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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.06.11 (Sat)

【2016西日本インカレ】6/11 準決勝レポート

決勝は大阪学院大対天理大の顔合わせに
厳しい連戦の最後に笑うのはどちらか


160611SAWABE.jpg 西日本インカレは、準決勝の2試合を迎えた。男子の対戦カードは名古屋経済大天理大と、立命館大大阪学院大。どちらもノーシードからこの舞台に進出したチームが、シード校に挑む構図となったが、とりわけノーシードのチームにとっては、体力的に佳境の段階に入っている。それを示すかのように結果としては、余力のあるシード2校である大阪学院大天理大が勝利。決勝進出を決めた。

 どちらもここ数年は関西でタイトル獲得を果たせていなかったが、全関ではまず大阪学院大が優勝し、そのジンクスを破った。大阪学院大が2冠を果たすのか、それとも天理大が久々のタイトルを手にするのか。注目の集めるゲームだ。


 立命館大大阪学院大のゲームは、序盤から大阪学院大が優勢だった。#7澤邉(4年・SG)、#30木下(2年・PG)の両輪が序盤から遺憾なく得点力を発揮し、交代出場の#33岡本(3年・PF)や#45藤井(2年・PG)も要所でシュートを沈めた。立命館大は#35福永(4年・PF)や#29新城(4年・SF)が奮闘するも、ファウルも混んでしまい前半で18点差を背負う。3Qにややペースアップするも、大阪学院大はその都度決め返して前半で得たリードを詰めさせなかった。最後はベンチメンバーも送り出し、91−64で快勝。全関に続く2冠目に、王手をかけた。

写真:圧巻の38得点を記録した大阪学院大・澤邉。今季は締まったプレーぶりがチームを引き立たせている。

※大阪学院大・渡邊選手のインタビューは「続きを読む」へ。


最終盤にアウトサイド陣が役割を発揮
天理大が名古屋経済大を振り切り決勝へ


 準決勝のもう一試合、名古屋経済大天理大のゲームは終盤まで分からない好ゲームになった。

160611KAJII.jpg この試合で注目点だったのは名古屋経済大#15ジャニパプ(3年・C)と天理大#15イビス(4年・C)のマッチアップ。しかし、立ち上がりにいきなり両者とも1つずつファウルを犯し、互いに出ばなをくじかれた。これにめげなかったのは#15イビスの方だった。ゴール下で連続得点を決め、対する#15ジャニパプは決めきれない場面が目立った。それでも名古屋経済大は、相手ディフェンスのギャップを何とか突いて#1高橋(2年・C)が得点を伸ばし追走する。1Qを同点で終えた勝負は、この先2Qになると少しずつ動き始める。#30梶井(3年・SG)の3Pや#29榎本(3年・SG)のジャンプシュートが決まり、天理大は6点差とすることに成功。直後に#56川田(4年・C)と#15イビスが相次いで3ファウル目となって一瞬動揺が走るも、今大会好調のディフェンスで相手を勢いに乗せない。相変わらず要所で#1高橋に決められるシーンが目立ったが、#30梶井が2本目の3Pを決めてリードは保つ。結局前半は、34−31の天理大リードで終了した。

160611TENRIDEF.jpg このまま終われない名古屋経済大は、3Q出だしに流れを掴みかけた。#1高橋のゴール下、#91松本(4年・FC)の速攻で一時逆転に成功する。だが、天理大はゾーンプレスを敢行。これで傾きかけた流れを再び引き戻した。名古屋経済大は上手くボールを運べない状況が続き、これで得たチャンスから天理大はコツコツと得点を重ねる。#34谷本(3年・SF)がスティールから走って自ら決めると、再度6点差となって名古屋経済大はたまらずタイムアウト。ここで勝負を決めたい天理大は、直後に#56川田が豪快なレイアップを決めて盛り上がる。しかし、名古屋経済大も立て直す。#1高橋のゴール下、#88木下(4年・SF)の3Pなどで反撃。態勢を整えて、勝負はラスト10分間に入った。ここから一旦は、互いに決め合う膠着の展開に。天理大#15イビス、#34谷本が得点すると、名古屋経済大も#88木下が得点を重ねる。2分過ぎ、名古屋経済大が一気に流れを得た。#91松本がドライブを決め追いつき、更には3Pを沈めて3点のリードを得る。天理大はタイムアウトを挟んでもう一度ディフェンスを引き締めるも、オフェンスではバイオレーションやシュートミスが目立って、両チームの得点が動かないままじわりと時間が経過する。この状況を破ったのは天理大のアウトサイド陣だった。#29榎本がミドルを決めて約4分間の無得点を打破すると、#24佐々木(2年・SG)が得意のドライブを決めて再逆転に成功。一旦はリードを許すが、残り1分52秒で#24佐々木が値千金のバスケットカウントを獲得。名古屋経済大も#15ジャニパプがダンクを決めるが、#30梶井の3P、#24佐々木がフリースローを揃えて、再度リードを広げた。最後は名古屋経済大のファウルゲームを冷静に凌ぎ、69−60で天理大が決勝への切符を掴み取った。

 ディレイドが身上の天理大だが、この試合は後半に谷本や佐々木が果敢に走るプレーも目立った。それもそのはずで、「自分の相手のマークマンは体力的に厳しくなっているなと感じた」佐々木が話したように、この試合は今大会の中では天理大が4試合目であるのに対し、名古屋経済大は7試合目。名古屋経済大にはさすがに体力面での厳しさの影響はあっただろう。それでも今大会は鮮烈な印象と戦いぶりを発揮したのは間違いない。3位決定戦にまわるが、東海選手権王者に相応しい戦いぶりを最後まで見せて欲しい。

 天理大は、全関5位からチーム状態を上げてきた。ガード陣をどうするかが1か月前の課題だったが、佐々木が仕事をこなしてそれを消化しつつある。西日本のタイトルとなれば6年ぶりで、もちろん現メンバーには未経験のこと。是が非でも勝ち取りたいところだろう。

写真上:天理大は、梶井も大事な3Pを3本決めて決勝進出に貢献。
写真下:ここまで絶対的な力を示していたジャニパプのインサイドも、天理大のディフェンスを前には苦しめられた。

※天理大・佐々木選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】
「自分たちのバスケットをすれば勝てるチャンスはある」
今大会を勝ち取る上でも求められる自らのモットー

◆#2渡邊大樹(大阪学院大・4年・主将・SF)
160611WATANABE.jpg全関に続いての決勝進出となった大阪学院大。だが今回は、内容的には課題の多い状況となっている。新年度最初のタイトルを手にしたことで、追う立場から追われる立場にもなった。しかし、どの対戦相手からも警戒されるのは実力が認められている証。その状況でも勝ち続けることで、勝者としての立場は確固たるものになっていくはずだ。今季2つ目のタイトルを、虎視眈々と狙っている。


—今大会のここまでの内容はいかがでしょうか。
「初戦の芦屋大戦は、向こうが既に3戦こなしていて僕らがむしろ入りに手こずってしまって。でも実力差が出てしっかり勝てて。一番苦しかったのは昨日の東海大九州戦で、相手も大きくて機動力があって、アウトサイドも入ったので、前半10点差をつけられて苦しい時間もあったんですけど、そこで僕らが我慢して、ディフェンスを粘れたことは、今までの頑張りが出たんかなと。あそこで逆転して勝てたのが、今までで一番の糧となり、今日の試合に繋がったかなと思います」

—この大会は、シード校は言わば途中から参加するような形になります。そうした面での難しさもありますか。
「そうですね。向こうは公式戦を何試合かこなしている状態なので、どうしても受け身になってしまって、気持ちの差みたいなものも出てきてしまいます。だからこそ、ゲームの入り方には意識して、足元をすくわれないように、油断だけはしないようにしないといけないです。あとは天狗にならずに自信を持つということを言い聞かせて、それと全関同様に楽しむということをチームのモットーとしてやってきています」

—全関の時と、何か異なる点はありますか。
「ベンチメンバーの中には、出場時間が限られている分、気持ちの面で難しさを抱えている選手もいるんですけど、でもコートに立ったらしっかりやることはやってくれています。試合が始まると、ベンチでも声をかけてくれますし、アドバイスもしてくれてるので、チームとしては勝ち上がるにつれて良い感じにまとまりつつあると感じます」

—全関優勝で、相手からは警戒されていると思いますが、実際にプレーしていてそれは感じますか。
「そうですね。昨日の東海大九州であったり、今日の立命館であったり、澤邉(#7)の1対1に対して寄りが速いんで、澤邉自身苦しんでいる部分があるんですけど。でもそこは澤邉も無理するんじゃなくて、キックアウトで木下(#30)や吉川(#35)に打たせているので、あとは僕と山中(#13)がリバウンドを取っていって。シュートが入らない時間帯もあるんですけど、そこはディフェンスから粘って。あとは澤邉に相手が寄る前に澤邉自身が仕掛けていったり、ファーストブレイクですね。僕らは走るバスケットがモットーなので、ディフェンスを頑張って走れば、澤邉に寄りようがないし、その中で3Pを混ぜていけば相手もお手上げ状態になると思うんで。そういうバスケットを展開していくと、明日の天理戦も勝てるチャンスはあると思います」

—ブレイクの出来はいかがでしょうか。
「5連戦で体的にキツい部分もあるんですけど、それ以上にキツい練習を乗り越えてきてるので、コーナーまで走る意識であったり、パスが来なくても突っ走る意識であったり、そういう意識は見えています。出来ない時間帯もあるんですけど、一試合に何本かは気持ち良いブレイクは出せていると思います」

—明日はどのような点がポイントでしょうか。
「相手にはイビス(#15)という強力なセンターがいて、川田さん(#56)もいて、インサイドでいかに自分たちの課題であるディフェンスリバウンド制するかです。そうすればファーストブレイクにも繋がるので、リバウンドとインサイドのハードワークが鍵だと思います」

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「ベンチや応援席も一つになってやれている」
最高の一体感の中で、決勝でもいつも通りのプレーを

◆#24佐々木 隆成(天理大・2年・SG)
160611SASAKI.jpg今大会はチーム事情で1番ポジションを担う。難しさもあるようだが、この日は16得点5アシスト。西日本準決勝の舞台で、与えられた仕事もこなしつつ自らの持ち味も遺憾なく発揮する最高の内容だった。まだ大学では2年目のシーズンだが、上級生同様に決勝の舞台では勝ち切った経験がない。シルバーコレクターに甘んじている状態に終止符を打ち、リーグ戦とその先へ弾みをつけたい。


—勝利した後のお気持ちはいかがでしたか。
「勝てるかどうか分からなかった試合だったので、ホッとしましたね。(3Q最後に)川田さん(#56)がファウルしたあたりはヤバいかなとも思って。それも含めてホッとしました」

—今日はフル出場ですよね。
「そうですね。キツいですね(苦笑)。試合が続いていて体力もなくなってきているんですけど、ケアは今からきちっとやろうと思っています」

—今大会は1番ポジションですね。
「この大会からやるように言われて。本来の1番の2人がケガを抱えていて、僕が代わりにやっています。(実際にやってみて?)頭が真っ白になる時もあるんですけど、周囲やベンチの上級生が支えてくれているんで心強いです。僕も下級生なので、そうしてくれると思い切ってやれますし。決勝も思い切ってプレーしたいと思っています」

—あまり考え過ぎないように?
「そうですね。下級生なりに、って感じですかね(笑)。まあ、それは良いことと捉えてやっています(笑)」

—1番ポジションですが、今日は要所で自ら狙うプレーが光っていました。最後は佐々木選手が勝負を決めた形でしたね。
「そこは気持ちよかったですね(笑)。相手も最初のうちは、しっかりマークをしてきているなという感じでした。でも、これは個人的に感じたんですけど、自分の相手のマークマンは体力的に厳しくなっているなと感じて。『これは行けるな』と思いながら仕掛けていました」

—スカウティングもしていたと思いますが実際に強い相手でしたか。
「そうですね。スタッフがスカウティングをしっかりやってくれて、動きとかは思っていたことと一緒なんですけど、身長や能力は実際にやらないと分からないので、そういう部分で大変だったというのはあります。でも、そこのスカウティングをきちんとやってくれたので、その通りにディフェンスをすれば良かったので」

—相手の高橋選手にかなり失点していましたが、その点のケアはどのように話していましたか。
「川田さんがヘルプに行ってくれるという気持ちがあって。やっぱりその分空くので、そこは上の選手がしっかりローテーションをしていくということを意識しないといけないですね」

—リードをしている時間が多かったですが、なかなか突き放せませんでした。その点は何が良くなかったのでしょうか。
「ちょっと点数が空くと、自分たちは気持ち的にホッとしてしまうという部分があります。今回は空いた時にタイムアウトとかでベンチに帰る時に、上級生や先生が今からだぞと声をかけてくれたので、その分あそこまで粘れたんじゃないかなと思います」

—この1か月で、何かチームの変化はありましたか。
「去年はこの大会は2位で終わっていて、今回は優勝しようとみんなが一つの目標に向いてやれています。一人ひとり、声が出るようになったと思いますし。苦しい場面でも、今まではどこかコートの5人だけでやっていたような部分があったんですけど、ベンチや応援席も一つになってやれていると感じるようになったので、そこは良いところですね。あと一つになったので、チーム一丸になって勝ち切りたいですね」

—決勝では佐々木選手は何に心がけてプレーしたいと思っていますか。
「先生にも良く言われるんですけど、どのチームが相手でも自分たちのプレーをやりなさい、と。自分も緊張せずにリラックスして、いつも通りのプレーをやれば、おのずと勝利という結果はついてくると思っています。そういうところを意識してやっていきたいです」

—やはりタイトルは欲しいですしね。
「欲しいですね!僕自身、入学してからタイトルは取れていなくて、優勝と2位では全然違うので、そこはこだわりたいと思っています。自分たちのプレーをして勝ちたいと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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