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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.06.09 (Thu)

【2016新人戦】6/9レポート

最初の関門であるベスト8入りをかけた試合で
駒澤大・神奈川大はあと一歩でベスト8入り叶わず


 新人戦本戦4日目、ベスト8進出をかけた8試合が代々木第二体育館と大田区総合体育館の2会場で行われ、代々木第二体育館では見応えのある試合が続いた。下部からは神奈川大、駒澤大が1部校を逆転する展開を見せたものの、惜しくも壁は突破できなかった。

 大田区会場では専修大、中央大、日本体育大、青山学院大がそれぞれ勝ち上がった。


【大東文化大が大差で日本大を下す】
160610motomura.jpg 代々木会場では4試合が行われた。日本大大東文化大の第1試合は、序盤から大東大が優位に進めた。インサイドでは#15モッチ(1年・C・桜丘)がボールをもぎ取り、アウトサイドでは#90小川(2年・SG)が3Pを気持ち良く沈めて1Qで13-21とすると、2Qも攻守で流れを維持してほぼダブルスコアの展開に。日本大は#23本村(2年・SG)、#44松脇(1年・SG・土浦日大)が攻めて行こうとするが、大東大の激しいディフェンスが2枚、3枚と覆いかぶさりなかなか突破することができない。前半は29-52と大東大が大量得点を重ねて終了。3Qに入り、控えメンバーを中心にしたところで日本大がやや盛り返す展開となるが、大東大がタイムアウトで引き締め直すと再びリードを広げ、日本大は逆に集中力を失い56-101で試合終了。大東文化大がベスト8のまず1枠を確保した。

写真:日本大・本村は激しいディフェンスに遭い、簡単にはシュートさせてもらえなかった。


【#15熊澤の3Pが拓殖大の逆転勝利のきっかけに】
160610kumazawa.jpg 第2試合は拓殖大神奈川大が対戦。立ち上がりは一気に拓殖大の流れになった。神奈川大のミスから#24荒川(1年・G・洛南)が速攻を連発。拓殖大が引き離してスタメンを下げながらの展開になると、神奈川大も落ち着きを取り戻して#8高橋(1年・PG・帝京長岡)の3Pなどもあって、1Qは24-18。2Q、控えのまま進めていた拓殖大は神奈川大の激しいディフェンスなどもあってターンオーバーが続発。スタメンを全員コートに戻すが流れは悪く、#30松岡(2年・PG)に速攻に走られて3点差まで詰め寄られた。この勢いのまま逆転したい神奈川大だが、勝負どころのシュートがなかなか決まらないうちに流れが再び拓殖大に。#24荒川のジャンパー、#18多田(1年・F・八王子)の3Pが決まった拓殖大が落ち着きを取り戻し、40-32とリードして前半を終えた。

160610matuoka.jpg 後半、離された神奈川大が再び盛り返す。神奈川大は開始3分半ノーゴールとなるが、これを#30松岡(2年・PG)が1対1で打開。15点近く開いていた差を#22福島(2年・SG)のアウトサイドも当たって3Q終了時には前半終了時と同じ62-54の8点差とする。4Qに入り拓殖大のシュートが外れるのを尻目に#34工藤(2年・PF)がバスケットカウントやオフェンスリバウンドなど、ゴール下で力強さを発揮し、残り5分半で遂に逆転に成功した。なんとか逆転したい拓殖大だが、ターンオーバーが続き得点がストップ。しかし神奈川大もゴール下で絶好のチャンスを得ながら、決めきれないミスが続き、神奈川大1点リードのまま試合は最終盤へ。残り1分を切り、神奈川大はまだ1点リード。ここでシュートが欲しい拓殖大、ボールが渡ったのは#15熊澤(2年・SF)。フリーから放たれた3Pが見事に決まり、73-71とようやく逆転に成功。取り戻したい神奈川大だが、なんとリスタートからのボール運びで痛いファンブルのミス。これを奪った拓殖大は#24荒川が決めて75-71とするとタイムアップ。拓殖大がなんとか逆転に成功してベスト8へと駒を進めた。

 4Qに入り、流れは完全に神奈川大だった。しかし、勝負どころで続いたミスにより、勝利を手放す格好に。とはいえ、勝利した拓殖大も好調な出足から追い上げられて苦しい戦いとなり、新人戦あしい何が起こるかわからない状態ではあった。

写真上:勝利を決定づける1本を決めた拓殖大・熊澤。
写真下:神奈川大は後半、松岡が攻めてチームを乗せるがあと一歩に届かず。


【#27濱田の3Pが流れを変えて早稲田大が駒澤大を下す】
160610hamada.jpg 第3試合は昨年準優勝の早稲田大駒澤大の対戦が白熱。激しいディフェンスの寄りで相手を攻め立てる早稲田大は立ち上がりに2本の3Pで波に乗るが、次第に落ち着きを取り戻した駒澤大も点差を戻し、前半は1点、2点を争う激しいゲームが続いた。1Qは駒澤大の3Pやゴール下への合わせが決まって21-19とややリード。追う早稲田大はシュートの精度が上がってこないがついていく形で点差は離れない。駒澤大は#65針生(2年・PF)のインサイドや合わせ、早稲田大は針生がいる分、中での勝負よりも外角シュートが増える格好で進み、前半は33-32と依然わずかに駒澤大がリードして終えた。

160610hariu.jpg 後半、駒澤大は決めきれないシュートに苦しみながらも#65針生が奮闘。一方の早稲田大もアウトサイド、フリースローともに確率が悪い。しかし#15森定(2年・G)の得点でつないで#39桑田(1年・F・洛南)が決めるとようやく逆転に成功。しかしここで駒澤大も切れずに再逆転。3Qは50-47の駒澤大リードで終了。4Q、早稲田大は上からの激しいプレッシャーディフェンスを展開。しかしこの中でも#65針生、#55大髙(1年・G・能代工業)のシュートで駒澤大がリードを保つ。しかしプレスにひっかかって得点を伸ばせない中、早稲田大は#35岡野(2年・C)のゴール下が決まり逆転。駒澤大も#65針生へのパスが通ってこれを同点に戻すと、ゲームは残り3分でどちらに転ぶか分からない状態に。早稲田大は残り2分半、#27濱田(2年・F)がここで値千金の3Pを2本沈め、ここまで均衡を破れずにいた展開を遂に打開。駒澤大は焦って打っていくがこれが決まらず、最後は61-70。ずっと追う展開だった早稲田大が最後の最後で勝利を手にした。

 互いに外の当たりが来ない中での勝負は、インサイドの強みが生きた駒澤大が終始リードを保った。最終Qで早稲田大のディフェンスの前にミスを重ね、得点を伸ばしきれず。早稲田大もミスは多く良い内容ではなかったが、最後に当たった3Pが勝負を分けた。

写真上:トーナメントに続き勝負強さを発揮した早稲田大・濱田。
写真下:駒澤大は針生が力強さを見せるが悔しい敗戦に。

※早稲田大・長谷川 暢選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【控えも活躍を見せた筑波大が終始リードを保つ】
160610hata.jpg 代々木での最終戦、第4試合は3連覇を目指す筑波大が、東海大を倒して勢いに乗る明治大を迎え撃った。終始リードを握ったのは筑波大。勢いある攻撃を次々に仕掛けて1Qを27-20とすると、2Qは#11増田(1年・PF・福大大濠)が上手いカバーを見せ、#7青木(2年・SF)の3P、#14波多(2年・SF)の足を使った攻撃も次々決まって前半は51-36。後手に回った明治大はそれでも3Qの立ち上がりに筑波大のディフェンスが緩んだところで#4小林(2年・SG)のジャンパーが連続で決まり、#24森山(2年・PF)の3Pを始め、ディフェンスでターンオーバーを奪ってから立て続けに得点を奪う。15点あった差を10点まで縮めるが#28今川(2年・SF)が4ファウルとなってベンチへ。そこから再びディフェンスを締め直した筑波大が引き離すが、明治大は#24森山がインサイドで踏ん張りを見せる。しかし筑波大は主力を休ませつつもリードを保ち、3Q終了時には20点のリードに。明治大はそこから諦めず追いかけて点差を詰めていこうとするが96-79で試合終了。筑波大がベスト16へと進んだ。

写真:新人戦チームでキャプテンを務める筑波大・波多。最後まで声を掛けてチームを集中させていた。



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【INTERVIEW】

「自分が今日のようなミスをしていては勝てない」
自身を引き締め直すとともに、チーム一丸で優勝を目指す

◆#13長谷川 暢(早稲田大・2年・G)
160610hasegawa.jpg小柄だが強い身体を持ち、アグレッシブなプレーを武器に、相手にプレッシャーを与える。高い位置からのプレッシャーで何度もボールを奪って駒澤大を焦らせた。一方、逆転するまではややミスも見え、この辺は修正したいところ。昨年の新人戦は準優勝、春のトーナメントでは全体チームも準優勝と、昨年以来上位進出を続けている早稲田大。その流れを持続できるかどうかが見どころだ。


―なんとか勝利しました。いかがでしたか?
「新チームが始まってまだまだ試合経験も少ないメンバーでやっているので、こうやって我慢して勝ち切れたのは大きいと思います。富田がケガをして戻ってこられていないし、僕たちの本調子がまだまだ出ていないと感じます。キャプテンの森定くん(#15)を筆頭にもっとチームがまとまっていければいいかなと思います」

―駒澤大はインサイドに強い針生選手(#65)がいるチームでしたが、やってみて。
「サイズがある中で相手が身体も強くて、どうしてもリバウンドを取られてしまうケースが多かったです。前半はそれになかなか対応できなくて何本もやられてしまいました。相手に外角がないにも関わらず点数を取られてしまって、僕らは外角を打っても入らない状態で。向こうはインサイドが安定しているのでずっと同じような展開が続いてしまいました。でも最後の最後で僕らはリバウンドの後に走ることができて、それで勝ち越せたのかなと思います」

―駒澤大はガード、インサイドという内外の攻めでしたが、早稲田大はずっとアウトサイド中心になってしまいましたね。そこで入らず苦労した。
「そうですね。僕らはインサイドのサイズはあっても得点能力が髙い訳ではありません。濱田(#27)もインサイドとはいえ外もやる外角の上手い選手なので、そこでどう僕たちガードがやるかがでした。ガード3人がドライブから合わせとか、最初はそこで僕もガツガツいけていたんですけど、後半は相手も寄ってきてしまいました。でもそういうときに濱田とかが決めてくれていたので、それは良かったですね」

―今日は後輩の大髙選手(#55)が長谷川選手にマッチアップしていましたね。
「あまり意識はしていませんでしたが、あいつも上手なのでチームの中心になれていたとい思います。負けたくない気持ちはありましたが、こんなグラグラしたゲームになってしまって、自分が一番ドキドキしていたかもしれません」

―長谷川選手も少しミスが出ましたね。
「あそこは強気で行くしか無いと思っていたんですけど、そこは相手の上手さが出てしまったと思います。次のゲームでも僕がこういうミスをしていたら絶対に勝てないと思うので、そこは修正していかないといけないし、負けていたので焦っていたのはあったと思います。そこをもっと落ち着いていければ自分のいいところを出して余裕を持ってやれたと思います」

―でもここまであまり出番のなかった選手も、しっかり頑張りましたね。
「5人じゃどうしても戦えないので、バックアップで出てくる選手がディフェンスとか、3Pとかで貢献してくれました。そこをもっと頼って、みんなでプレータイムをシェアできるようにやれればいいチームになると思います」

ー昨年は準優勝、今年はさらに上を目指したいですね。
「去年は先輩方があそこまで連れて行ってくれました。今年は優勝しか見ていませんが、一つひとつ勝っていくことがまずは大事です。それに、ここまで見たところどこも似たり寄ったりというチームが多いので、その中で油断せずにやっていくことが大事だと思っています」



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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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