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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.05.17 (Tue)

【2016トーナメント】13位決定戦 順天堂大VS駒澤大

駒澤大が昨年より2つ順位を上げ13位
順天堂大は後半に力尽き、14位で大会を終える

160506isii.jpg 13位決定戦は昨年は3部でしのぎを削り、今季はともに2部で戦うことになっている順天堂大駒澤大の対戦となった。前半は点差が離れることはなかったが、後半に入って得意の攻撃力を発揮して流れを呼び込んだ駒澤大が47-71で勝利し、13位を確定した。

 1Qはシーソーゲーム。互いにアウトサイドに強みがあるが、そこまで確率よく決まらず12-13と駒澤大リードの1点差。2Qの立ち上がりも大きく流れは変わらないが、駒澤大は#14川嵜(4年・F)のシュートが調子よく入りだし、徐々に差をつけていく。一方の順天堂大はオフェンスがうまく展開できず、選手交代をはかるも流れを持ってくることができない。駒澤大はターンオーバーもあるが、アグレッシブなオフェンスを仕掛けて残り3分で9点のリードに成功。順天堂大は残り5分から4点しか獲得することができずに22-29の駒澤大リードで前半を終えた。

 3Qの序盤、駒澤大はアウトサイドこそまだ大当たりがこないものの、ペイント内にも切り込み、内外でオフェンスを展開。順天堂大は#73佐々井(2年・PG)のバスケットカウントもあって流れを持ってこようとするが、パスの息が合わないなどオフェンスが続かない。その間に速攻が出た駒澤大がリードを広げ、最後はブザーとともに#14川嵜が3Pを沈めると30-48のリードで最終Qへ。アウトサイドを持ち味とする順天堂大は積極的に打っていく形になるが、前の試合ではタフショットを決め続けて勝利の立役者となった#17小鮒(4年・F)が当たらず。最終的には47-71で駒澤大が快勝を収め、昨年より2ランクアップの13位で大会を終えた。

 駒澤大は一度学校のシステムの都合で推薦入学の選手が途切れて3部落ちも経験したが、その後再び強豪校からの選手獲得を経て、戦力が充実してきた。3年前に専修大を破って16位に食い込み、昨年は15位、そして今年は13位を獲得して秋リーグへの弾みとなった。

160506sasai.jpg 順天堂大は駒澤大と同じく今季は2部リーグに挑む。上級生ガードが抜けたが、ガードの佐々井、ルーキーの千葉など成長が期待できる選手もいる。3年生ながら主将を務める川久保は、攻守はもちろん、泥臭いプレーでボールに絡んでチームを支える。上位の対決に入ってから失点が多かったのは今後の課題、秋までにもう一回り大きく成長できるかがポイントになるだろう。

写真上:駒澤大・石井のシュートが終盤気持よく決まった。ウイングの片翼を担うポイントゲッターだ。
写真下:込山に変わり、今年からスタメンガードを務める佐々井は2年生。3Pを多く決めたルーキーの千葉など、順天堂大は下級生の出来もチームを左右しそうだ。

※駒澤大・川嵜選手、前田選手、順天堂大・小鮒選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「チームに結果を残すのが自分の使命」
来年度を見据え、誓うのはチーム全体の引き上げ

◆#14川嵜幸祐(駒澤大・4年・主将・F)
160506kawasaki.jpg美しい3Pが持ち味で、今年は主将としてチームを引っ張る立場になった。この試合では代名詞とも言えるシュートを何本も決めて勝利を引き寄せた。
川嵜は一般で駒澤大に入った選手。3部に陥落した年に1年生として2部リーグを経験したが、今年は再び2部に復帰し、集大成となるべき年。しかし目指すのは自分の成績ではなく、あくまでチームへの貢献だ。来年は今以上の成績も期待できる可能性を秘めたチームに、最上級生として何ができるか、個人の勝利ではなくチームの勝利、そして成長を願うシーズンがここから始まる。


―最終戦の順天堂大は特徴もよくわかっていると思いますが、いかがでしたか?
「相手は早く攻めて外を打ってくるというチームで、前の試合では外が気持ちよく決まっていたので、気持ち良く打たせるのはやめようと。自分のところを石井(#24)や中津(#17)が出てきたところのマッチアップになるシューターのところは全員でスクリーンをしゃべったり、タフショットにさせたりしようとチームでも決めていました。結果的にはそうなって相手の外が落ちて、自分たちが走れて自分たちのゲームになったので勝てたと思います」

―13位、昨年より2ランクアップで終えました。大会全体を振り返っていかがですか?
「全体的に去年は結果的に15位だったんですが、慶應大と最終戦を戦ってあちらは主力をベンチに温存する状態で15位を取りました。それでも15位だったので今年はそれを越えるひとつ上のステージの、13位、14位決めに絶対行こうと思っていたし、最終的に13位という結果になったのは良かったと思います」

―大会を通して、外のシュートは入らない時間帯も少しあったような気がしましたが。
「自分的には美味しいところで決められたというのはあります。他の選手のところが少し悩みどころもありましたが、今日は最後は石井も気持ちよく打ていました。でもそこも、針生(#65)とか渡辺とか(#10)、髙橋(#33)なんかのインサイドの選手が入ってきて全員が点を取れるようになって、外だけのチームじゃなくなったのかなとも思います。そこが強みですね。最後にああやって外から決まっていったので、全体的にはいい雰囲気で終われたと思います」

―前日の法政大戦などはまさに今おっしゃった内外のバランスの良さが光りましたね。今年は川嵜選手が主将を努めますが、2部を知る最後の代でもありますし、今年2部に挑戦するのはどんな気持ちですか?
「自分が1年のときは試合に途中から出て行って、先輩のスクリーンをかけるとかが仕事で、自分がどうこうということを考えなかったです。3年ぶりに2部のステージにチャレンジするということは、最後の1年で楽しみたいという気持ちもあります。でもそれ以上に来年は自分が抜けるだけなので、何か今の3年生以下に残していけるものはと考えているし、それは2部残留か1部昇格です。それが自分の使命だと思っているし、チームバランス的にも来年自分が抜けるだけなら、チームとして核となる何かをこの1年で見つけることができれば、来年のトーナメントも今年以上の結果を残すだろうし、リーグ、インカレも狙えるチームになってくるはずです。それだけの力はある選手たちなので、最後の1年でチームに何かを残すことを常に心がけてやっていきます」

―勝負の年だなという感覚はありますか?
「というよりは、1年のときから出させてもらっているので、白井監督にも、山口部長とかにも何か恩返しをしたいですし、チームにも貢献したいなという強い気持ちがあります」

―自分の結果というより、チームに何か残したいという気持ちの方が強いんですね。
「一般生だからというのが自分の中では強いんです。他の大学のスポーツ推薦の話もあったんですが、駒澤のチームカラーの楽しさや、先輩にもひかれたので、一回見学に行ってここに行こうと決めて、受験したんです。当時の駒澤はちょうど成績が悪くて推薦生が一度途切れたときでした。でも今2部に復帰して、またいい選手が入ってくるようになりました。そして自分にできることとして、いろいろなことを与えてくれた駒澤というチームに、4年間の集大成として何かを残していきたいと思います」

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「自分がキャプテンのつもりで声を出していく」
上級生としての責任を果たし、チームを牽引するのが役目

◆#18前田祥太(駒澤大・3年・PG)
160506maeda.jpg1年生のときからスタメンガードを務める前田は、切れ味あるプレーで駒澤大のオフェンスの先陣をきってきた。サイズはないが抜群のタイミングで切れ込んでくるドライブや、相手の隙を突くスティールを見せてくれる。そのプレーは今大会、1部校相手の試合でも通用する部分を見せてくれた。秋リーグでも駒澤旋風が起きるかどうか、活躍を楽しみにしたい。


―最後は勝って13位、この大会を振り返っていかがですか?
「去年より順位を上げようということで結果13位、去年よりふたつ順位が上がりました。その中で同じ2部ではありますが、去年1部でやっていた格上の法政大との接戦を勝てたのは大きかったと思います」

―法政大戦は相手がずっとリードしている展開でしたね。あそこから追いつけはのは大きかったと思います。気持ちは切れずにいけましたか?
「離されてもついていく気持ちはあったし、我慢してやれました。そこで最後にインサイドとアウトサイドのバランスが取れて、よく攻めることができたと思います」

―前田選手のスティールなどもうまく決まったと思うのですが。
「あれはプレッシャーをかけというというのはあったんですが、たまたま相手がミスしてくれたので、あれはありがたかったです。狙ったというよりうまくいった感じですね」

―ガードは小さい選手もいますが、法政大は全体的に大きいですよね。そうした部分は気にならず?
「練習試合もしたんですが、そのときも大きなメンバーできて、やりづらいというのはありましたがこちらからしてみると逆にミスマッチなので、ズレを作ってシュートを打っていこうというのはありましたね」

―その練習試合の内容はどちらが良かったんですか?
「どっちもパッとしなかったです(笑)」

―前田選手もずっと出続けて3年目ですが、チームとしてできてきたかなという感触はありますか?
「自分たちが入学してから出ているメンバーが3年間変わっていないというのもあるし、そこに新しい力、針生はもちろん、これからは1年生もどんどん絡んでくるだろうし、チームの形としてはできてきています。針生のインサイドを使いつつ、うちはアウトサイドが強いので石井と川嵜さんでシュートをどんどん打っていこうというのはスタイルとしてできているなと思います」

―では今年2部に挑戦する訳ですが、戦えるという手応えのようなものはこの大会で感じられた部分もあるのでは?
「この大会というより、練習試合を重ねていって、やれるだろうという気持ちは選手の中にありました。でも春に江戸川大と練習試合をしたときにボコボコにされて、それが全部過信だっというのがわかりました。だからもっとチャレンジャー精神を持ってやっていこうとみんなでも話しています」

―江戸川大にはどのような感じでやられたのですか?
「スピードで持っていかれました。だから、気を引き締めていかないとと感じさせられました。どこの相手にもチャレンジャー精神でどんどん走って、駒澤のバスケをしていかないといけないと思います」

―今大会で得られたもの、夏に向けての課題を教えてください。
「今大会はバックアップのメンバーがすごく頑張ってくれて、つらい時間帯を踏ん張れました。そこを継続するのと、新人戦があるので1年生にはそこで頑張ってもらって、リーグ戦で活躍できるようになってもらいたいですね。頑張ってもらうことで、チーム内にもいい刺激が生まれていい競争が増えていけばいいなと思います」

―前田選手は3年生、もう上級生ですが責任感なども違ってきましたか?
「昨年は米澤さんという4年生がいらしたので、すべて任せっきりだった部分がありました。今年は自分はキャプテンじゃないですけど、キャプテンのつもりで声を出して行こうと考えています」


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「自分の役割は点を取る事」
チームの想いに応え、打ち続けたシュート

◆#17小鮒 凌(順天堂大・4年・F)
160506kobuna.jpg
毎試合フル出場に近い状態で30本以上のシュートを打ち続け、そのプレータイム、本数ともにチームの1、2位を争う小鮒。13-14位決定戦の切符を掴んだ学習院大との対決は延長戦にまでもつれるも、36得点の活躍を見せてチームの勝利に貢献していた。
「傍から見れば、なぜあそこまで打たせているのだろう、と思うかもしれないが、彼が一番見えない所でシュート練習をしている(中嶽監督)」ことをメンバーがわかっているからこそのスタイルであり、チームメイトはそれをサポートするためにリバウンドなどでサポートする。最終の駒澤大戦では9得点と少し悔いの残る表情を見せた分を、リーグ戦でぜひ払拭したいところだ。


―今日の試合を振り返って
「今日は、チームとしてもシュートが入らないし、リバウンドでも相手が上回ったので、全体的にあまり良くなかったですね。(自分自身もシュートが中々入らなかったが)シュートを打つようにはしていましたが、点差も広がっていく一方で、ダメでしたね」

―シュートの確率が悪かったことについては、責任を感じる部分が?
「そうですね。みんなからは『打っていい』と言われているのに、決めることができなかったですし」

―でも最後まで打ち続けていましたね。
「最後まで打つのが仕事です。勝負はわからないから最後まで諦めないで、みんなとやりました」

―駒澤大は昨年度同時に2部昇格を果たした相手。3部時代から対戦し、お互いの手の内を知っているような相手だからこそ、勝ちたかったという想いは?
「ありましたが、去年も勝てなかったので。今年になって代替わりもしたから勝ちたかったですが、負け方も去年と同じで点差が離れてしまって。でも、秋のリーグ戦は勝ちたいですね」

―チーム作りの状況を少し教えてください。昨年までいた4年生ガードが抜けました。ガードが変わることは影響が大きいのでは?
「そんなことはなくて、今は佐々井(#73)という2年生ガードになりましたが、ボールも運べるし、外も見えるし、自分でもシュートが打てるので、それほど変わりはないです」

―次に少し小鮒選手について教えてください。チームの中では、どういう役割が求められているのですか?
「自分の役割は、点を取ることです。たぶん、そこをやらないと自分が試合に出ている意味がないので、攻めるようにはしています。あまり、声を出すというタイプでもないので、仕切るよりはプレーで貢献する、という感じです。一番得意なプレーは3Pですが…ちょっとこの大会はダメでしたね(笑)。でも、3Pがダメな時はドライブして点を取りに行くようにしています」

―3Pの確率がなかなか上がらなかったという点については、この大会は少し悔いが残ったのでは?
「そうですね…でも、打ち続けたので。打たなかったよりも打った方がいいので。結果として入らなかったのは仕方ないです。そういう時は切り替えるしかないです」

―最後に関東トーナメントを終え、今後のリーグ戦に向けて一言お願いします。
「まずは、(上位校は)フィジカルが全然違いました。リーグ戦までに時間はあるので、トレーニングはみんなしっかりとやる必要があります。あとは、やっぱりベスト16以降の順位決定戦で、うちの試合だけ失点が100点ゲームというのが2試合もありました。このままではリーグ戦でも同じなようなことになってしまうので、ディフェンスの強化も必要だと思っています。ディフェンスをして、走ってというプレーを突き詰めたいです。自分たちは体育大なので『走りでは負けるな』と言われています。だから、そこだけは勝ちたいです」



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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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