重くなっていました。今日は思い切ってやろうというのだけをずっと意識していましたね」
―今日の4Qは勝ちを意識せずプレイできましたか?
「うーん、意識してしまった部分はあるにはあったのですが、皆シュートを狙えていました。正直に言えばラッキーシュートもありましたが、それもしっかり打っていった結果なので、よかったと思います」
―後半は主将の川嵜選手(#14)がベンチに下がり、コート上は3年生以下のみになった中、ガードとしてどのようにまとめましたか。
「特別なことはなく、いつも通りです。今年はベンチに入っている4年生は2人だけなので、3年生が中心になって引っ張っていくんだという気持ちがそれぞれにあります。その中で自分は、コートではキャプテンというつもりでいつもプレイしたり声を掛けたりしています。終盤のハドルでも『ここだぞ』と。この3試合負けたのはいつもここで踏ん張れなかったからで、ここで硬くなったら同じだ、乗り切れば勝ちが見えてくると言いました」
―これで、2部リーグを戦っていく見通しがついたのでは?
「負けた試合でもリードできた場面があったので、やれるという意識は皆の中にあります。今日のように残りのあと1歩を意識したプレイをこれからもやっていきたい。それでリズムに乗っていければと思います」
駒澤大がようやく1勝目でここから波に乗るか

江戸川大は日本体育大を相手に前半38-39と接戦を演じたが、ゾーンを攻めあぐね足踏みしてしまう。日体大はリバウンドを支配して主導権を奪うと、アウトサイドも気持ちよく決まって67-90。3勝1敗として単独3位とした。江戸川大はまだ1勝にとどまるが、#12オウマ(1年・C・明徳義塾)が加入して高さを補強し、#23保岡(3年・SG)がトップスコアラーとしてチームを引っ張っている。今後の戦いぶりに期待だ。
国士舘大は順天堂大の#17小鮒(4年・F)を起点としたプレイで肉薄される場面もあったが、インサイドの強みを活かしてフリースローを量産。最後は73-60と突き放し、星を五分に戻した。順天堂大もこの週は2敗で、同様に5割の勝率となった。

中央大は法政大とロースコアゲームになる中、#33三上(1年・F・明成)の3Pが高確率で決まって64-55。ともに連勝を4に伸ばした。唯一勝ち星のない法政大は何とかきっかけを掴みたいところだ
写真上:江戸川大・オウマとやり合う日体大・ヌダリー。
写真下:国士舘大は下を始めベンチに多く入った下級生が鍵を握る。
◆PICK UP
【残り4分同点から3Pの決まった駒澤大が初白星】

2Q開始早々に10点差がつくと、立教大はスターティングメンバーを休ませる。その間に駒澤大はディフェンスから流れを引き寄せ、#14川嵜(4年・F)のアウトサイド、#65針生(2年・PF)のインサイドで連続得点。残り4分24-25と逆転してみせる。立教大がスタメンを戻した後は決め合いとなり、30-33で折り返す。
3Q、駒澤大#14川嵜がファールトラブルでベンチに下がらざるを得なくなるも、代わった#24石井(3年・F)が積極的なプレイで加点。じりじりとリードを広げるものの、立教大は#4森川が自らシュートを打っていき残り3分半40-42と詰め寄る。その後は#18前田(3年・PG)を始め果敢にゴールを狙った駒澤大が43-48とアドバンテージを守る。

立教大はシュートを打っているものの要所で決めきれなかった。早い展開とシュート力が持ち味のチームだが、これをいかに持続させられるか否かが今後の勝負を分ける。駒澤大は対照的に欲しいところで3Pが決まり、中外バランスのよいバスケットで1勝目を掴んだ。パワーのあるインサイドにアウトサイドシューターもおり、決して他に劣るわけではない。2週を経過し、2部の水に慣れればもっと力を発揮していきたいところだ。
写真上:地道にリバウンドを拾った駒澤大・渡邉。
写真下:立教大・渡部が積極的に仕掛けるも一歩及ばず。
※駒澤大・前田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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【INTERVIEW】「コートではキャプテンというつもりで」
2部で戦えるという手応えが結果に結びつく
◆#18前田祥太(駒澤大・3年・PG)

―1勝目をあげた気持ちは。
「ここまで3連敗してしまって、3試合とも勝つつもりで臨んでいたので皆ショックも大きかったのですが、切り替えようというのを第一に臨みました。その分、今日勝てたのはすごく嬉しいです」
―2Qからディフェンスがよくなったように見えましたが、何か指示があったのでしょうか?
「特に指示というのはなかったのですが、ガードの森川さん(立教大#4)のところで、運んできてパスを捌いた後はボール持たせないようにというのを意識して守っていました。それが相手をリズムに乗せなかった要因かなと思います。森川さんの速さを潰そうという狙いでした」
―オフェンスでも積極性が見られました。
「いつも3Qまではよい流れでできているのに、4Qになると勝ちを意識して重くなっていました。今日は思い切ってやろうというのだけをずっと意識していましたね」
―今日の4Qは勝ちを意識せずプレイできましたか?
「うーん、意識してしまった部分はあるにはあったのですが、皆シュートを狙えていました。正直に言えばラッキーシュートもありましたが、それもしっかり打っていった結果なので、よかったと思います」
―後半は主将の川嵜選手(#14)がベンチに下がり、コート上は3年生以下のみになった中、ガードとしてどのようにまとめましたか。
「特別なことはなく、いつも通りです。今年はベンチに入っている4年生は2人だけなので、3年生が中心になって引っ張っていくんだという気持ちがそれぞれにあります。その中で自分は、コートではキャプテンというつもりでいつもプレイしたり声を掛けたりしています。終盤のハドルでも『ここだぞ』と。この3試合負けたのはいつもここで踏ん張れなかったからで、ここで硬くなったら同じだ、乗り切れば勝ちが見えてくると言いました」
―これで、2部リーグを戦っていく見通しがついたのでは?
「負けた試合でもリードできた場面があったので、やれるという意識は皆の中にあります。今日のように残りのあと1歩を意識したプレイをこれからもやっていきたい。それでリズムに乗っていければと思います」
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