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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.09.04 (Sun)

【2016リーグ2部】第1週レポート

第1週から先の読めない2部リーグは
4チームが連勝スタートを切る

160904edogawadaito.jpg 2部リーグは昨年の入れ替え戦を勝利した駒澤大と順天堂大の2チームが加わった。例年読めない2か月となる2部リーグだが、今年も第1週から混戦模様が見え、飽きない展開になりそうだ。


◆2勝0敗
 2部リーグ初週、連勝を飾ったのは4チーム。優勝候補の大東文化大は危なげなく2勝、春は好調だった中央大も競り合いながら2勝を手にした。注目は残りの2校。2部昇格以来、立ち上がりに苦戦してきた東洋大、そして今季昇格組の順天堂大も2連勝を飾った。

 東洋大は今の4年が入学してからの初の第1週勝利であり、連勝になった。 日体大戦では1Qから追う展開になるが、#11中村、#2山口を起点に、リバウンドにもよく絡んで大量リードし、逃げ切った。順天堂大は初日、1部から降格してきた法政大、2戦目は昨年同じ3部だった駒澤大に逆転勝利。2試合とも立ち上がりは良くなかったが、次第に持ち味のアウトサイドが当たり、波に乗った。東洋大同様、大事な立ち上がりで良い感触を得られた第1週だった。

 第1週ということでまだ予断はならないが、中堅、そして昇格組が最初から2連勝するのは大きい。今後の展開が気になるところだ。


◆1勝1敗
160904ooura.jpg 1勝1敗は2チーム。日本体育大は初戦の駒澤大戦を白星で飾ったが、2戦目の東洋大相手には逆転負けを喫した。2戦目は特に主力のファウルトラブルが響いたが、下級生も多く試合に絡むチーム。安定した戦いができるかどうかが勝負を分けそうだ。

 1部から降格してきた国士舘大も1勝1敗。こちらも下級生が多く安定感が問われる。2部は3年ぶりになるが、コートでそれを経験している選手はいないため、ここでの戦い方をどうマスターするかが大事になる。


◆0勝2敗
 2敗スタートは4チーム。法政大は例年リーグの入りは良い方ではないが、下級生主体でここからの2か月でどうチームが向上していくか。立教大は#8三上が怪我で離脱し、得点源を一枚欠いた状態。第1戦の大東文化大相手にはかなり離される展開となった。しかし2戦目では建て直し、中央大とシーソーゲームを演じた。江戸川大は立教大と同じく中央大、大東文化大との対戦で、ここを突破することは叶わず。3部からの昇格組の駒澤大は、本来の良さが出ずに2敗と厳しいスタートになった。

 下位チームは上位からの対戦になるため有利とは言えないが、実力が拮抗しているチームと当たったときに勝ちきれるかどうか、その積み重ねが最後に効いてくる。中盤から下は大きな力の差はないと思われるだけに、2週目以降も要注目だ。

写真上:江戸川大はインサイドに加入したオウマが積極的に仕掛けた。
写真下:日本体育大は新人戦でも活躍したルーキー大浦が積極的に攻める時間帯も。


◆9月4日(日)PIC UP
【東洋大が逆転から大量リードで日本体育大に勝利】
160904uyamaguti.jpg 入りが課題という東洋大日本体育大に対し1Q21-8と大きく出遅れた。しかし、2Qからギアが入ると、#11中村(4年・PG)、#2山口(4年・SG)を筆頭に走るプレーが出始める。インサイドでは#32フェイ(2年・C)相手にもリバウンドをもぎ取り、次々に速攻につなげた。2Qは5-30と今度は一気にゲームをひっくり返して東洋大がリードし、一時20点のリードに成功。日本体育大は#75赤土、#19田口ら要の選手が次々にファウルトラブルに陥り、流れを掴みきれない。一方の東洋大も#2山口がファウルで一時ベンチに下がるものの、リードは揺るがず。最後は追い上げられるも逆転させずに逃げ切り、71-77でリーグ2連勝を飾った。

 東洋大は2連勝。4年生が入学してからリーグ初戦も勝ったことも初めての好調なスタートとなった。ガード2人が走り始めると波に乗れるだけに、リバウンドがどれだけ取れるかが鍵になってきそうだ。2週目には中央大、大東文化大といった強敵との対戦が控えるが、まずは幸先のいい結果が出た。

写真:24得点の東洋大・山口。安定して得点を稼ぎ続けられれは上位進出も可能だ。

※東洋大・中村選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【後半に3Pが当たった順天堂大が1点差で逃げ切る】
160904kobuna.jpg 3部から昇格組の駒澤大順天堂大が、リーグ2戦目で早くもまみえる形となった。前半は駒澤ペース。シュートが入らない順天堂大は自分たちのリズムが作れず、1Qは出遅れる。それでも2Qにはやや持ち直して差を詰め、32-19で3Qに入ると流れが変わった。

 3Q、順天堂大は#17小鮒(4年・F)についに当たりが来て追撃体制に入る。リバウンドでも粘って追い上げ、外も入って点差を見る見る詰めていく。しかし駒澤大も#65針生(2年・PF)らがゴール下へ割って入り得点。逆転まではさせないが残り3分、#17小鮒の3Pで遂に44-44の同点に。駒澤大はシュートの精度が落ちてきてなかなか加点できない時間帯が続くが#24石井(3年・F)のシュートでなんとかリードし、46-48で4Qへ。

160904hariu.jpg 4Q早々、#29千葉(1年・SG・盛岡市立)の3Pが決まり順天堂大が逆転。しかし駒澤大も#24石井が3Pで返しリードを取り戻すシーソーゲームの様相に。3Pが当たった分、順天堂大がわずかにリードで終盤へ突入。逆転には連続得点が欲しい駒澤大だが、点を取り合う形になって差が詰まらない。残り2分、順天堂大のリードは3点。そこに#73佐々井(2年・PG)のジャンパーが決まってリードは5点。駒澤大は#65針生がバスケットカウントを獲得するがボーナススローを落とし、点差は3。さらにスローインで5秒オーバーのバイオレーションを犯してしまう。しかしこの苦しい状況を救ったのは#24石井。残り10.1秒で3Pが決まり67-67の同点に追いついた。タイムアウトを取り、開始後のオフェンスは順天堂大。順天堂大残り3.9秒で#6川久保(3年・F)がフリースローを獲得。これが1本決まり67-68の1点リード。駒澤大は最後のスローインでうまくパスが入らず、残り1.4秒、再度のスローインからの#65針生は綺麗には打ちきれずタイムアップ。順天堂大が1点差で2連勝を飾った。

写真上: 5本の3Pを決めた順天堂・小鮒。前半は硬かったが、次第に確率を増した。

※順天堂大・川久保選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【立教大はリードを守りきれず中央大が逆転】
160904mori.jpg 立教大中央大の対戦は、前半最初に立教大が流れを掴んだ。序盤は流れのつかみ合いになったが、次第に立教大が激しいディフェンスからターンオーバーを奪うと#4森川(4年・PG)を起点に怒涛の走りで次々に速攻を決め、大量リードを奪った。1Qで12-24と離された中央大は2Qも追う展開。しかしメンバーを変えてもなかなか流れを持って来られずに停滞する時間が続く。これを打開したのはルーキーの#33三上(1年・F)。3Pが1本決まり、立教大にファウルが続くと中央大の追い上げムードになり、さらに#33三上、#28鶴巻(2年・F)の3Pが続いて中央大が点差を戻した。そこからは激しい競り合いになるが、前半は36-38の立教大リードで終了。

 後半、競り合う展開は続く。ともに決め合う形になり緊張感は切れない。中央大は#7森、#99浅見(3年・C)らの得点で残り4分半でようやく逆転に成功。立教大は残り3分をで#4森川、ここを#21富樫(1年・SG・明成)のシュートで逆転。ここから互いに3Pを決めあい、最後は立教大#9片山(2年・C)のミドルシュートが入り57-60で3Q終了。

160904morikawa.jpg 4Qもシーソーゲームが続いた。ターンオーバーから走りに出た中央大は何度もファウルをもらい、フリースローを稼いでじわじわと立教大に圧力をかける。立教大はスタメンに戻し勝負に出る形だが、前半ほど#14望月(4年・SG)がきれいに打てずにアウトサイドが決まらない。残り5分、じわじわ引き離していた中央大は#15八木橋(4年・PG)の3Pが決まり、73-62と一気に差が開いてしまう。残り時間、立教大は必死の動きで挽回をはかるが差は縮まらず80-68。中央大が逆転勝利を収めた。

 立教大は三上が欠場となったが、それを感じさせず、前半は中央大相手に走り勝り、アウトサイドの当たりも来て大量リードに成功。しかし、勝負どころでインサイドの森、浅見の働きが目立った中央大が終盤を制した。

写真上:終盤は森がファウルをもらって得点を稼いだ中央大
写真下:鋭いスピードで中央大ディフェンスをかき分け、ゴールへとアタックする立教大・森川。

※中央大・浅見選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「周囲を気持ちよく打たせたい」
最上級生としての責任を持って挑む

◆#11中村晃太郎(東洋大・4年・PG)
160904nakamura.jpg第1戦、第2戦ともにチームを牽引するオフェンス力を発揮。山口とともに得点面を引っ張っている。攻撃的なそのスタイルは勢いに乗れば絶大な威力を発揮する。最終学年となる今年は正念場。序盤の好調をいかに持続させてリーグを戦っていくか、その働きぶりが結果につながるかを見ていきたい。


―2連勝でのスタートですね。
「連勝で始まったのは初めて。自分たちが入学してから初戦を勝ったこともなかったので、嬉しいです」

―ではチームとしてもいい状態でリーグに入れたのでしょうか?
「リーグ前も例年以上に練習試合もこなしてきて、いい感じでリーグに向けて準備ができていたのかなと思います。第1戦の国士舘大戦も、今日の日体大戦も出だしがあまり良くなかったんです。ディフェンスリバウンドから走るという自分たちのスタイルを崩さないで、みんなでリバウンドをがんばれたということが結果的にいい形になったかなと思います」

―今日はリバウンドは皆良かったですね。
「日体はデカいのでやはりリバウンドが勝負だとずっと言っていました。1Qはそこが機能せずにやられてしまいました」

―点数を見ると中村選手と山口選手(#2)のところが2桁得点で、ここが機能していると強いのかなと思うのですが。
「そうですね。自分的にも山口くんには気持よく打って欲しいし、彼が積極的に攻めてくれると個人的にもチーム的にも助かりますね」

―今日のように山口選手がファウルトラブルになったときは自分が行くという感じですか?
「そうですけど、結構シューターが多くてドライブに行く人が少ないので、自分がいかに周囲に打たせるかなということを考えています。自分も空いたら積極的に打てとも言われているので、打ちますが。ちょっと今確率が悪いので上げていきたいです」

―試合としての入りはあまり良くなかったですね。
「そこは毎年の課題ですね。今日は終わりもあまり良くなかったので、そこをどうするかを。中盤は自分たちのいい流れでできているので、あとは最初と最後を締められれば勝ち星がついてくると思います」

―来週はそれが特に大事になりますね。
「中央大と大東大が相手なので、どこまでできるか。走るし、気持よく打ってくるのでどう守ってリバウンドを取るかだと思います」

―東洋大は山口選手、山本選手(#88)等、4年がメインでそこは安定さを見せたいところですね。
「去年からここがメインでやってきています。自分たちの代になって自覚も出てきたし、コーチ陣も監督も自分たちがしっかりやらないとと言われているので、昨年より積極的に3人で集まったりして少しでも流れが悪いときは、下級生への声かけも意識しています。勝負の年だと思っているので、頑張っていきます」

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「夏を経てチームもレベルアップできている」
2部での2勝で得た手応えを糧に

◆#6川久保 駿(順天堂大・3年・主将・F)
160904kawakubo.jpg2連勝でリーグに入れたことに素直に笑顔を見せた。まだまだ油断はならないが、まずは一安心といったところだ。順天堂大は流れが悪い時間帯でも川久保が崩れず試合を支えており、攻守で頼れる存在だ。その安定感ある働きあってこそ、周りも落ち着いたプレーをしやすくなる。2週目に強敵との対戦が控えるが、ここでどのような試合ぶりを見せるかにも注目だ。


―出だしは良くない試合でしたね。
「昨日は初戦でみんな硬さもあったと思うんですけど、今日は2戦目でしっかり心の準備はできたとは思います。でも相手のディフェンスがしっかりしているところや、体の当たりで思うようにシュートが打てなかったこともあって、点数が伸び悩んだ原因かなと思います」

―駒澤大は昨年も同じリーグでやってきていますが、やりにくい相手ですか?
「自分たちは今年の関東トーナメントでもそうなんですが、駒澤に勝っていません。自分たちと同じ3部上がりですが、チャレンジャー精神で臨んだ結果、少し勢いで勝ったのかなと思います。駒澤側が駒澤のバスケットができなかったのが、1点差の勝利につながったのかなと」

―前半は外が当たらず苦しいかなと思いましたが、後半あれだけ当たると勢いが出ますね。
「前半からあれだけやっていかないと2部の上位と当たるには苦しい展開だと思うので、これからは入りを課題にやっていきたいです」

―第1戦は法政大が相手で、1部から来たチームに勝てたのは自信にもなったのでは?
「それはそうですね。勢いがついたのはあります」

―夏の練習はいかがでしたか?
「オフェンス面で一人ひとりがポジション別に要所要所のシュートやボール運びを意識してきました。チームでやるというより、個人のスキルアップをして、最後に合わせてチームとしてどうやっていくかをやってきました」

―それはこの2戦では出せていると思いますか?
「勝負どころでシュートを決められたのは、個人で自覚を持って練習してきた結果かなと思います」

―春に比べても個々の選手それぞれの良い面が見られたように思います。
「春はやはり下級生が控えめになっていた部分がありました。夏の練習を乗り越えてガード陣や下級生に自覚が出てきて、攻め手が増えたというか、攻めやすくなったというか。チームとして一段階レベルアップできたかなと思います」

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「中大の良さを逆転できる」
劣勢でも落ち着いた試合運びがポイントに

◆#99浅見陸人(中央大・3年・C)
160904asami.jpg森とともに終盤の安定感あるプレーで、立教大を突き放した。得点面でも森の21点に続く18点。多彩なシューターを揃える中央大だが、このインサイド陣の安定力で逆転できたとも言えるだろう。今年は例年以上に攻撃力を持ったチームとなり、2部の注目を浴びる。リーグではあまり良くない成績が続いているが、ぜひとも今年はそのイメージを払拭したいところ。浅見の活躍も問われるだろう。


―リードされる展開からの勝利でしたね。試合を振り返って。
「2Qからみんなでディフェンスを激しくやって、中大の良さが出たので良かったと思います」

―最初に立教大の良さが出たのは緩みがあったのでしょうか?
「うちのディフェンスがガードの速さを警戒して、強く行ききれなかったのが原因かなと思います」

―では取り戻せる感覚でしたか?
「相手がどうというか、自分たちの悪さが出ていたので、良さを出せば逆転できると皆が思っていたと思います」

―集中も続いていたのが良かったと思います。
「今年は4年生が中心にやれているので、4年生が引っ張ってくれていて、そこに最後までついていけましたね」

―浅見選手も内外ともにかなりシュートが決まりましたね。
「気持よく打たせてもらっているので。4年生がどうにかしてくれるという楽な気持ちがいいシュートにつながってますね」

―昨年は4年生がコートにいたりいなかったりという時間帯もありましたが、今年は森選手(#25)など安定して活躍している形がありますね。
「そこでプレー的にも精神的にも引っ張ってくれているので、今年はそこが強みかなと思います。自分も3年になって周りの人たちに声をかけながら、チーム全体で良くなるように意識しています」

―自分の役割としてはどこを意識していますか?
「バランスを考えてプレーすることですね。うちはシューターが多いので、打ちすぎずに周囲にパスを回して、入らないときは中で頑張って点を取るのは大事です。ディフェンス面で4番でヘルプポジションに入ることが多いので、そこでコミュニケーションを取りながらディフェンスをするのが役割ですね」

―今日はかなりうまくいったのでは?
「そうですね」

―夏の練習はいかがでしたか?
「いい感じで厳しく楽しくできたと思います」

―リーグは長いのですが、安定感を持って戦えるかは鍵ですね。
「去年までは流れが悪くなると戻らなかったんですが、そこは3、4年中心に頑張っていきたいと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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