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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.06.20 (Mon)

【2016西日本インカレ】6/12 3位決定戦 立命館大VS名古屋経済大

ロースコアゲームを最後に抜け出し立命館大が勝利
名古屋経済大も過酷な日程を戦い抜き自信を深める


 ノーシードながらベスト4入りを果たした立命館大名古屋経済大。準決勝では力が及ばなかったが、3位決定戦は互いの勝利への渇望がぶつかり合った。

160612FUKUNAGA.jpg 序盤は流れが行き来した。8連戦目で疲労も少なくない名古屋経済大は決めきれない場面が目立ち、#13西岡(4年・SG)らの得点の出た立命館大にやや出遅れるが、#91松本(4年・SF)が力強いレイアップなどで連続得点。#88木下(4年・SF)にもミドルが出る。しかし、立命館大にも#35福永(4年・PF)のバスケットカウントや#13西岡の3Pが出て引かず。双方のディフェンスも光った最初の10分間はタイスコアとなった。2Qも互いに守りの隙を突き合う重めの展開に。すると、立命館大は#13西岡が3Pラッシュ。効果的にネットを射抜き、#35福永のインサイドも出始めてリードを維持する展開に変わる。名古屋経済大は#15ジャニパプが最後にダンクを沈め、4点のビハインドで前半を終えた。

 迎えた後半、最初は#15ジャニパプの活躍が光った名古屋経済大。インサイドで得点を伸ばし、#1高橋(2年・C)、#88木下(4年・SF)も決めて一旦逆転に成功。立命館大はタイムアウトを挟んで#13西岡のミドルで無得点を脱するが、ここからは再び1点を奪い合う攻防が続く。どちらに転ぶか分からない展開を破ったのは立命館大#35福永だった。#15ジャニパプ相手に果敢にバスケットカウントを獲得するなどで、チームに喝を入れる。3点リードで迎えた4Q、#33竹村(2年・PG)と#13西岡の連続3Pで二桁差が見える状況にまで持ち込んだ。しかし、名古屋経済大も黙らない。#88木下の3Pを皮切りに、再び#15ジャニパプがインサイドで奮闘。#35福永からバスケットカウントを奪うなどして、苦しい状況から再度逆転に成功する。4ファウルとなった福永をベンチに下げざるを得ない立命館大。このまま飲まれるかと思われたが、#13西岡がまたも3Pで切れない。更に#29新城(4年・SF)、#32大野(1年・SG・洛南)にも3Pが飛び出して主導権を奪い返した。名古屋経済大も粘るが、#15ジャニパプのブロックはテンディングを吹かれてしまう。立命館大は戻った#35福永、そして#33竹村も得点して引き離しに成功。69−59として、試合を制した。

160612MATSUMOTO.jpg 全関ではベスト16に終わった立命館大。今大会はメインガードである岸本を教育実習で欠いて臨んだが、粘りのある守備で昨年優勝の近畿大を倒すなどして、チーム全体で掴んだ3位だった。学生主体でチーム作りを行ってきただけに、手応えも大きいだろう。リーグ戦では、まずインカレ出場権確保が目標。昨年チャレンジマッチの末に最後に関西大に敗れて涙を呑んだ。リーグ戦までの3か月弱は、その悔しさを晴らすための期間だ。

 東海選手権を制し、ベスト4まで勢いよく戦ってきた名古屋経済大は、最後は8連戦の疲労も大きかっただろう。しかし、最後の2試合でもあわやという展開には持ち込んだ。最終目標はインカレでの躍進だが、今回戦った関西勢はもちろん、関東のチームも強敵揃いだ。だが、木下はまだまだ伸びしろがあると力強く話した。夏場を超えて、どれだけ進化したチームに成長出来るか。

写真上:ファウルトラブルに陥ったものの、ジャニパプ相手にも24得点で本領発揮の立命館大・福永。
写真下:攻め込む名古屋経済大・松本。チームを力強く牽引した。

※立命館大・西岡選手、松浦コーチ、名古屋経済大・木下選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「自分たちがやってきたことが大きかった」
厳しい練習事情を乗り越え確かな成果を得る

◆#13西岡信次(立命館大・4年・主将・SG)
160612NISHIOKA.jpg準決勝では得意のアウトサイドが決まらず苦しい表情を見せたが、この日は競り合いの場面で効果的に3Pを浴びせた。入学以来、あまり良い成績を残せていなかったが、学生主体で取り組んでいる今季の西日本で3位を勝ち取り、レベルアップしつつある。次の大会はリーグ戦となる。精神的支柱としてチームを率い、今年こそインカレ行きを成し遂げたいところだ。


—3位という結果はどのように捉えていますか。
「僕たちが入学してからは初めての快挙で、4年前に4位になってはいるんですけど、それを塗り替えられたのは嬉しいですし、自分たちの自信にも繋がっていくと思います」

—昨日の敗戦から上手く切り替えた形でしたが、キャプテンとしてそうした状況の時に心がけていることは?
「とにかく反省するのは大会が終わってからということにして、次の試合がすぐにあるから、すぐに切り替えられるようにしていきました」

—今大会テーマにしていたことはあったのでしょうか。
「福永のインサイドを起点に攻めていこうと考えてはいたんですけど、そこを軸にしながらもブレイクも狙って。勢いを持っていこうと。そういう単純なところをやっていこうとしていました。あと、ディフェンスではリバウンドとルーズボールを今回のテーマにしていました。その部分は良かったと思っています」

—全関はベスト16でしたが、今回との違いは何だったのでしょうか。
「その時は、ガードが攻めていくという形で、ガードが起点だったんですけど、それをインサイドを起点にしたことで、安定感が増して。そこに相手も寄るので、空いた外に預ける形も出ました。それが全関ではできていなくて、そこを見つめ直して今回はこの結果が出たので、成果が出たかなと思います」

—福永選手が春先に負傷したと聞きました。全関ではその影響もあったのでしょうか。
「そうですね。そこの動きが本調子でなかった影響も全関ではありました」

—リーグに向けて必要だと感じたことは?
「シュート力の面ではまだ波があるので、そういう波を無くしてチームとしてのシュート力を上げていく部分と、体の部分で当たり負けする部分もあったので、ウェイトの強化というのが課題になってくると思います」

—ご自身のシュート率はいかがでしたか。昨日は確率が上がりませんでしたが。
「そうですね。でも今日は自分のリズムで打とうと決めていたので、それが上手い具合に前半は入ってくれて。後半は福永が頑張ってくれて、チームとして流れ的に上手くいけたと思います」

—岸本選手が教育実習で不在ということですが、ガード陣も上手くやり繰りできた手応えはありますか。
「そうですね。控えの選手が何人かいましたし。岸本の特徴として、点を自分で取っていくことで、全関も岸本の得点とアシストを中心にしていたんですけど、それでは弱いということで、今回はいなかったんですけど、それでも結果が出せたのは良かったです」

—今季は学生がコーチングスタッフを務めている形ですね。
「だいぶ難しいですね。今まで一緒の立場だったのに、今年はコーチの立場で。でも、2か月くらいで慣れてきたと言いますか、上級生もフォローに回って、学生だけど、コーチなんだから言うことはしっかり聞いてやっていこうと。そういうことを促すのが僕らの役割だと思っていますし、みんなここまでちゃんとついてきてくれていると思います」

—練習では学生同士で言い合いながら進めている形ですよね。
「そうですね。学生しかいないので、悪い時は止めて確認しあったりして。そこは学生が主体なので、自分たちの思うように練習も決めていっています。それで3位になったのは、自分たちがやってきたことが大きかったんだと思いますし、嬉しいです」

—リーグ戦までの期間も、そうした形で進めていくんですよね?
「そうですね。インカレ出場をまずは目指して、去年の分も取り返したいと思っています」

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「みんながいるから自分の立場がある」
試行錯誤を続けながらも、名門校を束ねる覚悟

◆松浦拓哉コーチ(立命館大)
160612MATSUURA.jpg浅村コーチが昨季いっぱいで退任。学生ながら、チームを率いる立場となった。難しさ、精神的な厳しさにも直面しているようだが、根底にあるのはバスケットが好きという純粋な思いと、指導者志望という明確な目的だ。チームにとって、本当の勝負期間はリーグ戦。それまでの間に、どれだけのチームを作り上げていけるか。


—3位という結果ですが、どのように受け止めていますか。
「昨日、大阪学院という力のあるチームに敗戦して、今年のリーグ戦は2巡総当たりで戦うことになるので、それを想定した時に、連戦が続いて疲労が溜まっている中でも、自分たちのバスケットがどれだけできるかで、自分たちの力が見える大会だと思っていいました。今日もロースコアゲームに持ち込んで、ディフェンスで粘ってリバウンドを拾って、徐々に相手を苦しめていくバスケットができたので、これをうちの武器にしていけるな、と。リーグ戦に繋がるゲームができたと思います」

—気持ちの面でも最後まで戦えていたと思います。
「コートの中で気持ちの部分のことをしゃべったり、コートの外からも声をかけあったりしていくことができて、選手間同士でもコートに立つ5人でも、お互いのことがよく見えていたというか。気持ちの部分がプレーに繋がったのが、凄く大きかったと思います」

—今のご自身の立場が、学生ながらコーチということで、当然難しさはあると思います。
「そうですね。他の関西のチームは、学生ではない専任のコーチが指導しているので、言いにくいこともないと思うんですけど、逆に僕は選手と同じ立場で、キツいことも言われたりとか、メンバーの采配では高校までの経験豊富な選手も多いので、そこの考えとのミスマッチでちぐはぐになることもあって、そこが大変であり辛い部分でもあります。負けたら責任がのしかかってきますし、勝ったら勝ったで別に注目されるわけでもないので、それでもみんなとやって、これだけ結果が出せることは、一つ良いことなのかなと思います」

—コーチという経験は、普通の学生で経験していることはないと思いますが、ご自身はいかがですか。
「去年までの浅村コーチの紹介で、滋賀県の公立高校を去年から1年間見ていて。でもそこも土日に2、3人しか練習に来ないような感じのチームで、それを1年間で何とか普通のチームに持っていくくらいだったんですけど、それくらいしかできていないので、大学生のトップレベルになってくると戦術面やスキルの面でも天と地の差といったところです。チームの組み立て方は立命館を倣ってやるだけでも良いんですけど、逆に立命館でそれが活きることはなかなか無くて。その上にあるのが大学のバスケットだと思うので、そっちも真剣にやって、こっちも真剣になってやることで、精神的に疲れることもあるんですけど、それでもバスケットが好きなので、それが続けられる原動力です」

—今は掛け持ちのような形ですか。
「去年まではヘッドコーチがいて下さったので、高校生の練習を見た後に遅れてこっちの練習に来るという形だったんですけど、立命館の練習は週6日あるので、それにも顔を出して、空いた時間だけは高校に行く形で。できれば後輩が見つかるのが一番なんですけど、時間的拘束もありますし、難しいところです」

—ご自身の中では様々な葛藤があるのではないでしょうか。
「そうですね。でも、これまで一緒にやってきた仲間たちと最後まで戦うことを優先したいというか。それが自分を育ててくれたこのチームへの恩返しにもなりますし、北波監督や前の浅村コーチや、前の先輩にも色んなアドバイスをして貰って、それでみんなで戦っていけるレベルにやっと達したところなので」

—まだシーズン途中ですが、ここまでを振り返って。
「自分の中学時代の指導者に憧れていて、指導者になりたいという希望が元々あります。これまで自分の経験してきたバスケットのレベルはそんなに高くないので、立命館でもバスケットをしていこうとしていたところで、今日も応援に来て下さった学生コーチの先輩が、学生コーチに誘ってくださって、そこからがスタートですね。ただ、学生の時点でここまで指導する立場になることは全然考えていなかったので、今やっと形が見えてきた感じなんですけど、2月から本格的にシーズンインとなって、最初はボロボロで、締まらない練習もあったりして、何もかも上手くいかない時期もありました。学生だけという強みもあるんですけど弱さの部分もあるので、そうなった時に僕一人の力だけではどうにもならないことがあるので、今日は13番(西岡)や35番(福永)といったキャプテンと副キャプテンと、今はいない岸本ともここはこうしようと話し合って、みんなで行動して、フィードバックしていってやってきています。岸本も教育実習中で忙しいんですけど、電話で話を聞いてくれて本当に助かっています。本当にみんなでやっている感じで、みんながいるから自分の立場があるという感じでやってこれています」

—リーグ戦が次の大会ですが、それまでに高めたいのはどのような部分でしょうか。
「今日の名古屋経済は東海地区のチームなんですが、リーグで戦っていかないといけないのは昨日負けた大阪学院や、決勝に残っている天理や、他にも負けてしまいましたけど力のあるチームはたくさんあります。まずは自分たちの強みであるディフェンスやリバウンドを高めて、それ以外の武器をもっともっと上げていかなければいけません。今年はトレーニングにも力を入れていて、どんどん体も大きくなってきているので、そこを更に強めるということと、運動量の部分で走り込みの差が今日少しだけリードできた部分だと思うので、そこをもっと強めて、大阪学院の脚力にもついていけるチームを作っていきたいと思います」

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「まだまだ名経は伸びしろがある」
大舞台でのベスト4進出の成果を自信に

◆#88木下峻平(名古屋経済大・4年・SF)
160612KINOSHITA2.jpg出身高校は名門・北陸だが、決して出場機会に恵まれていたわけではないという。しかし、大学で真価を発揮。ジャニパプや松本のプレーに目が行きがちな名古屋経済大だが、木下の外角も今大会は要所で決まった。ベスト4入りになくてはならない存在だったと言えよう。春は順調な戦績を残したチームは、秋は厳しいマークが予想されるが、それを跳ね返していきたい。


—この2試合の反省点は。
「チーム的にも、この西日本前は仕上りが凄く良くて、1回戦から右肩上がりで来てたんです。でもチーム力は良いんですけど、欠けているのはやっぱり集中力やそういう競り合いになった時の土壇場での強さとか、競り際がやっぱり弱くなってしまっていました。そこは気持ち、メンタルの面で負けていたところだと思うので、技術面どうこうではなく、この2日は気持ちで負けたなという感じです」

—最後の2試合は、それまでの勢いが少し衰えてしまいましたね。
「夜にミーティングがあるんですけど、ベスト4が決まった時に天理のDVDを見た時に、それまでの相手とは全然違っていました。プレッシャーや球際の強さ、シュートも全然強いな、と。それで、みんなどこかで萎縮しちゃったところがあったのかなと思いますね」

—ベスト4に満足してしまったという部分はないですか。
「高みは目指してきました。でも、名経史上では最高結果なので、優勝はもちろん目標でしたけど、どこかで少し隙を見せてしまったのかもしれないですね」

—収穫はありましたか。
「これからリーグ戦がありますけど、こういった競り合いも出てくると思うので、東海は特に差がなくてこういう試合も増えてくると思うので、練習からそういう試合を意識して。ゲームライクでメンタルから作り直していきたいなと思います」

—ディフェンスの出来はいかがでしたか。
「ウィークサイドの寄りというのをこの西日本前にすごく見直して、コーチからも厳しくトレーニングを受けたので、そこがすごく良くなりました。あと徹底していたのはとにかくリバウンドに絡みにいこうと。その面は、僕は100点満点だったと思います。得たものは多かったですね」

—北陸高校の関係者の方でしょうか。最後に松本選手たちとスタンドの方に挨拶されていましたが、あまり高校時代は出番を得られていなかったと聞いています。
「松本と一番ヶ瀬と細田と僕4人が北陸です。一番ヶ瀬はバリバリ出てたんですけど、僕らはベンチの隅で盛り上げるというか。でも、ずっと出たいなという気持ちもあったので、大学ではその悔しさをぶつけてやっています」

—まだ最後のリーグ戦がありますが、名古屋経済大に進めて良かったですね。
「もちろんです。それは思っています」

—リーグ戦で勝ち抜けば、インカレもありますね。
「インカレは、また西日本からレベルも規模も違いますし、このままでは絶対に勝ち上がっていけないと思っています。去年のインカレも、新潟医療大に最後僅かなところで逆転されて負けてしまったので、メンタルとチーム改革はインカレ前にやらなきゃいけないと思っています。うちの監督からも、とにかく関東にインカレで勝つことを目標にやってきたので、それを一番の目標にしています」

—関東との練習試合もこなしてきたのでしょうか。
「これから組ませて頂きます。(これからまたチームを伸ばしていく?)まだまだ。まだまだ名経は伸びしろがありますよ」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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