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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.05.22 (Sun)

【2016全関】5/5 5位決定戦 流通科学大VS天理大

ハイスコアゲームを強いられるも天理大が引き離し成功
流通科学大は今後へ期待の膨らむ内容で大会を終える


流通科学大67(16-22,24-28,10-27,17-18)95天理大

160505ENOMOTO.jpg 準々決勝の敗戦から切り替えて前日の順位決定戦で勝利した天理大流通科学大。好対照なスタイルの両者による5位決定戦は展開が読めない試合だったが、立ち上がりから天理大が主導権を握った。

 流通科学大にトラベリングが続くのを尻目に、天理大は#29榎本(3年・SG)のレイアップで先制すると、#15イビス(4年・C)もインサイドで易々とゴール。流通科学大も徐々にエンジンをかけ、#23龍(3年・PG)や#8松浦(2年・SG)が得点するが、序盤のビハインドを埋めるには至らず1Qで6点のビハインドを背負う。天理大は2Qも#15イビスが好調。バスケットカウントを続けて相手にダメージを与える。流通科学大は依然#23龍と#8松浦の両名が攻めて、展開的には得意のハイペースに持ち込むが、#15イビスを抑えられずに点差が埋まらず。天理大は前半でリードを10点とした。

 3Qになると、天理大は一挙にスパートをかける。#15イビスのインサイドはもちろん、#24佐々木(2年・SG)や#56川田(4年・C)がジャンプシュートを決めていき一方的な展開に、約3分間で13−0として、ほぼ勝負を決めた。その後は天理大にもミスがあったが、大差だったこともあり大勢には影響なく時間が経過していった。試合は95−67とした天理大に軍配が上がり、5位の座を確保した。

160505RYU.jpg 昨年から著しいメンバーの入れ替わりのなかった天理大。それだけに今大会は優勝候補と目されたが、山場であった関西学院大との準々決勝を落として2日間を残して今季最初のタイトルを落とすこととなった。だが、その後はさすがに強さを発揮。順位決定戦は貫禄の強さで最低限度の結果は確保した。イビスと川田のインサイドは今年も健在。榎本も得点のバリエーションを増やしている。アウトサイド陣はまだ組み合わせを模索中といった段階だが、そこが固まれば自ずともうワンランク上の結果はついてくるだろう。

 昨年のリーグ戦で2部降格を味わった流通科学大。しかし、それ以降は上昇気流が続いている。前年度最後の大会である新人戦でベスト4入りを果たし、今大会は京都産業大を倒してベスト8を確保しつつ、1部校4チームとの対戦成績は2勝2敗。確かな成績を得たと言って良いだろう。下級生を中心に、能力の高い選手が揃い、今季だけでなく数年後も期待出来るチームである。今季の至上命題である1部復帰へ、まずは好スタートを切った形だ。

写真上:ベスト16以降の4試合中3試合で2桁得点を記録した榎本。天理大に不可欠なスコアラーとして、今年は安定感が増した。
写真下:今大会はボール回しの部分に専念した印象が強かった流通科学大・龍。得意の一対一を控え、周囲のもり立て役に徹した。

※天理大・中村選手、流通科学大・佐藤選手のインタビュー、フォトギャラリーは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「みんなが下を向いている時は自分がやる」
プレーでも言動でも、若いチームに必要な仕事をこなす

◆#7中村翔太(天理大・4年・主将・PG)
160505NAKAMURA.jpg5位に終わった天理大。チームとして課題も収穫も得た全関だったが、ガードのポジションを模索しているチーム的には、中村個人としても考える部分は多かっただろう。しかし、すぐに次の舞台である西日本インカレがやって来る。足を止めている暇はない。今季の関西の主役になるために、天理大の牽引役としての仕事は重みを増していく。中村にとってもチームにとっても、西日本インカレにかけての1ヶ月は、今季のひとつの正念場となりそうだ。


—5位という結果自体には満足感は少ないと思いますが、内容的に今大会はいかがでしたか。
「準々決勝の関学戦が山だと思っていて、先週の産大(大阪産業大)戦のあと、スカウティングもしてチームを作ってきたんですけど、全然自分たちのバスケットが出来ずに負けてしまって。ショックもあったんですけど、今後西日本やリーグにも繋がっていくので、切り替えて。最後の2試合は自分たちのバスケをして終わろうと。それで最後の2試合は勝てたので、課題はあるんですけど、そこは良かったかなと思います」

—課題と収穫は、それぞれどういった点だと感じましたか。
「課題は、自分たちはディレイオフェンスで作っていくんですけど、今日の前半は50−40というハイペースの試合をしてしまって。ディフェンスでシャットアウトして、1試合をあれくらいの点差で終わりたいんですけど、相手の速い展開に合わせてしまっていたので、自分たちの展開ではなかったですね。ただ、関学戦もそうだったんですけど、全体的に守りはそんなに悪くなくて、川田さん(#56)が相手のドライブとかに合わせてくれるので、ディフェンスは悪くはなかったと思います」

—まだオフェンスの部分では、ガードが定まっていない印象があります。
「そうですね。去年は幡本さんという絶対的なガードがいたんですけど、今日の試合でもプレスをされると弱くて。関学戦も前から当たられて、セットプレーに入れなくて結局1対1とかピックアンドロールだけになって、という感じで。ガードは課題ですね」

—ご自身もガードですが、個人的な出来はいかがでしたか。
「自分はあまり自分で点を取るとかじゃなくて、ディフェンスを頑張って、チームを鼓舞して。他が点を取れるので、そいつらをサポートするようにやっていこうと思っています。今日はそれが出来たかなと思います」

—ガードであり、キャプテンであり、意識されているのはそういう部分ですか。
「そうですね。チームを盛り上げて、みんなが下を向いている時は自分がやらないと、と思ってやっています」

—イビス選手(#15)も今日は力強いダンクもあり、だいぶ気合いが入っているようでした。
「関学に負けて相当ショックだったみたいなんですけど、彼も責任を感じてやってくれたと思います」

—西日本インカレまで1か月少々ですが、どのようなことに重点を置いて練習をやっていきたいですか。
「さっきのミーティングでもプレスに来た時はピボットをしっかり踏んで、という話があったんですけど、そういった基礎の部分を忘れがちなところがあるので、基礎を見直して、天理のバスケをしっかり作っていきたいです。去年の西日本は2位だったので、今年はしっかりタイトルを穫れるようにやっていきます」

—今年の関西は去年よりチーム間の力量差がなくなっています。上位も狙いやすい一方で、油断すると危ない流れにもなりかねません。
「そうですね。技術よりも気持ちの差が出ると思うので、うちのチームは若いのでひたむきさや謙虚さが足りてないと思うんですけど、そこを追求していけたらなと思います」

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「キャプテンになってから、悪い部分は排除していこうと」
明確だった課題を消化し、1部復帰とインカレ出場にかける

◆#25佐藤仁彦(流通科学大・4年・主将・SG)
160505SATO.jpg試合でコートに立つ機会は限られているが、言葉にはキャプテンとしての自覚と責任が滲む。6位という今回の成績にも、満足した表情は見せない。能力の高い選手が揃いながらも、精神的な脆さ故に昨年のリーグ戦で崩れた経験を忘れるわけにはいかない。今季はその苦い経験を打ち破り、至上命題である1部復帰はもちろん、インカレ出場も果たす目標がある。そのために、今後もチームを引き締めていく。


—今大会を振り返って。
「あんまり満足していないですね。負けた体大戦は前半リードして、勝てる試合だったので、あそこで勝っていれば近大相手にもチャンスはあったと思いますし、もっと良い成績が残せたかなと思いますね」

—とはいえ、昨年とは異なり前日からの切り替えが今年はしっかり出来ていますよね。
「そうですね。これまでメンタルが弱い部分があったので、自分がキャプテンになってから、そういう悪い部分は排除していきたいなと。昨日の試合は前日から切り替えていこうとしていたので。やっぱり8位で終わるのと、それを超える順位で終わるのとでは全然違うと思いますし、西日本やリーグ戦にも繋がると思うので、切り替えていったことが昨日の勝ちに繋がったと思います」

—悪い部分の排除ということですが、具体的にどのようなことをしているのでしょうか。
「練習中から声があまり出ないことがあって、練習のスクリメージだったり、ゲーム中にミスが出た時に切り替えきれない選手もいたので、そういう時にその選手を一回呼んでケアをしていったり、チームで集まって話をしたりとか、そういったことはやっています」

—チームの雰囲気はいかがでしょうか。
「去年に比べて一体感は出てきたかなと思います。上の応援席も含めてチームなので、一体感をもっと上げていけば良い結果が出ると思っています」

—昨日松浦選手(#8)が一つでも多く1部のチームを倒せるように、と話していました。そこは佐藤選手も同じ考えですよね。
「そうですね。リーグ戦も全勝するつもりですけど、負ける事態もありえるので、その後が大事ですよね。ずるずるいったら悪い順位で終わってしまうので、勝っても悪い内容だった時に、次の試合に良い形で入れるかは切り替えが大事だと思っています」

—今大会は、ボールがよく回って松浦選手たちがフリーで打てる場面が多かった印象です。オフェンスにも工夫が見えました。
「常日頃から言っているのは、ガードがボールを持ちがちなので、一回インサイドに入れたりとか、ツーガードでボールを回したりとか、カッティングしてシュートを打つようにとか。それが出来ないと流れが止まってしまうので、体大戦の後半も、それが出来ていなかったと思います」

—流通科学大の特徴は速攻で得点を伸ばしていくことですが、その部分はいかがですか。
「今日もそうだったんですけど、リバウンドを取りきれずにブレイクを出せなかったので、小さいのでディフェンスリバウンドはまだまだ課題ですね。全員でリバウンドを取る意識がないと厳しいです」

—今季の今後に向けて。1部に戻ることが絶対的な目標になるとは思いますが。
「今後は1部昇格もあるんですけど、チャレンジマッチでインカレに行くチャンスもあるので。そこを目指して今よりも厳しい練習をしていきたいと思います」


【PHOTO】

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天理大は、試合序盤からイビスが力強いプレーを続けた。

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攻め込む佐々木。今年もアグレッシブさを見せたい。

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倒れ込んだ佐々木を中村が助け起こし、川田も労う。ここからどれだけチーム力を上げられるか。

160505MATSUURA.jpg
3Pには決して自信を持っているわけではないという松浦だが、昨年の1部リーグに続いて3P王を獲得。

160505KAKIZAKI.jpg
流通科学大・垣崎は昨年の東山高校キャプテン。今後が楽しみな存在だ。

160505SUWA.jpg
諏訪はルーキーながらスタートにも名を連ねた。実力あるフレッシュマン同士で練習から切磋琢磨していきたい。



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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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