2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.05.22 (Sun)

【2016全関】5/5 7位決定戦 関西大vs大阪経済大

大阪経済大が13点差から猛追するも
勝負どころで耐えた関西大が7位に


関西大学68(17-20,19-10,16-13,16-21)64大阪経済大

160505KAWAKAMI.jpg ベスト8入りこそ果たしたものの、その後勝利を掴めていない関西大大阪経済大。最後にどうにか良い形で大会を終えたい2チームによる7位決定戦は、最後まで両者の勝利への気持ちがぶつかり合った。

 序盤は関西大が抜け出す。#21窪田(1年・SF・大商大高)が得点を重ねて勢いづき、#11森田(2年・PG)も3Pを決めるなどで、連敗の流れを払拭し、5分余りで13−6とする。一方このまま終われない大阪経済大も切り替えた。#20井福(2年・C)の得点をきっかけに、#33重本(4年・C)のゴール下や#4岩田(2年・PF)の3Pなどでバランス良く得点する。最後に#12堤(2年・PG)の3P、#88戸部(1年・PF・神戸科学技術)のレイアップが決まって3点リードとして1Qを終えた。しかし、2Qに入ると再び関西大ペースとなった。#31梶原の連続得点ですぐにリードを奪い返す。#33重本のバスケットカウントで大阪経済大も食らいつくが、オフェンスファウルやバイオレーションを犯して続かない。関西大は#17川上(4年・C)のミドルも決まって好リズムを保ち、このQは19−10と一方的な流れに。6点のリードを得てハーフタイムを迎えた。

160505KINOSHITA_201605191943249b7.jpg 3Qは、つかず離れずの展開が続いた。#31梶原らが得点していき引き離したい関西大に対し、大阪経済大は#33重本、#10志方の奮闘もあって集中を切らさずに追いかける。関西大は、終盤に#5石野(2年・SF)と#22伊藤(4年・PG)が連続3Pを決め、#0足立(1年・PG・新田)がフリースローを2本揃えて抜け出す格好の9点リードでこのQを終える。4Q立ち上がりには#11森田と#17川上のジャンプシュートも続き、大きな13点差とした。しかし、大阪経済大は諦めなかった。#1木下(3年・SG)が積極的に狙い、フロースローやバスケットカウントを獲得。徐々に点差を詰めていく。関西大はタイムアウトを使って食い止めにかかるが、残り3分半に#1木下がレイアップを決めるととうとう3点差となった。一旦は得点源の#11森田と#17川上がそれぞれ決めて関西大が押し返したかに見えたが、なおも大阪経済大は#1木下が決めていき、残りおよそ2分でついに64−64の同点となった。一気に逆転したい大阪経済大だが、ここで仕事をしたのは関西大#17川上。この試合好調のジャンプシュートで勝ち越すと、直後のオフェンスで大阪経済大はゴール下で決めきれない。更に#17川上がもう一本決めて、関西大は4点のリード。その後は落ち着いてリバウンドを押さえ、冷静に時計を進めた。最終的に68−64で関西大が勝利し、7位決定戦を制した。

 関西大はこの春エースの福澤が卒業。今大会は得点源となるべき井上も負傷で欠き、試行錯誤をしながら戦った印象もあったが、最後は勝利で大会を終えた。近年は1部と2部を行ったり来たりという成績が続いているだけに、今年は存在感を見せたいシーズンだ。バランスの良いチームだけに、ポテンシャルは秘めている。総合力を底上げ出来れば、今後の関西を面白くしてくれそうだ。

 大阪経済大は、準々決勝、前日の順位決定戦と、大差で負ける試合が続いた。最後のゲームでは何とか勝利も見える展開に持ち込んだが、あと一歩詰め切れなかった。こちらもアウトサイドの得点源が卒業し、今年はまだ明確な攻め手やオフェンスの形を探っている段階。だが、この日は木下が意地を見せ、ディフェンス面でも一定の成果は見えた。今後に向け、決して課題ばかりが残った大会だったわけではなかった。

写真上:ミドルシュート好調だった川上。関西大勝利のポイントだった。
写真下:木下はこの試合、意地の19得点。チームにとって今季の貴重な得点源である。


※関西大・伊藤選手、大阪経済大・重本選手のインタビュー、フォトギャラリーは「続きを読む」へ。

[続きを読む]

【INTERVIEW】

「一人ひとりの目標も高くなり、意識も上がった」
大舞台での貴重な経験をチーム力向上に繋げるために

◆#22伊藤大暉(関西大・4年・主将・PG)
160505ITO.jpg昨年は順調にシーズンを終えた関西大。リーグ戦は2部優勝で1部への自動昇格を決めただけでなく、チャレンジマッチを制してインカレにも出場した。得点源が抜けて迎えたシーズン最初の大会で、7位というのはまずまずの結果と言えよう。井上が大会途中に負傷し最後は出場出来なかったが、伊藤自身や川上など、最後は4回生がその穴を埋めていった印象が強い。ポテンシャルは秘めているチームが浮上するには、4回生であり主将である彼のリーダーシップは不可欠。今季の関西大の鍵を握る存在だ。


—連敗が続いての7位決定戦を最後に勝ちました。今、気持ち的にはいかがでしょうか。
「負けが続いて、でも最終試合は勝って終わろうとみんなで言っていたので、気持ち的には少し安心出来たじゃないですけど、良かったと思います」

—負けた試合は何がいけなかったと感じますか。
「近大戦(準々決勝)も追いついた時間帯はあったんですけど、そこで流れを継続出来ない弱さというのと、流れが来ている時に相手に簡単にやり返されて。耐えることが出来なかったのは、課題かなと思います。それはフィジカル面で足りていないのが大きかったですね」

—昨年は2部所属でしたが、フィジカル面での1部と2部の違いは感じますか。
「そうですね。違いはあります。でも自分たちは走るバスケットで得点していこうとチームで決めているので、もっと積極的に速攻でシュートを狙っていったら、その辺はカバー出来ると思います」

—その点は今日はしっかり徹底出来ましたか。
「点数の空いた時間帯は、みんな一人ひとりがリングを狙っていけていたので点数が空いたと思うんですけど、詰められた時はどうしても守りに入ってしまって、シュートを狙いきれていなかったのが、追いつかれた原因かなと思います」

—まだ試合運びの部分に課題があるということですね。
「そうですね。僕自身もそうですけど、リードをした時に安心するんじゃなくて、そこでもう一踏ん張りして、チームを鼓舞出来るようにゲームメイクをしていけたらなと思います」

—井上選手がケガで最後は欠場が続きましたが、そこも響いた感じですね。
「はい。2日前にケガしてしまって。メンタル面でも中心になってくれる選手なので。でも逆にいなくなったことで、4回生もそうですし、1、2回生の試合に出るメンバーはその分声を出してやろうという一体感は出てきたと思います」

—今シーズンのここまでのチームの雰囲気はいかがでしょうか。
「結構良い雰囲気で練習出来ていますし、去年インカレに出たことで、一人ひとりの目標も高くなって、意識も上がりましたね。良い雰囲気で練習出来ています」

—インカレはやはりこれまでとは違う舞台だと感じましたか。
「そうですね。違ったものを感じました」

—昨年は福澤選手を中心にフリーランスにとにかくシュートを打ち込んでいくスタイルでしたが、今年はメンバーのバランスが良い分もう少し落ち着いたバスケットですね。
「インサイドの川上(#17)もいますし、そういった長所、活かせるところは活かしつつ、でも去年のような外からどんどん狙っていく形も変えないように意識しています」

—今シーズンの今後はどのようなことに主眼を置いて取り組んでいきたいですか。
「もう一つギアを上げて。練習の時からハードな練習をしていかんと、ベスト8、ベスト4をかけたところで苦しくなると思います。そういうところを意識していきたいです」


----------------------------------------

「去年出られなかったインカレに向けて頑張る」
思い通りの結果を得られなくとも高い意識を継続するのみ

◆#33重本和毅(大阪経済大・4年・C)
160505SHIGEMOTO.jpgベスト8の座は手にしたものの、大阪経済大にとって苦しい大会だったことは否定出来ない。準々決勝は大阪学院大に早々に勝負を決められ、順位決定戦でも天理大に力負け。最後の7位決定戦では諦めない姿勢を見せて最後に同点に追いついたものの、そこから追い越すことは叶わなかった。昨年から主力メンバーが複数抜けた今年は正念場。しかし、重本自身は昨年初の1部でも安定したプレーぶりで存在感を見せていた。本来の力を発揮すれば、自身もチームも上昇気流に乗る可能性はある。


—正直、満足のいく結果ではなかったと思います。大会を終えてご感想はいかがですか。
「もう、全て自分の責任だと思っています。4回生がチームを引っ張れなくて。それがこの結果に繋がったと思っています」

—昨年の4回生が卒業していきましたが、その点の影響は感じましたか。
「はい。やっぱり去年の4回生が今まで引っ張ってくれてたなあと。自分たちの代になって初めて感じました」

—ディフェンスで相手を抑える志向だと思いますが、それでも得点が思うように伸びなかった印象も強いです。
「オフェンスが、木下(#1)に頼りきりになってしまっているので、そういった面でも、4回生が得点していかなきゃいけないと感じましたね」

—重本選手自身のオフェンスの出来はいかがでしたか。もう少しローポストでの得点があれば、良い流れになるようにも感じました。
「そこでもそうです。自分ももっともっと、得点に絡んでいきたいと思います」

—今後に向けて。
「とりあえず次の西日本に向けて、今からもう一回チームを作り直して。下級生を引っ張っていけるように頑張っていきたいです」

—ここまでのチームの雰囲気はいかがでしたか。
「そこは、前の強化リーグでは調子が良かったので、良い雰囲気で臨めたと思うんですけど、こういう結果になってしまって。残念です」

—個人としてはどのような目標でしょうか。
「リバウンド王を狙って。それと、去年はインカレに出れなかったので、それに向けて頑張りたいと思います」


【PHOTO】

160505MORITA.jpg
2年目のシーズンとなった森田。落ち着いたコントロールを見せつつ、自ら狙う姿勢も見せて相手に的を絞らせず。

160505KAJIWARA.jpg
果敢に攻め込む梶原。ポイントゲッターのひとりだ。

160505KUBOTA.jpg
入学早々に出番を得る形となった窪田。

160505OOHARA.jpg
ガードであり主将である大原の役割が大阪経済大に及ぼす影響力は大きいはずだ。

160505IWATA.jpg
岩田は2本の3Pを決めるなど、ポイント出場で結果を出した。

160505SHIKATA.jpg
志方は重本とともにインサイドを固める存在。彼らが安定したパフォーマンスを維持させることが、今後に向けて必要となる。



関連記事

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  10:51  |  2016関西  |  Top↑
 | BLOGTOP |